就職率100%は就職希望者62人が分母

2025年度卒業者の進路
項目人数・割合
卒業者63人
進学者1人
就職希望者62人
就職者62人
就職率100%(62人÷62人)
[1]

卒業者全員が就職したという意味ではなく、進学者1人は別の進路です。進学には大学院研究科等と専修学校等への進学を含むため、1人の進学先を表だけで断定することはできません。就職率は、スポーツ関連企業への就職率や第一志望への内定率とも異なります。[1]‌​‌​‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌​​​​‌​​‌​‌​‌​​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌​‌‌‌​​​​‌​​​‌‌‌​​‌

高い就職率は学科全体の状況を知る材料ですが、自分の応募先の合格可能性を表す数字ではありません。企業や職種によって条件が違うため、まずどのような仕事に関心があるかを具体的にしていきましょう。

スポーツ関連以外の企業や公務員の例も確認する

公式の学科別就職先一覧には、オザキスポーツ、スポーツクラブ・ヴイテン、ナゴヤドーム、幼児活動研究会などが掲載されています。ほかに西日本旅客鉄道、アイシン福井、前田工繊、福井信用金庫などの例もあり、進路はスポーツ施設や競技に直接関わる仕事だけではありません。[3]

学科の紹介ページには、公務員や教員、進学先の例も示されています。ただし、これらの就職先紹介には対象年度や人数の記載がなく、先ほどの2025年度62人の内訳と同じものだとは判断できません。企業名から配属職種を推定したり、一覧にある会社へ必ず入れると考えたりしないようにしましょう。[2] [3]

候補を選ぶ際は、スポーツとの関わり方を考えると整理できます。運動を教える、用具や商品を扱う、施設やイベントを運営する、別分野で対人対応の経験を使うなど、実際の募集に沿って比較します。競技者として関わる道と、事業やサービスを支える道も分けて調べましょう。

コースの学びと自分の経験を結びつける

スポーツ産業コースは、スポーツを科学・工学・経営などの視点から捉え、ビジネスへつながる学びを案内しています。地域スポーツ指導者コースは、競技者から高齢者まで、対象者に応じた運動指導の知識と技術を学ぶ構成です。[2]

2026年4月には競技スポーツコースが新設されました。授業とクラブ活動を連動させ、競技力向上を目指しながら目標設定や自己管理、科学的知見を使う力を育てるとされています。この新設コースの卒業実績として、2025年度の就職率を紹介することはできません。[2]

学びを就活で振り返る視点
学びの方向整理する経験仕事を調べるときの質問
スポーツ産業運営、利用者のニーズ、企画や収支の検討誰を顧客として、どんなサービスを提供するか
地域スポーツ指導対象者に合わせた説明、指導や観察どの年齢層を対象に、何を支援するか
競技スポーツ目標、記録、改善、自己管理学びと競技で実践した工夫をどこで活かせるか
[2]

コースを選んだだけで能力が証明されるわけではありません。自分が履修した科目や経験を振り返り、実際に担当したことを説明します。入学年度によって適用される学びが異なる場合もあるため、最新の紹介をそのまま過去の自分のカリキュラムとして書かないようにします。

測定の経験は、目的と条件を説明する

学科は筋力などを測定する機器や、人の動きを計測するモーションキャプチャを備えたスポーツ科学実験室を紹介しています。スポーツを感覚だけで捉えず、得られたデータから考える学びがあることは、この学科の特徴です。[2]

測定に取り組んだ人は、何を確かめるために、誰を対象に、どの条件で測ったかをメモします。数値が変化したとき、練習内容の効果なのか、測定条件や体調など別の要因も考えたのかまで説明すると、考えた過程が伝わります。扱ったことのない機器を、設備があるという理由だけで使えると書くことは避けましょう。

就活で話すときは、測定結果の専門的な説明だけで終わらず、結果を受けてどのように提案や行動を変えたかまで伝えます。うまくいかなかった場合も、原因を確かめるために取った行動が材料になります。本人が実際に経験した範囲と、授業で知っただけの内容を分けてください。

競技成績だけに頼らない自己PRを作る

部活動を自己PRにするなら、チームの成績、自分の立場、自分が行ったことを分けます。主将でなくても、練習記録の整理、準備や運営、後輩への説明、役割の調整など、実際に担った仕事があります。役職の大きさよりも、行動と判断が伝わることを目指しましょう。

「諦めずに頑張った」だけで終わる場合は、目標に届かなかった場面を一つ選び、何を見直したかを具体化します。練習方法を相談した、記録を比較した、相手に合わせて伝え方を変えたなど、事実を順に書き出します。勝敗や順位を大きく見せず、本人が説明できる経験を使ってください。

指導経験の場合は、相手の年齢や理解度、目標の違いをどう捉えたかを整理します。自分が得意なことをそのまま教えたのか、相手が取り組みやすい説明へ変えたのかを振り返ると、対人対応の工夫を伝えやすくなります。実際の経験がまだない場合は、授業やグループ課題などから素材を探しましょう。

教員や指導者を目指す場合は資格と採用を分ける

学科は中学校・高等学校の保健体育の教員免許や、スポーツ指導に関する資格を目指せるものとして紹介しています。必要な履修や試験などの条件は、本人の学年に対応する案内で確認してください。学部を卒業するだけで掲載資格が全て得られると考えてはいけません。[2]

教員免許の取得と教員としての採用は別の段階です。志望先の募集条件や選考を確認し、教職の履修・実習と応募準備を両立させます。スポーツ施設などの仕事でも、資格の有無だけでなく、具体的な業務や求められる経験を確認しましょう。

資格取得の途中で応募する場合は、取得済み、学習中、取得予定を正確に区別します。活動経験を書くときも、競技歴、指導経験、学内実習を混ぜず、相手が判断できる表現にしてください。

職種を一つ選び、経験のメモを相談へ持っていく

まず気になる募集職種を一つ選び、仕事内容、対象となる顧客、勤務地、資格条件を確認します。そのうえで、自分の競技・授業・指導経験から一つ選び、「課題、自分の行動、結果、学んだこと」を短く書き出してみましょう。

大学のキャリアセンターでは学科ごとの担当職員が就職担当教員と協力し、個別の指導を行っています。履歴書やエントリーシートの添削、面接対策なども案内されています。学年を問わず相談できるため、準備が完成していなくても、メモを持参して具体的な改善点を相談できます。[4]

逆転就活塾へ相談する場合も、大学名や競技の実績だけでなく、本人の役割と希望する仕事を伝えましょう。スポーツで得た経験を応募先の仕事とどう結びつけるかを整理し、自己PRと志望理由を作っていきます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 福井工業大学 学科別の就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 2025年度スポーツ健康科学科。就職先一覧は対象年・人数の記載なし。新コース2026年
  2. 福井工業大学 スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科確認日:2026-09-11 / 2025年度スポーツ健康科学科。就職先一覧は対象年・人数の記載なし。新コース2026年
  3. 福井工業大学 主な就職先確認日:2026-09-11 / 2025年度スポーツ健康科学科。就職先一覧は対象年・人数の記載なし。新コース2026年
  4. 福井工業大学 就職支援プログラム確認日:2026-09-11 / 2025年度スポーツ健康科学科。就職先一覧は対象年・人数の記載なし。新コース2026年