就職142人と大学院進学79人を分けて確認する
大阪公立大学現代システム科学域の2025年度卒業者は234人です。2026年5月1日現在の公表値では、就職希望者142人に対し就職者は142人、大学院進学者は79人でした。就職率100%の分母は就職希望者であり、全卒業者が就職したという意味ではありません。[1]
| 項目 | 公表値 |
|---|---|
| 卒業者 | 234人 |
| 就職希望者 | 142人 |
| 就職者 | 142人 |
| 大学院進学者 | 79人 |
| 就職率 | 100%(就職希望者が分母) |
この数値は学域全体の集計です。各学類にそのまま当てはめたり、特定の資格職や企業への就職率と解釈したりしないようにします。進学を選ぶ人もいるため、就職率だけで自分の選択を決めず、学類別の進路と学びを併せて確認しましょう。[1] [2]
4学類の就職先には、専門分野以外の企業も含まれる
| 学類 | 掲載先の例 |
|---|---|
| 知識情報システム学類 | オービック、TIS、TKC、パナソニックコネクト、富士通、本田技研工業、阪急阪神ホールディングス |
| 環境社会システム学類 | NTTデータ関西、鹿島建設、クボタ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、環境省、大阪府庁 |
| 教育福祉学類 | 大阪家庭裁判所、神戸市役所、田島童園、日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院、日本電気(NEC)、朝日放送テレビ |
| 心理学類 | オージス総研、日清オイリオグループ、ニトリ、阪急阪神百貨店、大和証券、厚生労働省 大阪労働局 |
掲載先は一部で、企業・機関ごとの人数や配属職種は示されていません。情報系の学類だから開発職、教育福祉学類だから社会福祉士、心理学類だから心理職として採用されたと推定することはできません。所属学類と採用職種を分けて考えてください。
環境社会システム学類の就職先欄には大阪大学も載っていますが、これは進学先欄とは別です。教育機関や医療機関への就職についても、専門職・事務職などの内訳は、機関名だけでは判断できません。[2]
進学先も学類ごとに確認します。知識情報システム学類では大阪公立大学大学院、筑波大学大学院、北陸先端科学技術大学院大学、環境社会システム学類では大阪公立大学大学院、京都大学大学院、東京都立大学大学院が掲載されています。どの専攻へ進んだかまで示されていないものは、名称から補わないようにしましょう。[2]
自分の学類を「何を解決するために学んだか」で説明する
現代システム科学域は、知識情報システム、環境社会システム、教育福祉、心理の4学類で構成されています。分野を横断して学ぶことが特徴ですが、応募書類では「幅広く学んだ」で終わらせず、自分が重点を置いた問題と方法を示すことが大切です。[3]
| 学類 | 公式に示される学び | 振り返る問い |
|---|---|---|
| 知識情報システム | 情報技術と経済・経営、ヘルスケア、生産などの融合 | 誰のどの問題に、情報技術を使おうとしたか |
| 環境社会システム | 自然環境、社会環境、環境哲学・政策 | 自然と社会の条件をどう結び付けて考えたか |
| 教育福祉 | 福祉、子ども家庭、教育を融合した理論と実践 | 相手の生活や背景を理解するために何を確認したか |
| 心理 | 心理学の知識・技能とシステム的な考え方 | 心に関する問いを、どの資料や方法で検討したか |
例えば、情報を学んだ人が福祉の授業も履修したなら、その理由と研究や制作への影響を説明します。単に履修科目を増やしたことではなく、別の分野を学んで課題の捉え方がどう変わったかが伝わると、学域の特徴を自分の言葉で話せます。
会社名を先に決める方法だけでなく、関心のある課題から仕事内容を探す方法もあります。採用情報に出てくる業務と、自分が授業で扱ったことを照らし合わせ、共通する点と、これから学ぶ必要がある点を分けましょう。
PBLは、専門の違う人と課題を進めた過程を伝える
学域のPBLは、課題の発見と解決に取り組む学習プログラムです。大学は環境再生、サービスデザイン、教育保障、ジェンダー論の取り組みを紹介しています。自分が履修した内容と役割を確かめて、学生時代に力を入れたことの材料にしましょう。[8]
| プログラム | 紹介される取り組み | 選考で説明を深める視点 |
|---|---|---|
| 環境再生 | グループによる調査・活動と報告 | 調査方法や作業の分担をどう決めたか |
| サービスデザイン | サービスの企画、市場調査、発表 | 調査からどのように案を修正したか |
| 教育保障 | 小中学生への学習支援 | 相手の状況に合わせて何を変えたか |
| ジェンダー論 | 問題関心の共有、企画と成果発表 | 意見の違いをどのように検討したか |
共同活動ではチーム全体の結果と、自分の行動を分けます。企画が採用されなかった場合でも、課題の設定を変えた理由、意見を聞く方法を工夫したこと、調査の限界に気付いたことは説明できます。無理に大きな社会的成果へ置き換える必要はありません。
編集部の架空の例:「サービス案への意見が分かれたため、想定する利用者と困りごとを整理しました。調査で確認できた点と推測を分けて共有し、提案の対象を絞りました」。実際に行った調査と自分の担当に置き換えて使うための例です。
FDCの人は、学びを自分で組み立てた理由を言葉にする
未来デザインコース(FDC)は、学域単位入学生が選択できるコースです。選抜された学生がメンター教員と相談し、自分の課題や目的に応じた学修プログラムを作り、学類を横断して学びます。全学類の学生が自由に同じ条件で選ぶコースとしては紹介しないようにします。[9]
FDCの履修経験がある人は、当初の問題意識、選んだ授業や現場経験、途中で変わった問い、卒業研究という順番で整理すると一貫性が伝わります。最初の計画通りに進んだことだけでなく、現場で知ったことを受けて学び方を改めた点にも目を向けてください。
大学は、インターンシップや異分野の履修から卒業研究へ発展させた卒業生の事例も紹介しています。自分の活動を説明するときは、その事例を自分の成果として使わず、自分が何を選び、何を確かめたかに置き換えます。[9]
FDC以外の学生も、PBLや研究、履修科目の組み合わせから同じように振り返れます。制度名の知名度だけで伝わるとは限らないため、面接では学びの目的と自分の行動を短く説明できるようにしましょう。
福祉・心理の資格と大学院は、条件を早めに確認する
教育福祉学類では保育士資格や社会福祉士受験資格などが案内されています。資格名、受験資格、課程修了などは同じものではありません。必要な履修・実習と、希望する採用の条件を担当窓口で確認しましょう。学類の卒業だけで掲載された資格すべてが得られると考えないことが大切です。[6]
心理学類の公認心理師に関する案内では、大学で所定の科目を修めて卒業することに加え、大学院での所定科目の修了、または法令で定める養成施設での一定期間以上の業務が必要とされています。学部卒業のみで受験資格が完成する説明ではありません。[7]
さらに、公認心理師のためのカリキュラムを履修できるのは15名までとされ、希望者が定員を超える場合には成績による選抜があります。希望する人は入学年度に対応する条件・選抜方法と、その後の進学計画を早い段階で確認してください。[7]
大学院進学は研究したい内容と指導体制から検討します。知識情報システム学類には情報学研究科の学際情報学専攻との接続が案内されており、全学類が同じ研究科へ進む前提ではありません。進路統計の79人も、一つの専攻や資格課程へ進んだ人数ではありません。[1] [4]
募集要項と学びの記録を持って相談する
全学のキャリア支援室は、自己分析、進路の方向、応募書類や面接などの相談を受け付けています。就職支援ナビの求人や説明会情報も確認し、学類の専門的な相談と組み合わせて準備を進めましょう。[10]
今週は、関心のある仕事または大学院を一つ選び、募集要項から必要な準備を書き出します。次に、PBLや授業で問いを立て直した経験を一つ選び、自分の役割と判断した理由をまとめてください。分からない条件と経験の説明をセットで相談すると、次の行動が具体的になります。
学域名だけで自分の強みが伝わらないと感じても、学んだ分野、向き合った課題、実際の行動を順に示せば説明できます。大学全体の就職率に安心し切るのではなく、自分が選ぶ仕事と学びの接点を確かめることから始めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 卒業生・修了生の進路状況確認日:2026-09-11 / 2025現代234卒142就79院142希望100、2026-05-01
- 2025年度卒業生の進路詳細確認日:2026-09-11 / 1頁4学類、本文画像読了。佛教大学は院付加せず
- 現代システム科学域の学び確認日:2026-09-11 / 4学類、共通4科目、PBL、学域入学選択
- 知識情報システム学類確認日:2026-09-11 / 情報と社会科学等融合、院接続情報学研究科
- 環境社会システム学類確認日:2026-09-11 / 自然・社会・環境哲学政策の視点
- 教育福祉学類確認日:2026-09-11 / 福祉・子ども家庭・教育、保育士と社会福祉士受験資格等
- 心理学類確認日:2026-09-11 / 心理専門とシステム思考、公認心理師15名超成績選抜、卒後条件
- PBLプログラムとPBL演習確認日:2026-09-11 / 環境再生・サービスデザイン・教育保障・ジェンダー論
- 学域入学およびFDC確認日:2026-09-11 / 学域単位入学だけ選択、メンター、自分で履修設計、2025卒実例は転載せず
- 就職・キャリア支援確認日:2026-09-11 / 全学相談求人ナビ