就職117人、進学13人を分けて読む
信州大学人文学部の2025年度卒業者は144人です。大学の進路資料では、就職117人、進学13人、その他14人と公表されています。卒業者に占める就職者の割合は81.3%、進学者の割合は9.0%です。[1]
| 区分 | 人数・割合 | 読み方 |
|---|---|---|
| 卒業者 | 144人 | 当該年度の学部卒業者 |
| 就職 | 117人・81.3% | 卒業者全体に占める割合 |
| 進学 | 13人・9.0% | 就職とは別の進路 |
| その他 | 14人・9.7% | 準備中や一時的な仕事等を含む区分 |
81.3%は就職希望者を分母にした内定率ではありません。資料は希望者の正確な把握が難しいとして、希望者数と就職率を大学全体の参考値として示しており、人文学部だけの希望者数は掲載していません。卒業者から進学者を引いて希望者数と決めつけないでください。[1]
資料の就職者には、1年以上の非正規の職員として就職した人も含みます。117人全員が正社員になったという意味ではありません。「その他」には進学準備、就職準備、一時的な仕事なども含まれるため、一律の理由を付けて説明できません。[1]
七コースの学びを、問いと調べ方で説明する
人文学部は人文学科に七つのコースを設けています。人間の考え方や行動、社会や文化の仕組みを、幅広い視点から探究する学部です。[2]
| コース | 振り返りの質問 |
|---|---|
| 哲学・芸術論 | どの概念や作品を、どんな問いから考えたか |
| 文化情報論・社会学 | 社会の出来事や資料をどう調べて解釈したか |
| 心理学・社会心理学 | 人の行動をどの方法で調べ、結果をどう読んだか |
| 歴史学 | 史料をどう比較し、解釈の根拠を確かめたか |
| 比較言語文化 | 文化や言語の違いを、どんな資料で比較したか |
| 英米言語文化 | 言語・文学・文化のどの問題を掘り下げたか |
| 日本言語文化 | 言語や作品の特徴を、どの資料から説明したか |
右列は編集部が作った自己分析の質問です。各コースの必修課題や採用職種を表すものではありません。自分が実際に受講・研究した内容を思い出すために使ってください。
2021年度入学生からのカリキュラムでは、1年次に共通教育と専門基礎を学び、2年次に七つの履修コースのいずれかへ所属します。3年次に研究室から主専攻を絞り込み、4年次に卒業論文へ取り組む流れです。幅広く学んだ中で、なぜそのテーマを選んだかを説明すると、関心の変化が伝わります。[3]
企業・自治体などの実績から、仕事を調べる
学部の主な就職実績には、信濃毎日新聞社、長野朝日放送、東日本旅客鉄道、全日本空輸、ヤマハ発動機、良品計画、長野県などが掲載されています。報道、交通、製造、流通、行政など、進路の幅を知る手掛かりになります。[4]
この一覧の対象年度は明記されていません。同じページの卒業生紹介には、2004年卒、2010年卒など過年度の例や修士課程修了者も含まれます。2025年度の就職117人の企業別内訳とは区別してください。古い企業名が残る一覧から、現在の採用状況を推定することもできません。[4]
掲載企業に就職した人の職種や配属、企業別の人数は分かりません。報道機関への就職を全員記者、製造業への就職を全員技術職と読み替えず、現在の募集で実際の仕事を調べましょう。大手企業の掲載も、個人の採用を保証するものではありません。
| 関心の方向 | 募集情報で確かめること |
|---|---|
| 情報を集めて伝える仕事 | 企画・編集・営業などの違い、提出物や選考課題 |
| 企業やサービスを支える仕事 | 担当顧客、調整する相手、日々の業務 |
| 行政・公共に関わる仕事 | 採用区分、試験、希望する地域の課題 |
| 文化や言語に関わる仕事 | 必要な技能や経験、職種ごとの募集有無 |
表は編集部による比較の観点です。専攻に近い名称の仕事だけに限定せず、調査、説明、比較、対話など、自分の経験がどの業務とつながるかを確認しましょう。
長野県内への就職は117人中47人
2025年度の人文学部就職者117人のうち、大学の勤務地集計で長野県内に就職した人は47人、40.2%です。県外を含む進路があるため、「信州大学だから長野だけ」と応募範囲を決める必要はありません。[1]
大学は、届出時に勤務地が未定だったり、本社研修後に配属が決まったりするため、本社所在地を勤務地として届け出る例があると注意しています。この割合は卒業生の届出に基づく状況であり、将来の転勤や確定配属を保証しません。[1]
勤務地を重視する場合は、希望する生活圏、仕事内容、異動条件を並べます。長野県内、出身地、首都圏などの候補を、企業の規模だけでなく職種と勤務条件で比較しましょう。
進学を検討する場合は、研究したい問い、指導分野、費用、出願の予定を整理します。進学13人という人数だけから、自分も進学すべきかどうかは決まりません。学部でどこまで調べ、次に何を深めたいかを教員へ相談してください。[1]
人文学の経験を、根拠の扱い方で伝える
自己PRでは「幅広い教養がある」「コミュニケーション能力がある」だけで終わらせず、問い、資料の選び方、判断、自分の行動を説明します。卒論が完成していなくても、演習で資料を探したり解釈を比べたりした過程から整理できます。
編集部の架空の例です。「同じ出来事について異なる説明があったため、資料の作成時期と立場を比べました。共通する点と確認できない点を分けて発表し、質問を受けて追加資料を調べました」。本人が実際に行った経験に置き換え、調査していない成果は加えないでください。
心理学の調査や地域での聞き取りでは、回答者が特定される情報を応募書類に載せず、扱える範囲で方法と自分の担当を説明します。文学や歴史の研究では、知識量だけでなく、なぜその解釈を採ったのかが伝わるようにします。
企業への志望理由は、研究テーマと事業の名前が似ているというだけでは足りません。仕事内容を調べ、自分がどんな課題に関心を持ち、入社後に何を学びたいかまで具体化しましょう。
経験メモと比較表を持って個別相談へ
キャリア教育・サポートセンターでは、個別就職相談、応募書類の添削、面接対策、ガイダンスや企業セミナーなどを案内しています。相談は原則事前予約で、空きがあれば当日も可能とされています。所属キャンパスの最新案内を確認しましょう。[5] [6]
キャンパス情報システムでは、登録企業の採用実績、OB・OGの在籍情報、訪問可否を検索できると案内されています。掲載されていることと訪問できることは別なので、公開範囲と訪問可否を確認して利用します。大学が企業への連絡を代行する仕組みではありません。[6]
今週は応募先三つの仕事内容・条件・締切を比べ、授業や活動の経験を一つ、短くまとめてみてください。それを相談に持参し、志望理由のつながりと説明が曖昧な部分を確認します。
大学名への不安は、統計だけで解消しようとするより、応募条件の確認と具体的な経験の整理へつなげます。候補を比較しながら、書類、試験、面接で次に準備することを一つずつ決めていきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 信州大学 卒業・修了者の進路状況確認日:2026-09-10 / 2025年度。PDF1・3・7画像確認。人文卒144進13就117他14、就職者割合81.3、希望分母率は学部別なし。県内47/117=40.2、届出勤務地の留意事項あり。
- 人文学部 コース紹介確認日:2026-09-10 / 人文学科7コースの名称と探究の概要。
- 新カリキュラムが始動します確認日:2026-09-10 / 2021年度入学生から適用、1基礎・2コース・3研究室主専攻・4卒論。現行学部トップでも案内。
- 多様な就職先・進学先確認日:2026-09-10 / 公式学部主な就職実績。対象年不明、卒業生例2004~2014年等と修士修了者あり。最新単年度としない、旧企業名は改称推定しない。
- キャリア教育・サポートセンター確認日:2026-09-10 / 個別就職相談、ガイダンス、企業セミナー、WEB個室など。終了イベントを開催予定としない。
- 就職相談・各種情報確認日:2026-09-10 / 相談は原則事前予約、空き時当日可。キャンパス情報システムでOB・OG情報と訪問可否を調べる案内。