最初に「ESだけで落ちた」と分かるか確認する

マイページに不合格と表示されても、その選考にES以外の提出物や適性検査が含まれていたかで、振り返る範囲は変わります。企業から理由の説明がなければ、文章だけ、学歴だけなどと原因を確定しないでください。

結果を整理する欄(編集部作成)
確認すること残す記録
応募先と枠会社名・職種・卒業予定年度・応募コース
提出状況送信完了画面や受付メール、提出したファイル
同じ段階の課題適性検査・動画・履歴書などの有無と完了状況
結果通過・不通過・結果待ちを分ける
企業からの説明理由が伝えられた場合だけ、その内容を記録

未提出や締切超過だった応募を、完成したESの内容評価と同じように扱うと、改善の方向がずれます。結果待ちも不通過に数えず、受付が確認できないときは、先に応募案内の問い合わせ方法を確認しましょう。

編集前の原稿ではなく、実際に送った版を見る

敬愛大学は、ESの提出前にコピーを残すこと、体験に基づく具体的な内容にすること、嘘や誇張をしないことを案内しています。見直しでも、手元にある最新版より、実際の提出版が出発点になります。[1]

文章作成アプリの下書きと、応募フォームへ貼り付けた文章が一致しているかを確かめます。設問の一部や文字数条件が違うこともあるため、回答だけでなく質問文をセットで残してください。既に送った版がない場合は、記憶で完全に再現したことにせず「提出版未保存」と記録します。

保存する目的は過去の文章を責めることではなく、次の提出で何を変えるかを決めることです。今後は企業・職種・提出日をファイル名に入れるなど、自分が見分けやすい方法を一つ決めれば十分です。

点検は、文章の上手さより「質問への答え」から

提出原稿の点検順(編集部作成)
見る箇所見つかった場合の次の作業
設問の要求理由も聞かれているのに経験だけなら、理由を加える
自分の行動チームの成果しかなければ、自分の担当を示す
判断の根拠「工夫した」だけなら、何をどう変えたかを示す
応募先との関係志望職種と経験のつながりを説明する
提出条件文字数・指定形式・添付・受検を再確認する

この表は不合格理由を判定する採点表ではなく、編集部が提案する見直しの順番です。たとえば「あなたの工夫と理由」を聞かれているのに、活動の背景と成果だけを書いていれば、次に補う箇所は具体的に決まります。

敬愛大学の案内も、入社後の働き方を具体的に考えるための企業研究を挙げています。企業名を入れ替えた志望動機になっている場合は、言い回しを増やす前に、応募する仕事を確認してみてください。[1]

通過したESがある場合も、そのまま使い回さない

通過した原稿と不通過の原稿があるなら、同じ種類の設問どうしを比べます。「自己PR」と「当社で実現したいこと」を比べても、要求が違うため文章の良し悪しだけでは整理できません。企業・職種・選考時期が違う結果は、厳密な比較実験にはなりません。

見るのは、通過版には自分の行動があり、不通過版には活動名だけしかない、といった説明の差です。通過版の表現が必勝だと扱わず、説明に使える構造を新しい設問に合わせて利用します。全社で落ちている場合も、通過例を待つ必要はなく、設問との照合から始められます。

例:成果を大きくせず、自分の判断を補う

設問が「周囲と協力した経験で、あなたが工夫したこと」を問う場合。「グループ発表に力を入れ、良い発表ができました」だけでは、担当と工夫が読み取れません。振り返りで、担当ごとに資料の定義が違っていたため、本人が用語一覧を作り、メンバーへ確認した事実が見つかったとします。

修正するなら、「資料の用語が担当者ごとに違っていたため、私は定義を並べた一覧を作り、どの表現にそろえるかをメンバーに確認しました」と、行動を足せます。受賞や売上の数字を新しく作る必要はありません。実際には一覧を作っていないなら、この例を自分の経験に移して使わないでください。

添削を頼むときは、不合格の原因当てを依頼しない

相談には、応募職種・設問・提出原稿・結果の記録を持参します。「なぜ落ちましたか」だけだと、企業の非公開の判断を相談相手も推測するしかありません。代わりに「設問に対して答えていない部分はありますか」「自分の担当が読み取れますか」と確認します。

  • 提出版のES一つと、その設問を用意する。
  • 自分で気になった箇所に印を付ける。
  • 相手に伝わった自分の行動を言ってもらう。
  • 直す点を一つ決め、次の設問に合わせて書き直す。

すべてのESを完璧にするまで応募を止める必要はありません。次の締切を確認し、見直しを終える時間を決めます。提出後は修正版も保存し、次に同じ点で迷わないよう、何を変えたかを短く残してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 敬愛大学 エントリーシートを書く確認日:2026-09-10 / ESの具体性、企業研究、嘘や誇張を避けること、提出前のコピー保存。掲載年度の明示なし

次の選考準備に役立つ記事