経営学部の就職状況は、人数と分母を確認する

学校法人国士舘が公表する2025年度の進路状況では、経営学部経営学科の卒業者は276人、就職希望者214人、就職決定者210人です。基準日は2026年5月1日です。[1]

経営学部の進路状況(2025年度・2026年5月1日現在)
項目人数
卒業者276人
就職希望者214人
就職決定者210人
大学院進学者1人
その他の進学者2人
[1]

就職決定者210人を就職希望者214人で割ると約98.1%です。これは公表人数から編集部が計算した割合で、卒業者全員を分母にした割合ではありません。大手企業への就職率、応募した企業の内定率、満足する仕事に就いた割合とも異なります。

就職希望者に含まれない人の事情も、この人数表だけでは分かりません。差分を全員「就職できなかった人」と扱わないでください。自分の進路を考えるときは数字だけで安心・悲観するより、関心のある職種の情報と、今の応募状況を確認する方が次の行動につながります。

公式の就職先から、調べる業界を広げる

就職実績ページの「主な就職先」一覧には対象年度の明記がないため、同じページの2025年度の業種別の割合とは区別して紹介します。[2]

国士舘大学の就職実績ページには、経営学部の主な就職先が掲載されています。下表はその一部を、企業研究の入口として編集部が分野別に整理したものです。掲載順による順位や就職人数、採用職種を示していません。[2]

経営学部の主な就職先例(分野の整理は編集部)
調べる分野公式掲載の法人例比較する問い(編集部)
金融武蔵野銀行、世田谷信用金庫、丸三証券誰を顧客とし、どんなサービスを提供する仕事か
IT・情報Sky、BIPROGY募集職種は何か。学習・研修の条件はどうか
交通東急電鉄、首都圏新都市鉄道職種、勤務地、勤務形態はどう違うか
メーカー・商社等太平洋セメント、内田洋行、たけでん製品・顧客・販売の仕組みを説明できるか
小売・サービス等カインズ、リゾートトラスト、ディップ現場と本部の役割、配属や異動をどう確認するか
[2]

たとえば「企業の課題を解決したい」だけでは、内田洋行とBIPROGYのどちらを調べても似た志望動機になりがちです。製品やサービスの違い、どんな顧客に何を提供するか、応募する職種の役割を調べて、説明を具体化します。大学の実績にある企業でも、自分にとって仕事内容が魅力的かは別に考えましょう。

経営学部の「卒業後の進路」ページにも企業名が多数載っていますが、卒業後に考えられる職業の例と、実際に掲載された主な就職先は区別して読みます。また、ページ内の業種別図に年度があっても、別の長い法人一覧まで同じ年度と断定しないことが大切です。本記事の人数は出典1、上の企業例は出典2を基準にしています。[4]

経営学部だからこそ、業界と職種を分けて比較する

経営学を学んだ人が全員、入社直後から経営企画や管理職に就くわけではありません。会社が何を募集しているかを先に確認し、営業、企画、管理、技術などの名称だけでなく、具体的な担当業務と配属の決め方を調べます。

たとえば世田谷信用金庫とカインズの掲載例に興味を持ったなら、「地域の人と関わりたい」という希望に対して、それぞれどんな接点があるかを比較します。東急電鉄とリゾートトラストなら、勤務地や勤務形態も含めて、自分が続けたい生活との相性を確認します。ここでの比較は編集部の問いで、各社の現在の募集条件を説明したものではありません。

企業研究のメモを職種まで具体化する
書きかけの希望追加で調べること
マーケティングをしたい何を誰に届ける仕事か。新卒募集と配属の経路はあるか
経理をしたい職種別募集か。応募時の資格条件と研修は何か
ITに関心があるどの職種を志望するか。必要な学習と選考で確認される内容は何か
地域で働きたい勤務地が確約されるか。転勤範囲や勤務形態は希望に合うか

このメモを持って学内相談を利用すると、「経営学部におすすめの会社」という大きすぎる質問から、「この二つの募集の違いを確かめたい」という質問に変えられます。選ぶ軸がまだない場合も、仕事内容・場所・働き方のどこを優先したいかを一緒に整理する材料になります。

ゼミやアルバイトの経験を、経営用語で飾りすぎない

経営学部の自己PRで「課題解決力」「マネジメント力」を使うときは、その言葉の中身を具体的な行動で示します。売上分析や組織の研究をした経験があっても、扱ったテーマ名を並べるだけでは本人の工夫が伝わりません。何が分からず、どの情報を集め、どう判断したかを説明しましょう。

アルバイトで売上を上げた経験がなくても、確認できる工夫を探す

たとえば引き継ぎが伝わりにくい場面で、メモの順番を変えた、担当者に確認した、次の勤務で伝わったか聞いた経験はありませんか。「店舗を改革した」と大きく見せる必要はありません。自分の担当範囲と、実際に確認できた変化を分けて書く方が、面接で詳しく聞かれても説明しやすくなります。

授業のレポートなら、結論より比較の手順を振り返る

複数企業を比べた課題を使う場合は、なぜその企業を選び、どの資料を同じ条件で比べたかを思い出します。資料の年度が違うことに気づいて調べ直したなら、その修正過程も説明できます。専門的な結論が新しくなくても、自分が学び直した点を明らかにしてください。

大手・資格への不安を、今週の準備に落とす

経営学部の公式実績に有名企業があることから、現在の全職種に学歴フィルターがないとは言えません。逆に、ネットで見た大学の評価だけで応募を止める必要もありません。Skyや太平洋セメントなど関心を持った法人の採用ページで、今の応募資格・職種・締切を確認します。

簿記などの資格を取るか迷う場合も、資格取得が先か応募が先かを一律に決めないでください。志望する募集で資格が必要か、勉強に使う時間と締切が両立するかを整理します。資格の勉強をしていることを、企業研究やESの着手を無期限に遅らせる理由にしないことが大切です。

国士舘大学の在学生向け支援案内には、キャリア形成支援センター、就職講座・資格講座、インターンシップ、大学主催の説明会等が掲載されています。学科、卒業予定時期、応募・受験状況をまとめて、現在の迷いに合う支援を相談しましょう。[3]

  • 今週前半:公式実績から関心のある法人を三つ選び、会社名の横に募集職種を書く。
  • 次に:ゼミ・授業・アルバイトの経験を一つ、状況→行動→確認できた変化で整理する。
  • 相談時:募集条件で不明な点と、下書きで伝えにくい点を確認する。
  • 相談後:応募・説明会・文章修正のどれかに期限を付けて実行する。

これは編集部の着手案です。すでに応募期限が近い人は順番にこだわらず、応募と改善を同時に進めます。内定がある人は「もっと大きい会社がよいか」だけでなく、内定先で不安な仕事内容・条件を具体的にしてから追加応募を考えましょう。

国士舘大学経営学部の就活でよくある疑問

約98.1%なら、ほぼ全員が希望企業へ入れるという意味ですか?

違います。就職決定者210人÷就職希望者214人という編集部の計算で、希望企業への内定率や大手就職率ではありません。応募先別の人数や本人の希望との一致は、この表では分かりません。[1]

経営学部なら金融だけを受けるべきですか?

公式の主な就職先にはIT、交通、メーカー、小売・サービスなども掲載されています。学部名だけで業界を限定せず、募集職種と自分の希望を確認しましょう。[2]

資格も目立つ役職もない場合、何をアピールできますか?

特別な肩書きがないことと、自分の行動を説明できないことは別です。授業やアルバイトで何を確認・修正したかを掘り下げます。実際にない成果を作らず、具体性を高めた下書きを相談に持っていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 学校法人国士舘 進路状況(学部/大学院)確認日:2026-09-09 / 令和7年度(2025年度)、2026年5月1日現在
  2. 国士舘大学 就職実績確認日:2026-09-09 / 主な就職先一覧は対象年度の明記なし。業種別割合の2025年度とは区別
  3. 国士舘大学 在学生向けキャリアサポート体制確認日:2026-09-09 / キャリア形成支援センター、講座紹介等
  4. 国士舘大学 経営学部 卒業後の進路確認日:2026-09-09 / 進路の例・主な就職先・業種別資料。各欄の集計範囲を混同しない