就職201人と大学院進学235人を分けて見る

大学の2025年度(2026年春)の進路・就職状況によると、情報理工学部の卒業者476人に対し、就職者201人、進学者235人、その他30人です。報告者466人と卒業者との差の10人は未報告に当たります。この学部の進学者235人は、全員が「うち大学院」の区分に含まれています。[1]‌‌‌​‌​​​​​​‌​‌‌​‌​​​‌‌‌​​‌‌​‌​​​‌‌​​‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌​​​​‌‌‌‌​‌‌​‌​‌​​

2025年度の情報理工学部の進路
項目人数・割合分母や意味
卒業者476人2025年9月卒業者・早期卒業者も含む
就職者201人資料で定義された就職者
大学院進学者235人卒業者の約49.4%
その他30人受験準備、就職活動継続などを含む区分
未報告10人卒業者数と報告者数の差
就職希望者208人就職率②の分母
就職率②96.6%201人÷208人
[1]

約半数が大学院へ進んでいますが、だから全員が進学すべきだと決まるわけではありません。就職率96.6%も、大学院進学者を含む卒業者全体の割合ではありません。自分の進路を考えるときは、希望する業務と学位条件、研究したい内容を一緒に確認しましょう。

この資料の就職には、自営業、起業、現職継続、就職見込みなどが含まれ、1年未満の契約やフルタイムでない雇用は除かれます。個人が希望した職種や雇用形態に決まったかは、学部全体の人数だけでは分かりません。[1]

学部の就職先と、大学院の就職先を混ぜない

2025年度の学部別進路・就職実績の情報理工学部欄には、伊藤忠テクノソリューションズ、NTTドコモ、日本マイクロソフト、野村総合研究所、日立製作所、富士通、三菱電機、コーエーテクモゲームスなどが掲載されています。情報理工学研究科の就職先は別欄です。[2]

同じ企業に学部卒と大学院修了者の両方が就職していても、担当業務や選考条件が同じとは限りません。個社の就職人数や配属職種は、この企業一覧からは分かりません。企業名を見つけたら、現在の新卒募集で学部卒が応募できる職種と、そこで求める経験を確認しましょう。

編集部提案:求人を技術と役割で比較する
見る項目確認したいこと
対象誰が使うシステム・製品・サービスを扱うか
担当工程課題の整理、設計、実装、検証、運用のどこを担うか
技術募集ではどんな知識や開発経験を求めているか
学位・専門学部卒・修士などの応募条件や研究分野の指定はあるか
協働利用者や他職種と、どのように仕事を進めるか

「IT企業なら何でもよい」「大手に実績があるから安心」と考える前に、一つの募集職種の業務を説明できるか確かめてみてください。企業規模と仕事内容は別の比較軸です。希望する役割が見えてくると、追加で学ぶべきことや、いま伝えられる経験も整理しやすくなります。

日本語基準6コースと英語基準ISSEの違いを確認する

学部は、日本語基準の6コースと、英語基準のInformation Systems Science and Engineering Course(ISSE)の計7コースを案内しています。ISSEは情報工学を横断的に学び、課題解決型学習を重視するコースです。日本語基準の6コースと同じ配属手順ではありません。[3] [4]

公式案内による7コースの主な学び
コース学ぶ内容の概要
システムアーキテクトハード・ソフトから情報システムの構築・運用まで
セキュリティ・ネットワーク安全な情報基盤を支える技術
社会システムデザインデータの分析・モデル化と社会のサービス設計
実世界情報人と外界を結ぶインタフェース、IoT、ロボットなど
メディア情報画像・音・CGなどの情報処理
知能情報計測データ、数理モデル、シミュレーションやAI
ISSE英語による情報工学の学修と課題解決型学習
[3]

日本語基準の6コースは、1回生春学期に選択し、秋学期から専門を学ぶと説明されています。定員を超えた場合は成績による優先配属があります。一方、ISSEは入試出願時にコースを選択します。希望すれば必ず任意のコースへ進める、という説明にはしないようにしましょう。[4]

カリキュラム掲載表は2024年度以降の入学者に適用されるものです。3回生春学期に研究室を決め、秋学期から1年半の卒業研究へ進む流れや、コースを横断するユニットも紹介されています。過年度卒業者の就職実績を、新しいカリキュラムの成果としてそのまま説明せず、自分の入学年度の履修案内を確認してください。[5]

制作・研究は、動いた結果と検証の過程をセットにする

各コースには演習・実験科目があり、カリキュラムにはプログラミング、情報倫理、ネットワーク、データベース、人工知能などの科目が示されています。科目を履修したことと、その技術でどこまで自分で取り組めるかは分けて説明しましょう。[5]

編集部提案として、提出できる制作物がある人は、画面やソースコードだけでなく「目的、構成、自分の担当、確かめたこと、残った課題」を短く添えます。使った技術名が多いことより、なぜ選び、どんな条件で確認したかが分かる資料を目指してください。

編集部提案:技術経験を整理する5項目
項目残しておきたい内容
問題誰のどんな不便や疑問を扱ったか
方法どの手法・構成を選び、何と比較したか
担当自分で実装・調査した部分と、共同作業の部分
検証入力条件、評価指標、失敗したケース、修正結果
限界現時点で対応できないことと、次に試すこと

編集部の架空の例:作成した検索機能が一部の入力で期待どおりに動かなかったため、再現条件を整理し、処理の前提を見直した。修正前後を同じ入力で比較し、まだ対応できない条件も記録した。これは実在の学生の制作や内定事例ではありません。

共同制作では、チーム全体の成果と自分の担当を分けてください。研究データや企業と関わる制作物は、公開可能な範囲を確認してから見せます。公開できないものでも、秘密を含めず、課題と考えた手順を説明する材料を整理できます。

完成品が少ない人も、これまでの演習を一つ選び直せます。新しい技術を急いで増やす前に、実装の目的、つまずいた点、確認方法を説明してみましょう。説明できない部分があれば、次に復習する内容が具体的になります。

大学院進学は、深めたい研究と応募条件で比較する

学部の進路案内は、研究職や高度な専門職を考える際に大学院進学を早くから検討することを勧めています。ただし、同ページの企業一覧は卒業生・大学院修了生を合わせたもので、進路の図は2022~2024年度が対象です。本記事の2025年度学部の数字とは、年度も集団も分けて読む必要があります。[6]

編集部提案として、就職と進学で迷ったら、関心のある研究テーマ、希望職種の学位条件、準備期間、費用、研究を続けたい理由を書き出します。「周囲が進学するから」という理由だけでなく、自分が解きたい問いや身につけたい専門性を教員に相談しましょう。

学部卒での就職を考える場合は、現在の経験で応募条件を満たすかを確認し、足りない部分を具体化します。院へ進む場合も、学位を得るだけで希望の会社・職種が保証されるわけではありません。研究をどう進め、何を説明できるようになりたいかまで考えておくことが大切です。

キャリア相談に、募集職種と技術メモを持っていく

大学のキャリアセンターは、学部担当による支援、個別相談、エントリーシート対策、面接練習などを案内しています。理系向けには、卒業生や技術者から業界・仕事を学ぶ企画も紹介されています。利用する時点で対象学年や開催方法を確認しましょう。[7] [8]

相談には気になる募集を一つと、制作・研究の説明メモを持参してみてください。「自分の技術経験は十分か」という大きな不安を、「この職種では何を確認するか」「説明のどこが伝わりにくいか」という具体的な相談にできます。

今日の一歩は、一つの課題について、動作した結果だけでなく、確かめた条件と改善点を短く記録することです。その積み重ねが、コース名や技術名だけに頼らず、自分が考え実行できることを伝える準備になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 立命館大学 2025年度(2026年春)進路・就職状況確認日:2026-09-11 / 全14頁本文画像。p1情報476卒201就235進院235他30報466希望208率②96.6
  2. 立命館大学 2025年度 学部別進路・就職実績確認日:2026-09-11 / 全11頁本文画像。PDF7=印刷8学部/院別。企業別職種なし、職種円図は本文未採用
  3. 立命館大学情報理工学部 コース紹介確認日:2026-09-11 / 本文全文。日本語6+英語ISSE、7領域要約
  4. 立命館大学情報理工学部 公式サイト確認日:2026-09-11 / 本文全文FAQ3/4。配属条件、ISSE出願時選択。過年度概数/院優位率不使用
  5. 立命館大学情報理工学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 本文全文3882字。2024以降入学用、1秋コース、3秋卒研、ユニット
  6. 立命館大学情報理工学部 資格・卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 本文全文。2022–24、学部/院合算企業、進学説明。旧数値・資格条件は引用せず
  7. 立命館大学 キャリアセンターの就職支援確認日:2026-09-11 / 全2頁本文画像。相談・学部担当・ES・面接
  8. 立命館大学 多様なキャリア支援確認日:2026-09-11 / 全2頁本文画像。理系OB・OG/技術者の業界理解

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