就職率97.8%と進路の構成を分けて読む

2025年度卒業者・2026年5月1日現在
項目人数・割合
卒業者382人
就職者312人(卒業者の81.7%)
進学者60人(卒業者の15.7%)
その他10人
就職希望者319人
就職率97.8%(312人÷319人)
[1]

就職率は、卒業者全員ではなく就職希望者を分母にした数字です。進学者には大学院のほか、大学・学部、専攻科、専修学校や外国の学校などへの入学者も含まれます。進学しながら就職する人は進学者として数えられています。[1]‌‌​​​‌‌‌‌‌​‌‌​​​​​​‌‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌​​‌​‌‌​‌​​​​‌‌‌‌‌‌​‌​‌‌​‌‌‌‌‌‌‌​​

「その他」の区分には資格試験受験者などが含まれます。個人の事情や、希望していた企業に入れたかどうかは統計だけでは分かりません。また、この97.8%を大手企業への就職率として読むこともできません。選択肢を知るための資料として活用しましょう。[1]

2025年度の就職先は企業・公務員・教員に広がる

公式の学部卒業者一覧から一部抜粋
掲載先人数
楽天グループ7人
神戸市役所6人
NTTドコモ5人
関西電力4人
神戸市立小学校(教員)4人
アクセンチュア3人
ダイキン工業3人
全日本空輸(ANA)3人
[2]

ほかにも、伊藤忠商事、丸紅、三菱UFJ銀行、環境省などが学部の欄に掲載されています。ただし、この資料は4学科を合算した就職先一覧です。特定の企業にどの学科から入ったか、どの職種に配属されたかは示されていません。[2]

同じPDFの後半には国際文化学研究科の修士・博士の就職先も載っています。学部の実績と混ぜずに読みましょう。グループ会社はそれぞれの名称で記載されているため、親会社へ置き換えて紹介することも避けます。過去に採用された実績は、今後の募集や本人の内定を保証する情報ではありません。[2]

4学科の専門性を自分の言葉にする

大学のFAQでは、グローバル文化学科は多文化状況や文化交流・摩擦の問題、発達コミュニティ学科は人間の発達とそれを支えるコミュニティ、環境共生学科は共生社会を支える環境、子ども教育学科は次世代を育てる教育を専門性の軸にしています。[4]

学科の内容を踏まえた振り返りの例
学科就活に向けて整理する視点
グローバル文化文化や言語をめぐる問い、資料や現場から分かったこと
発達コミュニティ人の発達・心理・社会活動・表現を学んだ方法と関わり
環境共生自然科学・数理・生活・社会のどの視点で課題を調べたか
子ども教育学習や育ちを観察した経験、指導を受けて考え直したこと
[4] [5]

グローバル文化学科には地域文化、異文化コミュニケーション、現代文化システム、言語情報コミュニケーションの系統があります。発達コミュニティ学科には、社会エンパワメント、心の探究、アクティブライフ、ミュージックコミュニケーション、アートコミュニケーションのプログラムがあります。学部名だけでは伝わりにくいので、自分の所属と研究テーマを短く補足するとよいでしょう。[4]

環境共生学科は、環境自然科学・環境数理科学・生活共生科学・社会共生科学の4プログラムを設けています。科学実験やデータ解析、生活に関わる調査、国内外のフィールド調査など、取り組み方も多様です。環境に関心があるという説明から一歩進め、何をどの方法で調べたのかを伝えましょう。[5]

子ども教育学科には学校教育学と乳幼児教育学の2コースがあります。FAQでは教員以外にも教育行政などの可能性を案内していますが、これは期待する進路の説明です。特定の仕事へ就いた実績と区別し、必要な資格や採用条件は応募先ごとに調べます。[4]

GSPは行き先より、課題と行動を振り返る

GSPは、学生全員が受講する実践型教育プログラムで、事前学修、フィールド学修を行うGSコース、事後学修から構成されます。現在のFAQでは、海外実施と国内実施の2種類が案内されています。国内実施にはオンラインで海外とつながるプログラムも含まれ、海外渡航は伴いません。[4]

カリキュラム概要には海外での学びを中心にした説明もありますが、FAQには国内実施の選択肢が明記されています。海外へ行かなかった経験を過小評価せず、どの場所であっても、本人が設定した課題と、他者と協働した過程を振り返りましょう。[3] [4]

自己PRを作るときは、参加した国やプログラム名だけで終わらせません。事前に何を知りたかったか、現場で何を調べたか、相手の意見を受けて何を変えたか、帰ってから何を整理したかを書き出します。語学力の成長を話す場合も、本人が経験した具体的なやり取りを添えると内容が明確になります。

グループで取り組んだ成果と、自分が担った役割は分けて説明してください。意見が合わなかった場面でも、相手の考えを確認して方法を修正した経験は材料になります。参加しただけで能力が証明されたと考えず、自分の行動が伝わる事実を選びます。

留学・教職・進学を就活の日程と合わせる

FAQでは、交換留学先の単位認定などを活用すれば4年間での卒業は可能としながら、留学と就活の時期が重なることにも触れています。特に子ども教育学科は必修の観察実習などが多く、長期留学を組み込むと4年間での卒業が難しくなるため、GSPコーディネータや教員への相談を案内しています。[4]

留学する学生は、出発・帰国予定、必修授業、実習、卒業研究、応募したい企業の選考時期を一枚にまとめましょう。留学中にオンラインで対応できることと、現地での学修を優先したい時間を分け、帰国後にすべての準備を始める状態を避けます。

発達コミュニティ学科で公認心理師を目指す場合も、学部卒業だけで資格を得られるわけではありません。FAQでは、必要科目を修めた学部卒業に加え、大学院での所定の学修・修了、または一定期間の実務経験などの経路を説明しています。本人の履修条件と卒業後の経路を担当教員へ確認しましょう。[4]

経験と応募先を照合して相談する

インターンシップについて、学部FAQは大学の行事・講義・実習を欠席する理由にはできないと説明しています。授業やGSPと両立できる参加日程を探し、分からない点は相談してください。キャリアセンターでは個別相談、応募書類の相談、模擬面接などを利用できます。[4] [6]

企業名を先に一つに決めるより、扱いたい課題、関わりたい人、働きたい場所、必要な専門性で候補を比較してみましょう。学科の学びが直接つながる仕事に加え、調査や情報整理、異なる立場の人との協働を生かす仕事も検討できます。

逆転就活塾へ相談するときは、GSPや卒業研究の記録、志望先の募集要項、迷っている進路を共有してください。国際経験があるという大きな説明から、本人の課題設定と行動が分かる自己PR・志望理由へ整えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 神戸大学 2025年度進学・就職状況確認日:2026-09-11 / 2025年度/学部と大学院を分離。本文全文・PDF全頁確認
  2. 神戸大学 2025年度国際人間科学部・国際文化学研究科就職先確認日:2026-09-11 / 2025年度/学部と大学院を分離。本文全文・PDF全頁確認
  3. 神戸大学 カリキュラム概要確認日:2026-09-11 / 2025年度/学部と大学院を分離。本文全文・PDF全頁確認
  4. 神戸大学 よくあるご質問確認日:2026-09-11 / 2025年度/学部と大学院を分離。本文全文・PDF全頁確認
  5. 神戸大学 環境共生学科概要確認日:2026-09-11 / 2025年度/学部と大学院を分離。本文全文・PDF全頁確認
  6. 神戸大学 キャリアセンター就職活動確認日:2026-09-11 / 2025年度/学部と大学院を分離。本文全文・PDF全頁確認