4学科の学びを、自分が使った方法から説明する

大阪大学理学部は、数学科、物理学科、化学科、生物科学科の4学科で構成されています。大学院にはこれらに対応する専攻に加えて高分子科学専攻や宇宙地球科学専攻があり、学部学科と大学院専攻を一対一で同じ名称と考えないようにします。[1]​‌‌‌‌​​​​​​​​​‌​‌​‌​‌​​​​‌​‌‌‌​​‌‌‌‌‌​‌​‌​​​​​‌‌​‌​‌​​‌‌‌‌‌​​​‌​

4学科の学びと、応募準備で整理する経験
学科学びの対象振り返る視点
数学科専門的な数学の体系仮定や定義の確認、証明や計算の過程
物理学科さまざまな現象の背景にある原理理論と観測・実験の比較、条件の検討
化学科物質が関わる多様な現象実験や分析の設計、結果の解釈
生物科学科生命科学に関する現象や仕組み観察、実験、データの比較
[2]

表の経験は研究説明を考えるための手掛かりです。学科の特色から自分が未経験の技術を借りて説明せず、授業で学んだこと、演習で試したこと、研究で自分が担当したことを分けましょう。

また、理学部の進路紹介資料は、学部段階から自主研究に取り組む理数オナープログラムを紹介しています。研究計画を立て、成果を発表する仕組みですが、参加していない人も、自分が行った演習や卒業研究をもとに経験を整理できます。[3]

2025年度の進路は、進学201人・就職42人

大学公式の2025年度「学部卒業者の進路状況」に掲載される理学部の卒業者は260人です。下表は大学院理学研究科の修了者を含まない、学部卒業者の単年度集計です。[4]

理学部・2025年度卒業者の進路
区分人数
卒業者260人
大学院進学201人
企業等への就職36人
公務員への就職3人
教員への就職3人
就職合計42人
その他17人
[4]

企業等36人、公務員3人、教員3人で就職者42人になります。進学201人、その他17人を加えると卒業者260人です。進学者が多い学部であるため、就職者を卒業者全体で割った割合を、就職希望者の就職率として扱わないことが重要です。[4]

理学部の2027年向け紹介資料は、2023〜2025年度の学科別進路を掲載しています。進学の割合は数学科50.0%、物理学科90.0%、化学科88.5%、生物科学科82.1%で、学科による違いがあります。これは3年間の各学科卒業生の進路割合で、上表の2025年度だけの割合ではありません。[3]

この学科別の図には母数となる人数が併記されていないため、割合から人数を逆算していません。周囲の進学者の多さだけで決めず、自分が研究を続けたい理由と、希望職種の応募条件を照合しましょう。

学部卒の就職先例を、大学院の一覧と分けて読む

同じ紹介資料は、学科ごとに「学部卒業生の主な就職先」と「大学院修了者の主な就職先」を分けて掲載しています。以下は学部卒業生欄の例で、研究科修了者の企業を混ぜていません。資料の進路図は2023〜2025年度ですが、企業一覧の対象期間は別途明記を確認できないため、単年度の採用人数とは扱いません。[3]

4学科の学部卒業生欄に掲載される就職先例
学科掲載例
数学科NTT西日本、三菱地所、イオン銀行、明治安田生命保険、ソフトバンク
物理学科環境省、日立ハイテク、ハル研究所、テレビ大阪、キーエンス
化学科神奈川県警察、中国電力、デンカ、京セラ、東芝
生物科学科三菱電機、農林水産省、ニトリ、伊藤園、気象庁
[3]

会社名や機関名だけでは、研究職、技術職、総合職などの採用区分や配属は分かりません。たとえば生物科学科の一覧に食品企業が載っていても、学部卒で食品研究職に就いたと推定しないようにします。

企業が大手であることも、採用や希望部署への配属を保証するものではありません。学部卒で応募する人は、学士を対象とする募集職種、求められる経験、配属方法を現在の募集案内で確認します。

大学院進学を考える場合は、希望する専攻の修了後の進路を別に調べます。学部と修士・博士の実績を分けることは、自分がどの段階でどの仕事へ応募するかを考える助けになります。

研究の関心と、仕事の条件の両方から進路を選ぶ

進学するかどうかは、希望する研究を続けたいか、どの力を深めたいか、学修費用や生活をどう見通すかを含めて考えます。「理学部なら進学するもの」という周囲の空気だけで決める必要はありません。

学部就職と進学を比較する問い(編集部の提案)
観点確認したいこと
研究今の学びの先で調べたい問いは何か
仕事候補職種の学位条件と仕事内容は何か
教育環境希望専攻や研究室で、どのような指導を受けたいか
生活学修費用、利用できる支援、勤務地などをどう考えるか
予定出願や選考、研究発表の期限が重ならないか

公務員や教員を考える人は、機関や学校の名前に加え、採用区分、必要な資格・免許、試験内容を確認します。卒業生の例があることを、自分も同じ条件で応募できることと同一視しないようにしましょう。

学校推薦等の応募を考える場合も、学科や専攻の担当教員に利用条件や手続きを確認します。本稿では理学部全体に共通する就職推薦の条件を確定していません。応募前に自由応募との違いや必要な手順を整理してください。

研究概要では、結論とその限界を一緒に伝える

研究概要を作る際は、専門用語の説明だけでなく、何を知りたかったか、自分がどの方法を使ったか、何が分かり何が未確認かをまとめます。理論研究でも実験研究でも、比較や検証の過程が伝わることが大切です。

編集部の架空の例です。「演習で、同じ対象を異なる条件で計算した結果を比較しました。私は、差が現れる条件と現れない条件を分け、計算の前提を確認しました。説明できない部分は残しましたが、どの前提の下で結論が成り立つかを報告できました。結果だけでなく、その適用範囲まで確認する大切さを学びました。」

これは大阪大学の学生の実話や内定例ではありません。自分が行った作業へ置き換え、使ったことのない手法や言語を加えないでください。共同研究では担当範囲を明らかにし、未公開のデータや成果を外部へ説明してよいか指導教員に確認します。

専門と志望職種が直接一致しないときも、研究を無理に企業の製品へ結び付ける必要はありません。条件を整理する、原因を調べる、結果を説明するなど、経験した行動と仕事内容の接点を考えます。

学科担当教員と、学部・全学の相談窓口を使う

理学部・理学研究科の学生サポートページには、学科・専攻ごとの就職担当教員と、キャリア支援室B224が掲載されています。キャリア支援室はエントリーシートの確認、模擬面接、進路相談を行うと案内されています。[5]

B224の案内は原則月曜日、予約優先で当日も利用可能とする一方、8・9月は閉室と明記しています。2026年9月10日の確認時点でいつでも開いている窓口として扱わず、利用前に最新予定を確かめてください。学科担当教員の任期も異なるため、連絡先は公式一覧で確認します。[5]

全学のキャリア相談は、キャリア支援システムで予約できます。対面・オンラインの相談や応募書類の添削を利用できるため、学部の窓口が閉室する時期も、全学の案内を確認して相談先を探せます。[5] [6]

  • 所属学科と、研究・演習で担当したことを整理する。
  • 学部と大学院、単年度と3年間の実績を分けて読む。
  • 候補職種の条件と、研究を続けたい理由を比較する。
  • 研究概要を作り、公開可能な範囲を教員に確認する。
  • 学科の就職担当教員やキャリア相談を利用し、次の準備を決める。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 大阪大学 理学部・理学研究科 組織確認日:2026-09-10 / 学部4学科、院6専攻を区別
  2. 大阪大学 各学科紹介確認日:2026-09-10 / 数学物理化学生物の対象
  3. 大阪大学 2027理学部紹介 卒業後の進路確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像照合。2023〜2025学科進学割合50/90/88.5/82.1、人数なし。学部就職例上段、院下段。理数オナー自主研究計画発表
  4. 大阪大学 2025年度 学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁理260院201企業36公3教3就42他17
  5. 大阪大学 理学部・理学研究科 学生サポート確認日:2026-09-10 / 学科就職担当教員、B224予約優先当日可、8/9閉室。全学別予約
  6. 大阪大学 キャリア支援 在学生向け確認日:2026-09-10 / 3地区ZoomES履歴書進学相談予約

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