学科ごとの進路人数を確認する

大学の情報公開ページに掲載された2025年度、2026年3月卒業者の進路人数は次のとおりです。医療保健学部の学部卒業者が対象で、歯学部や大学院の人数ではありません。[1]​‌‌‌​‌​​‌​‌‌‌​‌‌‌​‌​‌​‌‌‌​​‌‌​‌​​​​​‌​​​​​‌​‌‌‌‌​‌‌‌‌​​‌​​‌‌​​​‌

2025年度・医療保健学部の進路(人)
学科卒業者就職進学その他
口腔保健学科5544011
口腔工学科191360
[1]

同ページには就職率も掲載されていますが、掲載人数と注記の式だけでは値を再現できないため、本稿では率を採用していません。「その他」の詳しい内訳も不明であり、全員が就職に失敗したなどと解釈することはできません。

就職率、国家試験合格率、就職先のうち病院が占める割合は、それぞれ別の数字です。進路を比べるときは、対象年度、学科、人数、分母を確かめ、資格試験の結果だけで就職先が決まると思い込まないようにします。

口腔保健と口腔工学では、専門と準備の内容が違う

口腔保健学科は歯科衛生士、口腔工学科は歯科技工士の養成課程です。学部は社会福祉士コースも設けています。学位の取得、資格試験の受験条件、資格の取得、採用は別々に確認する必要があります。[2]

学科の学びと、経験を整理する問い
学科公式の学びの例問い(編集部の提案)
口腔保健学科口腔保健の基礎実習、医療コミュニケーション、附属病院等での臨床実習相手の状態を理解するために、何を観察し指導者へ確認したか
口腔工学科材料の特性、伝統的な歯科技工とCAD/CAM等のデジタル歯科技工製作条件や方法をどう比較し、確認・修正したか
[3] [4]

口腔保健学科は、歯科医師だけでなく他の医療専門職との情報共有や協働も重視しています。口腔工学科では、材料や製作技術への理解に加えて、新しいデジタル技術を学ぶ姿勢が示されています。教育方針をそのまま自分の能力とせず、実習や課題の具体的な場面から説明しましょう。[3] [4]

社会福祉士などを併せて考える人は、自分が履修しているコースと必要条件を確認します。学部の資格一覧に載っているだけで、全員が同じ資格を取得できるとは考えないようにしてください。

病院・診療所・技工所・企業を、学科別に調べる

キャリアセンターの進路ページは、1〜6回卒業生の実績を紹介し、主な進路を2026年5月31日現在として掲載しています。以下はその学科別の例で、2025年度だけの一覧ではありません。[5]

公式に掲載された主な進路の例
学科区分病院・企業等の例
口腔保健学科病院大阪歯科大学附属病院、大阪市立総合医療センター、大阪赤十字病院
口腔保健学科歯科系企業サンスター、モリタ、ジーシー、松風
口腔工学科病院大阪歯科大学附属病院、宇治徳洲会病院、金沢医科大学病院
口腔工学科歯科技工所和田精密歯研、シケン、サポート
口腔工学科歯科系企業ニッシン、YAMAKIN、モリタ、ジーシー
[5]

両学科のページには歯科診療所への進路も示されています。進路先の名称だけでは、担当する業務、配属先、採用経路は分かりません。企業名があることを、研究開発や営業など特定の職種への就職実績と呼び替えないようにします。[5]

病院や大きな技工所を希望する場合も、知名度だけで選ばず、新人が担当する仕事、指導や評価の仕組み、他職種との関わり、働く場所や条件を比べます。掲載されていない事業所も含め、現在の募集を確認しましょう。

進学先も掲載されていますが、大学院修了後の実績と学部卒での実績を合算しないことが大切です。進学を考える場合は、深めたい研究テーマと、必要な費用・期間、修了後の条件を整理します。

見学で、業務と育成環境を具体的に確かめる

キャリアセンターは医療機関見学会、業界研究セミナー、ODU Trial Workという就業体験などを案内しています。説明を聞く機会と実際に仕事を体験する機会を区別し、自分が参加するプログラムの内容と条件を確認してください。[6]

見学や説明会で聞きたいこと(編集部の提案)
比較項目質問例
仕事内容新人はどのような業務から担当しますか
指導体制困ったときに相談する相手と、振り返る機会はありますか
学びの機会院内研修や技術を学ぶ機会はどのように設けられていますか
協働他職種や依頼元との情報共有はどのように行いますか
働く条件勤務地、勤務時間、休日などの条件はどの資料で確認できますか

見学後は、自分が見たこと、担当者から説明されたこと、感想を分けて記録します。「雰囲気がよかった」で終わらせず、相談や指導がどの場面で行われていたかなど、希望する環境とつながる具体的な事実を残しましょう。

応募先により見学、提出書類、選考日、資格取得見込みの扱いが異なります。募集元の正式な案内を確かめ、実習や試験と重なる期限を一つの予定表にまとめてください。

実習経験は、学生として行ったことを正確に伝える

自己PRや志望理由では、実習で知った仕事の意義だけでなく、自分が取り組んだことと、今後の課題を説明します。患者対応、技工の課題、グループワークなどから一つの場面を選び、目的、行動、学びの順にまとめましょう。

編集部の架空の例です。「実習課題で、確認する手順が曖昧なまま作業を進めそうになりました。そこで指導者に確認すべき点を整理して相談し、教わった手順を記録しました。次の課題では同じ点を事前に見直し、分からないことを早く共有する大切さを学びました。」

これは大阪歯科大学の学生の実話や内定例ではありません。実際の経験へ置き換え、学生が独立して治療や専門的判断をしたように誇張しないでください。患者の個人情報や実習先の非公開情報を応募資料へ含めないようにします。

制作物や実習資料を使う場合も、提出してよい範囲を教員等に確認します。完成度だけでなく、課題をどう捉え、助言を受けて何を改善したかを説明できるようにしておきましょう。

予約相談と面接練習を、準備の途中から使う

医療保健学部のキャリアセンターは、進路・就職・進学の相談、履歴書やエントリーシートの作成支援、面接やグループディスカッション練習を案内しています。相談と練習は予約制で、オンライン相談も実施しています。[7]

予約は求人検索NAVI、受付カウンター、メールで受け付けると案内されています。1年生からの利用も勧めており、希望先が決まっていなくても、学修や実習で関心を持ったことをまとめて相談の材料にできます。[7]

病院機能を理解するセミナー、作文セミナー、オンライン説明会・面接用ブースなども紹介されています。応募先の選考内容に応じて支援を選び、国家試験の学修と就職準備の両方を進めましょう。[6]

  • 自分の学科と資格・履修条件を確かめる。
  • 実績の対象期間を確認し、希望する業務を調べる。
  • 見学や説明会で仕事内容と育成環境を比較する。
  • 実習経験を短くまとめ、予約相談や面接練習で確かめる。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 大阪歯科大学 在学者数・卒業者数確認日:2026-09-10 / 2025学部人数:保健55/44/0/11、工19/13/6/0。就率77は注記式で再現不可につき不採用
  2. 大阪歯科大学 医療保健学部確認日:2026-09-10 / 口腔保健=衛生士、口腔工=技工士、社会福祉士コース、目指す資格と取得区別
  3. 大阪歯科大学 口腔保健学科確認日:2026-09-10 / 実習、医療コミュニケーション、多職種。国試率は使わず
  4. 大阪歯科大学 口腔工学科確認日:2026-09-10 / 材料、従来技工とCAD/CAM、実習。国試率使わず
  5. 大阪歯科大学 就職先・卒業生の声確認日:2026-09-10 / 1〜6回卒実績・主な進路2026/5/31、学科別病院企業。単年度や職種推定なし
  6. 大阪歯科大学 就職スケジュール・支援プログラム確認日:2026-09-10 / 見学会、ODU Trial Work、業界・病院機能・作文セミナー、オンラインブース
  7. 大阪歯科大学 就職・キャリア支援確認日:2026-09-10 / 1年から、予約相談/面接GD、オンライン、予約求人NAVI受付メール

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