歯学科と口腔保健学科では学修期間も資格も異なる

東京科学大学の歯学部は、6年制の歯学科と4年制の口腔保健学科で構成されています。口腔保健学科には口腔保健衛生学専攻と口腔保健工学専攻があります。名称が似ていても、専門性と資格の入口を区別して調べましょう。[1]​​​‌‌‌‌‌‌​‌​‌​‌‌​‌​‌‌​‌​‌​​​‌‌​​‌‌‌​‌‌​​‌​‌​‌‌‌​​‌‌‌‌‌​​​‌‌​​‌‌​

学科・専攻ごとの国家試験受験資格
学科・専攻学修期間国家試験受験資格
歯学科6年歯科医師
口腔保健学科・口腔保健衛生学専攻4年歯科衛生士
口腔保健学科・口腔保健工学専攻4年歯科技工士
[1] [2]

入学案内2027に掲載されているのは、卒業時に取得できる国家試験受験資格です。免許取得や勤務先の採用まで自動的に決まるという意味ではありません。自分に必要な手続と、応募先が求める条件を確認します。[2]

大学は歯科医療職間の連携や科学的な探究を重視しています。進路を考えるときも、職種名だけでなく、医療・保健・ものづくりのどの場面で自分の専門性を使いたいかを整理すると、比較の軸が作れます。[1]

2025年度卒業生の進路図を3区分で読む

入学案内2027の66ページには、2025年度卒業生の進路構成が学科・専攻別に掲載されています。歯学部全体の就職率や国家試験合格率ではなく、卒業後の行き先を示す資料として読みます。[2]

2025年度卒業生の進路構成
学科・専攻掲載された進路と割合
歯学科研修医(本学)70.0%、研修医(本学以外)30.0%
口腔保健衛生学専攻歯科衛生士(病院・診療所)47.7%、企業14.3%、地方公務員4.8%、大学院進学(本学)23.8%、大学院進学(本学以外)9.5%
口腔保健工学専攻歯科技工士(歯科技工所)27.3%、企業45.5%、大学院進学(本学)27.3%
[2]

小数第2位以下の四捨五入で合計が100%にならない場合があると資料に注記されています。表の数値は掲載どおりで、人数の逆算や独自の補正はしていません。[2]

企業という区分から、全員が研究開発職や営業職に採用されたとは判断できません。会社名や配属職種はこの図に示されていないため、気になる仕事は募集情報を別に調べましょう。歯学科の研修医の割合も、特定病院への内定確率として使えません。

歯学科は研修プログラムと採用手続を確認する

歯学科では、早期臨床体験実習、学年混合セミナー、包括臨床実習などを通じて、基礎と臨床をつなぐ教育を行っています。実習で関心を持った課題を振り返ると、卒後にどのような研修環境で学びたいかを考えやすくなります。[1]

東京科学大学病院の2027年度歯科医師臨床研修の採用案内は、マッチングへの参加登録と、応募書類の提出、書類審査・面接・筆記試験を案内しています。研修期間は2027年4月1日から2028年3月31日です。学部への在籍だけで本学病院の研修枠が確保されるとは考えないようにします。[3]

同募集の受付期間は2026年6月10日から6月30日で、確認日の2026年9月11日には終了しています。今から受付中の募集として利用するのではなく、必要な準備の例として読み、対象年度の最新案内を確認してください。[3]

研修先比較の問い(編集部の提案)
項目確認する内容
研修施設大学病院と協力施設で何を学ぶか
指導・評価相談や振り返り、到達状況の確認方法
選考応募条件、必要書類、試験と登録の期限
生活勤務場所の移動、住居や通勤、待遇
研修後臨床・研究など、次に深めたい課題

募集案内には、国家試験の結果による契約条件も示されています。研修先の選考と資格取得の準備を並行して管理し、手続の一つを済ませればすべて完了したと考えないようにしましょう。[3]

口腔保健衛生学専攻は、対象者と働く場を比べる

口腔保健衛生学専攻は、口腔保健に加え、保健医療や福祉との連携を重視しています。公式プログラムでは、健康教育の企画と実践、臨床実習、総合病院・地域・障害者施設・高齢者施設等での臨地実習、卒業研究などを案内しています。[4]

病院・診療所の仕事を検討する場合は、どのような対象者に関わり、どのような教育や連携の仕組みがあるかを確認します。勤務先の大きさだけでなく、自分が関心を持った口腔保健の課題との接点を探しましょう。

企業、地方公務員、大学院進学も進路図に掲載されていますが、応募資格や試験、研究分野はそれぞれ異なります。掲載区分があることだけで、希望する職務へ応募できると判断しないことが大切です。[2]

衛生学専攻で希望を整理する問い(編集部の提案)
観点問い
対象者どのような年齢や生活背景の人を支えたいか
活動臨床、健康教育、地域活動の何に関心があるか
学び実習で残った疑問を就職後や大学院でどう深めたいか
条件免許、採用試験、履修や進学で何を確認するか

実習先で見た取り組みは、自分がすべて実施した成果ではありません。観察したこと、自分が担当したこと、指導を受けて学んだことを分けると、志望理由にも使える具体的な材料になります。

口腔保健工学専攻は、医療とものづくりの接点を言葉にする

口腔保健工学専攻は、医療と工学の連携を通じて、口腔から全身の健康に関わる歯科医療技術者の育成を目指しています。歯科技工の技術だけでなく、科学的な探究や問題解決をどのように学んだかも振り返りましょう。[1]

入学案内2027では、デジタル歯冠修復学やデジタルデンティストリー等の学び、CADを用いた実習、研究実習などを案内しています。製作物を示す場合は、何を考えて設計・確認し、どのように修正したかを説明できるようにします。[2]

編集部の架空の例です。「実習で製作したものの確認時に、狙いどおりになっていない部分を見つけました。私は作業の手順と確認項目を整理し、指導を受けて修正しました。完成させるだけでなく、根拠を確かめながら精度を高める姿勢を仕事でも大切にしたいと考えています。」

これは実在する学生の体験談ではありません。自分の担当した範囲に置き換え、実際には測定していない精度や、確認していない改善率を加えないでください。技術の説明に加えて、医療の中で品質や連携をどう考えたかも整理できます。

企業を検討する際は、会社の業種と募集職種を分けます。同じ歯科関連企業でも、求められる知識や経験が異なる可能性があります。大学院進学を考える場合は、研究したい問いと必要な学位・入試条件を確認しましょう。

医歯学系の支援と専門の教員を使い分ける

大学の在学生向け案内は、医歯学系の就職・キャリア支援について湯島学生支援センター学生相談支援室を窓口として示しています。医歯学系の支援ページには求人情報、イベント、インターンシップ、就職支援ガイド等への入口があります。[5] [6]

相談するときは、歯学科か口腔保健学科のどちらに所属し、何の資格・職種・進学を検討しているかを最初に伝えましょう。研修や履修、研究分野に関わる質問は、学科・専攻の担当教員や該当窓口で確認します。

  • 自分の学科・専攻の進路構成を確認する。
  • 資格取得と、研修・採用・進学の条件を分ける。
  • 比較したい働く場と、その理由を書く。
  • 実習や製作、研究の経験を自分の担当範囲で整理する。
  • 締切と未確認事項をまとめて相談する。

進路の選択肢を広げるには、実績の数字を見るだけでなく、自分が何を学び、何を担いたいかを具体的にすることが大切です。所属する専攻の特徴を踏まえ、一つずつ条件を確かめていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京科学大学 歯学部現行概要確認日:2026-09-11 / 歯6年/口腔4年2専攻、3職種、各専攻教育方針
  2. 東京科学大学 入学案内2027医歯学系確認日:2026-09-11 / 冊子66 PDF34画像2025卒進路・受験資格、冊子49-50 PDF26工学教育、丸め注
  3. 東京科学大学 2027年度歯科臨床研修採用確認日:2026-09-11 / 2026/6/10-30応募終了、2027/4-2028/3研修、書類面接筆記・国試契約条件
  4. 東京科学大学 口腔保健衛生学専攻プログラム確認日:2026-09-11 / 健康教育企画実践、臨床臨地実習、卒研、多職種連携
  5. 東京科学大学 在学生お問い合わせ確認日:2026-09-11 / 医歯学系キャリア窓口湯島学生支援センター学生相談支援室
  6. 東京科学大学 医歯学系キャリア支援確認日:2026-09-11 / 求人イベントインターンガイド入口。体験談を原稿根拠には使わない

次の選考準備に役立つ記事