薬学部は6年制。資格の準備と仕事内容の比較を進める

大阪大谷大学薬学部は6年制のみの薬学部です。薬学の基礎、演習、実習、卒業研究を積み重ね、薬剤師として必要な知識・技能・態度を学ぶ構成を案内しています。4年制の創薬系学科と同じ履修期間として扱わないようにします。[2]‌‌​‌‌‌​​‌​‌‌‌​​‌‌​‌​​​‌​​‌​​‌​‌‌‌​​‌‌‌​‌​​​​‌‌‌‌​‌​‌‌​‌​​​​‌​‌‌​

卒業によって得られるのは薬剤師国家試験の受験資格です。卒業、国家試験、採用選考はそれぞれ別の段階なので、「薬学部を卒業すれば希望先で薬剤師になれる」と考えず、応募条件と資格取得に向けた予定を確認しましょう。[4]

就職先の選び方も、病院か薬局かという名前の比較だけでは不十分です。担当する仕事、初期教育、配属の決め方、勤務する地域、自分が学び続けたい分野を整理すると、見学や説明会で確かめたいことが明確になります。

2025年度卒の業種別人数と就職先

薬学科・2025年度卒業生の公表業種別人数
業種人数
製造業2人
卸売業・小売業44人
サービス業5人
医療業・保健衛生25人
地方公務1人
[1]

これは業種による集計です。卸売業・小売業44人を全員調剤薬局の薬剤師、医療業・保健衛生25人を全員病院薬剤師と読み替えることはできません。就職希望者数や職種別人数はこのページから確認できず、独自の就職率や薬剤師就職率は算出しません。

2025年度卒の主な就職先から抜粋
掲載区分勤務先の例
製造業等コスメディ製薬、丸石製薬
卸売業・小売業持田製薬、マツキヨココカラ&カンパニー、スギ薬局、総合メディカル、日本調剤、ウエルシア薬局
医療業・保健衛生淀川キリスト教病院、岸和田徳洲会病院、高島市民病院、国立病院機構 京都医療センター、近畿ブロック血液センター
地方公務鹿児島県民健康プラザ 鹿屋医療センター
[1]

分類は大学の掲載区分に沿っています。各勤務先の採用職種、人数、配属先、雇用形態までは示されていません。製薬会社の掲載を研究職の実績と推定したり、血液センターへの就職から担当業務を特定したりしないようにします。

持株会社やグループ企業の掲載も、別法人への入社実績に置き換えないでください。応募時は採用を行う正式な法人名と募集職種を確認します。掲載先に入れるかどうかを大学名だけで判断することも、過去の実績から内定を保証することもできません。

国家試験の新卒80.00%と総数57.37%は対象が違う

大学の修学状況・国家試験結果資料に掲載された、第111回薬剤師国家試験の結果は次の通りです。資料では令和7年度の試験結果として整理されています。就職率ではなく、実際の受験者を分母にした国家試験の合格率です。[5]

第111回薬剤師国家試験・大学公表値
区分出願者受験者合格者合格率
新卒105人80人64人80.00%
既卒115人110人45人40.91%
総数220人190人109人57.37%
[5]

新卒80.00%は、出願者105人ではなく受験者80人に対する合格者64人の割合です。総数57.37%は既卒を含む190人が分母です。数字だけを取り出して比較せず、新卒か既卒込みか、出願者か受験者かを確認してください。

同じ資料の修学状況には、2020年度入学者141人のうち、標準修業年限の6年間で卒業した人が65人、国家試験に合格した人が54人と掲載されています。入学者を分母にした6年間での国家試験合格割合は、推移表で38.3%です。これは新卒受験者を分母にした80.00%とは異なる指標です。[5]

6年間での卒業・合格に関する割合を、最終的に卒業や資格取得ができる割合とみなすことはできません。大学の数字を自分の結果の予測に使うのではなく、現在の履修状況を確かめ、学習上の課題を早めに相談する材料にしましょう。

実務実習・研究・コミュニケーション演習を振り返る

学部の特色では、基礎から応用、演習、実務実習へ進む学習と、4〜6年次の卒業研究を紹介しています。実務実習の前には学内での準備があり、その後に病院・薬局で学ぶ流れです。実習先がそのまま採用先になるとは限りません。[2]

カリキュラムページの本文は2024年度以降入学生を対象とし、1年次の早期臨床体験、4年次の実務前実習、5年次の病院実習・薬局実習などを掲載しています。自分の履修を説明する場合は入学年度の違いを確かめ、まだ受けていない科目を経験として書かないようにします。[3]

臨床薬学教育センターでは、薬局・病院の勤務経験を持つ教員が、臨床の知識とコミュニケーション、問題を考える力を育てる指導を案内しています。就活の振り返りでも、知識を覚えたことに加え、確認や相談を通して学び直した場面を選んでみてください。[7]

選考で話す経験を選ぶ視点
経験整理する内容
実務実習指導者へ確認したこと、患者対応から学んだこと
卒業研究問い・手法を選んだ理由、結果の確認、限界
コミュニケーション演習相手の理解を確かめた方法、説明の改善
実験やグループ討論記録や安全への配慮、自分の担当、意見の調整

編集部の架空の例:「演習で説明が一方的になったため、相手の理解を確かめる問いを入れて練習しました。指導者の助言を受け、用語を言い換えて説明し直しました」。実際の経験に置き換えるための例です。患者を特定できる情報や、自分だけで治療を判断したような表現は避けましょう。

病院・薬局・企業・公務を、同じ質問で比べる

志望先を絞る際は、自分がどのような仕事を経験したいかを書き出してから、採用情報や見学で確認します。大学の実績に載った施設にも、自分の希望する職種の募集があるとは限りません。年度ごとの募集情報を使って比較しましょう。

応募先に確認したい質問
関心質問例
入職後の教育新人はどの業務から学び、誰に相談できますか
配属と勤務地配属先はいつ、どのような基準で決まりますか
希望する業務関心のある業務を担当するまでの経験や研修は何ですか
選考と資格応募時と入職時に必要な資格・条件は何ですか
研究や専門性募集職種では、大学の研究経験をどのような業務で使いますか

企業を希望する人は、「薬学を学んだから製薬会社」という理由から一歩進め、研究、開発、営業等のうちどの募集職種に関心があるかを調べてください。必要な学位や経験は募集ごとに確かめ、企業名だけから業務を決めないことが大切です。

病院や薬局を見学した際も、印象の良さだけでなく、説明された業務と自分の希望がどう合うかを記録します。知りたい点が残った場合は質問を持ち帰り、大学の担当者への相談にも使いましょう。

学習の支援と就職相談を併せて使う

薬学教育支援・開発センターは、低学年の基礎学習、授業を補う講座、質問対応、学習相談、共用試験・国家試験の教材提供などを行っています。上級生の有志スタッフによる学習支援も案内しています。勉強のつまずきを国家試験直前まで抱え込まず、何が分からないかを整理して相談しましょう。[6]

学部は、健康食品や栄養に関する学習、先輩薬剤師の講演等も紹介しています。興味のある分野を見つける手掛かりにできますが、関連する認定資格を薬剤師国家試験や採用に代わるものとして考えないようにします。[2]

求人、応募書類、面接などは全学のキャリアセンターでも相談できます。学習の見通しと応募の予定を併せて整理し、学部で確認することと就職相談で確認することを決めて利用すると進めやすくなります。[8]

今週の準備
すること残すもの
学習の状況を確認する苦手な科目、未解決の質問、相談する日
候補先を一つ調べる法人名、職種、配属、資格条件、選考日程
実習・研究を振り返る課題、自分の行動、指導を受けて変えた点

国家試験と就職の数字を分けて理解し、自分の履修・学習と希望する仕事の両方から準備を進めましょう。大学名や勤務先の知名度だけでは見えない条件を確認することが、納得して応募先を選ぶ助けになります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 就職状況について確認日:2026-09-11 / 2025年度卒薬学科5業種・勤務先。職種/人数別なし
  2. 薬学部の特色確認日:2026-09-11 / 6年制のみ、実習研究少人数、健康食品関連学習
  3. 薬学部カリキュラム確認日:2026-09-11 / 本文2024年度以降対象、1年早期4年前5年実務4-6研究
  4. 薬学部の免許・資格確認日:2026-09-11 / 卒業で国家試験受験資格、古い業務列挙は使わず
  5. 薬学部6年制学科における修学状況・国家試験結果確認日:2026-09-11 / 2026/5/1。p1修学、p2推移、p3第111回。全3頁画像確認
  6. 薬学教育支援・開発センター確認日:2026-09-11 / 低学年基礎/相談教材/上級生SA
  7. 臨床薬学教育センター確認日:2026-09-11 / 体験・実務前・病院薬局・コミュ演習
  8. キャリアセンター確認日:2026-09-11 / 全学個別相談キャリアカルテ・支援

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