卒業者563人のうち415人が進学

2025年度工学部の進路
項目人数・率
卒業者563人
進学者415人(進学率73.7%)
就職者135人
その他13人
就職希望者143人
就職率94.4%(135人÷143人、原典表示)
[1]

公式の就職率は、就職希望者を分母にした数字です。大学院等へ進む人を就職に失敗した人として扱うものではありません。就職者の定義には、正規の職員のほか1年以上の非正規職員と自営業に就いた人が含まれます。数字を比較するときは、年度と分母をそろえましょう。[1]‌​‌​​​‌​​​​​​‌​​​‌​​​​​‌‌​‌‌​‌‌​‌​​​​‌​​‌​​‌‌​​​​‌‌‌‌​​‌‌‌​‌​‌‌​

進学が多いことは、全員に大学院進学が必要という意味ではありません。学部で得た知識を仕事に使いたいのか、研究を続けて専門を深めたいのかを具体化することが先です。希望職種の募集要項と、研究室や大学院で学べる内容の両方を集めると、選択の理由を考えやすくなります。

就職先の名前と仕事の内容を分けて読む

2025年度の学部就職先には、熊本県庁4人、東京エレクトロン4人、九州電力3人、熊本市役所3人、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング3人、NTTデータ九州2人、鹿島建設2人などが掲載されています。半導体関連だけでなく、電力、建設、情報、行政などにも進路があることが分かります。[3]

工学部就職者135人の産業別内訳の一部
産業区分人数
製造業40人
情報通信業・運輸業23人
サービス業22人
農・林・漁業・鉱業・建設業18人
公務17人
[2]

産業別の集計は勤務先の分類であり、本人の職種の内訳ではありません。製造業の40人を全員研究職と呼んだり、公表された企業名から配属部門を決めつけたりすることはできません。自分が応募する職種で、設計、開発、評価、生産、施工、情報システムなどのどの業務を担うのかを確認してください。[2] [3]

同じ就職先ページには大学院自然科学教育部の博士前期課程修了者の一覧もあります。大学院の企業名や人数を、工学部卒業者の実績に加えないようにしましょう。進学後の選択肢を調べる資料として利用する場合も、修了課程と対象年度を明示して読む必要があります。[3]

4学科1課程の専門を応募先に結び付ける

現在の学科・課程と学びの分野
学科・課程紹介されている分野
土木建築学科社会基盤工学、地域デザイン、建築学
機械数理工学科機械工学、機械システム、数理工学
情報電気工学科電気工学、電子工学、情報工学
材料・応用化学科応用生命化学、応用物質化学、物質材料工学
半導体デバイス工学課程半導体の設計、製造プロセス、評価など
[4] [5]

4学科の教育プログラムは、1年次に基礎を学び、2年次進級時に選択する仕組みです。受け入れ人数に制約があり、希望が集中した場合は1年次の成績に基づいて決まると案内されています。学科の名称だけで専門を説明せず、自分が所属する教育プログラムや研究内容まで整理しましょう。[4]

例えば土木建築なら対象とした地域や設計条件、機械数理ならモデルや計算、情報電気なら実装・回路・評価、材料化学なら実験条件と分析が説明の材料になります。これは応募書類を作る際の着眼点です。本人が経験していない作業を、学科の一般的な学びから補って書かないようにしてください。

半導体課程は第1期編入生の卒業実績を確認

半導体デバイス工学課程は2024年4月に新設されました。半導体の専門を軸に、材料、化学、電気・電子、情報、機械などを横断して学ぶ課程です。企業と連携する課題解決型授業や企業実習も教育内容として紹介されています。[5]

2026年3月27日の公式発表では、2024年4月に3年次編入学した第1期生が2026年3月25日に卒業し、16人が本学大学院自然科学教育部半導体情報数理専攻に進学、2人が就職したとされています。新設年だけを見て「まだ卒業生がいない」と判断するのは誤りです。[6]

ただし、この発表は第1期編入生の進路です。1年次から入学した学生の卒業実績と混ぜず、就職2人の企業名も記載がないため推定しません。また、工学部全体の135人の就職先を、すべてこの課程の実績として示すこともできません。[1] [6]

課程の案内にある企業実習や課題解決型授業を経験した場合は、課題、使った知識、本人の担当、改善した点を記録しましょう。企業からの寄付・支援と卒業生の就職先も別の情報です。支援企業の名前を採用実績に読み替えず、応募時には募集職種を調べます。[5]

研究内容を専門外の相手にも伝えられるようにする

研究の説明は、何を明らかにしたいか、なぜその方法を選んだか、本人は何をしたか、結果から何が言えるかの順に整理します。研究室全体の成果と本人の担当を分けることが基本です。結果が想定どおりでなかった場合も、原因をどう切り分け、次の検証を考えたかが説明できます。

専門的な面接用の説明に加え、専門外の相手にも分かる短い説明を作りましょう。数式や装置の名前だけを並べるより、研究が解こうとしている問題を先に伝えると理解してもらいやすくなります。共同研究の非公開情報は、研究室の確認を経て扱える範囲で説明します。

進学を考える場合は、研究テーマだけでなく、指導体制、設備、修了までの計画、費用や入試日程も確認します。就職と迷っているときは、どちらを選ぶと何を深められるかを書き出し、指導教員への相談で具体化しましょう。

書類・面接の相談と学内手続きを並行する

全学のキャリア相談は、就職支援課職員とヤングハローワーク派遣相談員が、業界選択、インターンシップの書類、面接練習、官公庁と民間企業の併願などに対応しています。KUMA★NAVIから予約し、相談室またはオンラインで利用する案内です。[7]

相談には、募集要項、研究概要、実験や試験の予定を持参します。学校推薦など本人が利用を検討する手続きがある場合は、応募前に学内の担当窓口でルールを確認してください。逆転就活塾へ相談するときも、学科・課程、学部卒か院進学か、希望職種を共有すると、本人の経験を応募先に伝える準備を進めやすくなります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 熊本大学 令和7年度卒業・修了生の進路状況確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別
  2. 熊本大学 2025年度学部進路状況確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別
  3. 熊本大学 主な就職先(2025年度)確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別
  4. 熊本大学 工学部 学科案内確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別
  5. 熊本大学 半導体デバイス工学課程確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別
  6. 熊本大学 半導体デバイス工学課程の第1期三年次編入生が卒業しました確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別
  7. 熊本大学 キャリア相談確認日:2026-09-11 / 公式本文全文確認。PDF2点は各1頁の全文・画像確認。学部と大学院、課程を区別