卒業479人のうち346人が進学
信州大学工学部の2025年度卒業者は479人です。大学の進路資料では、進学346人、就職121人、その他12人となっています。卒業者全体に占める進学者の割合は72.2%、就職者の割合は25.3%です。[1]
| 対象 | 卒業・修了者 | 進学 | 就職 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 工学部 | 479人 | 346人 | 121人 | 12人 |
| 総合理工学研究科・工学(修士) | 292人 | 2人 | 288人 | 2人 |
二つの行は別の学生集団です。修士修了者の就職288人を学部の121人に足して、学部卒の就職実績としてはいけません。また、25.3%は卒業者を分母にした割合であり、就職希望者の内定率ではありません。進学者を就職できなかった人と扱わないでください。[1]
資料の就職者には1年以上の非正規の職員も含まれます。学部別の就職希望者数は掲載されていないため、独自に内定率や正社員就職率を作らず、人数と進路の種類を確認することが大切です。[1]
2026年から一学科十コース。実績は旧五学科と区別
工学部は2026年4月に、一学科十コースの工学科へ改組しました。それ以前の物質化学、電子情報システム工学、水環境・土木工学、機械システム工学、建築の五学科と、現在の構成は異なります。2025年度卒業者の進路を、新しい十コースの卒業実績と読み替えることはできません。[1] [2]
| コース | 公式案内に基づく概要 |
|---|---|
| 先鋭融合 | 複数の専門分野を組み合わせる学び |
| 応用化学 | 生活を支える新しい物質の化学 |
| 環境・エネルギー材料 | 持続可能な社会に関わる材料の化学 |
| 水環境・土木 | 社会基盤の整備・保全と水環境 |
| 電気電子 | 電力、半導体、電子材料、回路 |
| 機械物理 | 物理現象の力学とものづくり |
| 知能機械 | 機械数理、ロボティクス、AI |
| 建築学 | 建築の文化、材料、技術、設計 |
| 情報サイエンス | ソフトウェア、データ・AI、セキュリティ |
| 情報デザイン | デザイン工程、AI応用、UI、情報通信 |
先鋭融合コースと基幹九コースでは学修の組み立て方が異なります。現在の履修条件を確認したうえで、自分がどの専門を深め、どの分野とつなげたいかを考えます。改組の紹介にある将来の進路例は、実際の卒業生が就職した人数表とは別です。[3]
就職活動では、所属コースの名前に加えて、研究や設計、実験、プログラム開発などで何を行ったかを説明します。新課程の学生は自分の履修内容、旧課程の学生は自分の学科・研究分野を正確に書きましょう。
学部生の五年分の就職先から、候補を広げる
工学部就職支援室は、2021年~2025年の学部生の主要就職先を旧五学科別に掲載しています。物質化学科には新光電気工業やミネベアミツミ、電子情報システム工学科にはセイコーエプソンやNTTコムウェア、水環境・土木工学科には長野県や大林組などが掲載されています。[4]
機械システム工学科にはクボタやスズキ、建築学科には大和ハウス工業や住友林業などの掲載があります。これは複数年の主要就職先であり、2025年度の121人の内訳ではありません。大学院生の一覧とも分けて読みます。[4]
表の番号を就職人数や採用しやすさの順位と解釈する根拠はありません。また、企業名だけでは職種や配属は分かりません。新しいコースとの関係を推測して、特定コースから確実に応募できると説明することもできません。[4]
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 職種 | 研究、開発、設計、生産、品質、施工、IT等のどの業務か |
| 応募条件 | 学部卒・修士卒の区分、専攻、必要な技能 |
| 対象 | 扱う材料、製品、システム、建物や社会基盤 |
| 選考 | 自由応募・推薦、提出物、面接や試験 |
| 勤務地 | 配属範囲、現場勤務、転勤の条件 |
この表は編集部の比較用です。大手企業名の有無だけで応募先を決めず、仕事内容と自分が積んだ経験を照らし合わせましょう。過去の就職先掲載は、個人の採用を保証しません。
進学か就職かは、研究と募集条件を並べて考える
進学者が多いことは参考になりますが、周囲と同じ選択をする必要があるという意味ではありません。研究をさらに深めたい理由、目指す仕事の学位条件、費用と期間を整理し、指導教員へ相談します。
研究職・開発職と呼ばれていても、募集条件は企業や職種ごとに異なります。学部卒と修士卒の募集を分けて読み、必要な研究経験や技能を確かめましょう。大学院へ進めば特定企業の採用が保証されるわけではありません。
2025年度の学部就職者121人のうち、届出勤務地が長野県内の人は32人、26.4%です。大学は、本社研修後の配属などで届出時の勤務地が確定していない例があると注意しています。地域の割合だけで、今後の勤務地や転勤を判断しないでください。[1]
研究する場所と就職する場所も分けて考えます。希望地域の企業だけでなく、同じ技術や製品を扱う県外企業を比較し、どんな条件なら応募したいかを整理してみましょう。
研究の説明は、条件・判断・改善を具体的に
研究概要や自己PRでは、研究室全体の目的と自分の担当を分けます。テーマ、解決したい課題、方法、比較条件、結果、次の課題を順にまとめると、専門の異なる相手にも説明しやすくなります。
編集部の架空の例です。「試作物の測定値にばらつきがあったため、測定方法と条件をそろえて再確認しました。結果を整理し、設計の変更が必要な部分と追加検証する部分を分けました」。実際の経験に置き換え、達成していない性能向上や架空の数値を加えないでください。
情報系では実装だけでなく、入力条件、評価方法、利用者の反応などを説明できます。建築や土木では、敷地や利用条件、設計上の制約、比較した案を整理します。専門用語は、目的と結び付けて必要な範囲で使いましょう。
共同研究や企業との活動は、公開してよい内容を確認します。特許出願前の内容や非公開データを持ち出さず、自分の役割や考え方を説明できる範囲でまとめてください。
推薦や応募書類は、工学部就職支援室へ相談する
工学部就職支援室では、履歴書・エントリーシートの添削、面接練習、自己分析、業界・職種・企業研究、推薦などの相談を受け付けています。相談はメールまたは電話で予約する案内です。応募の仕方で迷ったら、学科の就職担当者や支援室に早めに確認しましょう。[5]
インターンシップには参加届、就職決定後には担当者への報告と活動報告書の提出が案内されています。応募や内定後の手続きも自分の年度の案内を確認してください。推薦を、応募すれば必ず採用される仕組みと考えないことも必要です。[5]
今週は、興味のある三つの職種・企業を比べ、募集条件と自分の専門との接点を一行ずつ書きます。研究や授業の経験を一つまとめ、支援室で専門外の相手にも伝わるかを確認しましょう。
大学名への不安から応募先を狭めるより、条件の確認と説明の準備へつなげます。進学と就職のどちらも、学びたいことと希望する仕事の具体像から次の行動を決めてください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 信州大学 卒業・修了者の進路状況確認日:2026-09-10 / 2025年度PDF1・3・7画像確認。工卒479進346就121他12。修士工292進2就288他2、学部とは別。県内32/12126.4、届出勤務地の注記。
- 工学部工学科について確認日:2026-09-10 / 沿革2026Apr一学科十コースへ改組を確認。2016旧5学科の卒業実績と区別。
- 工学部 改組特設ページ確認日:2026-09-10 / 10コースの学び、先鋭融合と基幹9。冒頭構想表現残存、実施年月は現行沿革で照合。
- 学科別主要就職先一覧・学部生2021年~2025年確認日:2026-09-10 / 旧5学科学部生5年一覧。番号は人数と解釈しない。企業別人数・年度別・配属不明。大学院一覧別。
- 工学部就職支援室 学生の皆さんへ確認日:2026-09-10 / 個別相談、書類面接自己分析企業職種推薦、参加届・活動報告書。2025相談1717件は利用人数としない。