就職率95.9%の分母は就職希望者246人
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 274人 |
| 就職者 | 236人 |
| 進学者 | 15人 |
| その他 | 23人 |
| 就職希望者 | 246人 |
| 就職率 | 95.9%(236人÷246人) |
この就職率は卒業者274人全体に対する割合ではありません。大学の統計では進学者を別に集計し、「その他」には資格試験受験者なども含めています。23人全員が企業選考で不採用になった人だとは読み取れません。[1]
進学先の定義には大学院以外の学校等も含まれるため、15人全員が経済学研究科へ進んだと断定することもできません。また、就職希望者を分母にした率は、第一志望の内定率や大手企業への就職率を示すものではありません。本人が選ぶ仕事の条件と合わせて読むことが大切です。[1]
金融以外にも、情報通信・製造・公共部門の例がある
2025年度の学部卒業者の一覧では、三井住友銀行12人、りそな銀行6人、三菱UFJ信託銀行5人、楽天グループ4人、関西電力3人、住友電気工業3人などの就職例が確認できます。金融機関は有力な選択肢ですが、学部の進路は金融だけに限られていません。[2]
ほかにNECソリューションイノベータ2人、Sky2人、アクセンチュア2人、住友商事2人、日本政策金融公庫2人、大和総研2人、西日本旅客鉄道2人、電通2人などが掲載されています。公共部門では静岡県庁、福井県庁、大阪市役所などの例があります。ここでは学部卒の欄を使い、経済学研究科の修士・博士の就職先を加えていません。[2]
企業名が同じでも職種や採用区分が同じとは限らず、この一覧だけで配属先は分かりません。銀行だから全員が法人営業、調査機関だから全員が研究職、と決めつけず、実際の募集職種を確認します。掲載実績は入社可能性を保証するものでもないため、知名度だけで候補を絞り込まずに比較しましょう。[2]
理論・歴史・統計を、自分が使った方法で語る
経済学部は、初級経済学、経済史、統計学などの基礎から専門へ進む体系的なカリキュラムを案内しています。数学などの基礎も学び、関心に応じて経営学部・法学部などの科目を履修することができます。経済学を、ニュースの知識だけでなく、社会の動きを調べる方法として振り返ってみましょう。[3]
| 取り組んだ内容 | 振り返ること | 選考で伝える材料 |
|---|---|---|
| 経済理論 | どの前提で人や企業の行動を説明したか | 仮定を変えたとき、結論がどう変わるか |
| 統計・データ分析 | 比較対象や指標をどう選んだか | データの特徴と、結果から言える範囲 |
| 経済史・文献調査 | 異なる時代や資料をどう比較したか | 記録の背景を確かめ、説明を修正した過程 |
「経済学を学んだので分析力があります」と結論だけを述べると、本人が行った作業が見えません。使った資料、比較した対象、別の説明を検討した場面などを一つ挙げると、学問への取り組みを伝えやすくなります。履修しただけの手法と、自分で実際に使った手法も分けて説明してください。
ゼミと卒論は、問いを深めた過程を整理する
公式のカリキュラムでは3年生から研究指導のゼミが始まり、専門書の輪読や共同研究を経て、4年生に個別の研究と卒業論文へ取り組む構成です。少人数での討論や発表の機会を、自己PRの材料として振り返ることができます。[3]
研究テーマを話すときは、専門用語の説明を長くするより、何が気になったのか、その疑問を確かめるため何をしたのかから伝えましょう。調査結果が予想と違った場合も、資料の不足を確認したのか、仮説を見直したのか、本人の対応が分かるようにします。
データを比較した研究では、二つの値が同時に動くことと、一方がもう一方の原因であることを区別する姿勢が重要です。使える資料に限りがあったなら、その限界も説明します。大きな発見を装うより、確かな根拠と不明点を分けて述べるほうが、研究への取り組みを正確に伝えられます。
共同研究を話す場合は、チーム全体の成果と、自分の担当を別にメモします。文献を探した、分析を担当した、発表への質問を整理したなど、実際の行動から選びましょう。三大学対抗ゼミなどの発表機会も紹介されていますが、参加していない活動を自分の経験として使うことはできません。[3]
法経連携やデータの学びを、応募先の課題に結ぶ
法経連携専門教育プログラムは、経済学部と法学部が共同で運営し、経済と法の両面から問題を考える制度です。公式案内では2年生から登録学生向け科目を履修し、少人数の演習や修了研究論文などに取り組むとされています。[4]
この学びを経験した人は、規制や制度が企業や生活者へどう影響するか、異なる立場をどう検討したかを整理できます。応募先を選ぶ際も、「法律と経済を学んだ」だけでなく、事業やサービスのどの課題に関心を持ったのかまで考えましょう。特定の制度を学んだことが、そのまま特定部署への配属を決めるわけではありません。
経済学部の特別プログラム紹介には、全学の数理・データサイエンス・AI教育に関する案内もあります。履修を考える人は自分の入学年度に対応する科目と修了要件を確認してください。就活では、プログラム名よりも、実際に扱った資料や分析の内容を説明できることが大切です。[4]
IFEEKは留学と経済学を組み合わせる制度
IFEEKは海外協定校への留学と日本語・英語での経済学の学びを組み合わせた特別教育プログラムです。1年生後期に選考し、2年生から学びを始める案内になっています。学部と大学院前期課程を最短5年間で修了する道に加え、学部を4年で卒業して就職する道も示されています。[4] [5]
5年間での修了は、参加者全員に自動で適用されるものではありません。早期卒業や大学院入試、成績などの条件を確認する必要があります。留学時期や期間にも複数の形があるため、本人の学修計画と卒業予定を基に進学・就職を考えましょう。[5]
留学経験を選考で話すときは、「英語を使った」ことだけでなく、経済学の授業で何を理解し、異なる意見の相手とどのように議論したかを整理します。学んだテーマと応募先の海外事業などを結ぶ場合も、職務内容を調べたうえで、自分が関心を持つ理由として述べてください。留学したことだけで海外勤務が決まるわけではありません。
留学をしない学生も、ゼミ、授業、学外活動などの経験を使って準備できます。特別プログラムへの参加の有無を能力の優劣と考えず、自分が継続して取り組んだことを具体的に振り返りましょう。
応募先は仕事の内容と、自分の関心で比較する
| 比較すること | 調べる・質問する内容 |
|---|---|
| 顧客と課題 | 誰にどのようなサービスや価値を提供する仕事か |
| 募集職種 | 採用時に職種を選ぶのか、入社後に決まるのか |
| 業務で扱う情報 | どの資料や数値を使って判断することが多いか |
| 自分との接点 | 研究や活動で興味を持ったことが、どの業務につながるか |
まず気になる会社を二、三社選び、募集要項を読んで表を埋めてみましょう。同じ業界でも顧客や仕事の進め方が違うため、企業名を並べるだけでは比較できません。情報がない欄は想像で埋めず、説明会などで質問する項目にします。
神戸大学キャリアセンターには個別相談、応募書類の相談、模擬面接などの支援があります。ゼミの経験を一枚に整理し、「自分の役割が伝わるか」「応募する仕事を選ぶ理由が具体的か」を相談すると、次の修正点を決めやすくなります。[6]
逆転就活塾に相談する場合も、実際の経験と募集職種の情報を用意してください。学部の実績を参考にしつつ、自分の言葉で説明できる自己PRと志望理由を作り、応募準備を進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 神戸大学 2025年度進学・就職状況確認日:2026-09-11 / 2025年度学部実績と経済学部教育。大学院実績・制度を区別
- 神戸大学 2025年度経済学部・経済学研究科就職先確認日:2026-09-11 / 2025年度学部実績と経済学部教育。大学院実績・制度を区別
- 神戸大学 経済学部カリキュラム確認日:2026-09-11 / 2025年度学部実績と経済学部教育。大学院実績・制度を区別
- 神戸大学 特別プログラムと特別コース確認日:2026-09-11 / 2025年度学部実績と経済学部教育。大学院実績・制度を区別
- 神戸大学 経済学部・経済学研究科の国際教育プログラム確認日:2026-09-11 / 2025年度学部実績と経済学部教育。大学院実績・制度を区別
- 神戸大学 キャリアセンター 就職活動確認日:2026-09-11 / 2025年度学部実績と経済学部教育。大学院実績・制度を区別