会社が公開している60校と、大学側の資料で確認できた4大学
東テクは、めずらしく採用実績校を公開しています。募集要項の「採用実績校」の欄に、山形大学から福岡工業大学まで60校が並んでいます。4つの職種すべてに同じ一覧が載っています。[1]
ここで読み方を1つ。この一覧の末尾には「ほか」も「など」も付いていません。また、何年分の実績なのかという期間の明記もありません。「ほか」が無い一覧は、そこに書かれた大学だけが対象のように見えます。ですが、大学の側の資料を開くと、会社の一覧に無い大学の名前も出てきます。[1] [7] [8] [9] [10]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 下関市立大学 | 「過去5年間の主な就職先一覧」の【建設・不動産】の欄に「東テク㈱」(学部の別なし) | 過去5年間(2025年度の就職状況のページ) |
| 北九州市立大学 外国語学部 英米学科 | 英米学科の「主な就職先一覧」の卸売業・小売業の欄に「東テク株式会社」 | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
| 東京経済大学 経営学部 | 「2023年度 主要就職先リスト」の経営学部・卸売業の欄に「東テク」 | 2023年度(2024年3月31日現在) |
| 東北工業大学 工学部 | 「2022年度(2023.3卒)主な就職先実績」の工学部の欄に「東テク㈱」 | 2022年度(2023年3月卒) |
会社が公開している60校の顔ぶれも見ておきます。国立大学(山形・宇都宮・群馬・埼玉・千葉・東京農工・横浜国立・信州・新潟・金沢・神戸・和歌山・島根・三重・岡山・香川・愛媛・九州・熊本)、公立大学(高崎経済・前橋工科・横浜市立・北九州市立)、私立大学(東北学院・埼玉工業・青山学院・慶應義塾・工学院・國學院・芝浦工業・上智・成蹊・専修・千葉工業・中央・東京電機・東京農業・東京理科・東洋・日本工業・日本・法政・明治・早稲田・神奈川・関東学院・金沢工業・大阪電気通信・関西・関西学院・近畿・摂南・同志社・立命館・龍谷・九州産業・久留米工業・福岡・福岡工業)、それに九州職業能力開発大学校(応用課程)。工学系の大学が多い一方で、國學院大學や上智大学のような文系中心の大学も入っています。[1]
募集要項の応募条件が「学部学科不問」で始まり、技術系総合職には短大・高専・専門・高卒まで含まれていることと、この一覧の広さは噛み合っています。ただし一覧の期間が書かれていないので、これが何年分の実績なのかは分かりません。[1]
会社が学歴・専攻について書いていること(引用)
東テクの募集要項は、4つの職種それぞれに応募条件の欄があります。どれも「学部学科不問」から始まります。[1]
技術系総合職は「学部学科不問/院了・四大・短大・高専・専門・高卒」。大学院から高校卒業まで並んでいます。一般職は「学部学科不問/四大卒・短大卒・高卒」。営業系総合職と事務系総合職は「学部学科不問/院了・四大卒」です。同じ会社の中で、職種によって学校の種類の条件が違います。[1]
既卒についても、4職種すべてに同じ注記が付いています。「※応募対象は2026年3月卒業見込みの方、あるいは卒業後3年以内の方です。」。卒業後3年以内であれば、新卒の募集に応募できます。[1]
地域についての注記もあります。「※応募職種は地域によって異なりますので、詳細はマイページよりご確認ください。」。住む場所によって応募できる職種が変わる可能性がある、ということなので、ここは応募の前に確かめる項目です。[1]
採用実績校は60校が並んでいます。山形大学から始まり、末尾は久留米工業大学、福岡大学、福岡工業大学。「ほか」「など」は付いていません。この一覧に何年分が含まれるのかは書かれていません。[1]
ただし正確に書きます。会社は大学名でどう選考しているかを書いていません。採用実績校の一覧があることと、その一覧が選考の条件であることは別の話です。実際、大学側の資料を開くと一覧に無い大学の名前が出てきます。大学名が選考でどう扱われているかは公開されていないので、「分からない」が正確な答えです。新卒採用サイトにFAQのページも見当たりませんでした。[1] [7] [8] [9] [10]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。東テクの公開情報から特定できるのは次の4つです。
土俵1:4職種すべて「学部学科不問」
技術系も、営業系も、事務系も、一般職も、応募条件の1行目は同じです。学部で外れる職種が1つもありません。[1]
土俵2:技術系総合職は短大・高専・専門・高卒も対象
「学部学科不問/院了・四大・短大・高専・専門・高卒」。募集人数が30名と、4職種の中でいちばん多い職種がこの条件です。仕事内容は「ビルオートメーションの設計・施工にかかる図面の作成、施工管理、保守管理」「省エネ・創エネシステムの設計・施工管理および提案営業」と書かれています。[1]
土俵3:卒業後3年以内なら新卒の募集に応募できる
「※応募対象は2026年3月卒業見込みの方、あるいは卒業後3年以内の方です。」。既卒だけの別枠や別条件は書かれていません。[1]
土俵4:選考の段階が公開されている
エントリー、会社説明会、書類選考とWebテスト(適性・学力)、面接(2〜3回)、内定の5段階です。面接が2〜3回あることが先に分かっているので、そこに時間を使えます。[1]
仕事の中身と、会社の位置づけ
東テクは空調機器や自動制御機器を扱う専門商社です。会社の説明はこうです。「東テクグループのビジネスモデルは、設備・機器販売と計装などの施工パッケージ化に加え、保守・メンテナンス、リニューアルソリューションも含めたワンストップサービスを提供できることです。」。売って終わりではなく、施工と保守まで手がける形だと会社が書いています。[3]
| 職種 | 仕事内容 | 応募条件 | 募集人数 |
|---|---|---|---|
| 技術系総合職 | ビルオートメーションの設計・施工にかかる図面の作成、施工管理、保守管理/省エネ・創エネシステムの設計・施工管理および提案営業 | 学部学科不問/院了・四大・短大・高専・専門・高卒 | 30名 |
| 営業系総合職 | 業務用空調機器、省エネ機器、自動制御機器・制御システムなどの提案営業、販売 | 学部学科不問/院了・四大卒 | 30名 |
| 事務系総合職 | 国内事業:総務・経理・人事・法務などの各領域全般、および支店管理/海外事業:海外事業における企画、海外現地法人の各種管理・連携 | 学部学科不問/院了・四大卒 | 若干名 |
| 一般職 | 営業補助業務・技術補助業務・管理補助業務他 | 学部学科不問/四大卒・短大卒・高卒 | 若干名 |
教育制度の欄には「新入社員研修、新入社員技術研修、メーカー研修、階層別研修、OJT、資格取得研修 他」が並んでいます。研修施設についても書かれていて、「2017年4月に開設した「東テクグループテクニカルセンター」は、業界屈指の研修施設です。」。技術系の職種に短大・高専・専門・高卒が含まれていることと、入社後に技術を教える体制があることは、つながっています。[1] [5]
会社は建設業界の状況にも触れています。「当社が属する日本の建設業界は、全国的な都市再開発や建設ラッシュに相まって人手不足が続いています。」。これはキャリア採用(中途)のページに書かれている一文です。[6]
応募できる条件と待遇
- 応募条件:4職種すべて「学部学科不問」から始まる。技術系総合職は院了・四大・短大・高専・専門・高卒/営業系総合職と事務系総合職は院了・四大卒/一般職は四大卒・短大卒・高卒
- 応募対象:2026年3月卒業見込みの方、あるいは卒業後3年以内の方
- 募集人数:技術系総合職30名/営業系総合職30名/事務系総合職 若干名/一般職 若干名
- 初任給(2026年4月予定・技術系/営業系総合職):[東京地区] 院了329,000円・四大卒318,000円・短大/高専/専門卒305,000円・高卒286,000円/[大阪・福岡地区] 院了314,000円・四大卒303,000円・短大/高専/専門卒290,000円・高卒271,000円/[その他地区] 院了304,000円・四大卒293,000円・短大/高専/専門卒280,000円・高卒261,000円(※すべての地区において技術現場手当10,000円を含む)
- 勤務地:技術系・営業系・事務系総合職は「全国各事業所」/一般職は「採用地域事業所(転居を伴う転勤なし)」
- 勤務時間:フレックスタイム制。標準時間 9:00〜17:30、コアタイム 11:00〜14:00、フレキシブルタイム 始業7:00〜11:00・終業14:00〜19:30
- 休日休暇:土・日曜(完全週休2日制)、国民の祝日・休日、アニバーサリー休暇、年末年始休暇、夏季休暇、有給休暇(初年度10日、次年度11日、最大40日)。年間休日127日(2023年度)。※入社初日より有給付与
- 諸手当:技術現場手当、営業外勤手当、資格手当、家族手当、子育て手当、地域手当、時間外手当、通勤費全額支給
- 選考の流れ:エントリー → 会社説明会 → 書類選考、Webテスト(適性・学力)→ 面接(2〜3回)→ 内定
初任給は地区で3段階に分かれています。同じ四大卒でも東京地区318,000円、大阪・福岡地区303,000円、その他地区293,000円。勤務地が「全国各事業所」なので、配属される地区で金額が変わる仕組みです。[1]
制度の中には金額まで書かれているものもあります。積立の制度について会社はこう書いています。「東テクでは、拠出金に対して、会社が奨励金として10%分を上乗せして支給しています。」。子育てについては「東テク独自の施策として、子どもが6歳になるまで時短での勤務が可能です。」。法律の基準(原則3歳まで)より長い期間を、会社が自分で設定しているという書き方です。[5]
公開されている数字で、輪郭をつかむ
会社概要で確認できる数字はこうです。設立は1955年(昭和30年)7月6日、本店は東京都中央区日本橋本町、資本金18億5,700万円(発行済株式数 4,196万4千株)、従業員は「1,171名 / 連結2,855名(2026年3月末)」。上場は東京証券取引所プライム市場です。[2]
業績のページには「着実に事業規模を拡大し、15期連続の増益を達成」とあり、2026年3月期は「売上高 1,700億円 前年度比+9.0%」「経常利益 179億円 前年比率+15.5%」と書かれています。[4]
新卒の募集人数は技術系30名・営業系30名・事務系と一般職が若干名なので、合わせて60名台と読めます。単体1,171名の会社なので、毎年の入口としてはそれなりの規模です。ただし応募者数が公開されていないので倍率は計算できません。[1] [2]
待遇の数字も並べておきます。年間休日127日(2023年度)、有給休暇は初年度10日・次年度11日・最大40日で、入社初日から付与されます。フレックスタイム制のコアタイムは11:00〜14:00です。[1]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:4職種の応募条件を並べて、自分の学校の種類で応募できる職種を確かめる。短大・高専・専門・高卒なら技術系総合職(一般職は四大卒・短大卒・高卒)
- 4〜7日目:既卒の方は「卒業後3年以内」に当てはまるかを確かめる。当てはまれば新卒の募集に応募できる
- 同じ週:マイページに登録し、自分の住む地域でどの職種を募集しているかを確かめる。会社は「応募職種は地域によって異なります」と書いている
- 8〜14日目:採用実績校の60校に自分の大学があるかどうかを見る。無くても、大学側の資料には一覧に無い大学の名前も出ている。一覧の有無で応募をやめる必要はない
- 15〜21日目:会社説明会に参加する。選考は説明会のあと、書類選考とWebテスト(適性・学力)、面接2〜3回と続く
- 22〜30日目:初任給が地区で3段階に分かれていること、総合職の勤務地が全国各事業所であることを、家族と確認しておく
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。会社は自分のことを「設備・機器販売と計装などの施工パッケージ化に加え、保守・メンテナンス、リニューアルソリューションも含めたワンストップサービスを提供できる」会社だと説明しています。売る・作る・直すのどこに関心があるのかを自分の言葉で言えたなら、それは出発点になります。「空調に興味があるから」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。[3]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、東テクの公式採用サイト・会社概要と各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 東テク 新卒採用 募集要項確認日:2026-09-11 / 4職種(技術系総合職/営業系総合職/事務系総合職/一般職)の仕事内容・応募条件(いずれも「学部学科不問」から始まる)・募集人数・初任給(地区別3段階)・勤務時間・昇給・賞与・諸手当・休日休暇(年間休日127日)・待遇福利厚生・教育制度・採用実績校60校、採用フロー5段階
- 東テク 会社概要確認日:2026-09-11 / 商号、設立1955年(昭和30年)7月6日、資本金18億5,700万円、上場証券取引所、本店所在地、決算期、従業員1,171名/連結2,855名(2026年3月末)
- 東テク 事業・サービス確認日:2026-09-11 / 東テクグループのビジネスモデルの説明(設備・機器販売、計装などの施工パッケージ化、保守・メンテナンス、リニューアルソリューションのワンストップサービス)
- 東テク 業績の推移確認日:2026-09-11 / 2026年3月期の売上高1,700億円(前年度比+9.0%)、経常利益179億円(前年比率+15.5%)、「15期連続の増益」の記載
- 東テク 福利厚生・教育制度確認日:2026-09-11 / 積立制度の会社奨励金10%上乗せ、子どもが6歳になるまでの時短勤務、2017年4月開設の「東テクグループテクニカルセンター」
- 東テク キャリア採用確認日:2026-09-11 / キャリア採用のページ。「当社が属する日本の建設業界は、全国的な都市再開発や建設ラッシュに相まって人手不足が続いています。」の記載
- 下関市立大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 2025年度の就職状況のページにある「過去5年間の主な就職先一覧」。【建設・不動産】の欄に東テク㈱。学部・大学院共通の一覧で、学部別の内訳はない
- 北九州市立大学 主な就職先一覧確認日:2026-09-10 / 外国語学部 英米学科の卸売業・小売業の欄に東テク株式会社。資料に対象年度の記載はない
- 東京経済大学 2023年度 主要就職先リスト確認日:2026-09-10 / 2023年度(2024年3月31日現在)。この一覧は経済学部・経営学部・コミュニケーション学部・現代法学部の4ブロックに分かれており、経営学部の卸売業の欄に東テク
- 東北工業大学 2022年度(2023.3卒)主な就職先実績確認日:2026-09-10 / 学部卒業生の実績。8学科を横に並べた多段組みで、社名の表示位置が学科の見出しの中間に来るため学科は特定していない。工学部とライフデザイン学部の境目より左にあることは表示幅を測って確かめた