2025年度は就職148人、進学45人。内定率の分母に注意
大学案内2027の2025年度進路表では、文教育学部の卒業者は221人、進学者は45人、就職希望者は151人です。就職者は企業118人、官公庁22人、教員8人で計148人。大学が示す「就職希望者に対する内定率」は98.0%です。卒業者全員を分母とする割合ではなく、進学などを選んだ学生もいます。[1]
| 学科 | 卒業者 | 進学者 | 就職希望者 | 就職者 |
|---|---|---|---|---|
| 人文科学科 | 58 | 10 | 46 | 44 |
| 言語文化学科 | 87 | 14 | 66 | 66 |
| 人間社会科学科 | 48 | 10 | 32 | 32 |
| 芸術・表現行動学科 | 28 | 11 | 7 | 6 |
人文科学科には、進学と就職の両方に数えられた学生がいるとの注記があります。進学者と就職者を足して、必ず卒業者数と一致すると考えないでください。また、芸術・表現行動学科の就職希望者は7人です。少人数の一年分の割合だけで学科の優劣を決めず、進学を含む選択の違いを読む資料として使いましょう。[1]
就職先は学科・コースと年度を合わせて読む
同じ大学案内の就職先一覧には、人文科学科の地理学で国土地理院やナビタイムジャパン、言語文化学科の英語圏言語文化で日本航空や日本総合研究所などが掲載されています。企業、官公庁、教育などに進路が広がることを確認できますが、配属職種や応募時の条件までは、この一覧から分かりません。[1]
一覧には、就職者が5人未満の所属について、個人の特定を避けるため2年分を記載したとの注記もあります。たとえば芸術・表現行動学科の舞踊教育学と音楽表現にはその印が付いています。全ての企業名を2025年度だけの実績とみなしたり、企業の数を内定者数と読み替えたりしないことが大切です。[1]
気になる就職先を見つけたら、「知っている企業だから」から一歩進み、扱う商品・利用者・仕事の工程を調べます。同じ情報サービスでも、資料の収集、分析、顧客への提案では使う経験が異なります。大手企業も応募候補に含めながら、仕事内容が近い他社を並べると、企業名だけに頼らない志望理由を作れます。
4学科の学びを、選考で伝わる行動にする
| 学科 | 公式の学び | 自分の経験から探す材料 |
|---|---|---|
| 人文科学科 | 思想・歴史・地理を資料や現地調査で検討 | 異なる資料を照合し、解釈を修正した過程 |
| 言語文化学科 | 言語能力と文献処理を基礎に言語文化を研究 | 原文や背景を確かめ、読み手に伝え直した工夫 |
| 人間社会科学科 | 社会・教育・子どもを多様な観点から理解 | 調査や観察から、思い込みと事実を分けた経験 |
| 芸術・表現行動学科 | 舞踊・音楽を中心に人の表現行動を探究 | 制作や練習を記録し、表現や協働の方法を変えた経験 |
文教育学部という名称から、全員が教員を目指すと考える必要はありません。自分の学科・コースで何を研究し、どんな方法で考えたかを説明できることが、応募先を広げる基礎になります。「幅広く学んだ」「表現力が身に付いた」だけでは伝わりにくいため、一つの課題を選んで具体的な動作を加えてください。
編集部の架空の回答例です。「ゼミで地域の利用施設を調べた際、地図上の距離だけでは使いやすさを説明できないと気づきました。現地の経路を確認して坂道や入口の位置を整理し、当初の比較表を修正しました。資料と実際の状況を照合し、比較の基準を見直す姿勢を学びました」。実際にしていない現地調査や成果を足さず、自分の記録にある範囲で組み立てます。
教員・企業・大学院を並べて判断する
教員志望なら、取得予定の免許、実習、採用試験の準備を確認します。人間社会科学科の公式案内は、2024年度以降の入学生とそれ以前で主プログラムの選択条件を分けて説明しています。先輩の履修例だけを使わず、自分の入学年度と所属に対応する案内を確かめることが必要です。[4]
企業就職との併願を考える場合は、実習と選考の時期が重なる箇所を書き出し、動かせる予定と動かせない予定を分けます。大学院を検討する人は、研究を続けたい理由、扱う資料や方法、研究計画を相談する相手を整理しましょう。進学者が多いコースでも、自分にとって学びを深める必要があるかを別に考えることが大切です。
自己PRがまとまる前から、相談を使う
大学のキャリア相談は完全予約制で、オンラインまたは対面で実施されています。自己分析、業界研究、ES添削、面接指導に加え、公務員・教員採用試験の面接対策も相談内容に含まれます。学部生向けの予約枠はMoodleから確認する案内です。応募書類の添削を希望する場合は、受付時の指示に沿って期日までに送ります。[6]
まだESを書けない段階でも利用できます。公式案内は自己分析などの場合、特に準備がなくてもよいとしています。相談前に無理に完成文を作るより、「研究内容を仕事と結びつけられない」「制作経験はあるが、自分の担当を説明できない」と、困っている点を言葉にしておくと話を始めやすくなります。[6]
今日の作業は、経験一件と求人一件を並べることです。経験には対象・方法・工夫・結果を、求人には仕事内容・応募条件・選考資料を書きます。一致する点と説明できない点に印を付け、その紙を相談に持ち込みましょう。大学名への不安を考え続けるより、自分で改善できる一つの説明を仕上げることが、次の応募の準備になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。