2026年開設の学部として、就職実績を分けて確認する
立命館大学の公式報告によると、2026年4月1日にデザイン・アート学部へ179名、同研究科へ19名が入学しました。学部と大学院は別の課程であり、就活を考えるときも所属と修了段階を区別する必要があります。[1]
学部は衣笠キャンパスにあり、所定の条件を満たした卒業者に学士(デザイン・アート)を授与する方針を示しています。公式カリキュラムは4年間です。2026年の入学と年限から、通常の課程の最初の卒業は2030年3月となり、2026年9月時点では卒業前と整理できます。[2] [3]
そのため、本学部の就職率や卒業生の企業別就職人数を確定実績として示すことはできません。立命館大学全体や既存学部の実績、デザイン分野で働く他学部の卒業生の事例を、新学部の実績へ読み替えないようにしましょう。
新設の学部では、実績が出るまで待つだけでなく、教育内容と募集職種を比較し、自分がどの課題に取り組みたいかを具体化することができます。学部名の印象だけで、就職の有利・不利や仕事の範囲を決めることはできません。
実践・振り返り・知識と技能を組み合わせて学ぶ
公式の教育方針は、デザインやアートの知識と技能を、他者と協働するための言語と捉えています。プロジェクトに必要なものを選びながら学び、自分の経験を考え直す構成です。[2]
| 科目群 | 学びの位置付け |
|---|---|
| Design in Society(DiS) | 社会でのプロジェクトへ参加し、他者と協働する実践 |
| Design Studies(DS) | 経験を振り返り、何を意味するかを考える理論と方法 |
| Design Language(DL) | デザイン・アートに関わる知識、技能、英語 |
学びを展開する領域には、意味・情報・環境・社会の4つが示されています。また、美的感性に支えられた問題解決力、問い直し力、共創力、問題発見力、創造的思考力を育むと説明しています。職種名で区切るだけではなく、対象や社会との関係を考える教育です。[2] [3]
就活では「幅広く学びました」に加えて、何のためにどの知識や技能を選んだかを説明しましょう。表現の技術を使うことと、課題を見つけ、別の見方を提案することが、本人の経験の中でどうつながったかを整理すると専門性が伝わります。
4年間のプロジェクトと制作の過程を記録しておく
1回生ではデザイン学1・2などを通じて見方や学び方の基礎を固め、DL科目群の知識・技能の導入科目を学びます。2回生からDiS科目群のプロジェクト実践型授業が始まり、京都を現場として課題に取り組むと案内されています。[3]
3回生では関心に沿うプロジェクトへの参加を通じて研究テーマを明確にし、4回生では卒業研究へ学びをまとめます。卒業研究は教育方針上の必修科目です。科目の開講期間などには注記があるため、実際の履修は本人の年度の案内で確認してください。[2] [3]
科目表にはデザインリサーチ、Webデザイン基礎、デジタルアート表現基礎、コミュニティデザイン、アートマネジメント演習、戦略的デザイン論などが示されています。全員が同じ技術を同じ水準で習得するという意味ではなく、実際に履修し取り組んだ内容をもとに説明することが必要です。[3]
編集部からの提案として、制作では完成物だけでなく、最初の問い、調査や試作、他者の反応、変更した点を残しましょう。完成に至る判断の過程が分かる記録は、作品やプロジェクトについて話すときの材料になります。
想定キャリアを学部卒業直後の採用実績と混同しない
学部紹介の想定進路は、学部卒業後と研究科修了後を併記したキャリアモデルです。デザインストラテジスト、デザインコンサルタント・リサーチャー、クリエイティブディレクター・アートディレクター、ビジネスデザイナーなどを挙げています。[2]
このほか、デジタルデザインエンジニア、エクスペリエンスデザイナー、共創型ローカルデザイナー、アートナビゲーター・イベントプロデューサー、キュレーター・デジタルアーキビスト、デザイン・アート学研究者なども紹介されています。将来担う役割の例であり、卒業と同時にこれらの肩書や職位に就けるという保証ではありません。[2]
| 方向性 | 募集や出願で見るポイント |
|---|---|
| 制作・デザイン | 募集職種、提出作品の条件、使用する技術、担当範囲 |
| 事業・サービスの企画 | 新卒の採用区分、企画業務への配属方法 |
| 地域・文化の活動 | 誰と何を進める仕事か、必要な経験や資格の条件 |
| 研究・大学院 | 研究テーマ、指導分野、出願要件 |
職種によって求められる経験や提出資料は異なります。名称が魅力的だからという理由だけで絞らず、実際の仕事を調べ、現在の自分が示せることと、これから身につけることを分けて考えましょう。
作品と本人の役割を伝える資料を整える
教育方針では、学修成果を制作物や制作過程のポートフォリオ、プロジェクト成果物、論文、報告書、展示・発表などで評価すると説明しています。ポートフォリオは作品や活動をまとめた資料で、就活で必要かどうかや形式は応募先ごとに確認する必要があります。[2]
編集部としては、作品を並べるだけでなく、目的、対象、本人の担当、使った方法、改善の過程を併記することを勧めます。チーム制作では全体の成果と個人の貢献を分け、企業や地域の協力を得た内容は外部に出してよい範囲も確認してください。
専門外の採用担当者に説明する場合は、手法や道具の名前に頼らず、何を変えたかったのかを先に伝えると理解されやすくなります。完成度だけでなく、うまくいかなかった試みから何を学んだかも、自分の考え方を示す手掛かりです。
学部の教育方針は、年度末の教員との個人面談で、これまでの成果、個人の学修ビジョン、次の履修計画を確認・相談するとしています。就職に向けて必要だと感じる技能と、研究として深めたい関心の両方を相談材料にできます。[2]
大学の支援で業界や仕事の見方を広げる
プレイスメントデータ2026は、進路決定者のジュニア・アドバイザーや卒業生のキャリア・アドバイザーによる相談会、学内での卒業生訪問会などを紹介しています。新学部の卒業実績とは別に、大学の先輩から仕事や準備方法を学ぶ支援です。[4]
同資料では業界研究セミナーや、東京・大阪の就職活動支援拠点、地元・地方就職を考えるためのガイダンス等も案内されています。京都で学んでいることだけで就職する地域を決めず、仕事内容と働く場所を組み合わせて検討しましょう。[4]
まず一つの制作やプロジェクトを選び、自分が問いをどう捉え、何を試し、どんな判断をしたかを書き出してください。その経験を、興味のある募集の仕事内容と照らし合わせることで、新しい学部での学びを就活の具体的な準備へつなげられます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- デザイン・アート学部・研究科 新入生の入学報告確認日:2026-09-11 / 2026年4月1日学部179名入学
- デザイン・アート学部 学部紹介確認日:2026-09-11 / 学位・理念・想定キャリア・教育方針
- デザイン・アート学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 4年間・3科目群・全科目図
- プレイスメントデータ2026 特徴的な進路就職の支援確認日:2026-09-11 / 全2頁、先輩・企業・都市圏・地方就職支援