就職率98.4%の分母と、学科ごとの進学を確認する
| 学科 | 卒業者 | 大学院進学者 | 就職希望者 | 就職者 |
|---|---|---|---|---|
| 電気電子工学科 | 22人 | 7人 | 12人 | 12人 |
| 建築学科 | 46人 | 2人 | 44人 | 44人 |
| 情報工学科 | 60人 | 3人 | 52人 | 50人 |
| 機械システム工学科 | 22人 | 1人 | 21人 | 21人 |
| 学部計 | 150人 | 13人 | 129人 | 127人 |
学部の就職率98.4%は就職者127人を就職希望者129人で割った割合です。卒業者150人全体の割合ではなく、大学院へ進む人も別にいます。学科によって進学者数や卒業者数が違うため、就職人数だけで進路の良し悪しを判断することはできません。[1]
電気電子工学科は卒業者22人中7人が大学院へ進学しています。一方、建築学科は46人中44人が就職しています。この違いを本人への進路指示と考えず、自分が深めたい研究と希望する仕事の応募条件を確認する材料にしましょう。[1]
製造・建設・情報などの就職例から職種を調べる
大学の工学部別の就職先一覧には、JFEスチール、マツダ、三菱電機、リョービ、ボッシュなどの製造業、大林組、竹中工務店、五洋建設などの建設業、ひろぎんITソリューションズやDNPデジタルソリューションズなどが掲載されています。[7]
ただし、一覧には対象年度と人数の記載がありません。2025年度127人の内訳として扱うことはできず、学部別の会社名だけでは学科や配属職種も分かりません。過去の進路の参考として読み、企業の採用情報から設計、開発、施工、運用などの具体的な募集を調べましょう。[7]
有名企業に実績があることは候補を知るきっかけになりますが、本人への採用保証ではありません。会社やグループ会社の名称を正確に区別し、どの業務に関心があるかを言葉にすることが大切です。大学との共同研究や企業見学の相手を、就職先実績として加えることも避けてください。
電気電子は、要求から動作確認までを説明する
電気電子工学科には電気工学コースと電子システムコースがあります。電力や電気機器などを学ぶ方向に加え、電子・通信を中心に機械や情報処理も組み合わせ、システムを設計する学びを案内しています。[3]
IoTを活用する実習では、社会の課題からシステムの目的を定め、設計、製作、点検、試験を経て結果を説明する流れが紹介されています。選考でも、回路やプログラムの名前だけでなく、「何を実現するために、どの部分を作り、どう確かめたか」を整理しましょう。[3]
動かなかった経験がある場合は、部品、配線、プログラム、測定条件などをどう切り分けて確認したかを振り返ります。全てが最初から成功したと見せる必要はありません。自分が実際に行った作業と、グループや教員が行ったことを分けて説明してください。
建築は、図面・模型と判断の理由をそろえる
建築学科は2年次から建築コースと生活環境デザインコースに分かれると案内しています。建築コースでは設計や構造・環境などを、生活環境デザインコースでは様々な人が使いやすい住空間・商業空間・医療福祉空間などを学びます。[4]
地域でのまちづくりや古民家の改修に触れる活動、学生が企画・運営する卒業設計作品展も紹介されています。設計経験を話すときは、誰が使う場所なのか、どの地域のどんな課題を考えたのかを先に説明し、案を選んだ理由と修正した点へ進みましょう。[4]
ポートフォリオなどを求める求人では、図面や模型写真に加えて、本人の担当と検討過程が分かる説明を用意します。建築士についても、受験資格を得ることと資格取得・登録は別の段階です。履修や実務などの条件は自分の状況に合わせて確認してください。[4]
情報は、作った機能と利用者の課題を結びつける
情報工学科はAI・データサイエンス、インタラクション・メディア、セキュリティ・ネットワーク、ソフトウェア・システム開発の4分野を中心とした学びを案内しています。プログラミングの基礎から、演習や地域企業と連携する課題解決型学習へ進む構成です。[5]
ゲームプログラミングでは、開発ツールを学んだ後にグループで企画・開発・発表を行い、実用ネットワーク管理では機器の設定やトラブルへの対応を演習すると説明されています。技術名だけでなく、どんな課題をどう解いたかを振り返ると、本人の経験を伝えやすくなります。[5]
| 項目 | 整理すること |
|---|---|
| 目的 | どんな利用者や場面を想定したものか |
| 自分の作業 | 設計、実装、設定、テストのどこを担当したか |
| 工夫 | 別の方法と比較し、何を選んだか |
| 確認 | 動作や分析結果をどう確かめたか |
AIを使った課題でも、モデルやサービスを利用したのか、自分でデータやプログラムを作ったのかを区別します。チームで開発した場合は本人の範囲を明確にし、動作しない点や改善の余地も説明できるようにしましょう。
機械は、試作と性能評価の間で何を直したかを伝える
機械システム工学科は、要求される仕様の検討、3次元CADによる設計、3Dプリンターでの試作、工作機械での加工、性能評価という一連の流れを学ぶ実習を紹介しています。作るだけでなく、要求を満たしているかを確かめる経験を整理できます。[6]
選考では、寸法、材料、加工方法など、自分が実際に検討した条件を挙げます。試作で問題を見つけたら、どこを変え、変更後に何を確かめたかまで説明してください。完成品の大きさよりも、判断の理由と改善の過程が分かることを目指します。
2025年度からは機械システムコースと海洋機械コースの2コース制になりました。海洋機械コースは瀬戸内の海事産業などを意識した学びを案内していますが、従来の学科卒業者の就職先を、新コースの卒業実績としては扱えません。コースと入学年度を合わせて確認しましょう。[6]
学科をまたぐ活動は、自分の役割を明確にする
工学部は1年次からの学科横断型の「みらい工学プロジェクト」と、地域の産業界や自治体などと連携する「ひと・まち・くらしプロジェクト」を紹介しています。異なる専門を持つ人と協力した経験があれば、役割や説明の仕方を振り返れます。[2]
「協力して完成させた」に加え、自分が何を受け持ち、専門の違う相手とどの情報を共有したかを整理します。作業の遅れや意見の違いがあった場合は、どのように調整したかを具体的に話しましょう。参加していない活動は使わず、授業や卒業研究での実際の経験を選んでください。
研究概要と募集職種を並べて相談する
まず研究・設計・開発を一つ選び、目的、自分の担当、結果、残った課題を一枚にまとめます。次に気になる求人を選び、どの業務に関心があるかを添えましょう。学部就職か進学かで迷う場合は、学びたい内容と求人の学位条件、費用・期間を分けて整理します。
福山大学はゼミ担当教員を中心に、学部学科の就職委員と就職課が連携する支援体制を案内しています。履歴書や面接などの指導を利用し、専門外の相手に研究を伝えられるか、希望する仕事を選ぶ理由が具体的かを確認できます。[8]
逆転就活塾へ相談する場合も、本人の所属と実際の経験を伝えてください。大学名や就職率だけに頼らず、技術を使って何を考え、どう行動したかが伝わる自己PRを作っていきます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 福山大学 2025年度就職状況確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 工学部確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 電気電子工学科確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 建築学科確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 情報工学科確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 機械システム工学科確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 進路就職情報確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別
- 福山大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 2025年度工学部・学科別実績。現行教育と2025新設海洋機械コースを区別