どの大学の卒業生が東北農林専門職大学の職員になっているか
他大学が公表している2022年度以降の進路資料では、就職先として東北農林専門職大学の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、県の機関の名前を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。[2]
東北農林専門職大学と山形県が公表していること
東北農林専門職大学のサイトには、職員紹介や先輩職員の声は載っておらず、職員の出身大学・学部は公表されていません。公式に確かめられるのは、職員がどういう身分で、何人いるかです。[2] [7]
- 山形県の包括外部監査の報告書は、この大学について「本施設はすべて県の職員で運営されている」と書いている
- 令和6年度(4月1日時点)の職員数は、常勤56人(うち県職員56人)、非常勤22人(うち県OB3人)
- 職員の給与は「山形県職員等の給与に関する条例」によって規定されている
- 山形県の組織案内は、東北農林専門職大学を農林水産部の組織として載せている
大学の書類が事務職員に求めていること
大学の設置認可の申請で文部科学省に出した設置の趣旨の書類には、第16として管理運営及び事務組織の考え方が書かれています。事務組織の役割は、教育・研究・厚生補導の組織の業務を円滑に進めるための支援、大学運営の企画立案、大学の外との連携、人事、総務、財務、広報、情報システム、施設及び設備の整備など、大学運営に必要な業務を行うことです。体制は「事務局長及び専任の事務職員をもって組織する」とされています。[5]
同じ書類では、入試・広報委員会、教務学生委員会、自己点検評価・SDFD委員会の3つの専門委員会の構成員を、学長が指名する農業経営学科の専任教員、森林業経営学科の専任教員及び事務局職員としています。事務局の職員も、教員と並んで入試や学生支援、大学の点検と研修に関わる形です。[5]
教職員の研修
設置の趣旨の書類は、学生の学修意欲を高め、教育効果の高い授業を行うために、教員及び事務職員の資質の向上に取り組む必要があるとしています。農業経営学科の設置計画履行状況報告書によると、令和6年度はSD・FD研修を4回行い、第2回には事務局職員7名、第3回には3名、第4回には5名が参加しました。[5] [6]
採用の仕組み。県が直接運営する大学
大学の基本計画書では、設置者は山形県です。設置の趣旨の書類は、本専門職大学は県直営の大学のため、教育公務員特例法に基づく規律が生じると説明しています。山形県の包括外部監査の報告書でも、代表者は山形県知事、所管部署は農林水産部農政企画課で、資本金・出捐金の欄は「直営のため、該当なし」です。[4] [5] [7]
大学の公式サイトには、職員の採用ページがありません。サイトマップは、大学案内、学部・学科紹介、入試情報、就職・キャリア支援、教育情報の公表などで構成され、採用や職員募集のページは含まれていません。2026年9月27日時点でお知らせに出ている募集は、2025年10月28日掲載の農業経営学科の教員(教授または准教授)の公募だけで、これは教員の募集です。[2] [1]
山形県の職員採用試験との関係
職員がすべて県の職員である以上、この大学の常勤の職員になる道は、山形県の職員になることと切り離せません。ただし、山形県人事委員会の大学卒業程度の秋試験の受験案内には、東北農林専門職大学の名前は出てきません。行政の職務内容は、知事部局、教育委員会(県立学校を含む)、企業局又は病院事業局等の各機関に勤務して行政事務に従事する、と書かれているだけで、個別の配属先は書かれていません。[7] [10]
職員の仕事
山形県の包括外部監査の報告書には、令和7年4月1日現在の組織図が載っています。大学は、学長の下に事務局、農林業経営学部、キャリアサポート・研修センターが置かれています。[7]
| 区分 | 主な構成 | 人数 |
|---|---|---|
| 学長 | 1 | |
| 事務局 | 事務局長、事務局次長、総務課、企画課、教務学生課 | 小計24 |
| 学部 | 農林業経営学部(農業経営学科、森林業経営学科) | 小計28 |
| キャリアサポート・研修センター | キャリアサポート・研修主幹、研修専門員、主任指導員 | 小計3 |
| 会計年度任用職員 | 事務員(総務、教務学生、キャリサポ)、秘書、図書館司書、保健師、技能員、実習指導助手など | 小計16 |
| 合計 | 舎監を除く | 72 |
事務局の総務課には、総務主査、主査、主事のほか、技能長、主任技能員、副主任技能員、研究技能員が置かれています。設置の趣旨の書類によると、研究をサポートする技能労務職員を10名配置し、教員の研究と学生の実習に関する圃場管理及び飼養管理を担当します。[7] [5]
監査報告書は、大学が附属農林大学校を併設し、県の農業技術普及課産地研究室、農業総合研修センター畜産研究所と隣接していること、総務担当職員はこの4施設を兼務していることも書いています。[7]
大学の問い合わせ窓口
大学のサイトでは、問い合わせ先として総務課・企画課と教務学生課の電話番号を載せています。職員の採用について大学に問い合わせる窓口は、公式サイトには案内されていません。[2]
応募できる条件と待遇
大学独自の職員募集が無いため、この大学の職員としての応募資格、初任給、勤務時間は公式サイトで確かめられません。監査報告書で確かめられる待遇に関わる事実は、次のとおりです。[2] [7]
- 給与:職員の人件費の算定根拠となる給与は「山形県職員等の給与に関する条例」によって規定されている
- 勤務地:新庄市大字角沢1366(大学の所在地)
- 有給休暇:令和7年4月から9月までの年次有給休暇の取得日数は、0日(1日未満)が4人、1日〜5日未満が34人、5日〜10日未満が17人、10日以上が1人
山形県の大学卒業程度の秋試験(参考)
山形県の職員採用試験の条件は、県の受験案内に書かれています。令和8年度の大学卒業程度の秋試験は、第1次試験に教養試験・専門試験に代えてSPI3(基礎能力検査)を行い、秋試験1の試験区分は大学3年生から受験できます。行政の採用予定人員は約35名です。[10]
募集の時期
2026年9月27日時点で、東北農林専門職大学の公式サイトに職員の募集は出ていません。大学の公式サイトには、過去の職員募集の日程も残っていません。[2] [1]
参考として、山形県の職員採用試験(大学卒業程度)の秋試験は、2026年9月1日に受験案内の配布が始まり、申込受付期間は令和8年9月1日から9月30日まで、第1次試験日は令和8年11月1日です。受験案内によると、12月に最終合格者を発表します。[9] [10]
公開されている数字
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 常勤 | 56 |
| うち県職員 | 56 |
| 非常勤 | 22 |
| うち県OB | 3 |
同じ報告書の教職員の状況(令和6年4月1日現在)では、常勤教員数29人、常勤職員数27人、非常勤職員数22人です。[7]
設置認可の申請時の基本計画書では、教員以外の職員を、事務職員16人、技術職員5人、図書館専門職員4人、その他の職員10人、計35人(いずれも専任)で計画していました。[4]
学生は、入学定員が農業経営学科32人、森林業経営学科8人で、3年次の編入学定員が各2人、収容定員は農業経営学科132人、森林業経営学科36人です。令和6年度(5月1日現在)の在学生は、農業経営学科34人、森林業経営学科9人の合計43人でした。[4] [7]
入学料は県内282,000円、県外564,000円、授業料は年額535,800円です。[7]
30日でやること
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:東北農林専門職大学のお知らせを開き、職員の募集が出ていないかを確かめる。以後も定期的に確かめる
- 4〜7日目:大学の職員がすべて山形県の職員であることを踏まえ、県の職員として幅広い職場で働く働き方が自分に合うかを考える
- 8〜12日目:山形県の職員採用案内で、試験区分・受験資格・日程を確かめる。大学への配属は約束されていないことも前提にする
- 13〜17日目:大学の設置の趣旨の書類で、事務組織の役割(企画立案、連携、人事、総務、財務、広報など)を読み、関心のある仕事を2つ選ぶ
- 18〜22日目:東北農林専門職大学についてのページを読み、専門職大学の特徴と、実習の多い学びを自分の言葉で説明できるようにする
- 23〜26日目:山形県内のほかの大学の職員採用も並行して調べ、応募できる先を広げておく
- 27〜30日目:志望理由と自己PRの下書きを作り、県の職員として何をしたいかと、大学の仕事への関心の両方を書き出す
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、東北農林専門職大学の公式サイトと設置認可関係書類、山形県の包括外部監査の報告書・組織案内・職員採用試験の受験案内で確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に、必ず最新の案内を確認してください。自分の経験をどう話に組み立てるかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 東北農林専門職大学・東北農林専門職大学附属農林大学校 共通トップ確認日:2026-09-27 / 2026年9月27日時点の新着情報一覧。大学のお知らせに出ている募集は「農業経営学科教員(教授または准教授)の募集〈応募期限:11月14日〉」(2025年10月28日掲載)で、職員の募集の掲載は無い
- 東北農林専門職大学 サイトマップ確認日:2026-09-27 / 大学案内・学部・学科紹介・入試情報・就職・キャリア支援・教育情報の公表などの全ページ一覧。採用・職員募集のページは無い(2026年9月27日確認)。問い合わせ先 TEL.0233-22-1527(総務課・企画課)、TEL.0233-25-8302(教務学生課)
- 東北農林専門職大学について確認日:2026-09-27 / 令和6年4月に開学した東北初の公立(山形県立)の農林業系専門職大学であること、専門職大学の特徴、先進農林業経営体での3年間計90日の実習、設置までの経過(基本構想・基本計画・令和4年10月20日の認可申請・令和5年9月4日の設置認可)
- 東北農林専門職大学 基本計画書(別記様式第2号)確認日:2026-09-27 / 設置認可関係書類のページ(https://tpuaf.ac.jp/university/disclosure/approval/)からリンク。設置者 山形県、大学の目的、農林業経営学部 農業経営学科(入学定員32人・3年次編入学定員2人・収容定員132人)・森林業経営学科(入学定員8人・3年次編入学定員2人・収容定員36人)、教員以外の職員の概要(事務職員16人、技術職員5人、図書館専門職員4人、その他の職員10人、計35人。いずれも専任)
- 東北農林専門職大学 設置の趣旨等を記載した書類(本文)確認日:2026-09-27 / 設置認可関係書類のページからリンク。第16 管理運営及び事務組織(県直営の大学のため教育公務員特例法に基づく規律が生じること、入試・広報委員会/教務学生委員会/自己点検評価・SDFD委員会の構成員に事務局職員、事務組織の役割と体制)、研究をサポートする技能労務職員10名、SD・FDの考え方
- 東北農林専門職大学 農業経営学科 設置計画履行状況報告書(令和7年5月1日現在)確認日:2026-09-27 / 設置認可関係書類のページからリンク(12月18日現在差替版)。作成は山形県(担当部局 企画課)。令和6年度のSD・FD研修4回と参加者(事務局職員の参加人数を含む)
- 山形県 令和7年度 包括外部監査の結果報告書 その4(132ページから184ページまで)確認日:2026-09-27 / 山形県の包括外部監査の結果報告のページ(https://www.pref.yamagata.jp/020011/kensei/kaikaku/gyouzaiseikaikaku/audit_result.html)からリンク。第6章 東北農林専門職大学:施設概要(令和7年4月1日現在。代表者 山形県知事、所管部署 農林水産部農政企画課、直営)、役職員の状況(令和6年度 常勤56人・うち県職員56人、非常勤22人・うち県OB3人)、組織図(令和7年4月1日現在。事務局小計24、学部小計28、キャリアサポート・研修センター小計3、会計年度任用職員小計16、合計72)、教職員の状況(令和6年4月1日現在)、在学生の推移、入学料・授業料、総務担当職員の兼務、人事労務管理(すべて県の職員で運営、山形県職員等の給与に関する条例、令和7年4月〜9月の年次有給休暇の取得状況と意見)
- 山形県 組織案内 東北農林専門職大学確認日:2026-09-27 / 山形県の組織案内で、農林水産部の組織として東北農林専門職大学を掲載(住所・電話番号、大学のサイトへのリンク)
- 山形県 令和8年度山形県職員採用試験(大学卒業程度)〈秋試験〉及び選考試験の実施について確認日:2026-09-27 / 2026年9月1日発表。人事委員会事務局職員課。秋試験の受験案内の配布開始。本文に東北農林専門職大学の名前は無い
- 山形県人事委員会 山形県職員採用試験(大学卒業程度)<秋試験>受験案内(令和8年9月1日)確認日:2026-09-27 / 上のページからリンク。第1次試験日(令和8年11月1日)、申込受付期間(令和8年9月1日〜9月30日)、第1次試験はSPI3、大学3年生から受験可能(秋試験1)、行政の採用予定人員(約35名)と職務内容(知事部局、教育委員会、企業局又は病院事業局等の各機関で行政事務)。本文に東北農林専門職大学の名前は無く、個別の配属先は書かれていない
- 東北農林専門職大学 基本方針(ポリシー)確認日:2026-09-27 / 入学者受入方針・教育課程編成・実施方針(農業経営学科・森林業経営学科)