経済学と経営学の学びを、履修経験から整理する

大阪大学経済学部のカリキュラムには、マクロ経済、ミクロ経済、経済史に加え、財政、金融、国際経済、労働経済、計量経済、財務会計、ファイナンス、経営戦略などが配置されています。専門セミナーや研究セミナーもあり、幅広い学びから専門性を深める構成です。[1]​​​​‌​‌‌​‌​‌‌​​‌‌​‌​​​​​‌‌​‌​​​‌‌‌‌​‌​​‌​​​‌‌​‌‌​‌‌​​‌‌​​‌​‌‌​​​

科目の読替表や学生便覧は入学年度別に用意されています。2026年度の就活記事でも、在学生全員が同じカリキュラムで学んだと考えず、自分の入学年度と実際の履修を確認して説明しましょう。[1]

学修経験を応募準備へ整理する視点(編集部の提案)
学んだ領域整理する経験仕事との接点を考える問い
経済理論・政策仮定や制度の違いを比較した過程条件が変わると判断はどう変わるか
会計・経営企業や事業の資料を読んだ過程どの情報から課題を捉えたか
計量・データ分析データの選択、加工、比較、解釈どこまで結論を出せるか
経済史・経営史時代背景や複数の資料の検討現在と異なる前提をどう理解したか

分析手法や科目名を並べるだけでは、自分の経験は伝わりません。概要を学んだのか、自分で分析したのか、班の資料を整理したのかを区別します。経済学部だから全員が同じ統計技術を使える、と説明しないことが大切です。

2025年度の進路は、就職185人・大学院進学16人

大学公式の2025年度「学部卒業者の進路状況」による経済学部の内訳は次のとおりです。大学院経済学研究科の修了者とは別の集計です。[2]

経済学部・2025年度卒業者の進路
区分人数
卒業者232人
大学院進学16人
企業等への就職177人
公務員への就職8人
教員への就職0人
就職合計185人
その他31人
[2]

企業等177人、公務員8人で就職合計185人です。進学16人、その他31人を合わせると卒業者232人になります。この表の卒業者数を分母にした割合は、就職希望者を分母にする就職率ではありません。[2]

進学者がいることは、就職以外にも専門性を深める選択肢があることを示します。一方、卒業者の多くは就職しているため、研究を続けるか迷う場合も周囲に合わせるだけでなく、学びたい問いと希望職種を比べて考えましょう。

「その他」の全員が就職活動に失敗したと決めつけることもできません。数字から分かる範囲と、自分の応募先について確認すべき条件を分けて読むことが大切です。

公式掲載の就職先は、金融以外にも広がっている

公式概要ページから案内されているパンフレットは、表紙に2027と記載され、卒業生の主な就職実績を掲載しています。リンク先のファイル名には2024が残っていますが、本稿では確認した紙面に基づいています。就職実績欄には対象期間や学位別内訳の明記を確認できないため、2025年度の学部卒だけの一覧としては扱いません。[3]

経済学部公式パンフレットに掲載される就職先例
掲載分野企業・機関の例
メーカー・小売パルコ、キリンホールディングス、ヤクルト本社、大日本印刷、任天堂、ダイキン工業
商社伊藤忠商事、丸紅、阪和興業
金融業界三井住友銀行、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命保険、東京海上日動火災保険
その他の企業等大阪ガス、京阪ホールディングス、アクセンチュア、アビームコンサルティング、KDDI
官公庁・公社・団体厚生労働省、内閣府、大阪市役所
[3]

企業名だけでは、営業、企画、経理、分析担当などの職種や配属先は分かりません。金融機関の掲載を、全員が専門的な市場分析業務へ就いたと解釈しないようにします。大手企業への掲載実績も個人の採用保証ではありません。

応募候補は、仕事内容、募集職種、勤務地、配属方法、育成環境をそろえて比較しましょう。経済学や経営学で関心を持ったテーマと近い事業でも、実際に担当する仕事を知ってから志望理由を考えることが重要です。

ゼミや懸賞論文の経験は、問いと検証の過程で伝える

経済学部の懸賞論文制度の公式ページは、2025年度の受賞論題として、コンサート市場の価格、政党支持、都市開発と地価、公共交通利用者の選好などを掲載しています。経済学部の研究対象は金融市場だけに限られず、社会のさまざまな現象へ広がっています。ここでは受賞論題の領域を参照しており、各論文の結論を紹介しているわけではありません。[4]

自分の研究を説明するときも、何を知りたかったか、どんな資料を選んだか、どのように比較したか、何が未確認かをまとめます。高度な分析用語を使うことより、自分が行った作業と結論の範囲を説明できることが大切です。

編集部の架空の例です。「ゼミで地域の交通利用について調べました。私は公開データの集計単位と対象期間を確認し、比較に使える項目を整理しました。利用者数が変化していても、一つの施策だけが原因だとは言い切れないため、考えられる別の要因と追加で必要な資料を報告しました。結果を示すだけでなく、説明できる範囲を確認する姿勢が身に付きました。」

これは大阪大学の学生の実話や受賞・内定事例ではありません。自分のテーマに置き換え、班全体の成果と自分の担当を分けます。相関があることを原因の証明と混同せず、研究の前提や限界も話せるようにしましょう。

研究テーマと志望職種が違っていても、情報を整える、条件を比較する、他者へ説明するという経験には接点を探せます。実際の仕事を調べたうえで、どの場面で自分の経験を生かしたいかを考えます。

ECOCAの交流機会を、仕事への理解を深めるために使う

パンフレットは、経済学部同窓会学生部会ECOCAによる就活準備講座、企業探求セミナー、OBOG交流会を紹介しています。就活準備講座は、活動を始める2・3年生を対象に企業の協力を得て概要を学ぶものとして案内されています。[3]

ECOCAの2026年度活動報告では、7月17日に経済学部生の全学年を対象とするOBOG交流会を開催し、学部生18人と社会人22人が参加したと記録されています。これは終了した活動の実績であり、現在申し込める日程として案内するものではありません。[5]

卒業生へ聞く質問例(編集部の提案)
知りたいこと質問の例
仕事内容一日の中で、どの業務に時間を使っていますか
配属入社前の希望と実際の担当はどう決まりましたか
学びとの接点大学の学びが役立った場面と、入社後に学んだことは何ですか
準備応募前に理解しておくとよい仕事の特徴は何ですか

卒業生の話は具体的な仕事を理解する材料ですが、一人の経験を会社全体の現在の採用条件とみなさないようにします。聞いた内容と募集要項を照合し、年度や部署によって異なり得る点を確認しましょう。

就職と進学の迷いを、比較表と相談で整理する

大学院へ進むか迷う人は、深めたい分野、希望する指導環境、入試、学修費用、修了後の仕事を比較します。公務員を考える場合は、採用機関、区分、試験内容を確認し、民間企業の選考とは別に予定を立てましょう。

大阪大学のキャリア相談は、対面・オンラインでの進路相談、エントリーシートや履歴書の添削を案内しています。キャリア支援システムから予約し、候補の募集案内と自分の経験メモを持ち込めます。[6]

経済学部の学びを仕事へどう結び付ければよいか分からない場合は、最初から完成した自己PRを用意する必要はありません。ゼミで自分が行った作業を説明し、候補職種のどの業務とつながるかを相談しながら整理できます。

  • 自分の入学年度と履修経験を確認し、得意な領域を整理する。
  • 就職先例の掲載範囲と、現在の募集条件を分けて確認する。
  • ゼミや研究で担当した作業と、判断の根拠を書き出す。
  • ECOCA等の交流を活用して、仕事の具体像を調べる。
  • 進学や公務員を含めて期限をまとめ、キャリア相談で応募資料を見直す。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 大阪大学 経済学部 講義シラバス・時間割確認日:2026-09-10 / 経済経営各科目、セミナー、入学年度別読替便覧
  2. 大阪大学 2025年度 学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁経済232進16企業177公8教0就185他31
  3. 大阪大学 経済学部パンフレット(表紙2027)確認日:2026-09-10 / 現行aboutリンク、旧ファイル名2024だが紙面2027・2026/8更新。PDF2頁右パネル画像読取、就職例期間学位明記なし、ECOCA講座企業セミナー交流
  4. 大阪大学 経済学部 懸賞論文制度確認日:2026-09-10 / 2025受賞論題のテーマだけ、本文結論は未参照
  5. 大阪大学 ECOCA 2026年度OBOG交流会確認日:2026-09-10 / 2026/7/17済、学部全学年対象学生18社会人22、当年活動
  6. 大阪大学 キャリア支援 在学生向け確認日:2026-09-10 / 3地区ZoomES履歴書進学相談予約制

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