就職率と進学者の割合は異なる数字

2025年度卒業者・2026年5月1日現在
項目人数・割合
卒業者555人
就職者107人(卒業者の19.3%)
進学者431人(卒業者の77.7%)
その他17人
就職希望者112人
就職率95.5%(107人÷112人)
[1]

就職者が卒業者の19.3%であることを、就職希望者の多くが就職できなかったと読むのは誤りです。卒業者の多くが進学を選んでいます。公式表の進学者には大学院以外の学校等への入学者も含まれるため、この集計だけで全員の進学先を決めつけることはできません。[1]​​‌‌​‌‌​​‌‌‌​‌‌‌‌​‌​‌‌‌​​‌​​​​‌‌​‌‌‌‌‌​‌​​​​‌‌​‌​‌​​‌‌​​‌‌‌‌​​​​

就職者は自営業主等と、雇用契約期間が1年以上でフルタイム勤務相当の常用労働者の合計です。「その他」には資格試験受験者等も含まれます。進学しながら就職する人は進学者として数えられており、数字を重複して足さないようにします。[1]

2025年度の就職先を学部と大学院で分ける

学部卒業者の一覧には、小松製作所3人、クボタ2人、パナソニック2人、伊藤忠テクノソリューションズ2人、積水ハウス2人、村田製作所2人などが掲載されています。ほかに三菱重工業、川崎重工業、日立製作所、国土交通省などの例があります。[2]

同じ資料の工学研究科・修士の欄には、三菱重工業15人、クボタ9人、トヨタ自動車8人などが載っています。学部卒と修士修了では集計対象が異なります。人数の多い大学院の欄をそのまま学部卒業者の実績として紹介することはできません。[2]

この一覧では工学部内の学科や配属職種までは分かりません。例えばメーカーへ就職した人全員を研究開発職とすることはできず、建設会社の名前だけで設計職か施工管理職かも判断できません。募集職種を確認し、自分の関心と条件を照合しましょう。[2]

情報知能工学科の実績と新学部の実績を分ける

2025年に工学部情報知能工学科を発展的に改組し、システム情報学部が開設されました。新学部は2025年4月に第1期生を迎えています。工学部として公表された既存学生の卒業実績を、新設学部の卒業実績と読み替えてはいけません。[8]

工学部の資料を探している在学生は、自分の正式な所属名と入学年度で案内を確認してください。本記事では建築、市民工学、電気電子、機械、応用化学の学びを中心に整理します。情報知能工学科の在学生も、応募書類では履歴に合う所属名を使い、改組後の名称へ勝手に置き換えないことが大切です。

建築・市民工学:設計と根拠をつなげて説明する

建築学科は、計画・構造・環境の知識と空間デザインを組み合わせて学びます。公式紹介では、設計演習で製図の基礎から住宅や図書館などの設計課題へ進み、卒業研究では学生自身が課題を設定する卒業設計も紹介されています。[3]

作品を選考で説明するなら、見た目だけでなく、対象とする利用者や場所、解決したい課題、構造・環境面で考慮したことを整理しましょう。指導で受けた意見をどう反映したかも、本人の考え方を伝える材料です。作品資料の提出が必要かどうかは応募先の案内を確認します。

市民工学科は、橋・鉄道・上下水道などの社会基盤を通じて、安全・安心と環境の調和を考える分野です。創造思考ゼミナールでは、少人数で討議、調査、分析、発表を行い、構造材料・水理・土質の実験も紹介されています。[4]

市民工学の経験では、専門的な計算や実験に加えて、誰のための施設なのか、異なる意見や条件をどう整理したかを振り返れます。建設会社、コンサルタント、インフラ事業者、官公庁などを調べる際は、同じ施設に関わる場合でも立場と業務が異なることを確認しましょう。

電気電子・機械:試行錯誤を具体的に伝える

電気電子工学科は、電磁気・回路・コンピュータの基礎から、材料・デバイス、情報通信、電気エネルギーの分野まで学びます。公式紹介には、プログラミング演習や実験、計算機工学で学んだ内容を回路の設計・実装へつなげる説明があります。[5]

応募書類では、使った機器や言語を並べるだけでなく、何を確かめるために実装したか、どの測定結果を比べたかを伝えます。予想と異なる結果が出た場合に、条件を分けて原因を調べた経験も説明できます。研究室の成果と本人の作業範囲を分けておきましょう。

機械工学科では、熱・流体、材料、制御、設計・生産などの知識と、実習・実験・演習を組み合わせます。授業紹介には、万力を題材に設計から製作まで行う演習や、装置を試作して検証する創造設計の課題があります。[6]

設計・製作を経験した学生は、要求仕様、材料や寸法の選択、加工や組立てで生じた問題、評価と改善を順番に整理すると、判断の理由が伝わりやすくなります。チームで作った場合は、自分が担当した部分と、他のメンバーに相談した点を明確にします。

応用化学:物質の性質と生産の条件を結びつける

応用化学科は、分子レベルの化学から、材料への機能の付与、生物機能の応用、工業規模の製造・生産までを扱います。物質化学と化学工学の2つの講座があり、学生実験で計画・解析を学び、卒業研究へ進むと紹介されています。[7]

化学反応工学の授業紹介では、実験室での反応と大規模な生産をつなぐ際に、反応器の形や温度・圧力・流れなどの操作条件が重要になると説明しています。研究テーマを企業へ話すときも、何を作ったかに加えて、条件をどう設定・比較したかを整理すると内容が具体的になります。[7]

研究開発、生産技術、品質に関わる仕事などを検討するときは、自分が身につけた知識と、応募先で扱う工程を比較してください。希望する職種の学位条件や担当業務を確かめ、同じ化学分野というだけで志望理由を終わらせないようにします。

大学院進学と就職の準備を並べて考える

進学する人が多くても、本人が進学する理由は別に考える必要があります。研究を深めたいテーマ、指導体制、費用、将来の仕事内容を整理し、学部卒で応募できる求人とも比較しましょう。周囲が進学するからという理由だけで決めず、研究室の教員へ本人の迷いを具体的に伝えます。

進路相談に持参する比較表
確認すること書いておく内容
研究関心のある課題、現在の担当、深めたい点
仕事募集職種、業務、学位条件、勤務地
進学受験準備、指導体制、学費と生活費
予定実験・発表・入試・企業選考の時期

各学科の公式紹介には過年度の就職先や卒業生の声も含まれます。学びを知る参考にはなりますが、2025年度の実績と混ぜず、本人が応募する年度の募集要項を確認してください。キャリアセンターでは個別相談、応募書類の相談、模擬面接などを利用できます。[3] [4] [5] [6] [7] [9]

逆転就活塾へ相談する場合は、研究概要や設計・実験の振り返りを用意してください。専門外の人にも目的と本人の役割が伝わるかを確認し、実際の経験を基に自己PRと志望理由を整えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 神戸大学 2025年度進学・就職状況確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  2. 神戸大学 2025年度工学部・工学研究科就職先確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  3. 神戸大学 建築学科確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  4. 神戸大学 市民工学科確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  5. 神戸大学 電気電子工学科確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  6. 神戸大学 機械工学科確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  7. 神戸大学 応用化学科確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  8. 神戸大学 システム情報学部設置記念式典確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない
  9. 神戸大学 キャリアセンター就職活動確認日:2026-09-11 / 2025進路/学部・院を分離。各学科HTML全文確認、過去企業例は2025資料と混ぜない