大学院進学93人、就職30人。学部と修士を分けて読む
大学案内2027によると、2025年度の理学部卒業者125人のうち大学院進学者は93人、就職者は30人、その他は2人でした。進学者は卒業者の74.4%に当たります。一方、就職希望者は30人で、大学が示す希望者に対する内定率は100.0%です。進学率と内定率では分母が異なり、「全員が就職した」という意味ではありません。[1]
| 学科 | 卒業者 | 大学院進学 | 就職 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 18 | 8 | 9 | 1 |
| 物理 | 23 | 13 | 9 | 1 |
| 化学 | 20 | 18 | 2 | 0 |
| 生物 | 26 | 22 | 4 | 0 |
| 情報科学 | 38 | 32 | 6 | 0 |
学科によって進学と就職の人数は異なります。化学・生物・情報科学では進学者が多く、数学ではこの年度の就職者が進学者を上回っています。ただし、一年の人数は自分が選ぶべき進路を決めるものではありません。研究したい問いと応募したい仕事を照合し、学部卒で進むか、研究を深めてから進むかを判断する材料です。
学部卒にも企業・官公庁・教員の実績がある
理学部公式ページの2025年度学部卒の就職先には、数学科で日本銀行や東急不動産、物理学科でNTTドコモやトヨタ自動車、化学科で埼玉県庁やPwCコンサルティング、生物学科で日立製作所やベネッセコーポレーション、情報科学科でナビタイムジャパンや野村総合研究所が掲載されています。これは学科ごとの就職先の例であり、研究職や開発職への配属を示す一覧ではありません。[2]
同じ公式ページには博士前期課程の修了者の進路も載っています。学部の欄と大学院の欄を混ぜずに読むことが重要です。また、大学案内の企業一覧は少人数の所属について2年分を載せる形式です。単年度の学部実績を調べる際には、表の対象を確認できる理学部ページと照合しましょう。[1] [2]
大手企業を検討する場合も、企業名の実績だけで選考の通りやすさは判断できません。学士・修士の募集区分、専攻条件、仕事の内容、研究概要や作品の提出の有無を確認してください。同じ企業の中でも職種によって応募準備が変わるため、会社単位の一覧の次に職種単位の比較へ進みます。
研究成果が出る前でも、考え方と検証の過程を伝えられる
数学科の数学講究では、文献を読み、教員の質問を受けながら説明する学びが紹介されています。仮定、具体例、反例を検討する経験は、「論理的思考力」という一語より、どこで理解が変わったかを示すと伝わります。公式案内の更新年は2022年であり、履修の詳細は自分の年度の案内で確認してください。[3]
物理学科には理論系と実験系の研究室があり、情報科学科は情報数理と情報処理の観点から情報を研究すると説明しています。研究紹介では、理論を組み立てたのか、測定したのか、処理や実装をしたのかを分け、自分が担った作業を具体化できます。[4] [5]
| 経験 | 説明したい判断 |
|---|---|
| 証明・文献講読 | どの仮定が必要かを、例や反例で確かめた過程 |
| 実験・観察 | 条件や測定方法をそろえ、結果の違いを検討した過程 |
| プログラム・データ分析 | 比較対象や評価指標を選び、処理を見直した過程 |
| 共同研究・発表 | 他者の質問から説明や手順を改めた過程 |
化学科の公式カリキュラム紹介にも、卒業研究で研究計画を立て、成果をまとめて発表する説明があります。研究テーマの難しさを伝えるだけでなく、計画から何を変えたかを整理してください。最終的な結果が未確定でも、条件を記録したこと、原因候補を絞ったことなど、確認できる行動を説明できます。[6]
編集部の架空の回答例です。「実習の測定値が安定せず、操作ごとの記録を比較しました。測定の順番と待ち時間に違いがあると分かり、同じ条件で再測定する手順を提案しました。原因を一つに決めつけず、比べられる条件を整えることの大切さを学びました」。自分の経験で検証していない因果関係や改善率を付け足さないことが大切です。
進学を決める前に、問い・条件・時間を並べる
大学院への進学を考えるなら、まず卒業研究でさらに調べたい点を書きます。次に、その問いを扱える研究室、必要な方法、入試準備、費用と生活の見通しを確認します。就職を考えるなら、学部卒で応募できる職種を調べ、働き始めてから身に付ける知識と、応募時に必要な知識を分けます。
「周囲が進学するから」「早く就職しないと不安だから」という気持ちも、判断材料の一つです。ただ、それだけで決めず、研究室の教員には研究計画を、キャリア相談では仕事との接続を相談すると、二つの視点を得られます。併願する場合は、院試、実験、企業の選考の予定を一枚にまとめ、重なる時期から準備を始めましょう。
研究概要を、専門外の人に説明する練習から始める
今日作る研究概要は、「何を知りたいか」「なぜ必要か」「何をしたか」「何が分かり、何が未解決か」の四項目で十分です。専門用語には短い補足を付け、手法の名前だけで説明を終えないようにします。応募先に合わせて、品質や使いやすさ、情報の確かさなど、仕事でも問われる判断と結びつけてみてください。
大学のキャリア相談は、学部生と博士前期課程の学生に予約枠を設け、自己分析、業界研究、ES添削、面接指導を扱っています。オンラインと対面の案内があり、Moodleから予約します。研究概要と気になる募集職種を持って、「専門外の面接官にどこまで説明すればよいか」を相談すると、その後の修正点を具体的にできます。[7]
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 大学案内2027確認日:2026-09-10 / 印刷24–25頁/PDF14頁。2025年度学部の進路。画像確認済み
- 理学部 進路・就職状況確認日:2026-09-10 / 2026年5月13日更新。2025年度学部と修士を区別
- 数学科カリキュラム確認日:2026-09-10 / 2022年7月11日更新。数学講究と質疑応答の教育内容
- 情報科学科概要確認日:2026-09-10 / 学科の目的・情報数理と情報処理。履修は入学年度別
- 物理学科確認日:2026-09-10 / 理論系・実験系の研究室紹介
- 化学科カリキュラム確認日:2026-09-10 / 2017年6月12日更新。研究計画と成果発表の説明。最新の必修単位は断定しない
- キャリア相談確認日:2026-09-10 / 2026年3月25日更新。学部・修士向けの予約と相談内容