2025年開設:就職実績を見るときの注意
大学の設置記念式典の記事によると、システム情報学部は工学部情報知能工学科を独立させて発展的に改組した学部です。2025年4月に第1期生159人を迎えました。現在の学部の教育と、前身の学科が積み重ねてきた教育・進路を区別して読むことが大切です。[1]
学部の入試情報では、3年次編入学は2027年度から募集開始と案内されています。2026年9月時点で、新学部の卒業生の就職率や大手企業への就職割合を示せる状況ではありません。実績がまだないことを、就職できなかったという意味に読み替えることもできません。[1] [4]
受験生サイトには卒業後の進路に関する案内や大学院生の声もありますが、掲載された過去の企業例を新学部卒業生の結果とは扱いません。志望先を探す際には、掲載対象が学部卒なのか大学院修了なのか、どの年度・組織の情報なのかを確認してください。[2]
専門を早く学び、社会の課題と結びつける
学部はAI、データサイエンス、スーパーコンピュータ、システム科学などを学び、それらを組み合わせて社会の問題解決に取り組む人材を育てるとしています。単にプログラムを書けるかだけでなく、どの問題を解くためにその方法を選ぶかが学びの軸になります。[1] [2]
特色の一つは、入学直後から専門科目を学び、その後で教養科目を履修する「反転教養教育」です。受験生サイトではC言語やPythonによる演習も紹介されています。就活に向けては、授業名や使った言語の一覧だけで終えず、何を作り、どこで困り、どう修正したかを記録しましょう。[2] [3]
| 取り組み | 残しておきたい記録 |
|---|---|
| プログラミング演習 | 目的、本人の実装範囲、テスト、修正内容 |
| データを扱う課題 | データの出所、前処理、比較した方法、結果の限界 |
| システムの設計 | 利用する人、要求、制約、選んだ構成と理由 |
| 共同作業 | 役割分担、相談した場面、他者の意見で変えた点 |
これは編集部が提案する振り返り方です。授業や研究で実際に経験した範囲だけを書きます。成果が期待した数値に届かなかった場合も、比較条件をそろえて検証したことや、原因を切り分けた過程は説明できます。結果と解釈を分けて話せるようにしておきましょう。
C³ユニットと研究室で経験を深める
特色ある教育プログラムの学部向け説明では、3年次から異分野共創C³ユニット教育プログラムへ参加するとしています。大学院生や専門分野の異なる教員と、研究課題や基礎調査について議論する機会です。大学院の研究に触れ、自分が深めたいテーマを考える材料になります。[3]
研究室配属について、受験生サイトのFAQでは、履修状況などに応じて3年次または4年次とし、希望や成績を基に決定すると説明しています。全員が同じ時期に希望どおりの研究室へ入ると決めつけず、本人の履修状況と配属手順を確認してください。[2]
共同研究を選考で話す場合は、研究室全体の成果と本人が担った部分を分けます。「チームで達成したこと」「自分が調べたこと」「相談を受けて変えたこと」を別々に整理すると、経験を正確に伝えやすくなります。未公開の研究内容や外部提供データは、公開してよい範囲を教員へ確かめます。
学部就職と大学院進学を比較する
学部とシステム情報学研究科を一体的に運用する教育環境が用意されています。優秀で意欲のある学生には早期卒業・早期学位取得の仕組みがあり、学部入学から最短6年間で博士号を取得できると案内されています。ただし、全員に適用される通常の修業年限という意味ではありません。[1] [3]
就職と進学で迷ったときは、大学院という名称だけで判断せず、研究テーマ、指導体制、学費と生活費、研究を続けたい理由を確認します。希望する仕事についても、募集される職種や学位の条件を個別に調べましょう。研究開発、実装、企画など、同じ企業でも業務の違いがあります。
| 選択肢 | 本人が確かめること |
|---|---|
| 学部卒で就職 | 募集職種、応募条件、学部で得た経験との接点 |
| 大学院へ進学 | 研究したい課題、受験準備、指導体制、費用 |
| 早期卒業を検討 | 本人の適用条件、履修計画、研究準備、進路時期 |
大学院向けの教育プログラムを、すべて学部生が履修できる制度として紹介することもできません。公式ページには学部と大学院の説明が並ぶため、対象課程を確認しましょう。将来受けたい教育がある場合は、学部からどのような準備が必要かを教員へ相談します。[3]
大手企業への不安を仕事内容の確認に変える
新設学部だから大手に不利、神戸大学だから必ず有利、と一律に判断できる根拠は確認できません。大学や学部の知名度への不安だけで応募先を減らす前に、職種ごとの仕事内容、必要な知識、選考で求められる提出物を調べます。過去の採用例があっても、本人の採用を保証するものではありません。
ITに関わる仕事を調べるときは、開発対象、顧客、利用環境、配属の決め方、研修内容を比較してみましょう。研究が中心なのか、顧客の要望を整理するのか、運用や改善に関わるのかで、志望理由の内容も変わります。企業規模だけでなく、本人が取り組みたい課題から候補を広げます。
制作物を提出する機会があるなら、完成した画面やコードに加えて、目的、使い方、担当範囲、制約、改善点を説明できるようにします。公開できないものは無理に外へ出さず、公開可能な説明資料を用意する方法を相談してください。
相談には経験と迷いを具体的に持参する
神戸大学キャリアセンターの就職活動案内には、個別キャリア相談、エントリーシートの相談、模擬面接などが掲載されています。求人はKUCSで確認できます。利用方法や対象年度の案内を確認し、準備が整いきる前から相談を利用しましょう。[5]
最初の相談には、興味のある仕事、進学で迷っている点、授業・研究・課外活動の経験を一枚に整理して持参します。技術的な内容を専門外の相手にも伝えられるか、本人の役割が分かるかを確認してもらうと、応募書類を改善しやすくなります。
逆転就活塾へ相談する場合も、使った技術の名前だけでなく、目的と試行錯誤を共有してください。学部名に頼った自己PRではなく、本人が行動した事実を基に、応募先の仕事につながる説明を整えていきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 神戸大学 システム情報学部の設置記念式典を開催(2025年6月27日)確認日:2026-09-11 / 本文全文確認。新設学部/旧学科/大学院を分離
- 神戸大学 システム情報学部 受験生サイト確認日:2026-09-11 / 本文全文確認。新設学部/旧学科/大学院を分離
- 神戸大学 特色ある教育プログラム確認日:2026-09-11 / 本文全文確認。新設学部/旧学科/大学院を分離
- 神戸大学 システム情報学部入試情報確認日:2026-09-11 / 本文全文確認。新設学部/旧学科/大学院を分離
- 神戸大学 キャリアセンター 就職活動確認日:2026-09-11 / 本文全文確認。新設学部/旧学科/大学院を分離