どの大学から入っているのか。7大学の公表資料で確かめる
会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学の公式ページとPDFを直接開いて社名の前後を読み、見出しが「主な就職先」であることを確かめています。高島屋について、現時点で7大学の公式資料で確認できました。[6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 専修大学 文学部 | 「令和7年度 卒業生〔一部〕の学部別主な就職先」の文学部の列に「(株)高島屋」 | 令和7年度 卒業生(一部) |
| 日本大学 | 「令和7年度 卒業生の主な就職先(産業分類順)」に「株式会社高島屋」 | 令和7年度 |
| 明治学院大学 国際学部 国際学科 | 国際学科の「主な就職先」に「(株)高島屋」 | 2023〜2025年度(2026年5月1日現在) |
| 近畿大学 生物理工学部 遺伝子工学科 | 遺伝子工学科の「主な就職先一覧」に「高島屋」 | 2023〜2025年度卒業生実績 |
| 関西大学 法学部 | 法学部の「就職先一覧(2024年度)」に「高島屋」 | 2024年度 |
| 駒澤大学 経営学部 市場戦略学科 | 「2025年度卒業生(2026卒)」の市場戦略学科の欄に「高島屋」 | 2025年度卒業生 |
| 龍谷大学 文学部・経済学部・社会学部 | 「2025年度 就職実績一覧」の3学部の欄に「株式会社高島屋」。文学部は2023年度の一覧にも掲載 | 2025年度(文学部は2023年度も) |
学部の顔ぶれを見てください。文学部、国際学部 国際学科、法学部、経営学部 市場戦略学科、経済学部、社会学部、そして生物理工学部 遺伝子工学科。文系が中心ですが、理系の遺伝子工学科も入っています。募集要項に学部・学科の条件が書かれていないことと、この顔ぶれは矛盾しません。[1] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
地域も分かれています。東京(専修・日本・明治学院・駒澤)、大阪(近畿・関西)、京都(龍谷)。高島屋の主な勤務地は「日本橋店(東京)、新宿店、横浜店、玉川店、柏店、大阪店、京都店など関東・関西各店舗」なので、大学の所在地と勤務地の分布が重なっています。[1] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
会社が学歴・専攻について書いていること(引用)
まず最初に書いておきます。募集要項の冒頭には「2027年度 新卒採用の募集は終了しました。多数のご応募ありがとうございました。」「2028年度 新卒採用については、決定次第お知らせいたします。」とあります。この記事の内容は2027年度向けに公開されていた条件で、次の年度の募集は改めて確認してください。[1]
募集職種は「総合職」の1つだけです。募集要項の応募資格の欄には、こう書かれています。「2026年4月~2027年3月に4年制大学・専門学校(卒業時に高度専門士認定される課程)、大学院を卒業見込みの方及び2024年3月以降に4年制大学・専門学校(卒業時に高度専門士認定される課程)、大学院を卒業された方」。[1]
ここで2つのことが分かります。1つ目は、専門学校が名指しで対象に入っていること。「卒業時に高度専門士認定される課程」という条件付きですが、4年制大学と並べて書かれています。2つ目は、2024年3月以降の卒業者、つまり既卒3年分が対象であることです。[1]
そして、この記事でいちばん取り上げたい一文が続きます。「※卒業後3年以内であれば職歴の有無に関わらず対象になります。」。職歴があっても新卒の枠で受けられる、と会社が明記しています。[1]
一方で、学部・学科についての記載はありません。「学部・学科不問」という言葉が書かれているわけではなく、応募資格の条件として学部・学科が挙げられていない、というのが正確な言い方です。条件の一覧に無い、ということだけがここで言えることです。[1]
選考の流れも公開されています。「エントリーシートでの選考後、適性検査(SPI)、グループディスカッション、面接(複数回)を予定しています。」。エントリーシートの提出はクール制で、第1クールと第2クールの併願はできないと注記されています。[1]
会社の考え方の土台として、創業の精神「店是」も採用サイトに載っています。その4項目のうち1つはこうです。「顧客の待遇を平等にし、いやしくも貧富貴賤(ひんぷきせん)に依りて差等を附すべからず」。これは顧客についての言葉で採用の話ではありませんが、1831年創業の会社が何を大事にしてきたかを示す記載として読めます。[4]
ただし正確に書きます。会社が書いているのは応募資格であって、大学名についても学部・学科についても何も書いていません。大学名が選考でどう扱われているかは公開されていないので、「分からない」が正確な答えです。この記事が示せるのは、上の記載と、7大学の公式資料に社名が載っているという事実だけです。[1] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。高島屋の公開情報から特定できるのは次の5つです。
土俵1:職歴があっても新卒の枠で受けられる
「※卒業後3年以内であれば職歴の有無に関わらず対象になります。」。一度就職してから受け直す人を、条件で除外していません。卒業後の3年をどう過ごしたかを、応募資格の段階では問わないということです。[1]
土俵2:専門学校が名指しで対象に入っている
「専門学校(卒業時に高度専門士認定される課程)」が4年制大学・大学院と並べて書かれています。4年制大学を出ていることが前提になっていない入口です。[1]
土俵3:職種が1つで、入口が分かれていない
募集職種は総合職のみ。コース選びで悩む必要がなく、全員が同じ入口から入ります。入社後は「販売をはじめとする売場運営の知識やスキルを習得していただきます。その後、本人の希望や適性をふまえた上でジョブローテーションを行い」と書かれています。[1]
土俵4:試用期間に待遇の差がない
その他の欄に「〇試用期間あり(入社後3か月、待遇の差は無し)」。試用期間があること自体は珍しくありませんが、待遇に差がないと明記している会社は多くありません。[1]
土俵5:入社後に手を挙げる制度が3つ公開されている
自己申告制度(「毎年、全社員を対象に、次年度の配属に関する希望等を調査する制度。」)、オープンエントリー制度(「年に2回(原則)、特定の職務に対し公募を行う制度。」)、FA制度(「個人が次年度の所属に関して、「FA宣言」を行うことで、自身のキャリアを自らの意思で実現していくための制度です。」)。いずれも対象者に基準があると注記されていますが、入社後に自分から動く道が制度の名前つきで示されています。[3]
総合職の中身と、採用人数
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 2027年度 採用予定人数 | 70名程度 |
| 2026年度 採用人数 | 69名 |
| 2025年度 採用人数 | 62名 |
| 2024年度 採用人数 | 35名 |
2024年度の35名から2026年度の69名へ、2年でほぼ倍になっています。2027年度の予定も70名程度なので、採用を増やしている局面だと読めます。[1]
仕事の中身は募集要項に1段落で書かれています。「入社後は、販売をはじめとする売場運営の知識やスキルを習得していただきます。その後、本人の希望や適性をふまえた上でジョブローテーションを行い、将来的には、マネジャー、バイヤー、企画宣伝、広報、財務、EC事業、海外事業など様々な職務を経験していただきます。」。全員が売場から始まる、ということです。[1]
社員インタビューのページを見ると、この流れが実例で並んでいます。新宿店の紳士服 販売担当、京都店の呉服 販売担当、横浜店の外商部 外商営業担当職、法人事業部の法人営業担当、MD本部の化粧品バイヤー、EC事業部のバイヤー、京都店の企画宣伝部、情報システム部の情報システム担当。売場から本部へ、という道筋が具体的に示されています。[2]
海外についても制度があります。「海外派遣研修制度」は「海外店舗における業務運営ノウハウ、海外事業戦略の理解を通じて、将来のグローバル事業を担う人材の育成を目的とした海外派遣研修」で、加えて「欧州の駐在員事務所においてバイイングに関わる様々な活動を経験することによって、グローバルバイヤーに求められる幅広い実務知識、人的ネットワーク習得を目的としたグローバルバイヤー育成制度もあります。」と書かれています。[3]
資格については、社内認定ライセンスの一覧が公開されています。接客販売技能士、販売士、カラーコーディネーター、シューフィッター、コスメティックアドバイザー、ジュエリーコーディネーター、着付技能検定、インテリアコーディネーター、ソムリエ、美術検定、ITパスポート、日商簿記1級/2級、FP技能士1級/2級/3級など。「その知識・スキル保有が有効と考えられる資格を社内認定ライセンスとし、一定の条件のもと奨励金が支給されます。」とあり、入社後に取る前提で設計されています。[3]
応募できる条件と待遇
- 職種:総合職(1種類)
- 応募資格:2026年4月〜2027年3月に4年制大学・専門学校(卒業時に高度専門士認定される課程)、大学院を卒業見込みの方/2024年3月以降に同じ課程を卒業された方。「※卒業後3年以内であれば職歴の有無に関わらず対象になります。」
- 初任給:基本給270,000円。諸手当は通勤手当、超過勤務手当、地域手当など
- 昇給:年1回(5月)。賞与:年2回(6月・12月)
- 主な勤務地:日本橋店(東京)、新宿店、横浜店、玉川店、柏店、大阪店、京都店など関東・関西各店舗
- 勤務・退出時間:シフト勤務(基本形9:40〜18:15、その他営業時間に合わせた勤務、11:35〜20:10なども有り)
- 休日・休暇:年間休日122日、有給休暇年間11日〜20日(年2回の10日連休、5年ごとの14日連休制度有)
- 試用期間:入社後3か月(待遇の差は無し)
- 福利厚生:社内預金制度、社員持株会、社員買物制度、育児休職制度、育児勤務制度、短期育児休暇制度、社員再雇用制度、妊婦勤務制度、出産休暇、配偶者分娩休暇、介護休暇制度、介護勤務制度、ボランティア休職制度、ボランティア休暇制度、スクールイベント休暇、ワークライフバランス休暇、社宅制度(対象者のみ、社内規則あり)など
- 働き方:在宅勤務制度(2017年導入)、副業制度(「短時間勤務」や「休暇・休職」等の制度を導入し、副業を支援)
- 両立支援:育児休職は3歳まで・2回まで分割可、育児の勤務方法は小学校3年生修了時まで(一部パターンは小学校6年生修了時まで)で計9パターン、介護は対象家族1人につき通算9年まで計10パターン
- 選考:エントリーシートでの選考後、適性検査(SPI)、グループディスカッション、面接(複数回)
休暇の設計を見てください。年間休日122日に加えて「年2回の10日連休、5年ごとの14日連休制度」。さらに「リザーブ休暇」という、年次有給休暇を積み立てて使途を限って使える休暇が年間30〜40日まで用意されています。百貨店はシフト勤務なので、まとまった休みが取れるかどうかは働き方を左右します。[1] [5]
パートナーへの福利厚生についても記載があります。「同性パートナーや事実婚パートナーが婚姻関係に相当する場合、配偶者を対象とした福利厚生制度・グループ共済会メニューを活用できます。」。ダイバーシティ推進方針にも「人種・国籍・年齢・性別・性的指向/性自認・障がい・雇用形態・働き方などの違いを越えて」と書かれています。[5]
公開されている数字で、輪郭をつかむ
会社の規模は会社概要のページで確認できます。創業は1831年(天保2年)、設立は1919年(大正8年)。従業員数は「連結10,556名 単体6,611名」(2026年2月末時点)、営業収益は「連結4,924億円 単体3,280億円」、営業利益は「連結535億円 単体242億円」(いずれも2026年2月期)。店舗展開は「国内百貨店11店舗、海外4店舗、東神開発の単独施設5店舗」です。[4]
採用の数字と並べてみます。単体6,611名の会社が、1年に70名程度を採る計画です。1学年で全社員の1%程度ということになります。[1] [4]
海外の展開も具体的です。関連会社にタカシマヤ シンガポール LTD.、上海高島屋百貨有限公司、タカシマヤ ベトナム LTD.、サイアム タカシマヤ(タイランド) CO., LTD.が並んでいます。海外派遣研修制度がある背景は、この店舗網です。[3] [4]
初任給は基本給270,000円。年間休日122日。試用期間3か月で待遇の差なし。この3つは、他社の募集要項と並べて比べられる数字です。[1]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。2027年度の募集は終了しているので、次の年度の募集要項が出たら同じ手順で読み直してください。
- 1〜3日目:自分が応募資格に当てはまるかを数える。卒業年(2024年3月以降か)と、職歴の有無は問われないことを確認する
- 4〜7日目:勤務がシフト制であること(基本形9:40〜18:15、11:35〜20:10なども有り)と、主な勤務地が関東・関西の各店舗であることを、生活の条件として確かめる
- 8〜14日目:社員インタビューを、売場から本部への道筋という観点で読む。販売担当 → ショップマネジャー → バイヤー → 本部という流れが実例で並んでいる
- 15〜21日目:エントリーシートを書く。選考はESの後に適性検査(SPI)、グループディスカッション、面接(複数回)と続くので、書いた内容を口で説明できるようにしておく
- 同じ週:グループディスカッションは1人で準備しにくい工程なので、大学のキャリアセンターや友人と練習の機会を作る
- 22〜30日目:社内認定ライセンスの一覧(接客販売技能士、販売士、カラーコーディネーター、ソムリエ、日商簿記など)を見て、入社後に取りたいものを1つ言葉にしておく。入社前に取る必要はないが、何に関心があるかを説明する材料になる
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば全員が売場から始まると書かれているのを読んで、接客の現場で何をしたいのかを具体的に考えたなら、それは自分の言葉で話せる出発点です。「人と接する仕事がしたい」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。シフト勤務であること、勤務地が関東・関西であることも、受け止めたうえで応募していると伝わるように書いてください。[1]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、高島屋の公式新卒採用サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 高島屋 新卒採用 募集要項確認日:2026-09-10 / 2027年度新卒採用の募集終了の告知、エントリーシート提出のクール制と併願不可、応募資格(4年制大学・専門学校〈高度専門士認定される課程〉・大学院、2024年3月以降の卒業者、卒業後3年以内は職歴の有無に関わらず対象)、職種(総合職)、仕事内容とジョブローテーション、初任給270,000円、諸手当、昇給・賞与、主な勤務地、シフト勤務の時間帯、年間休日122日と有給休暇・連休制度、保険、福利厚生制度、試用期間3か月(待遇の差は無し)、採用予定人数70名程度と過去の採用人数(2026年度69名・2025年度62名・2024年度35名)、採用選考の予定
- 高島屋 新卒採用サイト トップ確認日:2026-09-10 / 採用メッセージ・高島屋の大切なポイント・データで見る高島屋・高島屋の仕事MAP・会社概要・社員インタビュー一覧・プロジェクトストーリー・働き方・外部評価・キャリア開発・募集要項・インターンシップ・内定者アンケートへの導線
- 高島屋 新卒採用 キャリア開発確認日:2026-09-10 / 自己申告制度、オープンエントリー制度、FA制度、海外派遣研修制度とグローバルバイヤー育成制度、研修制度(職務別研修・マインドセットメニュー・次世代人材育成メニュー)、自己啓発支援制度と社内認定ライセンスの一覧、メンター制度
- 高島屋 新卒採用 会社概要確認日:2026-09-10 / 高島屋グループ経営理念「いつも、人から。」と指針、企業メッセージ、創業の精神【店是】4項目、基本情報(事業内容、創業1831年、設立1919年、資本金、代表者、店舗展開、従業員数 連結10,556名・単体6,611名、営業収益、営業利益)、関連会社の一覧
- 高島屋 新卒採用 働き方確認日:2026-09-10 / ダイバーシティ推進方針3項目、両立支援制度(育児・介護・副業・ボランティア・不妊治療の休職/勤務方法/休暇の一覧、リザーブ休暇)、在宅勤務制度(2017年導入)、副業制度、新タカシマヤ提案運動とフューチャープランニング、パートナーへの福利厚生メニュー、社員食堂、その他制度・福利厚生例
- 専修大学 令和7年度 卒業生〔一部〕の学部別主な就職先確認日:2026-09-09 / 学部が横に並ぶ表。5列目の文学部の欄に(株)高島屋
- 日本大学 令和7年度 卒業生の主な就職先(産業分類順)確認日:2026-09-09 / 令和7年度卒業生の主な就職先を産業分類順に並べた一覧に株式会社高島屋
- 明治学院大学 就職・進路データ確認日:2026-09-09 / 2023〜2025年度の学科別の主な就職先(各学科の一覧の直後に2026年5月1日現在)。国際学部 国際学科の欄に(株)高島屋
- 近畿大学 生物理工学部 卒業生の進路・就職先確認日:2026-09-09 / 生物理工学部の学科別の主な就職先一覧。遺伝子工学科(2023〜2025年度卒業生実績)の欄に高島屋
- 関西大学 法学部 就職先一覧確認日:2026-09-09 / 法学部の就職先一覧(2024年度)に高島屋
- 駒澤大学 2025年度卒業生(2026卒)主な就職先確認日:2026-09-09 / 2025年度卒業生(2026卒)の学部・学科・専攻別の主な就職先。経営学部 市場戦略学科の欄に高島屋
- 龍谷大学 2025年度 就職実績一覧確認日:2026-09-09 / 2025年度 就職実績一覧。文学部・経済学部・社会学部の欄に株式会社高島屋
- 龍谷大学 2023年度 就職実績一覧確認日:2026-09-09 / 2023年度 就職実績一覧。文学部の欄に株式会社高島屋