どの大学から入っているのか。5大学の公表資料で確かめる
会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学の公式ページとPDFを直接開いて社名の前後を読み、見出しが「主な就職先」であることを確かめています。東武鉄道について、現時点で5大学の公式資料で確認できました。[6] [7] [8] [9] [10] [11]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 作新学院大学 | 「令和8(2026)年卒 主な就職先」に「東武鉄道」 | 令和8(2026)年卒 |
| 城西大学 経済学部 経済学科 | 「主な就職先(2026年3月卒業生)」の経済学科の欄に「東武鉄道」 | 2026年3月卒業生 |
| 専修大学 経済学部 | 「令和7年度 卒業生〔一部〕の学部別主な就職先」の経済学部の列に「東武鉄道(株)」 | 令和7年度 卒業生(一部) |
| 阪南大学 国際学部 国際観光学科 | 国際学部のページの「その他、主な内定先(過去3年)」に「東武鉄道」。大学の「主な就職先(2024年3月~2026年3月卒業者)」にも掲載 | 過去3年/2024年3月〜2026年3月卒業者 |
| 駒澤大学 文学部 地理学科(地域文化研究専攻) | 「2025年度卒業生(2026卒)」の地理学科・地域文化研究専攻の欄に「東武鉄道」 | 2025年度卒業生 |
学部の顔ぶれを見てください。経済学部 経済学科、経済学部、国際学部 国際観光学科、文学部 地理学科。文系が並んでいます。これはポテンシャル採用の「全学部・学科対象」という記載と矛盾しません。[1] [6] [7] [8] [9] [10] [11]
駒澤大学の地理学科、阪南大学の国際観光学科という並びも目を引きます。鉄道と観光、まちづくりは近い分野なので、学んだことが仕事の話につながりやすい学科でもあります。[6] [7] [8] [9] [10] [11]
会社が学歴・専攻について書いていること(引用)
東武鉄道の新卒採用は2本立てです。1つは「ポテンシャル採用(総合職)」。会社の説明は「東武鉄道㈱の総合職として、鉄道事業、商業施設運営、住環境開発、グループ戦略など多岐にわたる仕事に挑戦していただきます」。もう1つが「プロフェッショナル採用(鉄道専門職)」で、「鉄道の車両・設備のメンテナンス、駅スタッフ業務を専門的に行う安全・安心・快適な運行を支える仕事です」。[5]
ポテンシャル採用の募集要項は、採用学部・学科の欄が1行です。「全学部・学科対象」。ただし1つだけ注記があります。「※鉄道技術の分野については、特定の学科(土木・建築・機械・電気)出身の方のみ携わる可能性があります。」。分野の話であって、応募の条件ではありません。[1]
応募資格の書き方は、この記事でいちばん取り上げたい部分です。「2023年3月~2028年3月に4年制大学を卒業(卒業見込み)、または大学院を修了(修了見込み)の方」。卒業年の幅が6年分にまたがっています。既卒何年まで、という書き方ではなく、期間で示されています。[1]
プロフェッショナル採用のほうは、さらに広く書かれています。「2024年3月~2027年3月に大学・短大・高等専門学校・専門学校・高等学校を卒業(卒業見込み)または、大学院を修了(修了見込み)の方」。そして次の1行が続きます。「学歴不問/職種・業界未経験者、第二新卒者歓迎」。[3]
「学歴不問」という4文字を募集要項に書く会社は、多くありません。専門学校についても定義が添えられています。「※東武鉄道(プロフェッショナル採用)では「高度専門士」・「専門士」の学位を取得できる学校を卒業した方を「専門学校卒」といたします。」。[3]
選考についても、会社の考え方が1段落で書かれています。「東武鉄道では、人物を重視した選考を行っています。WEBテストなども実施しますが、面接での評価を重視しています。個人面接・集団面接など、さまざまな切り口から、一人ひとりの光るところを見つけ出していきたいと考えています。」。WEBテストがあることを認めたうえで、面接を重視すると書いています。[1]
ただし正確に書きます。会社が書いているのは学部・学科と学歴の種類についてであって、大学名については何も書いていません。大学名が選考でどう扱われているかは公開されていないので、「分からない」が正確な答えです。この記事が示せるのは、上の記載と、5大学の公式資料に社名が載っているという事実だけです。[1] [3] [6] [7] [8] [9] [10] [11]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。東武鉄道の公開情報から特定できるのは次の5つです。
土俵1:鉄道専門職の募集要項に「学歴不問」と書いてある
プロフェッショナル採用の応募資格に「学歴不問/職種・業界未経験者、第二新卒者歓迎」。高等学校卒から大学院修了まで並べたうえで、学歴を問わないと明記しています。[3]
土俵2:総合職の応募資格が6年分の卒業年にまたがる
「2023年3月~2028年3月に4年制大学を卒業(卒業見込み)、または大学院を修了(修了見込み)の方」。2026年の時点から見れば、既卒3年分と、これから卒業する2年分が同じ枠に入ります。卒業してからの時間を条件にしていません。[1]
土俵3:総合職の採用学部・学科が「全学部・学科対象」
注記の「鉄道技術の分野については、特定の学科(土木・建築・機械・電気)出身の方のみ携わる可能性があります。」は、入社後にどの分野に携わるかの話で、応募の条件ではありません。応募の段階では学部・学科を問いません。[1]
土俵4:会社が「面接での評価を重視しています」と書いている[1]
「WEBテストなども実施しますが、面接での評価を重視しています。」。WEBテストが1つ目の関門であることは変わりませんが、どこに重みを置くかを会社が明示しています。準備の配分を決める材料になります。[1]
土俵5:採用実績が中途採用比率つきで公開されている
ポテンシャル採用は「2024年|人数:20名、中途採用比率:35%」「2025年|人数:25名、中途採用比率:32%」「2026年|人数:25名、中途採用比率:20%」(※第二新卒含む、2026年4月1日現在)。プロフェッショナル採用も各コースで新卒・経験者の人数と中途採用比率が3年分公開されています。新卒だけの会社ではないことが、数字で分かります。[1] [3]
2つの採用と、コース別の採用実績
| 項目 | ポテンシャル採用(総合職) | プロフェッショナル採用(鉄道専門職) |
|---|---|---|
| 応募資格 | 2023年3月〜2028年3月に4年制大学を卒業(見込み)または大学院を修了(見込み) | 2024年3月〜2027年3月に大学・短大・高等専門学校・専門学校・高等学校を卒業(見込み)または大学院を修了(見込み)。学歴不問/職種・業界未経験者、第二新卒者歓迎 |
| 採用学部・学科 | 全学部・学科対象 | (学歴不問) |
| 職務内容 | 鉄道事業運営企画、鉄道技術(土木・建築・車両・電気)、分譲・賃貸・レジャー事業、一般管理部門(総務・人事など) | 車両/保線・土木/電気/建築/駅・乗務員の各コース |
| 初任給(2026年実績) | 学部卒22歳260,000円/大学院修了24歳263,270円 | 大学卒246,500円/短大・高専・専門卒231,500円/高校卒226,500円 |
| 勤務時間 | フレックスタイム制(標準労働時間8時間/標準労働時間帯9:30〜18:15) | コースにより異なる(駅・乗務員コースは一昼夜勤務あり) |
この表で見てほしいのは、プロフェッショナル採用の初任給の欄です。大学卒246,500円、短大・高専・専門卒231,500円、高校卒226,500円。3つが同じ表に並んでいます。高校卒からの入口が実際にあるということです。[3]
| コース | 2026年4月入社 | 2025年4月入社 | 2024年4月入社 |
|---|---|---|---|
| 車両コース | 17名 | 20名 | 15名 |
| 保線・土木コース | 5名 | 12名 | 15名 |
| 電気コース | 3名 | 11名 | 14名 |
| 建築コース | 4名 | 3名 | 5名 |
| 駅・乗務員コース | 117名 | 97名 | 77名 |
駅・乗務員コースの数字が突出しています。2026年4月入社で117名。他の4コースの合計29名と比べると4倍です。総合職のポテンシャル採用が25名(2026年)なので、東武鉄道でいちばん人数が多い入口は駅・乗務員コースだということになります。[1] [3]
駅・乗務員コースの仕事も書かれています。「駅の出改札業務や駅施設ならびに駅構内の駐車場などの管理や旅行案内業務など。駅の業務を習得後には、車掌や運転士へとステップアップしていきます。」。運転士になる道が、この入口からつながっています。[3]
車両コースと建築コースには、社内試験を経たキャリアの広がりも書かれています。車両コースは「社内試験に合格することで、本社部門での車両設計や現業管理職など幅広いフィールドで活躍することができます。」。建築コースは「社内試験を受け合格していくと、キャリアアップの一環で当社開発事業の建築部門へ人事交流もあります。」。[3]
応募できる条件と待遇
- ポテンシャル採用の応募資格:2023年3月〜2028年3月に4年制大学を卒業(卒業見込み)、または大学院を修了(修了見込み)の方。採用学部・学科は「全学部・学科対象」
- プロフェッショナル採用の応募資格:2024年3月〜2027年3月に大学・短大・高等専門学校・専門学校・高等学校を卒業(卒業見込み)または大学院を修了(修了見込み)の方。「学歴不問/職種・業界未経験者、第二新卒者歓迎」
- ポテンシャル採用の初任給(2026年度実績):学部卒22歳260,000円/大学院修了24歳263,270円
- プロフェッショナル採用の初任給(2026年入社実績):大学卒246,500円/短大・高専・専門卒231,500円/高校卒226,500円
- ポテンシャル採用の勤務時間:フレックスタイム制(標準労働時間8時間/標準労働時間帯9:30〜18:15)。育児・介護等のための短時間勤務制度あり
- 休日・休暇(ポテンシャル採用):週休二日制、祝日、年末年始など。年次有給休暇+その他休暇9日、慶弔休暇など
- 福利厚生:各種社会保険、健康保険組合、共済会、社員持株制度、財産形成制度、学業貸付、カフェテリアプラン制度(ウェルパス)、食事補助制度、独身寮、社宅、診療所、保養所、グループ優待など
- 教育研修:新入社員研修、階層別研修、自己啓発支援プログラム(公募型研修、サブスク型映像学習、オンライン英会話・AI英会話、ビジネススクール派遣型研修、通信教育)、指定資格取得支援制度、提案制度
- 選考(ポテンシャル採用):エントリー → セミナー参加 → エントリーシート・自己PR動画・WEBテスト → 面接(複数回。オンラインを含む)→ 内定
- 諸手当(プロフェッショナル採用):通勤手当、子育て手当、時間外勤務手当など。昇給・賞与・退職金制度あり
教育研修の並びが具体的です。「自己啓発支援プログラム(公募型研修、サブスク型映像学習、オンライン英会話・AI英会話、ビジネススクール派遣型研修、通信教育)」。入社後に自分から学ぶ手段が、名前つきで5つ並んでいます。[1]
福利厚生には「学業貸付」も入っています。独身寮・社宅・診療所・保養所と合わせて、生活のまわりを会社が支える形が並んでいます。制度と働き方のページも別に用意されています。[1] [4]
公開されている数字で、輪郭をつかむ
この会社を数字で見るとき、いちばん特徴が出るのは入口ごとの人数です。2026年4月入社で見ると、ポテンシャル採用(総合職)が25名、プロフェッショナル採用は車両17名・保線土木5名・電気3名・建築4名・駅乗務員117名。駅・乗務員コースが全体の大半を占めます。[1] [3]
中途採用比率も公開されています。ポテンシャル採用は2024年35%、2025年32%、2026年20%(※第二新卒含む)。駅・乗務員コースは2025年度34%、2024年度41%、2023年度55%。新卒だけでなく、経験者からも継続して採っている会社だということです。[1] [3]
初任給は2つの採用で差があります。ポテンシャル採用の学部卒260,000円に対し、プロフェッショナル採用の大学卒246,500円。同じ大学卒でも13,500円の差です。職務の内容と勤務の形が違うので、金額だけでなく仕事の中身と合わせて見てください。[1] [3]
休暇の書き方も見ておいてください。ポテンシャル採用の休暇は「年次有給休暇+その他休暇9日、慶弔休暇など」。年次有給休暇とは別に9日があるという書き方です。[1]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:ポテンシャル採用とプロフェッショナル採用のどちらで応募するかを決める。判断材料は仕事の中身(総合職として多岐にわたる仕事か、鉄道の専門職か)と勤務の形(フレックスか、一昼夜勤務を含む交番制か)
- 4〜7日目:自分の卒業年が応募資格の期間に入るかを確認する。ポテンシャル採用は2023年3月〜2028年3月、プロフェッショナル採用は2024年3月〜2027年3月
- 同じ週:プロフェッショナル採用なら5つのコース(車両/保線・土木/電気/建築/駅・乗務員)のどれかを決める。コースごとに勤務地と勤務時間が違う
- 8〜14日目:社員インタビューを、鉄道輸送サービス・開発まちづくり・観光戦略・新規事業スタッフの4分野で読み分ける。東武鉄道は鉄道以外の事業が大きい会社なので、どの分野に関心があるかを言葉にしておく
- 15〜21日目:ポテンシャル採用は自己PR動画の提出がある。撮り直す時間を見込んで、早めに一度撮ってみる
- 22〜30日目:勤務地と勤務時間を家族と確認しておく。駅・乗務員コースは一昼夜勤務、保線・土木と電気は夜間作業がある
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば駅・乗務員コースが年117名という規模だと知って、駅から運転士へのステップアップをどう考えるかを言葉にしたなら、それは自分の話になります。「鉄道が好きだから」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。会社が「面接での評価を重視しています」と書いている以上、書いた内容を口で説明できるようにしておくことが直接効いてきます。[1] [3]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、東武鉄道の公式採用サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。どちらの採用が自分に合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 東武鉄道 ポテンシャル採用 募集要項確認日:2026-09-10 / 採用学部・学科「全学部・学科対象」と鉄道技術の分野に関する注記、応募資格(2023年3月〜2028年3月の卒業・修了)、職務内容、初任給(学部卒260,000円・大学院修了263,270円、2026年度実績)、昇給・賞与、勤務時間(フレックスタイム制)、休日・休暇、福利厚生、教育研修、採用実績(2024年20名・2025年25名・2026年25名と中途採用比率)、問い合わせ先、選考について(人物を重視、面接での評価を重視)と選考の流れ
- 東武鉄道 ポテンシャル採用 採用FAQ確認日:2026-09-10 / ポテンシャル採用に関するよくある質問と回答
- 東武鉄道 プロフェッショナル採用 募集要項確認日:2026-09-10 / 各コース共通項目の応募資格(2024年3月〜2027年3月に大学・短大・高等専門学校・専門学校・高等学校を卒業または大学院を修了、専門学校卒の定義、「学歴不問/職種・業界未経験者、第二新卒者歓迎」)、初任給(大学卒246,500円・短大/高専/専門卒231,500円・高校卒226,500円、2026年入社実績)、昇給・賞与・諸手当・退職金、福利厚生、連絡先。車両/保線・土木/電気/建築/駅・乗務員の5コースの職務内容・勤務地・勤務時間・休日休暇・採用実績(新卒と経験者の人数、過去3年間の中途採用比率)
- 東武鉄道 ポテンシャル採用 制度と働き方・福利厚生確認日:2026-09-10 / 制度と働き方、福利厚生の紹介
- 東武鉄道 採用情報確認日:2026-09-10 / ポテンシャル採用(総合職)とプロフェッショナル採用(鉄道専門職)の位置づけ、東武グループ採用、東武グループ社会学習応援プログラム、東武グループの構成(東武鉄道株式会社と東武鉄道指定の66社を合わせた計67社)と4つの産業部門
- 作新学院大学 令和8(2026)年卒 主な就職先確認日:2026-09-10 / 令和8(2026)年卒の主な就職先に東武鉄道。資料に学部の区分はない
- 城西大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 主な就職先(2026年3月卒業生)。経済学部 経済学科の欄に東武鉄道
- 専修大学 令和7年度 卒業生〔一部〕の学部別主な就職先確認日:2026-09-09 / 学部が横に並ぶ表。1列目の経済学部の欄に東武鉄道(株)
- 阪南大学 国際学部確認日:2026-09-09 / 国際学部 国際観光学科の「その他、主な内定先(過去3年)」に東武鉄道
- 阪南大学 就職状況確認日:2026-09-09 / 主な就職先(2024年3月〜2026年3月卒業者)に東武鉄道
- 駒澤大学 2025年度卒業生(2026卒)主な就職先確認日:2026-09-09 / 2025年度卒業生(2026卒)の学部・学科・専攻別の主な就職先。文学部 地理学科(地域文化研究専攻)の欄に東武鉄道