医学科とリハビリテーション学科の実績を分けて読む

大阪公立大学医学部の就活を調べる際は、医学科の研修先選びと、リハビリテーション学科の就職・大学院進学を分けることが大切です。大学が公表する2025年度の大阪公立大学「医学部」の数字は、詳細資料ではリハビリテーション学科の実績として掲載されています。[1] [2]‌‌‌​​‌​​​‌​​‌​​‌‌​​‌‌​‌​​‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​​​​​‌​‌​​‌​‌​​​‌‌‌​​‌​​​​​

2025年度の公表値・2026年5月1日現在
公表上の所属・対象卒業者進路の数字
大阪公立大学医学部・リハビリテーション学科50人就職35人、大学院進学12人、就職希望35人、就職率100%
大阪市立大学医学部医学科95人臨床研修医89人
[1] [2]

旧大阪市立大学医学科の欄は別の大学名・対象で掲載されています。95人と89人を現行大阪公立大学医学科の卒業実績として書き換えたり、リハビリテーションの50人と足して医学部全体の率を作ったりしないようにします。[1]

就職率100%は就職希望者35人を分母にした率で、卒業者全員の就職率や国家試験合格率ではありません。卒業者と就職者・進学者の差の3人についても、この表だけで個々の理由を断定することはできません。

医学科は、実習で何を学び、どの環境で研修したいかを考える

医学科は6年間の課程で、基礎医学・社会医学の研究や、早期臨床実習、診療参加型の実習などを通して学ぶ構成です。卒業時に求める能力には、患者中心の医療、コミュニケーション、チーム医療、医療安全、科学的な探究などが挙げられています。[3] [4]

研修先への志望理由では、学びたい診療領域だけでなく、指導を受けたい場面や研修環境を具体化しましょう。実習で自分の知識が足りないと感じたこと、指導者に相談して理解できたこと、今後深めたい疑問を整理すると、希望が言葉になります。

見学では研修内容に加えて、指導医への相談方法、症例を振り返る機会、多職種との関わり、生活や勤務の条件を確かめます。附属病院で学んだ経験があっても、自動的な採用や希望するコースへの配置が保証されるわけではありません。

医学科の教育紹介には古い年度の施設・制度の説明も残っています。具体的な研修の条件は、応募する年度の卒後臨床研修センターの募集案内を優先して確認してください。[4] [5]

初期研修は、募集要項とマッチングの手続きを確認する

附属病院の2027年度Ⅰ~Ⅳコース募集案内では、マッチングへの参加、書類審査・筆記試験・面接試験が示されています。事前エントリーの後に書類提出が必要で、自己推薦文も求められています。2026年9月11日の確認時点では、この募集は終了しています。[5]

ここに載る選考方法は2027年度募集の例です。次の年度も同じ日程・条件になると考えず、新しい募集要項が出たら、応募資格、コース、登録期限、郵送期限、試験日を一覧にしてください。国家試験の受験準備と、研修先への応募手続きも別々に管理します。

自己推薦文では、実習や研究の経験から、どんな医師を目指し、その研修環境で何を身に付けたいかをつなげます。指導下で見学・参加したことを、自分だけで診療した実績に書き換えないことが大切です。

リハビリテーション学科の就職先は、学科全体の掲載例

2025年度・リハビリテーション学科欄から抜粋
区分掲載例
就職先愛仁会リハビリテーション病院、大阪市民病院機構、神戸市立医療センター中央市民病院、国立病院機構大阪医療センター、堺市立健康福祉プラザ、名古屋市立大学病院など
進学先大阪公立大学大学院
[2]

この詳細資料は学科全体の一覧であり、理学療法・作業療法の専攻別人数や、各施設への採用人数を示していません。就職先と進学先の欄も別なので、大学院名を就職先の病院と同列に数えないようにしましょう。[2]

施設を比べるときは、対象となる患者・利用者、担当する業務、新人への指導、症例を検討する機会を確認します。病院名だけで診療領域や配属部署を決め付けず、求人と見学で自分の希望に合うかを調べてください。

理学療法と作業療法では、学びの説明を具体的に変える

理学療法学専攻では、身体機能の評価や動作分析、障がい者スポーツなどを学ぶ授業が紹介されています。評価の実習で何を観察し、測定や記録にどのような難しさがあり、指導を受けてどう見直したかを振り返ると、学んだ過程を伝えられます。[6]

作業療法学専攻では、評価学の実習、レクリエーションや園芸活動の計画・指導を学ぶ作業科学実習、発達領域の演習などが紹介されています。病院のほか介護・障害福祉の施設でも実習し、生活に関わる支援を学ぶ構成です。[7]

編集部の架空の例:「実習の振り返りで、活動を実施できたかだけを記録していたと気づきました。指導者へ相談し、本人が何を希望していたかと、実施中の反応を分けてまとめ直しました」。実在の学生や患者の事例ではなく、自分が実際に学んだ過程を整理するための例です。

どちらの専攻でも、成果を大きく見せるより、観察、相談、振り返りを通じた成長を説明します。個人が特定される情報を出さず、自分の担当範囲と、指導者が判断した内容を分けてください。

国家試験の合格率と、就職先の選び方は別の確認事項

専攻の進路ページでは、2025年度の国家試験合格率は理学療法・作業療法とも100%と案内されています。ただし、掲載された率だけでは受験者数や新卒・既卒の対象区分までは確認できません。学科の就職率100%とは別の指標です。[8] [9]

理学療法士・作業療法士については国家試験受験資格の取得が案内されています。作業療法学専攻も、必要な単位等の条件を満たして得るのは受験資格であり、卒業だけで国家資格を取得するものではないと説明しています。[7] [8] [9]

また、理学療法の進路ページには学部専攻の欄と大学院領域の欄があります。スポーツチームや企業など、大学院側に掲載された進路を学部卒の実績として転用しないことも重要です。現在の応募資格と、自分が取得する予定の資格を確かめましょう。[8]

合同実習や研究を、学び続ける姿勢につなげる

2026年7月には、医学科・リハビリテーション学科・看護学部の3年生を対象に合同の基本臨床手技実習が行われました。異なる専門分野の学生が同じ実習に取り組み、互いの専門性を知る機会として紹介されています。これは2026年度の実施例です。[10]

参加した人は、他分野の学生の意見で気づいたことや、説明の仕方を変えた場面を振り返れます。参加していない活動を自分の経験として書かず、実際の授業や実習での連携経験を選びましょう。

大学院進学を考える場合は、深めたい研究課題、指導を希望する分野、学費や生活、修了後の働き方を整理します。就職と進学のどちらが自分の希望につながるか、指導教員や進路の相談窓口と検討してください。

今週は募集条件と実習メモをそろえる

全学のキャリア支援室では、初年次から既卒者まで個別相談を受け付け、応募書類や面接についても相談できます。UNIPAや就職支援ナビで求人・説明会・面談予約等の情報が案内されています。学科や研修担当への相談と併せて利用しましょう。[11]

まず希望する研修先・施設・大学院の条件を一つ確認し、実習や研究から一つの経験を短くまとめます。自分の疑問と必要な手続きを具体的にして相談することが、医療専門職として次の学びを選ぶ準備になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 卒業生・修了生の進路状況確認日:2026-09-11 / 2025年度2026-05-01。公立医学50/就35/院12/希望35。旧市立医学科95/研修89別表
  2. 大阪公立大学2025年度卒業生の進路状況詳細確認日:2026-09-11 / 8頁中7頁医学部はリハ学科。就職先と大学院進学先を分離
  3. 医学科教育プログラム確認日:2026-09-11 / 卒業時能力9項目、患者中心・報告相談・チーム・科学的探求
  4. 医学科教育の概要確認日:2026-09-11 / 6年、基礎社会医学研究、早期・診療参加型実習。古い施設キャンパス情報は不使用
  5. 令和9年度 初期臨床研修Ⅰ~Ⅳコース募集確認日:2026-09-11 / 募集終了表示。マッチング、書類筆記面接、事前登録後書類、600字自己推薦
  6. 理学療法学専攻確認日:2026-09-11 / 評価実習、運動分析、障がい者スポーツ
  7. 作業療法学専攻確認日:2026-09-11 / 評価・作業科学実習・生活支援、受験資格条件、複数施設実習
  8. 理学療法学専攻・領域の進路確認日:2026-09-11 / 2025年度国試100、人数新既卒不明。学部院就職先別
  9. 作業療法学専攻・領域の進路確認日:2026-09-11 / 2025年度国試100、人数新既卒不明。年度未記載進路一覧
  10. 2026年度3学科合同基本臨床手技実習確認日:2026-09-11 / 2026-07-21医学・リハ・看護3年対象合同実習
  11. 就職・キャリア支援確認日:2026-09-11 / 全学相談・UNIPA・就職支援ナビ、求人、面接書類支援

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