就職率は、卒業者数と就職希望者数を分けて読む

立命館大学の「2025年度(2026年春)進路・就職状況」によると、グローバル教養学部の卒業者は90人です。就職者46人、進学者8人、その他34人で、進路の報告者数は88人です。卒業者数との差の2人は未報告に当たります。対象には2025年9月卒業者や早期卒業者も含まれます。[1]​​​‌‌​​​​‌​​​‌​​​‌‌​​​‌​‌​‌​‌‌​​​‌‌​​‌‌‌​​​​​​​​‌‌‌​​‌​​‌​‌‌‌‌​‌

2025年度のGLAの進路
項目人数・割合読み方
卒業者90人進路全体の対象
就職者46人資料の就職の定義に該当する人
進学者8人この学部は8人全員が大学院進学
その他34人就職活動の継続、受験準備、帰国などを含む分類
未報告2人卒業者90人と報告者88人の差
就職希望者58人就職率②の分母
就職率②79.3%就職者46人÷就職希望者58人
[1]

就職者46人を卒業者90人で割ると約51.1%ですが、これは卒業者の中で就職した人の割合です。79.3%と矛盾する数字ではありません。進学者やその他を含む集団で見るか、就職希望者に絞るかの違いです。「その他」の34人全員が就職に失敗した、と読み替えることもできません。[1]

この資料の就職には、自営業、プロ契約、起業、現職継続、就職見込みなども含まれ、1年未満の契約やフルタイムでない雇用は除かれます。希望する雇用形態や働き方まで知るには、この人数だけでは足りません。数字を学部全体の評価に直結させず、自分が目指す進路に必要な情報を確認しましょう。[1]

就職先の企業名から、仕事内容を調べる

大学の2025年度「学部別進路・就職実績」のGLA欄には、アクセンチュア、NTTドコモ、シンガポール航空会社、全日本空輸、日立ソリューションズ、富士通Japan、三菱電機、ルネサスエレクトロニクスなどが掲載されています。これは当該年度の学部の就職先例です。個社の人数や配属職種は、この一覧からは分かりません。[2]

大手企業の名前が載っていることは、応募先を知るきっかけになります。ただし、個人の内定可能性を示すものではありません。外資系企業への就職、海外勤務、英語を日常的に使う仕事も、それぞれ条件が違います。企業名だけで「海外で働ける」と判断せず、募集職種、採用法人、勤務地、必要な言語を確かめてください。

編集部提案:国際的に働きたいときの比較表
比較する項目調べたい内容
仕事内容調査、提案、営業、運営、開発など何を担当する募集か
言語選考時と入社後に、どの言語をどの場面で使うか
勤務地初期配属の範囲と、海外勤務の制度・条件
専門性授業や研究のどの経験が仕事の理解に役立つか
募集条件卒業時期、学位、応募資格、選考日程

大学の就職先一覧と、いまの募集条件は別の情報です。気になる会社を見つけたら、最新の採用案内を読み、志望職種の業務を自分の言葉で説明できるか確認しましょう。知名度が異なる会社でも、関心のある課題や役割が共通していれば比較対象になります。

リベラル・アーツの幅広さを、自分の問いでまとめる

GLAは文理をまたぐリベラル・アーツ教育を紹介しており、政治学、経済学、歴史学、心理学、情報工学、経営学、デザイン学などを学びの領域に挙げています。日本での学びに加え、オーストラリア国立大学(ANU)ではアジア太平洋地域の政治や国際関係などへの理解を深める構成です。[3]

幅広く学べることを自己PRに使うなら、履修した分野名を並べるだけで終わらせないようにしましょう。編集部提案として、一つの関心を選び、「どんな問題だと考えたか」「複数の分野から何を調べたか」「考えがどう変わったか」をつなげます。学びの広さが、判断の過程として伝わります。

編集部提案:学びを説明するメモ
残す項目記録の例
問いなぜその社会課題や事例に関心を持ったか
材料どの資料やデータ、考え方を比較したか
異なる視点自分とは違う意見に、どんな根拠があったか
自分の判断比較した結果、何を提案し、何を保留したか
次の課題分からなかった点を、今後どう調べたいか

編集部の架空の例:同じ地域課題を扱った資料でも、住民、行政、企業で重視する点が違うと気づいた。グループ内の意見を整理し、提案の対象者と条件を限定して発表した。これは実在のGLAの授業成果や内定事例ではありません。自分の経験を説明するときも、実際に担当した部分を明確にします。

ANUの留学と二つの学位には条件がある

公式案内では、立命館大学で3年間、ANUで1年間学び、両大学の学位取得を目指すデュアル・ディグリー・プログラムが説明されています。一方、ANUの科目を履修するには、立命館大学への入学後にANUの入学審査を受ける必要があります。英語・成績の要件があり、全員が無条件で二つの学位を取得する仕組みではありません。[3]

ANUの審査で許可されなかった場合などには、RU専攻で立命館大学の学位取得を目指す道も案内されています。留学の予定時期も入学時期によって異なります。自分の在籍区分、履修、留学予定、卒業予定を確認し、就職活動の計画へ反映してください。[3]

編集部提案として、留学前に「滞在期間」「授業や試験が集中する時期」「応募したい企業の締切」「相談に使える時間」を一枚の予定表にします。帰国後にまとめて動く前提を置かず、現地から参加できる選考や説明会があるかを企業ごとに確認しましょう。

留学経験の説明では、滞在国や期間に加え、異なる前提を持つ人と何を話し、どこで行き違い、どう確かめたかを整理します。経験が予定段階の場合は、実施済みの成果として書かず、現在の学修や準備で行っていることを伝えてください。

大学院進学と就職は、深めたいテーマから比較する

2025年度のGLAの進学者8人は、同資料の「うち大学院」の8人と一致します。ただし、この人数表だけでは、各人の進学先、専攻、進学理由までは分かりません。人数だけで自分も進学すべきかを決めず、調べたいテーマがあるかから考えましょう。[1]

編集部提案として、就職なら「関わりたい業務と応募条件」、進学なら「研究したい問いと指導分野」を書き出して比べます。語学要件、準備に使える期間、費用、修了後の希望も整理し、教員やキャリアセンターへ相談する材料にしてください。

国際的な仕事を希望していても、学部名や学位名だけで進路が決まるわけではありません。英語で学んだこと、調査したこと、他者と協力したことのうち、自分が具体的に説明できる経験から応募先との接点を探すと、準備すべき内容が見えてきます。

相談には、学修予定と応募先の条件を持参する

大学はキャリアセンターでの個別相談、エントリーシートの対策、面接練習、業界・企業研究などを案内しています。学部ごとの担当体制があり、オンラインでの相談も紹介されています。低学年から利用できる支援と、就職活動の学年に合わせた企画を確認しましょう。[4]

内定・進路決定後の先輩によるジュニア・アドバイザー、卒業生のキャリア・アドバイザーなど、先輩の経験に触れる支援も紹介されています。参加方法や対象は、利用時点の案内を確かめてください。先輩の一例を全員に共通する選考条件として扱わず、自分との違いも質問すると参考にしやすくなります。[5]

今日の一歩として、気になる募集を一つ選び、英語、仕事内容、勤務地、卒業時期の条件を抜き出してみましょう。その横に、授業で調べたテーマと自分の担当を短く書きます。「GLAだから有利か」という不安を、応募条件の確認と経験の伝え方という、いま取り組める準備に変えていけます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 立命館大学 2025年度(2026年春)進路・就職状況確認日:2026-09-11 / 全14頁本文画像確認。p1学部GLA A90 B46 C8 D8 E34 F88 G58 I79.3。定義・9月卒等注記
  2. 立命館大学 2025年度 学部別進路・就職実績確認日:2026-09-11 / 全11頁本文画像確認。PDF4=印刷5GLA企業欄。個社人数・職種記載なし
  3. 立命館大学 グローバル教養学部 日本語案内確認日:2026-09-11 / 本文全文。学び・RU/ANU年数・審査・RU専攻。画像の率/旧年度進路は不使用
  4. 立命館大学 キャリアセンターの就職支援確認日:2026-09-11 / 全2頁本文画像。個別相談、学部担当、低学年からの支援・オンライン。2025実施/2026予定別
  5. 立命館大学 スチューデンツネットワークと多様なキャリア支援確認日:2026-09-11 / 全2頁本文画像。JA/CA、先輩経験の支援

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