4学科10コースの中で、自分が学んだ内容を整理する

基礎工学部の公式案内では、自然科学と技術をともに学ぶ4学科10コースを紹介しています。各学科では1年次の基礎から専門へ進み、2年次からコースに分かれる構成です。学部の名称だけでなく、自分のコースと研究テーマまで説明できるようにします。[1]​‌‌‌​‌‌​​​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌‌​‌​​‌‌‌‌​​​​​‌‌‌​​‌​​​​​​​​‌‌‌​​‌​​‌‌​​​‌​

学科の構成と研究説明の手掛かり
学科コース振り返る経験
電子物理科学科物性物理科学、エレクトロニクス電子・光、材料やデバイスについての測定・理論
化学応用科学科合成化学、化学工学物質の創出、反応や工程の条件を調べた過程
システム科学科機械科学、知能システム学、生物工学複数の要素の関係をモデル化・検証した過程
情報科学科計算機科学、ソフトウェア科学、数理科学計算機やソフトウェア、数学的手法の設計・分析
[1]

表の経験は研究説明を考えるための例です。学科に所属しているだけで、すべての技術を使えるという意味ではありません。授業で概要を学んだこと、演習で試したこと、卒業研究で自分が扱ったことを区別して伝えます。

数理科学コースは解析学、確率論、統計学などの基礎と、その応用を学ぶと説明されています。情報系の学びをすべてプログラミング経験へ置き換えず、モデルの前提を検討した経験や数理的に説明した過程も整理しましょう。[1]

2025年度の学部進路は、進学379人・就職62人

大学公式の2025年度「学部卒業者の進路状況」では、基礎工学部の卒業者は469人です。以下は学部の数値で、基礎工学研究科や情報科学研究科の大学院修了者を含めていません。[2]

基礎工学部・2025年度の卒業後の進路
区分人数
卒業者469人
大学院進学379人
企業等への就職62人
公務員への就職0人
教員への就職0人
就職合計62人
その他28人
[2]

進学379人、就職62人、その他28人で卒業者469人になります。就職者が卒業者全体に占める割合を、就職希望者ベースの就職率と呼ぶことはできません。この表だけで「就職しにくい」と判断せず、進学者が別区分であることを確認しましょう。[2]

進学者が多いことと、自分に大学院が必要かどうかは別の問いです。希望する研究を続けられるか、修了後に目指す職種の応募条件は何か、学修費用や生活をどう見通すかを整理します。学部就職も含めた比較を早めに始めれば、必要な準備を選びやすくなります。

情報系2コースの学部実績と、大学院実績を分ける

計算機科学コース・ソフトウェア科学コースの公式進路ページは、年度別に学部、大学院前期課程、大学院後期課程の進路を掲載しています。2025年度(2026年3月)の学部欄では就職11人とされ、次の企業が掲載されています。これは基礎工学部全体や情報科学科の全コースを網羅した一覧ではありません。[3]

2コースの学部欄にある就職先例(2025年度)
掲載例読み方
パナソニックコネクト、関西電力、九州電力学部欄の実績。採用職種は企業名だけで分からない
LINEヤフー、バルテス、フューチャー大学院前期課程の企業一覧と混ぜない
三井住友銀行、三井住友信託銀行会社名からシステム部門への配属を推定しない
パーソルクロステクノロジー、アテック現在の募集条件は各社の募集案内で確認する
[3]

同年度の学部欄の進学55人には、学部3年からの飛び級進学3人が含まれています。そのため、同ページの就職・進学・その他を単純に合計して「卒業者数」と扱ったり、大学全体の卒業者統計と同じ分母で比較したりしないようにします。[3]

また、計算機科学・ソフトウェア科学系の研究室は大学院情報科学研究科へ移った経緯が公式に説明されています。学部が基礎工学部だから大学院の所属もすべて基礎工学研究科、と決めつけないことが必要です。進学先の専攻と、調べている就職一覧の対象を確認してください。[4]

大手企業の掲載は、その企業への採用や特定職種への配属を保証しません。自分の候補は、仕事内容、学位等の応募条件、勤務地、配属方法、育成環境をそろえて比較しましょう。

学部就職と進学を、希望する仕事から比較する

研究開発に関心がある人も、職種名だけで必要な学位を決めつけず、募集要項を確認します。企業によって職種の分け方や応募条件が異なるため、自分が候補にする募集について調べることが大切です。

進路を考えるための比較表(編集部の提案)
確認すること学部での就職大学院への進学
目的どの仕事で経験を積みたいかどの問いを深めたいか
必要条件募集職種、応募条件、選考方法希望専攻、入試、研究計画
準備する材料授業・研究の経験と志望理由研究したい内容と指導環境
生活の見通し勤務地、働き方、入社時期学修費用、支援制度、修了時期

学校推薦や研究室を通じた応募を検討する場合は、自分のコースで利用できるか、応募前に必要な手続きは何かを担当窓口に確認します。推薦の扱いや辞退条件を確認しないまま、自由応募と同じ進め方だと判断しないようにしましょう。本稿では基礎工学部全コースに共通する推薦制度や締切は確認していません。

進学と就職を並行して考える人は、研究室で相談する事項とキャリア相談で確認する事項を分けます。研究内容や指導環境は教員へ、応募書類や選考の準備はキャリア相談へ持ち込むと、未確認の点を具体的に減らせます。

研究概要は、問い・自分の担当・検証の順に伝える

研究概要を作るときは、背景の説明だけで紙面を使い切らず、自分が何を担当し、どのように確かめたかを示します。測定、実験、計算、開発のいずれでも、比較した条件と結果の限界を説明できるようにしましょう。

編集部の架空の例です。「私は演習で複数の処理方法を比較しました。実行時間の差が入力条件によって変わったため、データの大きさと測定の手順をそろえて再確認しました。速かったという結果だけでなく、どの条件で差が出たかを報告にまとめました。この経験から、結論を出す前に比較条件を確認する習慣が身に付きました。」

これは大阪大学の学生の実話や内定例ではありません。自分の経験に置き換え、共同研究では自分の担当範囲を明らかにします。企業との共同研究や未公開の成果は、外部へ説明できる内容を指導教員へ確認してください。

研究テーマと志望職種が直接一致しない場合も、無理に同じ技術へ結び付ける必要はありません。条件を整理する、原因を調べる、結果を他者へ説明するなど、実際の経験の中で身に付けた行動と、募集職種の仕事内容の接点を考えましょう。

学内のキャリア相談へ、比較表と研究概要を持ち込む

大阪大学のキャリア支援は、豊中・吹田・箕面の各地区での相談とオンライン相談を案内しています。就職か進学かの相談、エントリーシートや履歴書の添削などに対応し、相談はキャリア支援システムから予約する形です。[5]

相談前には、候補職種の募集案内、進学を迷っている理由、短い研究概要を用意します。「何をしたらよいか分からない」という状態でも、どの情報が足りないかを一緒に整理するための材料になります。

  • 所属学科・コースと、自分が行った研究や演習を整理する。
  • 進路統計は年度、学部・大学院、対象コースを確認する。
  • 応募候補の仕事内容と必要条件を比較する。
  • 研究概要を作り、外部へ出せる範囲を確認する。
  • 進学先の相談とキャリア相談を利用し、次の作業と期限を決める。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 大阪大学 基礎工学部 学科とコース確認日:2026-09-10 / 4学科10コース、2年次分岐、各学び。定員は記事不使用
  2. 大阪大学 2025年度 学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁基礎工469=院379就62他28。公務教員0。大学院別頁
  3. 大阪大学 計算機科学・ソフトウェア科学コース 進路確認日:2026-09-10 / 令和7年度2026/3学部就職11企業例。進学55に3年飛び級3内数。前期後期区分分離
  4. 大阪大学 計算機科学・ソフトウェア科学コース 学科紹介確認日:2026-09-10 / 2002年大学院情報科学研究科へ2系統移管、数理は基礎工研究科。現行定員として旧人数引用せず
  5. 大阪大学 キャリア支援 在学生向け確認日:2026-09-10 / 3地区相談とZoom、ES履歴書、進学相談、キャリア支援システム予約

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