どの大学の卒業生が、和歌山大学の職員になっているか

他大学が公表している進路資料では、就職先として和歌山大学(国立大学法人和歌山大学)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、国立大学法人の名前を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。​‌​‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌‌‌​​​​‌​‌​​‌​‌​‌​‌‌‌​‌‌​​​​​​​‌‌​​‌‌‌​

和歌山大学自身の進路資料に、自分の大学の名前がある

一方で、和歌山大学の経済学部が公表している「2024年度(2024年9月・2025年3月) 経済学部卒業生の進路・就職実績」には、就職先の「教育・学習支援業」の欄に「国立大学法人和歌山大学」の名前があります。和歌山大学の卒業生が、そのまま和歌山大学に就職した例があるということです。資料に職種は書かれていないので、事務職員として採用されたのかどうかは資料からは分かりません。[9]

和歌山大学を就職先として掲載している資料(大学公式資料・2026年9月確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
和歌山大学 経済学部「経済学部卒業生の進路・就職実績」の就職先の教育・学習支援業の欄に「国立大学法人和歌山大学」。職種の記載は無い。出典92024年度(2024年9月・2025年3月)
[9]

大学が紹介している先輩職員

大学の採用ページの「先輩職員の声」には、2人の職員が紹介されています。出身大学や出身学部は書かれていません。[5]

  • 学務課学部等支援室 システム工学部・社会インフォマティクス学環係:令和5年4月採用。本人の言葉で「私は前職がありますが」とあり、別の仕事を経て入職している
  • 入試課入試係:平成28年4月採用
[5]

大学が「求める人物像」に書いていること(引用)

和歌山大学の採用ページには「求める人物像等」というページがあり、最初に読む人へ問いかけています。「一般的に公務員や法人職員は暗いとか融通が利かないとか保守的なイメージを持っていないでしょうか?」。続けて「国立大学は法人化により、大きく変革しています。私たち、大学職員もこのようなイメージを払拭し、積極的に大学を変えようとしています。」と書かれています。[4]

求める人材については、見出しが「『経営的視点を持ち、新しい価値を創生できる人材』」で、次の4つが挙がっています。[4]

  • 変化に適応でき、変革できる人
  • 創造力があり、向上心をもっている人
  • 責任感があり、忍耐力のある人
  • 協調性があり、リーダーシップも発揮できる人
[4]

そして「本学にはあなたの発想を活かせる環境があります。特色ある大学作り、地域との連携協力を通した諸事業の展開等は必ずあなたの挑戦のステージになれるはずです。」と結ばれています。4つとも行動や姿勢の言葉で、出身大学や学部の条件は出てきません。[4]

先輩職員が書いていること

先輩職員の1人は、職場についてこう書いています。「何より、職員数が少ない分、職員同士のコミュニケーションが活発で、1~2年も働けばほとんどの部署に知り合いができ、わからないことも聞きやすいです。」。前職があって入職した職員の言葉です。[5]

もう1人は、和歌山大学の魅力を「キャンパスが一つしかなく、他の部署との関りを密にできることです。」と書き、仕事の流れについて「どうしても突発的な事案や繁忙期はありますが、それを除けば定例的な業務も多く、スケジュール感を把握しながら仕事をしやすい環境だと思います。」と説明しています。[5]

採用の仕組み。近畿地区の統一試験と、大学の第二次試験

和歌山大学の事務系職員の採用ページは、近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験の第二次試験と機関訪問の案内が中心です。つまり、和歌山大学の事務職員になるには、まず近畿地区の統一試験を受ける必要があります。[1]

採用までの流れ(令和8年度・大学と試験事務室の公表からの整理)
段階中身日程(令和8年度)
1統一試験の受験申込み(WEB受付のみ)令和8年5月8日(金)10:00~ 5月22日(金)17:00
2統一試験の第一次試験(教養試験・120分・40題)令和8年6月28日(日)
3第一次試験の合格発表令和8年7月16日(木)9:30
4和歌山大学の機関訪問(任意)令和8年7月31日(金)13:30~15:00
5和歌山大学の第二次試験に応募(エントリーシート)令和8年7月16日(木)~令和8年8月4日(火)17:00まで
6第一次選考:集団面接令和8年8月27日(木)
7第二次選考:小論文、個人面接令和8年9月9日(水)
[6] [3] [2]

第二次試験は2段階。小論文がある

第二次試験の募集は、応募資格が「令和8年度近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験の第一次試験合格者」、募集職種が「事務系(試験区分「事務」)」、採用予定年月日が「令和9年4月1日」です。採用日については「(※合格者と本学双方の都合が合えば採用日を繰り上げる場合があります。)」と添えられています。[2]

選考方法は「第一次選考:集団面接」と「第二次選考:小論文、個人面接」の2段階です。面接だけでなく小論文があるのが和歌山大学の第二次試験の特徴です。応募は所定のエントリーシートに記入し、第一次試験の合格通知書と合わせてメールで送る方法でした。[2]

機関訪問は申込制

第一次試験の合格者を対象に、和歌山大学は機関訪問(大学が行う説明会)を開いています。令和8年度は7月31日の13時30分から15時まで。申込みはメールで、件名を「機関訪問申込」とし、本文に氏名と受験番号を書く決まりでした。試験事務室は機関訪問について「訪問は必須ではありませんが、職場の雰囲気をはじめ様々な情報を得ることができる貴重な機会ですので、積極的に参加してください。」と説明しています。[3] [6]

職員の仕事。キャンパスは1つ

求める人物像のページには、職員の業務が5つの分野に分けて書かれています。[4]

和歌山大学の職員の業務(「求める人物像等」からの引用・一部)
分野主な業務(原文から抜粋)
企画・総務・人事大学の将来構想の企画・立案、外部評価・自己点検評価、情報公開、大学の情報発信・広報活動、各種会議・式典等の開催、人事制度の企画立案、採用・昇任等の人事管理、研修の企画・実施 等
財務・会計予算の立案・要求・配分・管理、決算及び財務諸表の作成、資金の管理運用、入学料・授業料等の収入業務、寄付金・補助金等の受入経理、物品購入・委託業務・機器保守等の契約 等
教務・学生・入試カリキュラムの編成、入退学・卒業等の学籍情報管理、試験の実施や成績の管理、学生募集及び入試広報、各種入学試験の実施、課外活動の支援、奨学金申請、就職指導・相談・インターンシップ 等
研究・社会連携研究推進・産学連携の企画・立案、科学研究費助成事業等の競争的資金の申請、企業との共同研究・受託研究等の手続き、知的財産の管理・活用、生涯学習・公開講座・シンポジウム等の企画・実施 等
国際交流国際交流の企画・立案、海外の大学・研究機関等との学術交流・交流協定、外国人研究者の受入、外国人留学生の受入や就学・生活支援、学生の海外留学派遣 等
[4]

先輩職員の仕事の中身

学務課の先輩職員は、担当する社会インフォマティクス学環について「私の担当は社会インフォマティクス学環で、時間割や成績管理、入試、広報、その他庶務などの業務を行っています。」と書いています。学環は1学年の定員が30人と少人数で、「すべての学生の顔と名前を覚えており」とも書かれています。[5]

入試課の先輩職員は、大学入学共通テストや一般選抜(前期・後期日程試験)に関する業務全般、入学手続、オープンキャンパスや入試説明会などのイベント、過去の入試問題の公表と著作権処理を担当していると説明しています。[5]

応募できる条件と待遇

和歌山大学 第二次試験(事務系・令和8年度)の募集条件(大学の公表からの引用)
項目大学の書き方
応募資格令和8年度近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験の第一次試験合格者
募集職種事務系(試験区分「事務」)
採用予定年月日令和9年4月1日(※合格者と本学双方の都合が合えば採用日を繰り上げる場合があります。)
採用予定数2名
選考方法第一次選考:集団面接/第二次選考:小論文、個人面接
[2]

応募資格は「統一試験の第一次試験に合格していること」だけで、出身大学・学部の条件はありません。統一試験の受験資格は「平成3年(1991年)4月2日以降に生まれた者」で、試験事務室は「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、上記年齢で募集します。」と説明しています。[2] [6]

初任給は、大学の採用ページには書かれていない

和歌山大学の事務系職員の採用ページ(採用・公募情報、第二次試験の実施、機関訪問の実施、求める人物像等、先輩職員の声)に、初任給・勤務時間・休日の記載はありませんでした。金額を推測で書くことはしないので、第二次試験に応募する前に、大学の人事労務課人事係へ確かめてください。[1] [2] [3] [4] [5]

働き方については、先輩職員が子育てとの両立について書いています。「子どもの年齢にもよりますが、子の看護のための休暇や、育児時間(時短勤務)を希望することもできるので、非常にありがたい環境が整っています。」。[5]

募集の時期。令和8年度の選考は終わっている

令和8年度(令和9年4月1日採用)の日程は、上の「採用の仕組み」の表のとおりです。統一試験の申込みは5月、第一次試験は6月28日、和歌山大学の第二次試験の受付は7月16日から8月4日まで、集団面接は8月27日、小論文と個人面接は9月9日でした。令和8年度の選考はすべて終わっています。[6] [2]

次の年度の日程は、この記事を書いた時点(2026年9月)では公表されていないので書きません。試験事務室の流れでは、例年3月1日に採用試験情報が公開され、5月に申込み、6月に第一次試験というのが目安です。和歌山大学の第二次試験の案内は、第一次試験の合格発表と同じ日から受付が始まっています。[6] [2]

公開されている数字で、倍率と規模をつかむ

近畿地区 第一次試験結果(令和8年度・事務区分・試験事務室の公表からの引用)
項目人数
申込者数1,606(うち女性997)
受験者数917(うち女性548)
第一次試験合格者数601(うち女性332)
倍率(実質倍率)1.5
[8]

第一次試験の倍率は1.5倍です。これは近畿地区の全機関を合わせた数字で、そのあと各大学の第二次試験があります。和歌山大学の第二次試験(事務系)の採用予定数は2名で、何人が応募したかは公表されていないので、和歌山大学単独の倍率は計算できません。なお、試験事務室も機関ごとの採用予定数の一覧を出していますが、この記事では大学自身が第二次試験の案内に書いている「2名」を使っています。[8] [2] [7]

試験事務室は事務区分の結果を5年分公表しています。申込者数は令和4年度2,863人、令和5年度2,456人、令和6年度1,883人、令和7年度1,486人、令和8年度1,606人。倍率は2.1、1.9、1.6、1.4、1.5です。[8]

経済学部の卒業生の進路

和歌山大学の名前が就職先に出てくる経済学部の2024年度の資料には、進路の内訳も載っています。卒業生302人のうち就職者は273人(90.4%)です。就職先は業種別に並んでいて、国立大学法人和歌山大学は教育・学習支援業の欄にあります。[9]

30日でやること。統一試験と小論文の両方に備える

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験事務室のサイトで、次の年度の試験案内が出る時期(例年3月1日)と申込み期間(例年5月)を確認する
  • 4〜10日目:教養試験(40題)のうち、判断推理・数的推理(15問)と文章理解(9問)の対策を始める。この2つで6割を占める
  • 11〜16日目:和歌山大学の第二次試験には小論文がある。「国立大学の職員として地域とどう関わるか」のような題を自分で立て、800字で書いてみる
  • 17〜21日目:求める人物像の4項目(変化に適応でき変革できる/創造力と向上心/責任感と忍耐力/協調性とリーダーシップ)に当てはまる経験を1つずつ書き出す
  • 22〜26日目:業務の5分野から関心のある分野を2つ選び、先輩職員の声を読んで、その仕事の1日を想像して話せるようにする
  • 27〜30日目:集団面接に備えて、1分の自己紹介と「なぜ和歌山大学か」を練習する。キャンパスが1つで職員数が少ないことを、自分にとってどう良いかで語れるようにする
[2] [4] [5] [6]

和歌山大学の採用予定数は2名と少なく、第二次試験には小論文もあります。ただ、出身大学や学部の条件はなく、統一試験の第一次試験に合格すれば誰でも応募できます。和歌山大学の卒業生でなくても、統一試験から道は開いています。[2] [6]

国立大学の職員採用の仕組みと、ほかの大学との違いは、逆転内定コラムの大学職員の業界ページにまとめています。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 和歌山大学 採用・公募情報 事務系・技術系職員確認日:2026-09-27 / 事務系・技術系職員の採用ページ。近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験第二次試験等の実施、試験事務室へのリンク、求める人物像等、先輩職員の声への案内、学部・学環の一覧、所在地
  2. 和歌山大学 令和8年度近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験第二次試験の実施について(事務系)確認日:2026-09-27 / 応募資格(第一次試験合格者)、募集職種(事務系)、採用予定年月日(令和9年4月1日)、採用予定数(2名)、受付期間(令和8年7月16日〜8月4日)、応募方法、選考方法(第一次選考:集団面接、第二次選考:小論文・個人面接)、選考日(8月27日・9月9日)
  3. 和歌山大学 令和8年度近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験機関訪問の実施について確認日:2026-09-27 / 機関訪問の対象者、申込受付期間(令和8年7月16日〜7月30日)、申込方法、実施日時(令和8年7月31日13:30〜15:00)
  4. 和歌山大学 求める人物像等確認日:2026-09-27 / 大学職員のイメージについての問いかけ、求める人材(経営的視点を持ち、新しい価値を創生できる人材)の4項目、職員の業務(企画・総務・人事/財務・会計/教務・学生・入試/研究・社会連携/国際交流)
  5. 和歌山大学 先輩職員の声確認日:2026-09-27 / 先輩職員2人(令和5年4月採用・学務課/平成28年4月採用・入試課)の仕事内容、和歌山大学の魅力、メッセージ。出身大学・学部の記載は無い
  6. 試験事務室 近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験 採用試験概要確認日:2026-09-27 / 令和8年度の採用までの流れ、試験の日程、受験資格(1991年4月2日以降に生まれた者)、試験区分と職務内容、教養試験の構成、機関訪問の説明、第一次試験合格者名簿
  7. 試験事務室 近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験 採用予定数(説明用)確認日:2026-09-27 / 令和8年度の機関ごとの採用予定数の一覧。和歌山大学の行は数字が1つで区分の列を確定できないため、記事では大学自身のページの採用予定数を使った
  8. 試験事務室 近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験 第一次試験結果確認日:2026-09-27 / 令和4年度〜令和8年度の近畿地区採用希望者の試験区分ごとの申込者数・受験者数・第一次試験合格者数・倍率
  9. 和歌山大学 経済学部 2024年度 卒業生の進路・就職実績確認日:2026-09-12 / 2024年度(2024年9月・2025年3月)の経済学部卒業生の進路の内訳(卒業生302人、就職者273人)と業種別の就職先。教育・学習支援業の欄に国立大学法人和歌山大学

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