3学科の就職率は、希望者数と一緒に見る

武蔵大学が公開する2025年度学科別就職率は、令和8年度学校基本調査に基づくデータです。経済学部は経済・経営・金融の3学科で公表されています。以下の就職率は就職希望者に占める就職決定者の割合で、卒業者全体に対する割合とは異なります。[1]‌​‌‌​‌‌​‌​‌​​​‌‌​​​‌​​‌‌​​‌‌‌​​‌​‌​‌​‌​​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​​​​‌​​‌‌​‌‌‌‌

2025年度・経済学部の学科別就職状況
学科卒業者就職希望者就職決定者就職率
経済185人165人159人96.4%
経営171人156人156人100.0%
金融113人105人102人97.1%
[1]

3学科の就職決定者を合計すると417人です。経営学科の100.0%は、希望者156人の就職が決定したという意味です。卒業者171人全員の就職や、特定企業への内定を意味しません。自分の見込みを率だけで判断するより、志望する業界や準備の状況と照らし合わせてください。[1]

金融以外にも、メーカー・IT・商社の実績がある

大学の2023〜2025年度の主な就職先一覧では、経済学部にカルビー、日清食品、キーエンス、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、伊藤忠食品、SCSK、NTTデータグループ、日本アイ・ビー・エム、アクセンチュアなどが掲載されています。これは学部全体の複数年度の実績で、学科別の就職先や企業別人数を示した表ではありません。[2]

「金融学科だから銀行」「経営学科だから企画職」と、学科名だけで選択肢を決める必要はありません。まずは興味のある企業がどんな顧客の課題を扱っているかを調べ、応募できる職種と採用条件を確認します。同じ会社でも仕事内容は部門や採用区分で異なるため、配属の可能性も説明会で確かめると判断しやすくなります。

関心から企業研究を始める例
ゼミや授業で気になったこと調べる方向の例説明会で確かめたいこと
地域や家計の課題金融、流通、地域に関わる企業顧客の困りごとをどこで把握するか
企業の業績や事業戦略メーカー、IT、専門サービス若手が扱う課題と研修の内容
組織やマーケティング幅広い業界の営業・運営等商品やサービスの改善にどう関わるか

表は編集部による企業研究の入口です。これらの職種に必ず就けるという意味ではありません。「何となく金融」から一歩進めて、何を面白いと思い、どんな仕事を確かめたいかを言葉にしていきましょう。

学科を越えるゼミの仕組みを、自分の強みの整理に使う

武蔵大学経済学部では、1年次から4年次まで少人数のゼミを全員が履修します。2年次からのコースはゼミと結びついており、所属学科にとらわれずにコースやゼミを選択できること、他学年と一緒に学ぶ縦ゼミがあることも案内されています。[3]

学部公式では、企業から提示された課題に取り組む授業やゼミ大会、ゼミによっては日経STOCKリーグ・証券ゼミナール大会などへの参加も紹介されています。コンテストや企業連携に参加していなくても、日々の資料収集、議論、発表を振り返るところから始められます。[3]

  • テーマ:なぜその企業・地域・制度を調べようと思ったか。
  • 根拠:どんな資料を使い、数字や前提の違いをどう扱ったか。
  • 役割:グループの中で自分が引き受けた仕事は何か。
  • 改善:質問や反論を受け、どこを調べ直したか。
  • 次の課題:結論を出せなかった点と、追加で確かめたいことは何か。

就活用に立派な成果を足すより、「自分が担当した範囲」を明確にする方が話しやすくなります。グループ全体が受賞した場合も、自分の役割と全体の成果を分けて説明してください。受賞のない研究でも、調べ直した理由や工夫は具体的な材料になります。

経済・経営・金融で、学びの伝え方を変えてみる

経済学科は経済の仕組みや政策、世界との関わりを多様な視点で分析します。経営学科は製品開発やマーケティング、組織・人事、会計、情報技術など企業活動に関わる課題を扱います。金融学科は経済の基礎と、実践的なファイナンス理論や金融制度を学ぶと説明されています。[3]

自己PRを具体化するための問い
学科抽象的な説明具体化する問い
経済経済を分析しました比較した対象や期間、結論を変えた根拠は何か
経営課題解決力があります誰の課題に対して、どんな選択肢を比較したか
金融数字に強いです計算の前提や結果の意味を、どう相手に説明したか

面接で専門知識を使うときも、用語を多く入れることが目的ではありません。研究の前提を知らない人に、何を調べ、どこで困り、どのように判断したかが伝わる構成を目指します。知識がまだ十分でない分野は、分かっていることと学習中のことを分けて話しましょう。

海外経験や資格の不足を理由に、応募準備を止めない

学部には海外インターンシップや、企業課題にチームで取り組むグローバル企業研究などのグローバル科目もあります。履修している場合は、海外へ行った事実だけでなく、現場でどんな違いに気付き、何を調べて対応したかを振り返ると説明が深まります。[3]

一方で、そうした科目を履修していないことや資格が少ないことを理由に、就活を先送りする必要はありません。希望職種で資格や語学が必須なら条件を確認し、そうでなければ仕事内容の理解と応募書類の準備を並行して進めます。資格取得だけを続けて、応募期限を確かめない状態にはしないようにしましょう。

アルバイトで在庫や売上を確認した経験、ゼミの発表で表を作り直した経験なども、実際に行った範囲なら候補になります。費用を削減した金額や売上への貢献が測れていないときは、数値を作らず、どのように仕事を進めたかを説明してください。

企業名とゼミの資料を持って、学内で相談する

キャリア支援センターでは自己分析、進路相談、応募書類の添削、面接練習ができます。先輩の業界・企業別就職活動記録、卒業後の勤務状況アンケート、企業求人票なども案内されています。学年を問わず利用できるので、志望先が定まっていない段階でも相談できます。[4]

3年生向けの全員面談やSPI模擬試験、業界研究、武蔵しごと塾に加え、4年生向けには求人マッチング面談もあります。武蔵しごと塾は、卒業生や4年生などと対話する少人数の支援プログラムです。利用したい内容に合わせて、最新の開催・申込案内を確認してください。[5]

相談では「このゼミ経験を使って、なぜこの職種を志望するのかが説明できない」と伝えてみましょう。求人情報と発表資料の一部を持っていくと、抽象的な強みの話だけでなく、経験と仕事の接点を一緒に考えられます。企業研究で分からなかった点は、卒業生への質問にもできます。

今週は、応募候補を比べて一つの準備を完成させる

  • 興味のある仕事を二つ選び、募集職種・応募条件・期限を書き出す。
  • ゼミの資料を一つ読み返し、自分の担当と工夫を短くまとめる。
  • 学内相談や面接練習で説明し、相手が分かりにくかった点を確認する。
  • 確認した改善点を直し、応募先に合わせた志望理由へつなげる。

学歴への不安は、企業の仕事や選考が分からないままだと大きくなりがちです。掲載実績は自分の合格を保証するものではありませんが、調べる候補を増やす材料にはなります。自分で確認できる応募条件と、準備によって改善できる部分を分けて進めましょう。

逆転就活塾へ相談するときも、在籍学科とゼミのテーマ、気になる仕事、今つまずいている選考を伝えてください。「大手に行けるか」だけでなく、自分が納得できる仕事をどう選び、経験をどう伝えるかから一緒に整理できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 武蔵大学:2025年度 学科別就職率確認日:2026-09-10 / 経済3学科の希望者・決定者・卒業者、分母
  2. 武蔵大学:学部別主な就職先一覧(2023〜2025年度)確認日:2026-09-10 / 経済学部の複数年度企業例
  3. 武蔵大学:経済学部確認日:2026-09-10 / 4年間ゼミ、学科横断履修、3学科の学び、グローバル科目
  4. 武蔵大学:キャリア支援センターについて確認日:2026-09-10 / 相談と資料閲覧
  5. 武蔵大学:キャリア支援プログラム確認日:2026-09-10 / 全員面談、武蔵しごと塾、学年別支援