環境情報学部からの改組と、現在の2学科を確認する
大学は2023年度に経営情報学部を新設し、環境情報学部を環境学部へ名称変更しました。現在の環境学部は環境食品応用化学科とデザイン学科で構成され、化学やデザインの視点から地域社会や環境の課題に取り組むとしています。[1]
同時に、改組前に入学した学生は入学年度のカリキュラムで卒業まで学び、旧新の組織が共存すると明記されています。したがって、旧環境情報学部にいた経営情報学科の実績を、現在の環境学部2学科へ含めることはできません。応募書類でも、本人の正式な所属名を確認しましょう。[1]
2025年度の公式進路表には、環境情報学部の欄に3学科の卒業者が載っています。これは新しい環境学部の卒業実績としてそのまま読める資料ではありません。本記事は改組後の学びと選考準備を中心に扱い、過去の進路を参照する場合は旧組織であることを区別します。[4]
化学・食品とデザインでは、学ぶ方法が異なる
| 学科・コース | 主な学び | 選考前に整理する経験 |
|---|---|---|
| 環境食品応用化学科・環境化学 | 化学の基礎、分析、環境や素材に関わる学び | 何を測り、条件をどう比較したか |
| 環境食品応用化学科・食品バイオ | 生物・化学、バイオ技術、食品化学 | 対象とする成分や現象をどう調べたか |
| デザイン学科・都市デザイン | 都市・建築・生活用品など生活環境の計画 | 誰のどんな使い方を想定して設計したか |
| デザイン学科・メディアデザイン | グラフィック、Web、映像など | 誰へ何を伝えるために表現を選んだか |
「環境問題に関心がある」という出発点が同じでも、実験で確かめるのか、生活の場や伝え方を設計するのかで、学びの説明は変わります。学科名を職種と直結させず、本人が実際に行った課題や研究・制作から考えましょう。
環境食品応用化学は、実験の目的と判断を伝える
環境食品応用化学科は化学と生物学を基礎に、実験実習を通して学ぶ構成です。環境化学コースでは有機化学や分析化学など、食品バイオコースでは食品化学やバイオ技術などの学びが紹介されています。[2]
学科は、混合物の分離や成分の特定に使うGC-MSを実験の学びに活用すると説明しています。また、酒かすの有効利用に向けた食品開発の研究も紹介しています。これらは教育研究の例であり、全学生が同じ研究を担当したという意味ではありません。[2]
自分の実験を話す場合は、調べたいこと、使った方法、比較した条件、結果から分かったことを分けます。結果が想定と違ったとき、試料や測定条件を確認したのか、別の説明を検討したのかまで振り返ると、本人の判断を伝えられます。装置名だけを並べるより、自分が何を確かめたかを説明しましょう。
食品や環境に関わる会社を調べる場合も、研究、製造、品質に関する業務などの内容と、募集上の学位・専攻条件を確認します。化学を学んだというだけで特定の職種へ配属されるわけではなく、資格についても履修や試験等の条件を別に確認する必要があります。
デザインは、完成作品と提案までの過程をそろえる
デザイン学科は1年次から実習を行い、都市デザインとメディアデザインの2コースを設けています。都市や生活空間、家具などの計画から、グラフィック・Web・映像まで対象が広く、関心に合わせた履修モデルが案内されています。[3]
学科紹介には、地域や企業とのワークショップ、模型の提案などを通じて福井空港の将来像を考えた活動が載っています。制作経験を選考で伝えるときも、完成画像だけでなく、誰と何を検討し、どの意見を受けて修正したかを整理すると、制作の過程が見えやすくなります。[3]
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 目的 | 誰のどんな課題を解決する制作か |
| 調査 | 利用者、地域、既存の表現など何を調べたか |
| 提案 | 複数案から何を理由に選んだか |
| 本人の担当 | 共同制作で自分が受け持った作業は何か |
| 修正 | 評価や意見を受けてどこを変えたか |
ポートフォリオを求める求人なら、提出方法や分量を確認したうえで作品を選びます。共同制作を全て自分一人の成果にせず、本人の担当を明記してください。応募先で求められる分野に合わせ、作品と説明の順序を考えましょう。
就職先の紹介は、学科に関連する参考として読む
大学の主な就職先一覧では、環境食品応用化学科の欄に天野エンザイム、タカナシ乳業、なとり、ふじや食品、前田工繊など、デザイン学科の欄に朝日印刷、TBSアクト、増永眼鏡、大和ハウス工業などが掲載されています。[5]
ただし、この一覧には対象年度と人数の記載がなく、改組後の環境学部だけの実績としては確認できません。学科に関連する進路の参考として使い、企業名からデザイナー、研究職などの配属を推定しないようにします。掲載会社への採用を保証するものでもありません。[5]
進路の数字を読むときも旧新を区別します。2025年度の環境食品応用化学科は、旧環境情報学部の欄に卒業者21人、進学者4人、就職希望者14人、就職者14人と載っています。就職率100%の分母は希望者14人であり、新学部全体の数字ではありません。[4]
最新のデザイン学科の行には年度表記の不一致があるため、ここではその行の人数を使って年度別の実績を示していません。確認できない数値を補って学部合計を作るより、本人の所属と対象年度がそろう資料を確認することが大切です。[4]
応募先は、扱いたい課題と日々の仕事で比べる
化学や食品が好き、作品を作ることが好きという気持ちは、仕事を探す出発点になります。そこから、試験や分析を行いたいのか、製造現場の改善に関わりたいのか、利用者へ伝える表現を考えたいのかなど、日々行う業務まで調べてみましょう。
説明会で質問するときも、「環境学部は採用されますか」だけでなく、「この職種ではどの工程を担当しますか」「作品や研究の説明でどのような点を確認しますか」と具体化します。企業が公開している情報を先に読み、分からない点を質問にすると比較しやすくなります。
大学院への進学を検討する人は、研究や制作をさらに深めたい理由と、希望職種の応募条件を分けて考えます。過去に就職した企業の知名度だけで決めず、学びたい内容、費用、期間を調べたうえで教員へ相談してください。
研究概要や作品説明を持って相談する
まず実験・研究または制作を一つ選び、目的、自分の作業、結果、修正点を一枚に整理しましょう。次に気になる求人を選び、どの業務に関心があるかを添えます。学科の違いに合わせた資料を用意することが、具体的な相談につながります。
大学のキャリアセンターは学科の担当職員と就職担当教員が協力し、個別相談、書類添削、面接対策などを行っています。「専門外の相手に何をしたか伝わるか」「希望する仕事を選ぶ理由に不足がないか」を、作成した資料とともに相談できます。[6]
逆転就活塾へ相談する場合も、本人の所属と実際の経験を伝えましょう。旧組織の就職実績だけに頼らず、研究や制作で行ったことから自己PRと志望理由を作り、応募先の比較を進めていきます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 福井工業大学 新学部学科について確認日:2026-09-11 / 2023年度改組後の環境学部教育。旧組織卒業実績と期間不明の就職先を区別
- 福井工業大学 環境食品応用化学科確認日:2026-09-11 / 2023年度改組後の環境学部教育。旧組織卒業実績と期間不明の就職先を区別
- 福井工業大学 デザイン学科確認日:2026-09-11 / 2023年度改組後の環境学部教育。旧組織卒業実績と期間不明の就職先を区別
- 福井工業大学 学科別の就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 2023年度改組後の環境学部教育。旧組織卒業実績と期間不明の就職先を区別
- 福井工業大学 主な就職先確認日:2026-09-11 / 2023年度改組後の環境学部教育。旧組織卒業実績と期間不明の就職先を区別
- 福井工業大学 就職支援プログラム確認日:2026-09-11 / 2023年度改組後の環境学部教育。旧組織卒業実績と期間不明の就職先を区別