性格の一覧より、最近困った場面を探す

京都大学の自己分析の案内では、興味・個性・価値観・能力について自分を客観的に考えることを勧めています。短所の回答づくりでも、印象がよさそうな言葉を選ぶ前に、自分の行動を確かめるところから始められます。[1]

  • 作業を進めるとき、どこで時間がかかったか。
  • 周囲から、繰り返しどんな確認や助言を受けたか。
  • 同じ失敗を避けるために、何を変えたか。
  • 改善した後も、どんな場面では気を付ける必要があるか。

「人見知り」「心配性」という名前だけでは、仕事や活動で何が起きるかまでは分かりません。初対面の人への質問をためらう、確認を重ねすぎて提出が遅れるなど、起きた行動へ置き換えて考えます。

弱み・場面・行動・現在の四つで整理する

回答を作る四つの欄(編集部作成)
書く内容
弱み自分にある傾向を一つ
場面その傾向で困った具体的な出来事
改善行動いつから、何を変えたか
現在変化と、まだ残る課題

これは編集部の回答整理の提案で、どの企業にも共通する採点基準ではありません。質問の聞かれ方に合わせて、必要な範囲を答えます。「短所を一つ」と指定されれば一つに絞り、長所も尋ねられた場合は両方に答えます。

改善行動は「気を付けています」で止めず、自分が実行した方法まで書いてみます。誰に相談したか、何を確認してから動くようにしたかなど、相手が行動を想像できる情報を選びます。

例:克服したふりをせず、行動の変化を説明する

例1:「分からない点を一人で抱え込み、相談が遅くなることがあります。授業の共同制作で確認を後回しにし、作業のやり直しが出ました。その後は、締切から相談する日を先に決め、解決していない点を担当者に共有しています。慣れない作業ではまだ迷うため、最初に確認すべき点を書き出しています」。

例2:「細部を確認しすぎて、全体を仕上げるのが遅くなることがあります。発表資料では一枚ずつ整える前に全体の下書きを作り、他の担当者に内容を確認してもらうようにしました。確認自体を省くのではなく、内容確認と体裁調整の時間を分けています」。

どちらも、単に「責任感が強い」「丁寧すぎる」と美点へ置き換えていません。実際の支障と、対策の方法が見える構成です。大きな改善成果や数字がない場合でも、変えた行動を具体的に説明できます。

改善できていない場合は、計画と実行済みを分ける

まだ対策を始めていないなら、「克服しました」と答える必要はありません。自分が問題だと認識した場面と、今後試す方法を分けて整理します。可能なら、面接までの生活の中で実際に一度試し、どこが変わったかを確認してください。

実行したばかりの方法を、長く続けて大きな成果が出たように話すのは避けます。「今週から、作業を始める前に確認事項を書くようにしました。続けられるかを確かめている段階です」と、現在地を説明する方が事実に沿います。

短所を尋ねられているからといって、自分のあらゆる悩みを列挙する必要はありません。設問の範囲で、行動と工夫を説明できるものを選びます。個人的な事情の伝え方に迷う場合は、大学の相談窓口で整理してください。

自己PRと短所が食い違って聞こえないか確認する

組み合わせの点検(編集部作成)
自己PRで伝えたこと短所の説明で確かめること
計画的に進めるどの場面では計画が崩れ、どう調整するか
相手に確認できる初対面や忙しい相手にはためらう等、条件の違い
丁寧に取り組む必要な確認と過剰な確認をどう分けるか

長所と短所は、場面によって違う形で表れることがあります。ただし、都合よく言い分を変えないよう、どの状況で起きる行動なのかを説明します。別々の例文を暗記するより、同じ自分の行動を振り返って整理してください。

追加質問まで一度答えてみる

  • 「なぜその対策を選びましたか」に、理由を答える。
  • 「どのくらい続けていますか」に、実際の期間を答える。
  • 「変わったことはありますか」に、確認できた変化を答える。
  • 「今も困る場面はありますか」に、残る課題を答える。

練習相手には、「弱みの名前は分かったか」だけでなく、「どんな場面で何を変えたかが伝わったか」を聞いてみます。採否を予想してもらうより、説明が事実として理解できるかを確認します。

今日の作業は、最近困った場面を一つ書き、そこで自分がしたことを振り返るところから始められます。短所を隠す表現探しより、今後どう扱うかまで話せる準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 京都大学キャリアサポートセンター 自己分析確認日:2026-09-10 / 興味・個性・価値観・能力を振り返る考え方。掲載年度明示なし。回答例・改善手順は編集部作成

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