現在の3コースと、旧学科の実績を分ける

大阪成蹊大学国際観光学部は、経営学部の国際観光ビジネス学科を2022年4月に改組して誕生しました。現在は観光ビジネス、観光ホスピタリティ、観光文化デザインの3コースを案内しており、学部一覧では2026年4月開設のコースとして掲載されています。[1] [2]‌‌​‌​​‌​‌‌​‌​​‌​​‌​​‌​​​‌​​‌​‌​​​‌‌​‌​​​‌​​​‌​​​‌​​​‌​​‌‌​‌‌​‌‌‌

そのため、2025年度卒の実績を2026年に開設された3コース別の成果として扱わないことが大切です。卒業生の紹介には旧学科の在籍者も登場するので、本人の所属と取材時期を確かめて読みましょう。

3コースと学びの方向
コース学ぶ内容の例就活で考える問い
観光ビジネス観光関連企業の戦略・マーケティング・経営どのサービスを、誰に届ける仕事に関心があるか
観光ホスピタリティ対人サービスとコミュニケーションの理論・実践相手の状況に合わせて、どんな対応をしたいか
観光文化デザイン観光コンテンツの発信、政策、地域活性化地域の誰の課題を、どのように理解したいか
[1]

観光の学びは旅行会社やホテルだけに限定されません。ただし、コース名が希望職種への採用を保証するわけでもないため、業界への関心を募集職種の具体的な仕事へ結び付けて調べましょう。

2025年度の国際観光学部は卒業者46人、就職者43人

国際観光学部・2025年度内卒業者のデータ
項目人数
卒業者数46人
進学者数0人
就職希望者数43人
就職者数43人
[3]

進学者数と就職者数は2026年5月現在です。資料の注記では、就職者数から一時的な仕事に就いた人を除き、進学者のうち就職している人を含むとしています。この表は国際観光学部の行であり、旧経営学部の国際観光ビジネス学科の人数を加えていません。[3]

別の就職活動状況資料では、国際観光学部の就職率を93.5%と掲載しています。算式は「就職者÷(卒業者-大学院進学者)」です。就職希望者43人に対して就職者43人という読み方とは、分母が違います。同じ就職率という言葉でも、何人のうちの割合かを確認してください。[4]

同資料には旧国際観光ビジネス学科の卒業者11人も別行に残っています。新学部の46人と旧学科の11人を混ぜたり、旧学科の数値を新学部の成績として扱ったりしないようにしましょう。[4]

主な就職先は、旧学科を含む過去5年間の実績

大学の就職実績ページは、国際観光学部の主な就職先を「過去5年」とし、国際観光ビジネス学科の実績を含むと注記しています。以下はその一覧からの抜粋で、2025年度卒だけの就職先ではありません。[5]

旧学科を含む過去5年の掲載先から抜粋
分野掲載先の例
航空・空港関連AIRDO、ANA大阪空港、ANA関西空港、Kスカイ、JALスカイエアポート沖縄
旅行・交通関連JTB、JTBビジネストランスフォーム、阪急交通社、西日本旅客鉄道、近畿日本鉄道
ホテル関連近鉄・都ホテルズ、ホテルモントレ、星野リゾート・マネジメント、リゾートトラスト
その他の企業・自治体等大阪シティ信用金庫、山崎製パン、トランスコスモス、寝屋川市役所、防衛省(航空自衛隊)
[5]

勤務先別の人数、採用職種、雇用形態はこの一覧では確認できません。航空関連企業の掲載を客室乗務員の実績と決め付けず、空港運営、旅客サービス、地上業務などの募集区分を調べましょう。グループ企業への就職を航空会社本体への実績へ読み替えることもできません。

大手企業を志望する場合も、過去に掲載があることから内定を保証することはできません。逆に掲載がない会社への応募ができないという意味でもありません。採用法人と募集職種、勤務地、必要な語学力などを現在の募集情報で確認します。

企業・地域連携の経験は、観察から提案までの過程で伝える

学部は企業等連携PBLやインターンシップを紹介し、旅行会社、ホテル、航空・空港関連企業、自治体などと関わる学びを案内しています。学部ページには、外資系ホテルの視察、淡路島での地域創生についての学習、三田市観光協会と連携した訪日観光誘致策の提案などが掲載されています。[1]

こうした企業・地域との連携は、就職実績とは別の情報です。実習や授業で関わった企業だから採用が決まるとは考えず、そこで何を見て、何を考え直したかを自分の経験として整理しましょう。

地域や企業での学びを振り返る項目
項目確認すること
対象誰の困りごとや希望に着目したか
調査現地で見たことと、資料で知ったことを分ける
対話担当者や住民の意見をどう聞いたか
提案何を優先し、何を見送ったか
改善指摘を受けて変えた点と、残った課題

編集部の架空の例:「観光客向けの企画を考える際、最初に地元の方の懸念を確認しました。訪問者の満足だけでなく地域の負担も考え、実施方法を見直しました」。実際の活動へ置き換えるための例です。提案しただけの施策を実施済みと書いたり、確認していない来訪者増を成果にしたりしないようにします。

STEP留学は、滞在した事実より行動の変化を説明する

学部は短期と長期を組み合わせたSTEP留学を案内しています。原則1年次の短期留学・研修と、3年次に向けた長期留学の段階があり、事前学習から帰国後まで支援する仕組みです。行先、期間、奨学金の適用には条件や変更の可能性があるため、自分の年度の案内を確認しましょう。[1]

語学プログラムは、少人数・レベル別の英語学習、アドバンスクラス、TOEICのサポート、英語以外の言語の学習も紹介しています。スコアがどの程度必要かは応募先の募集条件によって確認し、大学が一律に就職を保証する基準と考えないようにします。[1]

面接で留学を話す場合は、滞在国と期間を述べるだけでなく、困った場面でどう意思を伝え、相手の考えをどう理解したかを説明しましょう。留学経験がまだない人も、授業での発表、異なる意見の調整、語学学習の改善など、自分が実際に取り組んだことを選べます。

学部ページの体験談には、旧国際観光ビジネス学科の学生も含まれています。他者の成功例を自分にも当てはまる保証として読むのではなく、どのような準備や行動が参考になるかを考えてください。[1]

航空・ホテル・旅行・地域の仕事を、役割から比べる

観光が好きという気持ちは出発点になりますが、利用者として好きなことと、仕事として担う役割は異なります。応募前には、どの相手に、どのサービスを、どんな場面で提供するかを調べましょう。

応募先を比較するときの質問
関心のある分野確認する質問
航空・空港募集する法人と担当業務は何ですか。配属や勤務拠点はどう決まりますか
ホテル応募区分は何ですか。入社後の研修と業務経験の順番はどうなりますか
旅行個人旅行、法人、地域事業など、どの業務を担当しますか
地域に関わる企業・公務募集職種は何ですか。地域の課題にどの立場で関わりますか

募集要項と説明会で得た回答を、授業や実習で感じた関心と照らし合わせます。企業の知名度やブランド名だけを理由にせず、調べた業務と自分の経験の接点を志望理由に入れましょう。

個別支援を使って、留学・研究と就活の予定を整理する

学部は1年次からのキャリアサポートと、3年次以降の就職部による個別支援を案内しています。大学全体でもキャリアスタッフの担当制・全員面談、学内企業説明会などを実施しています。進路を絞り切れていない段階でも相談しましょう。[1] [6]

留学の予定と応募の時期が重なる場合は、応募書類や面接の準備をいつ進めるか、相談や選考への参加方法を早めに確認します。研究や語学学習を続けながら準備できるよう、締切と相談日を具体的に予定表へ入れてください。

今週行うこと
順番行動
1関心のある企業・自治体を2件選び、採用職種と条件を比較する
2PBL、留学、接客、語学学習等から自分の工夫を一つ書く
3募集情報と予定表を持って、就職部や担当教員へ相談する

大学名や過去の実績だけで自分の可能性を決めず、現在の募集条件と、自分が実際に学んだことを確かめましょう。新学部と旧学科の実績を分けて読むことが、納得できる進路の検討につながります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 国際観光学部確認日:2026-09-11 / 2022旧学科改組注、現3コース・STEP留学・企業地域連携・個別就職支援
  2. 学部・大学院確認日:2026-09-11 / 国際観光3コース2026年4月開設
  3. 学生数データ確認日:2026-09-11 / p2 2025新国際観光46卒0進43希望43就、5月現在注。全文4頁text使用p1-2画像
  4. 就職活動状況2023~2025年度確認日:2026-09-11 / 1頁全文text画像。新観光46/93.5、旧経営観光ビジネス11/72.7別、率就/(卒-院)
  5. 就職実績確認日:2026-09-11 / 国際観光企業過去5年・旧ビジネス含、2026業種表は分母不明で数値使わず
  6. 就職・キャリア確認日:2026-09-11 / 担当制全員面談・説明会

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