卒業者356人の進路と、就職希望者の結果を確認する

2025年度の進路決定状況では、教育学部の卒業者は356人、就職者は330人、進学者は5人です。このほか専門学校・留学5人、その他16人が記載されています。就職希望者330人に対する就職率は100%であり、卒業者全員が就職したという意味ではありません。[1]​‌​​​​‌‌‌​​‌‌‌‌‌​‌​​​​‌​​​‌‌‌​‌​‌​‌‌‌​​‌‌​​‌‌‌‌‌​‌​‌​‌​‌‌‌​‌​‌​​

教育学部の2025年度実績を分けて読む
資料・区分公表実績確認する範囲
大学共通の進路表卒業者356人、就職者330人卒業者全体と就職希望者を区別
学部の教員・保育士実績希望者186人中186人が就職決定正規と臨時採用を含む
学部の企業・公務員(行政)実績図希望者144人中144人が就職決定教員・保育士186人とは別区分
[1] [2]

大学共通の表にある就職・進路決定率は94.0%です。これは就職者と起業・自営業者を「卒業者から進学者を除いた人数」で割る大学独自の定義による値で、就職希望者を分母とする100%とは対象が異なります。数字を比較する際は、どの集団の結果かをそろえましょう。[1]

学部の詳しい進路案内は2026年4月時点の2025年度実績として公開されています。「教育学部なら全員が先生になる」とも、「就職率100%なら全員が正規教員になる」とも読めません。自分が希望する校種や働き方に関係する内訳まで確認してください。[2]

教員・保育士の採用決定には正規と臨時がある

学部資料は教員・保育士の希望者186人全員が就職決定したと報告しています。内訳を見ると、公立・私立の幼稚園・保育所と、小学校、中学校・高校、特別支援学校で採用の構成が異なります。[2]

2025年度教員・保育士の採用内訳
区分希望者正規採用臨時採用
公立幼稚園・保育所10人10人0人
私立幼稚園・保育所69人69人0人
小学校79人64人15人
中学校・高等学校22人14人8人
特別支援学校6人5人1人
[2]

例えば小学校は希望者79人のうち64人が正規、15人が臨時採用です。正規・臨時を合わせた採用決定率100%を、正規教員採用試験の合格率100%と書き換えることはできません。働き方や任用条件は募集先ごとに確認しましょう。[2]

教員・保育士を目指す人は、受験する地域・校種、取得予定の免許・資格、試験内容、採用区分を整理します。実習や卒業研究の時期も重なるため、日程をまとめて相談すると、筆記・面接・実技のどこから準備するか決めやすくなります。

企業・行政の選択肢も、仕事内容から検討する

教育学部は一般企業や公務員を目指す学生の支援も行っています。2025年度の主な就職先には住友電気工業、味の素、NTTドコモ、ファミリア、東京海上日動火災保険、三菱UFJ銀行、アビームコンサルティング、マイナビなどが掲載されています。[2]

掲載先が教育関連の会社に限られていないことは、応募先を広げる参考になります。ただし企業名から人事、研修、営業などの配属職種は判断できません。コース別の就職人数や大手就職率も、この一覧だけでは分かりません。[2]

仕事選びで比べる問い(編集部の提案)
関心調べること
直接子どもと関わりたい対象年齢、日々の業務、必要な資格や免許
学びの仕組みを作りたい教材、サービス、企画などの仕事内容と募集条件
地域や家庭を支えたい行政の募集区分と担当業務、異動の考え方
一般企業も比較したい顧客、課題、仕事内容、教育学での経験との接点

教職と企業で迷う場合は、教員になりたくない理由だけで企業を選ぶのではなく、どの課題にどう関わりたいかを整理します。実習を通じて気付いた自分の得意・不得意と、気になる求人の仕事内容を並べると、比較の材料が増えます。

3コースの学びと資格要件を分けて整理する

教育学部は幼児教育学、初等教育学、教育科学の3コースで、子ども理解を基盤に理論と実践を学びます。コースによって主な対象年齢や履修できる免許・資格の構成が異なるため、自分の入学年度の履修案内と照合してください。[2] [3] [4] [5]

3コースの学びと主な資格の案内
コース学びの視点主な取得可能資格の例
幼児教育学乳幼児の成長、環境や表現、保育実践幼稚園教諭一種、保育士資格
初等教育学児童の発達、教材研究、授業づくり小学校教諭一種、中学校教諭一種(社会・英語)
教育科学学校・家庭・社会の教育課題、理論と実践小学校、中学校(社会・英語)、高校(地理歴史・公民・英語)の各一種免許
[2] [3] [4] [5]

表の免許や資格は、コースに所属するだけで自動的に得られるものではありません。また特別支援学校教諭一種免許は、基礎となる免許の取得などの要件があり、実習履修希望者が多い場合は選抜があると案内されています。取得予定と取得済みは応募書類で区別しましょう。[2]

幼児教育学では、子どもの好奇心や表現を支える環境を考え、保育所・幼稚園での実習などに取り組みます。初等教育学では、国語や算数などの教材研究・模擬授業や、小学校での教育実習を通じて、授業と子どもの理解を深める内容が紹介されています。[3] [4]

教育科学では、いじめ、学力格差、子どもの貧困などの課題を学校・家庭・社会から捉える学びが案内されています。授業名だけでなく、どの問いを立て、どの資料や実践から考えを深めたかを説明できるように整理しましょう。[5]

実習経験は、相手の反応と自分の改善まで伝える

実習を自己PRに使う場合は、「子どもと関わりました」だけで終わらず、目標、準備、実施、相手の反応、振り返りの順に整理します。指導案や教材をどう変えたか、説明が伝わらなかったとき何を確認したかなど、本人の判断が分かる場面を選んでください。

子どもや家庭の個人情報を詳しく紹介する必要はありません。個人を特定できる名前や事情は出さず、自分が観察して気付いたことや、指導を受けて改善した行動を中心に説明します。短い実習だけで子どもの長期的な成長を自分の成果と断定することも避けましょう。

学部の教育課題探究実習には、隠岐地域で高校生の研究活動を支援する取り組みや、地域の団体と多文化共生を考える実践などが紹介されています。参加経験がある人は、何を支援し、異なる立場の相手とどう役割を分けたかを振り返れます。全員が同じ活動を経験するものではありません。[6]

企業へ応募する場合も、教育実習で学んだことを無理に営業成果のように言い換える必要はありません。相手の理解度を確かめたこと、計画を修正したこと、周囲と連携したことなど、仕事でも説明しやすい行動を正確に示しましょう。

聖和の専門支援と全学の就職支援を活用する

聖和キャンパスキャリアセンターは、主に教員・保育士を目指す教育学部生を支援しています。就職支援プログラム「未来塾」では、教育の基礎を学ぶ講義、校長・園長経験者による面接の個別指導、実技試験対策などが案内されています。実習支援室は学生と実習先・教員の橋渡しを担います。[2]

企業への応募を考える人も、全学の個人面談やエントリーシート・面接支援、KGキャリアナビでの求人情報などを利用できます。教職を迷っている段階でも、現在の履修・実習予定と気になる仕事を持って相談しましょう。[7]

今週の準備(編集部の提案)
順番すること
1希望進路を校種・資格職・企業職種などに分けて挙げる
2履修状況、実習、試験、選考の予定を一枚にまとめる
3実習や授業から改善した行動を説明できる経験を選ぶ
4専門支援または全学面談で、準備の順番と不足を相談する

学部の高い就職率を本人の結果の保証とは考えず、今の条件と経験から準備を具体化していきましょう。教員・保育士と企業のどちらでも、相手を理解し、自分の対応を見直してきた過程が説明の土台になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 関西学院大学 2025年度 進路決定状況確認日:2026-09-11 / 教育学部の全卒業者と就職希望者
  2. 関西学院大学 教育学部 進路・資格確認日:2026-09-11 / 2025年度2026年4月時点、教員保育士と企業、正規臨時、3コース資格と支援。掲載7統計図も全体確認
  3. 関西学院大学 幼児教育学コース確認日:2026-09-11 / 保育内容・環境、表現、実習
  4. 関西学院大学 初等教育学コース確認日:2026-09-11 / 教材研究、模擬授業、教育実習
  5. 関西学院大学 教育科学コース確認日:2026-09-11 / 学校・家庭・社会の課題と研究
  6. 関西学院大学 教育課題探究実習確認日:2026-09-11 / 隠岐地域、多文化共生教育の実践
  7. 関西学院大学 キャリア支援確認日:2026-09-11 / 全学個人面談・求人・選考支援