どの大学の卒業生が、和歌山県立医科大学の職員になっているか

他大学が公表している進路資料では、就職先として和歌山県立医科大学の事務職員と判断できる記載を確認できませんでした。附属病院の名前が載っている資料はありますが、医師や看護師、医療技術職の可能性が高く、事務職員とは見分けられません。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人・公立大学法人の名前を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。​​​​‌‌‌​​​‌​‌​‌​​​​​‌‌‌​‌​​‌​‌​​‌‌​‌​​​​​‌​​​‌‌​​​​‌‌​​‌‌‌​‌​​‌‌

公表されていること

大学の事務部門紹介のページには、一般事務職の先輩職員3人(令和2年・令和5年・令和6年採用)と機械職の先輩職員1人のメッセージが載っています。出身大学や出身学部は書かれていません。[1] [2]

募集要項は、学歴は問わないとしたうえで、大学卒業程度の学力を必要とするとしています。受験資格は生年月日の条件だけで、どの大学の出身者でも同じ試験を受けます。[3]

大学が掲げていること

和歌山県立医科大学は、職員に求める人物像を専用のページでは公表していません。大学の目標は、医学、保健看護学および薬学の学術の中心として、豊かな人間性と高い倫理観を持つ人材を育て、地域医療の充実など県民の期待に応えて地域の発展に貢献し、人類の健康福祉の向上に寄与することです。[4]

中期計画が書く職員の育成

和歌山県知事が定めた中期目標を受けて大学が作る第四期中期計画(令和6年度〜令和11年度)は、法人経営や病院経営に役立つ職員を育てるため、国や県、他法人への職員派遣や研修、公正な人事評価を行い、職員を意思決定の過程に積極的に参画させるとしています。[5] [6]

研修の目標として、県職員研修や学外のSD研修を受ける職員の数も示されています。職員を採用する際は、定員管理の計画に基づいて適切に採用・配置するとしています。[5]

採用の仕組み。法人独自の試験で3段階の選考

和歌山県立医科大学は公立大学法人で、国立大学法人のような地区ごとの統一採用試験はありません。募集要項には「公立大学法人職員として採用します。」と書かれていて、法人が自分で試験を行って職員を採用します。問い合わせ先と提出先は、法人の事務局総務課人事班です。[3]

令和8年度 事務・技術職員採用試験(一般事務職・募集要項からの整理)
項目内容
職務内容事務局等における一般事務
受験資格平成3年4月2日以降に生まれた人(学歴は問わない)
採用予定人員若干名
受付期間令和8年5月15日〜6月17日(必着)
一次試験教養試験・小論文・適性検査(令和8年7月12日)
二次試験面接試験(法人職員による個別面接)
三次試験面接試験(幹部職員による個別面接、令和8年9月12日または13日)
採用予定日令和9年4月1日(早期採用をする場合あり)
[3]

教養試験は、時事や社会・人文・自然の一般知識と、文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈を問う大学卒業程度の択一式で、120分です。小論文は、一定のテーマで800字程度を60分で書きます。各試験には最低基準があり、それを下回ると総合点が高くても不合格になると書かれています。[3]

応募は、大学のホームページからダウンロードするエントリーシートと返信用封筒を郵送します。持参では応募できません。同じ試験では、診療情報管理士の資格を持つ人を対象に、診療報酬請求事務などを担う診療情報管理士の採用も行っています。[3]

大学と附属病院は同じ採用

職員採用のページは「和歌山県立医科大学・附属病院では、現在以下の職種の教職員を募集しています。」として、大学と附属病院の募集をまとめて載せています。事務(技術)職員の採用情報は、医師・看護職員・医療技術職員の採用情報とは別の区分です。[7]

職員の仕事。大学の事務と病院の事務

事務部門紹介のページには、総務課、経営企画課、研究推進課、施設管理課、学生課、医事課、経理課、保健看護学部事務室、薬学部事務室、紀北分院事務室などが並んでいます。事務職員は、患者支援センターや医療安全推進部、地域医療支援センター、卒後臨床研修センターなどに配属されることもあります。[2]

先輩職員の配属と仕事(事務部門紹介の先輩職員メッセージからの整理)
採用配属担当している仕事
令和2年・一般事務職経営企画課財務班→学生課入試学務班→学生課教務班医学部生の学年担当として授業や成績管理などの教務事務
令和5年・一般事務職紀北分院事務室総務班職員の勤怠管理、給与、福利厚生、健康診断など
令和6年・一般事務職研究推進課公的研究費の管理や申請支援、研究者からの相談対応
平成29年・機械職施設管理課整備班施設や設備のメンテナンス
[1] [8]

令和2年採用の先輩職員は「事務・大学・病院部門に分かれる本学は同じ事務職でも業務内容が大きく変わる場合があります。」と書いています。また、事務はデスクワークだけではなく、先生や学生に相談しながら企画を考えて実行することもあるとしています。[1]

令和5年採用の先輩職員は「事務職の業務は多岐にわたり、大学・病院を陰で支える必要不可欠な職種であると考えています。」と書き、大学の事務にも病院の事務にも携われる可能性があることを一番の魅力に挙げています。紀北分院で、紙で管理していた出退勤を令和6年度からシステムに切り替えた仕事が印象に残ったとも書いています。[1]

給与と働く条件

一般事務職の待遇(募集要項からの整理・令和7年度実績)
項目内容
給料月額236,126円(大卒で新卒の場合)
手当地域手当、扶養手当、住居手当、超過勤務手当など
通勤手当運賃相当額(月150,000円まで)
賞与年2回(6月・12月)、支給割合は和歌山県に準拠
社会保険公立学校共済、雇用保険など
勤務時間週38時間45分、週休2日制、8時45分〜17時30分(所属により異なる場合あり)
休暇年次有給休暇、夏季休暇、特別休暇など
[3]

募集要項は、一般事務職の受験資格を年齢で区切っている理由を、長期勤続によるキャリア形成を図るためとしています。採用後はパソコン操作の基本的な知識が必要になるとも書かれています。[3]

賞与の支給割合は和歌山県に準拠しています。社会保険は公立学校共済で、公立の大学ならではの仕組みです。[3]

募集の時期。令和8年度は5月に受付開始

令和8年度の正規職員の採用試験は、5月15日から6月17日まで受け付け、7月12日に一次試験、9月に三次試験を行い、令和9年4月1日に採用する予定です。一次試験の合格発表は8月中旬、二次試験の合格発表は9月上旬の予定とされていました。2026年9月27日時点で、この試験の受付は終わっています。[3] [9]

2026年9月27日時点で募集しているのは、任期付職員の一般事務職1名です。事務局経理課の一般事務で、雇用期間は採用決定の翌月1日から令和9年3月31日までです。選考は総合検査(SPI3)のWEB受検と面接で、提出書類の締切は令和8年10月2日です。[10] [11]

任期付の募集要項にも、大卒で新卒の場合の基本給236,126円が書かれていますが、期間を定めた雇用で、新卒の正規職員の募集ではありません。任期付職員の一覧には、育休の代替などの一般事務職の募集が複数並んでいます。[11] [12]

公開されている数字で、和歌山県立医科大学の輪郭をつかむ

和歌山県立医科大学の職員構成(大学概要からの引用・令和8年5月1日現在)
区分人数
教員439
職員1,442
合計1,881
一般職員のうち事務171
一般職員のうち看護師890
[13]

職員の多くは附属病院の看護師で、事務の職員は171人です。大学概要の令和8年度当初予算では、収入の計59,862,107千円のうち附属病院収入が40,079,182千円(67.0%)を占めます。病院の運営が法人の大きな柱で、事務職員の仕事も病院と深く結びついています。[13]

学部は医学部・保健看護学部・薬学部の3つで、大学院は医学薬学総合研究科と保健看護学研究科があります。薬学部は令和3年4月に開設された新しい学部です。[14] [15]

大学の始まりは昭和20年の和歌山県立医学専門学校で、昭和30年に新制の和歌山県立医科大学が開校しました。平成16年に保健看護学部を開設し、平成18年に公立大学法人和歌山県立医科大学になっています。学部が増えるにつれて、学生課や薬学部事務室など事務の仕事の場も広がってきました。[15] [2]

30日でやること。来年度の試験に向けて

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:和歌山県立医科大学の職員採用のページで、事務(技術)職員(正職員)の募集が出ていないかを確かめる
  • 4〜8日目:令和8年度の募集要項を読み、受験資格(生年月日)と試験の段階を確かめる
  • 9〜14日目:教養試験(大学卒業程度・択一式)の対策を始め、判断推理・数的推理・資料解釈に慣れる
  • 15〜20日目:800字程度の小論文を60分で書く練習をする
  • 21〜25日目:先輩職員のメッセージを読み、大学の事務と病院の事務の両方でどう働きたいかを言葉にする
  • 26〜30日目:中期計画の職員の育成の項目を読み、面接で話す志望理由をまとめる
[7] [3] [1] [5]

和歌山県立医科大学の事務職員は、法人が独自に行う試験で、学歴を問わずに採用されます。大学と附属病院の両方にかかわる仕事で、教養試験と小論文、2回の面接に向けた準備が必要です。[3] [1]

大学職員の仕事と、ほかの大学の採用の仕組みについては、逆転内定コラムの大学職員の業界ページにまとめています。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 和歌山県立医科大学 先輩職員からのメッセージ(一般事務職)確認日:2026-09-27 / 一般事務職の先輩職員3人の採用年・配属・仕事・1日のスケジュール・志望理由
  2. 和歌山県立医科大学 事務部門紹介確認日:2026-09-27 / 事務部門の部署の一覧、事務職員が配属される関連施設
  3. 公立大学法人和歌山県立医科大学 事務・技術職員採用試験案内(令和8年度・PDF)確認日:2026-09-27 / 職種・受験資格・採用予定人員・勤務場所・試験種目と内容・試験日・合格発表・採用予定日・応募方法・待遇・その他
  4. 和歌山県立医科大学 目標・基本方針確認日:2026-09-27 / 大学の目標
  5. 公立大学法人和歌山県立医科大学 第四期中期計画(PDF)確認日:2026-09-27 / 人事の適正化、人材確保及び人材育成(職員派遣・研修・人事評価・外部研修の目標)
  6. 和歌山県立医科大学 中期目標・中期計画・年度計画確認日:2026-09-27 / 中期目標・中期計画の仕組み(設立団体の長の和歌山県知事)、第四期の期間
  7. 和歌山県立医科大学 職員採用確認日:2026-09-27 / 大学・附属病院の教職員の募集の一覧、職種別の区分
  8. 和歌山県立医科大学 先輩職員からのメッセージ(機械職)確認日:2026-09-27 / 機械職の先輩職員の採用年・配属・志望理由
  9. 和歌山県立医科大学 事務・技術職員(一般事務職・診療情報管理士)の正規職員の募集確認日:2026-09-27 / 令和8年度の正規職員の募集のページ(募集要項・エントリーシートの掲載)
  10. 和歌山県立医科大学 一般事務職(任期付職員)の募集確認日:2026-09-27 / 任期付職員の募集のページ(2026年9月24日掲載)
  11. 和歌山県立医科大学 一般事務(任期付職員)募集要項(PDF)確認日:2026-09-27 / 募集人員・業務内容・雇用期間・待遇・選考方法・締切
  12. 和歌山県立医科大学 事務(技術)職員(任期付職員)採用情報確認日:2026-09-27 / 任期付職員の募集の一覧
  13. 和歌山県立医科大学 大学概要 職員構成・予算の概要(令和8年5月1日現在・PDF)確認日:2026-09-27 / 教員・職員の現員、一般職員の職種別内訳、令和8年度当初予算
  14. 和歌山県立医科大学 学部・大学院等確認日:2026-09-27 / 学部・大学院の一覧
  15. 和歌山県立医科大学 沿革確認日:2026-09-27 / 開校、保健看護学部・薬学部の開設、公立大学法人への移行

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