就職率96.7%の分母と対象年度を確認する
大学の2025年度(2026年春)進路・就職状況では、政策科学部の卒業者381人に対し、就職者349人、進学者7人、その他22人です。報告者378人と卒業者との差の3人は未報告に当たります。進学者7人のうち大学院進学は6人とされています。[1]
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 381人 |
| 就職者 | 349人 |
| 進学者 | 7人(うち大学院6人) |
| その他 | 22人 |
| 未報告 | 3人 |
| 就職希望者 | 361人 |
| 就職率② | 96.7%(349人÷361人) |
96.7%は就職希望者に対する割合で、卒業者381人全員に対する割合ではありません。対象には2025年9月卒業者や早期卒業者も含みます。就職の区分には自営業、起業、現職継続、就職見込みなどを含み、1年未満の契約やフルタイムでない雇用は除かれます。[1]
その他は受験準備や就職活動継続などを含む区分で、全員が就職に失敗したとは言えません。また、学部全体の人数から、学系や専攻ごとの就職率、希望した職種への決定率を読み取ることはできません。数字の高さだけで判断せず、自分の希望する働き方を別に確認してください。[1]
公務と民間企業の両方から、関わりたい課題を探す
政策科学部の2025年度の就職先例には、国税専門官、労働基準監督官、国家公務員一般職、地方公務員のほか、アクセンチュア、双日、日本アイ・ビー・エム、日本政策投資銀行、三菱UFJ銀行、村田製作所、森永製菓などが掲載されています。政策科学部の学びが、公務の進路だけに対応しているわけではありません。[2]
この一覧は個社の人数や配属を示していません。学部名と企業名だけを結び付けて、企画職やコンサルタントへの配属が保証されるとは言えません。応募するときは、現在の採用法人、募集職種、仕事内容を確かめてください。
| 比較軸 | 確認したいこと |
|---|---|
| 関わる相手 | 住民、顧客、企業、地域団体など、誰を支える業務か |
| 解決したい課題 | 暮らし、地域、組織、環境など、何を改善したいか |
| 使う手段 | 制度の運用、調査、商品・サービス、事業など何を通じて関わるか |
| 自分の役割 | 情報収集、調整、提案、実行、評価のどこに関心があるか |
| 応募準備 | 試験区分や募集条件、選考日程にどんな違いがあるか |
「社会に貢献したい」という思いは、公務にも民間にもつながります。その先に、誰の何を変えたいか、どの役割で関わりたいかを書いてみましょう。仕事の比較軸が具体的になると、志望動機を組織のイメージだけで作ることを避けられます。
3学系の学びを、一つの研究テーマで結び付ける
日本語のカリキュラム案内は、広い学問的視野や方法を学ぶ「学術俯瞰科目」と、政策科学を学ぶ科目群を示しています。後者は公共政策、環境開発、社会マネジメントの3学系を、関心に応じて系統的・横断的に学ぶ構成です。1回生から研究目標を立て、4回生の学士論文へつなげます。[3]
| 学系 | 研究・応募先を考える問い |
|---|---|
| 公共政策 | 制度や行政の仕組みは、誰の行動や生活に関わるか |
| 環境開発 | 環境や地域の条件を踏まえ、どのような発展を目指すか |
| 社会マネジメント | 組織や事業、人の協働をどう改善できるか |
英語基準のCommunity and Regional Policy Studies Major(CRPS)も設けられており、都市の持続可能性、地域経済・開発、複数の行政段階にまたがる統治などを扱うプログラムが紹介されています。日本語の学系名や科目の履修順を、CRPSにもすべて同じ条件で当てはめないようにしましょう。[4]
学びの範囲が広い人は、履修分野を全部並べるより、中心となる問いを一つ選ぶと整理しやすくなります。例えば、自分が研究した地域課題について、制度、経済、住民の意見をどう組み合わせて考えたかを説明します。扱った分野の多さより、異なる根拠をどう検討したかが伝わる文章を目指しましょう。
調査と提案では、相手の声と自分の判断を分ける
研究実践フォーラムでは、共通テーマの研究グループを作り、論文をまとめます。公式案内は、文献調査、合意形成、必要に応じた現地調査、データの管理や文章化などを学ぶとしています。オンサイト調査演習は、事前指導、現地調査、フォローアップを経て報告書にまとめる科目です。[3]
編集部提案として、ガクチカにする際は、調査先へ行ったことだけで終わらせず「なぜその相手・場所を選んだか」「どの情報を比較したか」「提案のどこを修正したか」を整理してください。相手が話した事実と、自分の解釈や意見を区別することも大切です。
| 項目 | 残す内容 |
|---|---|
| 問題設定 | 最初に何を疑問に思い、対象をどう絞ったか |
| 調査設計 | 誰に何を聞き、どの資料・データと比較したか |
| 発見 | 当初の想定と違った点、複数の意見があった点 |
| 自分の担当 | 連絡、聞き取り、分析、議論の整理、執筆のどこを担ったか |
| 提案と限界 | 何を提案し、費用・担い手・情報不足など何が残ったか |
編集部の架空の例:地域の交流イベントを増やす案を考えていたが、聞き取りで運営する人の負担が課題だと分かった。開催回数の増加を急がず、既存活動の役割分担を調べ直して提案を修正した。これは実在の政策科学部の調査成果や内定例ではありません。
採用された提案や大きな成果がなくても、調査によって考えが変わった過程は説明できます。逆に、提案を提出しただけなら「実行して地域を改善した」とは書かないようにしましょう。提案、採用、実施、効果の確認は、それぞれ別の段階です。
現地調査で知った個人情報や、相手から提供された未公開資料を、そのまま選考資料へ載せないことも大切です。外部に示せる範囲を確認し、自分の担当と判断過程を中心に説明してください。
卒業生の現在の仕事と、新卒の就職先を区別する
学部の卒業生紹介には、2022年卒業後に愛知県庁へ入庁し、子どもや家庭への支援業務などを経て、経理や補助金に関わる仕事を担当する例が掲載されています。学生時代の議論や調整の経験を仕事との関係で語っており、学びをどう説明するかの参考になります。[2]
一方、同ページでアクセンチュアの仕事を紹介する2018年卒業生は、新卒でパナソニックへ入社した後、転職を経た経歴です。現在の勤務先を、そのまま新卒時の就職先として扱わないようにしましょう。2025年度の就職先一覧と、異なる卒業年の個人の経験談は分けて読みます。[2]
編集部提案として、卒業生の話を聞く際には、「学生時代のどの経験が、今のどんな場面に関係していますか」「新卒時には何を基準に仕事を選びましたか」と質問してみてください。相手の経歴をそのまま再現しようとするより、自分の判断に使える視点を持ち帰ることが大切です。
応募条件と学修経験を持って、相談で次の行動を決める
大学のキャリアセンターでは、学部担当の体制、個別相談、エントリーシート対策、面接練習、業界・企業研究などを案内しています。オンライン相談も紹介されているため、授業や調査の予定と合わせて利用方法を確認しましょう。[5]
公務と民間で迷う人は、それぞれの募集情報を一つずつ持参し、試験準備、応募書類、日程の違いを相談すると整理しやすくなります。大学院進学を考える場合は、続けたい研究と指導分野、必要な準備を教員へ相談してください。
今日できることは、一つの研究について「最初の問い」「調べて分かったこと」「修正した提案」を三つの短い文にすることです。気になる仕事の説明と並べ、自分が担いたい役割を考えてみましょう。政策科学という幅広い学びを、自分の行動として伝える準備になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 立命館大学 2025年度(2026年春)進路・就職状況確認日:2026-09-11 / 全14頁本文画像。p1政策381卒349就7進院6他22報378希望361率②96.7
- 立命館大学政策科学部 進路・就職確認日:2026-09-11 / 本文3527字全文。2025企業一覧と2022/2018卒業生別。転職履歴まで確認。院一覧・円図は不採用
- 立命館大学政策科学部 4年間のカリキュラム確認日:2026-09-11 / 本文4915字全文。2科目群3学系、研究計画、フォーラム・現地調査・論文
- 立命館大学政策科学部 CRPS Major 公式案内確認日:2026-09-11 / 英語本文全文。English-based、3プログラム。学部全体と専攻の累積院割合を混同せず数値不採用
- 立命館大学 キャリアセンターの就職支援確認日:2026-09-11 / 全2頁本文画像。学部担当・個別相談・ES・面接・online