新設工学部の就職実績は、連携先の一覧と区別する
工学部公式サイトは、2026年4月の開設と第一期生の入学を案内しています。2026年9月時点では、通常の4年制課程を修了した第一期生の就職実績を確認できる段階ではありません。大学全体の過去の就職率や就職先を、工学部の実績として使うことはできません。[1]
公式には大阪ガス、西日本旅客鉄道、西日本高速道路などの連携企業が掲載されています。この一覧は、教育などで連携する企業の情報です。卒業生を採用した実績や、将来の採用枠、推薦による内定を保証する一覧ではありません。[1]
進路を考える際は、「確認できる教育内容」「予定されている取り組み」「まだ出ていない卒業後の実績」に分けて読みます。実績がないことだけで就職の良し悪しを決めることも、連携先の知名度だけで安心することも避け、自分が身につける専門性を具体化しましょう。
1年次に3専攻を体験し、2年次からの専門を考える
公式では、1年次に3専攻の学びと将来の進路との関係を体験したうえで、2年次からの専攻を決める構成を案内しています。工学の専門分野に加え、情報・データサイエンスとビジネスも学ぶ方針です。[1]
| 専攻 | 学びの対象 |
|---|---|
| 機械システム工学 | 部品や装置を組み合わせ、一つの仕組みとして動かす技術 |
| 電気電子システム工学 | 電気・電子の機器を組み合わせ、システムを設計・運用する技術 |
| 都市デザイン工学 | 交通、防災、環境など持続可能な都市空間をつくる技術 |
専攻選びでは、名前からの印象だけでなく、授業で面白いと感じた課題と、難しくても続けられそうな作業を記録します。実験、設計、データ分析、現場の調査など、自分がどの工程に関心を持つかが、後の職種選びにもつながります。
技術職は、業界だけでなく担当する工程を調べる
大学が想定する進路には、製造業、情報通信業、建設業、インフラ系企業、理系公務員、大学院などが挙げられています。これは将来の進路の想定であり、工学部卒業生の就職先実績ではありません。[1]
例えばメーカーでも、設計、開発、生産技術、品質に関わる仕事では、扱う課題や必要な知識が異なります。企業の採用情報を読むときは、業界名だけでなく、製品のどの工程に関わる職種かを確認しましょう。学部卒で募集しているか、専攻や履修内容の条件があるかも確認項目です。
機械に興味があっても、機械メーカーだけに応募先を限定する必要はありません。自分が学ぶ技術が、設備や交通など別の分野でどう使われているかを調べると、仕事の見方が広がります。現時点で応募を決めるより、募集要項に出てくる専門用語を学習計画につなげていきましょう。
企業連携の予定を、経験した事実へ少しずつ変えていく
公式には給与を得ながら学ぶコーオプ教育プログラムや、連携企業の課題に取り組む工学PBL実践演習などのカリキュラムが計画されています。実施時期、参加条件、配属先や内容は学内の案内で確認してください。紹介されている計画を、全学生が既に経験した活動として扱わないことが大切です。[1]
企業訪問や実験に参加したら、見学した設備の名前だけでなく、何を解決するために使われていたかをメモします。授業で扱った理論が現場のどこにつながるかを、後から教員に質問できる形で残しておくと、学びを深める材料になります。
将来ガクチカや研究説明にまとめるときも、チーム全体の成果と自分が担当した作業を分けます。測定条件をそろえた、うまく動かない原因を切り分けた、比較するために記録を整理したなど、実際の行動を積み重ねましょう。まだ行っていない実験や、得ていない成果を書く必要はありません。
大学院進学と学部卒就職を、研究したい内容から比べる
公式サイトでは、大阪公立大学工学部・大学院工学研究科、和歌山大学システム工学部・大学院システム工学研究科などとの連携が案内されています。大学院進学を含むキャリア形成に関する交流も紹介されていますが、連携があること自体は大学院への入学保証ではありません。[1]
さらに研究したいテーマが見つかったら、研究室の内容、入試科目、学費や生活費、修了後に目指す仕事を比較します。大学名を変えることだけを目的にするより、どんな専門を深めたいかを説明できる方が、準備すべき内容を決めやすくなります。
一方で、学部卒で応募できる技術職も、各社の募集情報から確認できます。院進するか今すぐ決められなくても、基礎科目を固め、関心のある研究と職種を一つずつ調べることは両方の選択肢に役立ちます。卒業時点の募集条件は、その年度に改めて確認しましょう。
今は基礎学習と、相談に持っていける記録を作る
大学全体では自己分析や筆記・面接などのキャリア支援が案内され、筆記対策には1・2年次生も対象となるものがあります。工学部で利用する窓口や、工学の進路に関する相談方法は、所属学部と学内の最新案内で確認してください。[2]
- 今週の授業から、理解できたことと分からないことを一つずつ書く
- 3専攻で気になる技術を一つ選び、教員へ質問する
- その技術を使う仕事の募集情報を一件読み、必要な知識を控える
新設学部で先輩の情報が少ないことは不安の理由になり得ますが、今すぐ将来を断定する必要はありません。調べたことと経験したことを分けて積み重ね、学内の相談を使って選択肢を具体化しましょう。逆転就活塾でも、大学名への不安だけで判断せず、希望する仕事と現在の準備を整理する相談ができます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 桃山学院大学 工学部 公式サイト確認日:2026-09-09 / 2026年4月開設、3専攻、企業連携・進路の計画
- 桃山学院大学 キャリア支援プログラム確認日:2026-09-09 / 全学支援。工学部での利用方法は学内確認