どの大学から入っているのか。分かる範囲と、間違えやすいところ

会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を一つずつ確認しています。高砂熱学工業について社名を確認できたのは、次の27大学です。国立・公立・私立、理系・文系がはっきりばらけています。[9] [10] [11] [12] [13]

高砂熱学工業を就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月9日確認)
大学・学部・学科掲載されている資料と欄対象年度
工学院大学「過去3ヵ年の主な就職先(一般企業)」に「高砂熱学工業株式会社」(2023年度3・2024年度2・2025年度6・総計11)2026年5月1日現在
創価大学 経済学部/経営学部/法学部/文学部/理工学部学部別進路状況の各学部の一覧に「高砂熱学工業(株)」2020年度〜2025年度卒業生
岩手大学 人文社会科学部「進路先一覧」建設業の欄に「高砂熱学工業株式会社」(人数1・勤務地は宮城県)令和5(2023)年度
青山学院大学 専門職大学院 会計プロフェッション研究科「専門職大学院 進路決定状況」の会計プロフェッション研究科の列に「高砂熱学工業(株)」2024年度
名古屋商科大学 経営学部 経営学科業種別就職先一覧に「高砂熱学工業」。同じページの内定者記事でも経営学部経営学科の学生の内定として紹介2026年
東京経済大学 経済学部/コミュニケーション学部「主要就職先リスト」の各学部の欄に「高砂熱学工業」2023年度・2024年度
千葉工業大学 建築学科/金融・経営リスク科学科「主な進路先」の各学科の欄に「高砂熱学工業㈱」資料に対象年度の明記なし
実践女子大学 人間社会学部「2025年度(2026年3月)卒業生の主な就職先」に「高砂熱学工業株式会社」2025年度(2026年3月卒業生)
福岡大学 工学部 建築学科/機械工学科「学部別の主な就職先」の各学科の欄に「高砂熱学工業(株)」令和6年度
大阪工業大学 工学部 建築学科「主な就職先」の総合建設・設備工事業の欄に「高砂熱学工業」2023年度〜2025年度
関東学院大学 建築・環境学部 建築・環境学科「<主な就職先>」に「高砂熱学工業」資料に対象年度の明記なし
近畿大学 産業理工学部 建築・デザイン学科「主な就職先」に「高砂熱学工業」2025年度卒実績
神奈川大学 工学部 物質生命化学科「主な就職先企業」に「高砂熱学工業」2009年度
神奈川工科大学 機械工学科/ホームエレクトロニクス開発学科「卒業生の主な就職先(過去5年)」の各学科の欄に「高砂熱学工業(株)」2022年度時点の過去5年
東北工業大学「主な就職先実績」および学科ページの「主な就職先」に「高砂熱学工業(株)」2023年度(2024.3卒)・2024年度(2025.3卒)
東北学院大学 工学部「過去3年間の主な進路実績」に「高砂熱学工業」2022〜2024年度
国士舘大学 理工学部「主な就職先」に「高砂熱学工業」令和6年度
城西国際大学「主な就職先」に「高砂熱学工業株式会社」2025年度卒業生
名桜大学「主な就職先一覧」建設業の欄に社名の掲載令和7年度
摂南大学 大学院「就職実績(大学院)」の「近年の主な就職先」に「高砂熱学工業(株)」資料に対象年度の明記なし
高知工科大学「就職先企業名一覧(学士・修士)」に「高砂熱学工業(株)」2024年度〜2026年度
中部大学 建築学科「学部・学科別就職状況」建築学科の欄に社名の掲載2023年〜2026年
愛知工業大学 建築学科「主な進路・就職先一覧(建築学科)」に「高砂熱学工業株式会社」(勤務地は東京都)2026年3月卒
流通経済大学「主な就職先」に「高砂熱学工業株式会社」2020年度
明治学院大学 法学部 法律学科学科ごとの「主な就職先」に社名の掲載2026年5月1日現在
金沢工業大学「進路データ 都道府県別 主な就職先」の五十音順の一覧に「高砂熱学工業」(右の数字は17)一覧に対象年度の明記なし
明星大学「卒業後の進路(主な内定先)」に社名の掲載。資料の構成上、どの学部・学科の欄かは特定できない2026年の就職データ
[9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36]

人数まで確かめられた2件

工学院大学の「過去3ヵ年の主な就職先(一般企業)」は、過去3ヵ年の就職者数合計が7名以上の企業だけを載せた一覧です。ここに「高砂熱学工業株式会社」があり、2023年度3名、2024年度2名、2025年度6名、総計11名と書かれています。同じ一覧の上位には日立製作所37名、大和ハウス工業32名、大成建設30名が並びます。11名という数字は、1つの大学から3年で二桁が入っているということです。[9]

もう1件は岩手大学です。令和5(2023)年度の人文社会科学部卒業生の進路先一覧に、建設業の欄で「高砂熱学工業株式会社」1名(勤務地は宮城県)と載っています。国立大学の人文社会科学部から、空調設備の会社に進んだ人がいるということです。[11]

創価大学の6年分が、この会社の性格を示している

もっとも情報量が多いのは創価大学です。学部別進路状況のページを2020年度から2025年度までさかのぼると、次のように社名が出てきます。2025年度は経営学部経営学科。2024年度は経済学部経済学科と経営学部経営学科。2023年度は経営学部経営学科・法学部法律学科・文学部人間学科・理工学部環境共生工学科の4学部。2022年度は経済学部経済学科・経営学部経営学科・法学部法律学科、加えて「有名企業400社等への就職実績」の一覧にも社名があります。2021年度は経営学部経営学科、2020年度は経済学部・経営学部・理工学部。[10]

6年分で、経済・経営・法・文・理工の5学部にまたがっています。特定の学部の指定校のような入り方ではなく、複数の学部から継続的に入っている形です。この会社を「理系の会社」だと思って外していた人は、ここを見てください。[10]

間違えやすいところ:金沢工業大学の数字は「その年に入った人数」ではない

金沢工業大学の「進路データ 都道府県別 主な就職先」にも社名があり、右に17という数字が並んでいます。この数字を「その年に17人入った」と読むと間違いです。同じ大学が別に出している「進路データ 過去3年間の主な就職実績」は企業名、在籍者数、2026年3月卒、2025年3月卒、2024年3月卒という列でできていて、そちらの「在籍者数」の値(清水建設137、三菱電機228、日本コムシス72、NECソリューションイノベータ141、住友林業47)が、都道府県別の一覧の数字と5社とも一致します。つまりこの17は、金沢工業大学の出身者が何人その会社に在籍しているかを示す人数だと読むのが妥当です。[35] [37]

もう1つ。表の最後にある明星大学だけは、掲載されているブロックがどの学部・学科のものかを資料の構成から確定できませんでした。社名が載っている事実は確かなので表には入れ、学部の欄は空けています。「どこに載っているかを言えない」ことは、そのまま書いておきます。[36]

会社が学歴について書いていること(引用)

この会社には、他社ではあまり見ない専用ページがあります。「文系学生向け施工管理職特設ページ」です。冒頭にはこう書かれています。「高砂熱学では、文系出身の社員が多く活躍しています。このサイトでは「専門知識がないけど大丈夫?」「専攻は違うけど建物に関わる仕事がしたい!」「本当に成長できる?」といった多く寄せられる疑問にお答えしています。」[2]

このページの中心は座談会です。「文系出身の施工管理職を集めた今回の座談会。その発起人は、なんと小島社長本人でした。小島社長が文系出身者に聞きたい質問を集め、ディスカッションを行いました。」。社長が自分で質問を集めて、文系出身の施工管理職に聞いた、という説明です。会社が文系採用を建前で言っているのか、実際に人がいるのかを見分ける材料として、ここは強い。[2]

実際に登場する社員の出身学部も、会社が明記しています。特設ページの「先輩社員の声」は4名で、2021年入社の経済学部卒、2018年入社の法学部卒(現在は主任)、2020年入社の経済学部卒、2021年入社の政経学部卒。採用サイト本体の社員インタビュー8名を見ても、施工管理に「工学部 卒」「建築学科 卒」と並んで「法学部 卒」(2019年入社)があり、営業に「現代法学部 卒」(2013年入社)、技術営業に「経営情報学部 卒」(2017年入社)、研究開発に「生命科学系専攻 修了」(水素技術開発室)が並びます。[1] [2]

社員自身の言葉も引用しておきます。法学部卒で名古屋支店の主任になっている社員は「高砂熱学は研修制度が充実しているので、ゼロからのスタートでも理系出身の方と同じように知識と経験を積むことができます。」と書いています。経済学部卒の社員は「文系の方でも施工管理の仕事に就くことができます。むしろ文系出身の方が向いている仕事内容も多くあり、コミュニケーション能力を活かしてどんどん活躍することができます。」。もう1人の経済学部卒の社員は「学部や専攻に関係なく広い視野で就職活動に挑戦してほしいと思います。」と締めています。[2]

ただし、新卒の募集要項は会社のサイトに置かれていない

正直に書きます。この会社の採用サイトには、新卒の募集要項のページがありません。2026年9月9日時点で確認した範囲は次のとおりです。採用サイト(tte-net.com/recruit/)のトップページのHTMLに書かれているリンクを全部並べても、募集要項にあたるページは無い。requirement.html、recruitment.html、entry/、data/など6つのURLを直接叩いても404が返る。ページを後から読み込むための仕組み(JavaScriptで取得するデータ)も見当たりません。[1]

会社のサイトで募集要項の形になっているのは、「ハンディキャップ採用[新卒/キャリア 共通]」のページだけです。そこには新卒の応募資格として「2027年3月に修士・博士修了、学部・高専卒業予定者」、試験方法として「書類選考、面接、必要に応じパソコンの実技試験」、勤務時間「8:45~17:30」、休日休暇「完全週休2日制、祝日、年次有給休暇(初年度10日、2年目以降12~20日、最大20日、時間単位有給制度有)、年末年始、夏期休暇(7~9月で最大3日間)」、勤務地として本社・東京本店・エンジニアリング事業部・横浜支店・関信越支店・札幌支店・東北支店・名古屋支店・関西支店・中四国支店・九州支店が挙げられています。[4]

これは新卒とキャリアで共通のページなので、一般の新卒採用の条件がそのまま同じとは限りません。給与も書かれていません。応募を考えるなら、就職情報サイトに出ている募集要項を見たうえで、条件は会社に直接確認してください。「公式サイトに書いていないことを、書いてあるかのように扱わない」というのが、この記事の姿勢です。[1] [4]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

ここからが本題です。公開されている情報の中で、大学名が関係しない部分を特定します。ここに時間を使うのが、いちばん効率がいい。

1. 入社後6ヶ月の集合教育が、全員に同じ形で用意されている

会社の説明はこうです。「新入社員に対し、6ヶ月間の集合教育を実施しています。この研修では、全国の新入社員が一同に集合し、現場実習も交えながら、当社社業の知識のみならず、当社の生業が何であるか(ミッションへの合意を含む)を習得していきます。」。文系向けページでも同じ研修が「デビュー前の充実した研修」として紹介されています。[2] [7]

6ヶ月というのは、建設業の新入社員研修としてはかなり長い部類です。ここで前提知識の差を埋める設計になっているから、会社は文系を採れる。逆に言えば、入る前に空調の知識を持っているかどうかは、選考の主要な軸にはなりにくい、と読めます。[7]

2. 入社1〜3年目に専任の指導教官が付く

「Takasago Elder System(TES)」という制度があります。会社の説明は「入社1~3年次の技術系社員(ルーキー)に対して専任の指導教官(エルダー)を決め、ルーキーがエルダーから、技術や業務の知識はもちろん仕事に対する態度や信念、考え方のすべてを吸収し成長できるよう取り入れている研修システムです。」。文系向けページでは「デビュー後も先輩がサポート」として同じ制度が紹介されています。[2] [7]

制度として指導係が決まっているかどうかは、配属後の伸び方に効きます。「先輩に恵まれるかどうか」の運の要素を減らす仕組みだからです。[7]

3. 資格は入社後に取る前提で、会社が費用を出す

資格取得支援制度について、会社はこう書いています。「当社の業務上必要な資格や技術向上のために有用な資格については、全社的に取得を推奨しています。主な資格について講習会やガイダンスを開催しているほか、難易度の高い資格の取得について学費を補助する特別支援策などを充実させています。」。グループ独自の教育機関「タカサゴ・アカデミー」が「現場に即した技術や資格の取得を支援しています」とも書かれています。[7]

学生のうちに施工管理技士の資格を取っておくことはできません(実務経験が要ります)。だからこの分野では、資格の有無で学生を選別する仕組みがそもそも成り立たない。入ってから取るものだと会社が明言しているので、いま資格が無いことを不安に思う必要はありません。[7]

4. 仕事の中身が、知識より段取りとコミュニケーションに寄っている

会社は施工管理の仕事をこう定義しています。「施工管理の仕事は、建設プロジェクトの司令塔として、さまざまな関係者とコミュニケーションをとり、施工を行う作業員の方に指示を出し、プロジェクトを円滑に進め、完了まで進めていく役割を担います。」。具体的な業務は工程管理、安全管理、施工図作成、機器選定、予算管理、試運転・調整の6つです。[3]

文系向けページの社員も、同じことを違う言い方で書いています。「計算する業務もありますが、研修資料や高砂熱学独自の技術資料には計算式や計算方法が記載されており、都度確認してクリアできるようになっているので安心して業務に取り組むことができます。加えて、知識以上に必要なのがコミュニケーションスキルだと感じます。」。ここに、部活・アルバイト・ゼミで人をまとめた経験がそのまま使えます。大学名ではなく、その経験を具体的に話せるかどうかが問われる部分です。[2]

職種と事業。空調の会社が月面まで手を伸ばしている

採用サイトの職種は5つです。施工管理、設計、研究開発、DX推進、営業。中心は施工管理で、社員インタビューも施工管理が最も多く並びます。[1] [3]

事業領域は3つに分かれます。1つ目は一般設備で、オフィスビルの空調、運転状況を「見える化」して省エネルギー運用にするファシリティマネジメント、一つの街をまるごと冷暖房する地域冷暖房、ランドマークをつくる特殊空調。2つ目は産業設備で、気圧の力で病原菌の侵入を防ぐクリーンルーム、大気中の水分を極限まで取り除くドライルーム、必要な空間のみを清潔な空気環境にする空調システム。3つ目が新領域事業で、過冷却技術を用いた高鮮魚流通事業(SIS事業)、水素エネルギー利用システム、そして「宇宙・月面領域への挑戦」です。[8]

社員インタビューの1人は本社の水素技術開発室に所属し、出身は「生命科学系専攻 修了」。空調の会社の中に、水素やカーボンニュートラルの部署があるということです。志望動機を書くとき、「空調」だけで話を閉じないほうがいい理由がここにあります。[1] [8]

勤務地は全国です。ハンディキャップ採用のページに挙がっている勤務地は、本社、東京本店、エンジニアリング事業部、横浜支店、関信越支店、札幌支店、東北支店、名古屋支店、関西支店、中四国支店、九州支店。大学側の資料でも、岩手大学の卒業生は宮城県、愛知工業大学の卒業生は東京都と勤務地が記録されています。地元で働きたい人にとって、支店の分布は先に見ておく価値があります。[4] [11] [33]

公開されている条件と、確認できなかったこと

この会社については、書けることと書けないことをはっきり分けます。

会社のサイトで確認できた条件(2026年9月9日確認)
項目内容出どころ
新卒の応募資格2027年3月に修士・博士修了、学部・高専卒業予定者ハンディキャップ採用[新卒/キャリア 共通]のページ
試験方法書類選考、面接、必要に応じパソコンの実技試験同上
勤務時間8:45~17:30同上
休日休暇完全週休2日制、祝日、年次有給休暇(初年度10日、2年目以降12~20日、最大20日、時間単位有給制度有)、年末年始、夏期休暇(7~9月で最大3日間)同上
諸手当通勤(全額)、住宅、現場手当など同上
勤務地本社/東京本店/エンジニアリング事業部/横浜支店/関信越支店/札幌支店/東北支店/名古屋支店/関西支店/中四国支店/九州支店同上
新入社員研修6ヶ月間の集合教育(全国の新入社員が集合、現場実習を含む)成長支援について
一般の新卒募集要項会社の採用サイトには掲載が見当たらない(給与・採用人数も不明)採用サイトのHTML内リンクの全件確認、6つのURLの直接確認
[4] [7] [1]

確認できなかったのは、一般の新卒採用の給与、採用人数、選考フロー、エントリーの締切です。これらは就職情報サイト側に掲載されている可能性が高いので、必ずそちらと、会社への直接の問い合わせで確かめてください。ここに書いていないことを、この記事から推測しないでください。[1]

ハンディキャップ採用のページには、会社の姿勢が書かれています。「「人の和と創意で社会に貢献」という社是を掲げてきた当社では、ハンディキャップは個性であると捉え、全ての社員が共に切磋琢磨し、協力しながら仕事をしています。全社員が同じ人事制度、キャリアアッププランを取り入れて、自分が望むキャリア実現に向けて、日々働いています。」。配慮の内容として「UDトーク導入、筆談、電話対応不要、会議前後の情報保障、通院配慮、業務量調整 等 個別対応」が挙げられ、雇用実績として「心臓/上下肢/視覚/聴覚/膵臓/言語 等」と書かれています。[4]

会社を知る材料。誰でも同じものが読める

志望動機に使える数字は、すべて会社が公開しています。ここに挙げたものは、どの大学の学生でも同じように読めます。

高砂熱学工業の会社概要(会社公表・2026年9月9日確認)
項目内容
社名高砂熱学工業株式会社(Takasago Thermal Engineering Co., Ltd.)
創立1923年(大正12年)11月16日
資本金13,134百万円
売上高423,923百万円(2026年3月末 連結)
従業員数2,469名(2026年3月末 単体)
所在地東京都新宿区新宿6丁目27番30号
株式東京証券取引所プライム市場上場
[5]

創立は1923年、100年を超える会社です。売上高4,239億円に対して単体の従業員は2,469名。1人あたりの売上が大きいのは、工事を自社の社員だけで行うのではなく、施工管理として現場をまとめる仕事だからです。仕事の中身と数字がつながっているので、面接で話すときの材料になります。[3] [5]

会社が公開しているESGデータ(単体・年度)
項目20202021202220232024
従業員数(人)2,1162,1312,1662,2302,365
女性従業員比率(%)14.617.318.219.420.7
女性管理職比率(%)1.51.61.92.32.8
入社3年内離職率(%)12.56.511.57.113.3
キャリア採用者比率(%)9.18.916.516.920.3
外国籍従業員比率(%)3.03.03.54.44.3
男性社員の育児休職取得率(%)27.721.585.198.196.8
[6]

この表の読み方を2つ書いておきます。1つは従業員数が5年で2,116人から2,365人へ増えていること。人を増やしている会社です。もう1つは入社3年内離職率が6.5%から13.3%の間で動いていること。良い年と悪い年があります。会社が都合の悪い数字も出しているという点は、それ自体が判断材料になります。[6]

女性従業員比率は14.6%から20.7%へ上がっていますが、女性管理職比率は2.8%です。女性の学生がこの会社を見るときは、この2つの数字の差を見たうえで、面接で「女性管理職候補者比率(課長代理 社員比率)が4.2%から9.3%に増えている理由」を聞いてみるといいと思います。会社は女性社員が語る座談会のページも公開しています。[1] [6]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜3日目:「文系学生向け施工管理職特設ページ」を最後まで読む。社長が発起人になった座談会と、経済学部卒・法学部卒・政経学部卒の4名の答えが載っている。自分と近い学部の人がどう答えているかを見る
  2. 4〜7日目:新卒の募集要項が会社サイトに無いことを前提に、就職情報サイト側の掲載を探す。見つけたら、給与・採用人数・選考フロー・締切をメモし、不明点は会社に直接問い合わせる。ここを人任せにしない
  3. 同じ週:施工管理の6つの業務(工程管理、安全管理、施工図作成、機器選定、予算管理、試運転・調整)を書き出し、自分の経験でどれに近いことをしたかを1つずつ当てはめる。文化祭の運営でも、部活の遠征手配でも、アルバイトのシフト作成でもいい
  4. 8〜14日目:事業領域の3つ(一般設備、産業設備、新領域事業)から1つ選び、その中の具体的なテーマを1つ決めて300字で書く。新領域事業には過冷却技術を使った高鮮魚流通事業、水素エネルギー利用システム、宇宙・月面領域への挑戦がある
  5. 15〜21日目:勤務地の一覧(本社、東京本店、エンジニアリング事業部、横浜、関信越、札幌、東北、名古屋、関西、中四国、九州)を見て、自分が働く場所の希望を言えるようにしておく。全国転勤の有無は必ず確認する
  6. 22〜30日目:面接で聞くことを5つ用意する。ESGデータを見たうえでの質問(入社3年内離職率の年による差、キャリア採用者比率が9.1%から20.3%へ増えた背景など)は、会社が公開している数字を読んできた証拠になる

文系の学生がこの会社を受けるときに、いちばんやってはいけないのは「理系の知識を付け焼き刃で覚えて話す」ことです。会社の社員自身が「入社前は、理系の内容を頑張って勉強して他の人に追いつこうと思っていたくらいです。実際には良い意味で想像がはずれ、一歩一歩着実に成長することができています。」と書いています。6ヶ月の集合教育と専任の指導教官の制度がある以上、知識は入ってから積む前提です。面接で見られるのは、その積み方ができる人かどうかのほうです。[2] [7]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容はすべて2026年9月9日に会社の公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。とくにこの会社は新卒の募集要項が公式サイトに無いので、応募の前に必ず最新の情報を自分で確認してください。文系から施工管理を志望する組み立て方や、経験の言葉にし方で迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 高砂熱学工業 採用サイト確認日:2026-09-09 / 新卒採用サイトの構成(メッセージ、会社を知る、仕事を知る、社員を知る、制度を知る、社風を知る)。社員インタビュー8名の所属・入社年・出身が併記されており、施工管理に「工学部 卒」「建築学科 卒」「法学部 卒」、設計企画に「建築学専攻 修了」、研究開発に「生命科学系専攻 修了」、DX推進に「工学部 卒」、営業に「現代法学部 卒」、技術営業に「経営情報学部 卒」とある。新卒の募集要項ページは存在せず、トップページのHTML内リンクの全件確認と6つのURLの直接確認(いずれも404)で不在を確かめた
  2. 高砂熱学工業 文系学生向け施工管理職特設ページ確認日:2026-09-09 / 「高砂熱学では、文系出身の社員が多く活躍しています。」の書き出し、小島社長が発起人となった文系出身施工管理職の座談会、施工管理の魅力、「専門知識がなくても大丈夫」(6ヶ月間の集合教育、入社1〜3年次の専任指導教官)、先輩社員4名(2021年入社 経済学部卒、2018年入社 法学部卒・主任、2020年入社 経済学部卒、2021年入社 政経学部卒)のQ&A
  3. 高砂熱学工業 仕事紹介 施工管理確認日:2026-09-09 / 施工管理の定義(建設プロジェクトの司令塔)、主な仕事6つ(工程管理、安全管理、施工図作成、機器選定、予算管理、試運転・調整)、職種の一覧(施工管理、設計、研究開発、DX推進、営業)
  4. 高砂熱学工業 ハンディキャップ採用[新卒/キャリア 共通]確認日:2026-09-09 / 会社サイトで唯一「募集要項」の形になっているページ。業務内容(技術・事務)、新卒の応募資格「2027年3月に修士・博士修了、学部・高専卒業予定者」、試験方法、給与改定・賞与、勤務時間8:45〜17:30、休日休暇、諸手当、社会保険、退職金、福利厚生、配慮内容、雇用実績、勤務地の一覧
  5. 高砂熱学工業 会社概要確認日:2026-09-09 / 社名、創立1923年(大正12年)11月16日、資本金13,134百万円、売上高423,923百万円(2026年3月末 連結)、決算期、東京証券取引所プライム市場上場、所在地、代表者、従業員数2,469名(2026年3月末 単体)
  6. 高砂熱学工業 ESGデータ確認日:2026-09-09 / 単体の2020〜2024年度データ。従業員数、障がい者雇用率、女性従業員比率、女性管理職比率、女性管理職候補者比率、男女別の平均勤続年数、入社3年内離職率、男性社員の育児休職取得率、キャリア採用者比率、外国籍従業員比率
  7. 高砂熱学工業 成長支援について確認日:2026-09-09 / 人財マネジメント基本方針、タカサゴ・アカデミーによる人財育成、1年次基礎技術研修(6ヶ月間の集合教育)、Takasago Elder System(TES、入社1〜3年次の技術系社員に専任の指導教官)、資格取得支援制度
  8. 高砂熱学工業 事業領域確認日:2026-09-09 / 3つの事業(一般設備=オフィスビルの設備・ファシリティマネジメント・地域冷暖房・特殊空調、産業設備=クリーンルーム・ドライルーム・空調システム、新領域事業=過冷却技術を用いた高鮮魚流通事業・水素エネルギー利用システム・宇宙・月面領域への挑戦)と国際事業
  9. 工学院大学 過去3ヵ年の主な就職先(一般企業)確認日:2026-09-09 / 2026年5月1日現在。過去3ヵ年の就職者数合計が7名以上の一般企業の一覧に「高砂熱学工業株式会社 2023年度3・2024年度2・2025年度6・総計11」
  10. 創価大学 学部別進路状況確認日:2026-09-09 / 2020年度〜2025年度卒業生の学部別進路状況。経済学部経済学科・経営学部経営学科・法学部法律学科・文学部人間学科・理工学部環境共生工学科の一覧に「高砂熱学工業(株)」。2022年度卒業生の「有名企業400社等への就職実績」にも掲載
  11. 岩手大学 令和5(2023)年度 人文社会科学部卒業生 進路先一覧確認日:2026-09-09 / 建設業の欄に「高砂熱学工業株式会社」1名、都道府県は宮城県
  12. 青山学院大学 進路状況(学部)確認日:2026-09-09 / 2024年度。「専門職大学院 進路決定状況」の3列のうち、会計プロフェッション研究科の列に「高砂熱学工業(株)」。列の対応は見出しと本文行の表示位置(全角を2桁として計算)で確認
  13. 名古屋商科大学 就職・キャリア確認日:2026-09-09 / 2026年の業種別就職先一覧(株式会社等は省略)に「高砂熱学工業」。同じページの内定者紹介にも「経営学部経営学科4年」の学生が高砂熱学工業から内定を得たことが掲載されている
  14. 東京経済大学 主要就職先リスト(2024年度)確認日:2026-09-09 / 2024年度。経済学部とコミュニケーション学部の欄に「高砂熱学工業」
  15. 東京経済大学 主要就職先リスト(2023年度)確認日:2026-09-09 / 2023年度。経済学部の欄に「高砂熱学工業」
  16. 千葉工業大学 主な進路先確認日:2026-09-09 / 建築学科および金融・経営リスク科学科の欄に「高砂熱学工業㈱」
  17. 実践女子大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 2025年度(2026年3月)卒業生の主な就職先。人間社会学部の欄に「高砂熱学工業株式会社」
  18. 福岡大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 令和6年度 学部別の主な就職先。工学部の建築学科と機械工学科の欄に「高砂熱学工業(株)」
  19. 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]確認日:2026-09-09 / 工学部 建築学科の「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」総合建設・設備工事業の欄に「高砂熱学工業」
  20. 関東学院大学 進路・就職確認日:2026-09-09 / 建築・環境学部 建築・環境学科の「<主な就職先>」に「高砂熱学工業」
  21. 近畿大学 産業理工学部 卒業生の進路・就職先確認日:2026-09-09 / 2025年度卒実績。建築・デザイン学科の「主な就職先」に「高砂熱学工業」
  22. 神奈川大学 学部別の主な就職先企業確認日:2026-09-09 / 2009年度。工学部 物質生命化学科の「主な就職先企業」に「高砂熱学工業」。年度が古い点に注意
  23. 神奈川工科大学 卒業生の主な就職先確認日:2026-09-09 / 2022年度時点の過去5年。機械工学科とホームエレクトロニクス開発学科の欄に「高砂熱学工業(株)」
  24. 東北工業大学 主な就職先実績確認日:2026-09-09 / 2024年度(2025.3卒)の学部卒業生実績に「高砂熱学工業(株)」。2023年度(2024.3卒)の一覧、および建築学科・環境応用化学科などの学科ページの「主な就職先」にも掲載
  25. 東北学院大学 工学部 過去3年間の主な進路実績確認日:2026-09-09 / 2022〜2024年度の主な進路実績に「高砂熱学工業」
  26. 国士舘大学 理工学部 卒業後の進路確認日:2026-09-09 / 令和6年度 主な就職先に「高砂熱学工業」
  27. 城西国際大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 2025年度卒業生の主な就職先に「高砂熱学工業株式会社」。学科までは資料の構成から特定していない
  28. 名桜大学 主な就職先一覧確認日:2026-09-09 / 令和7年度 就職実績の「主な就職先一覧」建設業の欄に社名の掲載
  29. 摂南大学 就職実績確認日:2026-09-09 / 「就職実績(大学院)」の「近年の主な就職先」に「高砂熱学工業(株)」
  30. 高知工科大学 就職先企業名一覧確認日:2026-09-09 / 2024年度〜2026年度 卒業・修了の五十音順一覧(学士・修士)に「高砂熱学工業(株)」
  31. 中部大学 学部・学科別就職状況確認日:2026-09-09 / 2023年〜2026年の学部・学科別就職状況。建築学科の欄に社名の掲載
  32. 愛知工業大学 主な進路・就職先一覧(建築学科)確認日:2026-09-09 / 2026年3月卒。建築学科の一覧に「高砂熱学工業株式会社」、勤務地は東京都
  33. 流通経済大学 主な就職先確認日:2026-09-09 / 2020年度 主な就職先に「高砂熱学工業株式会社」
  34. 明治学院大学 就職関連データ確認日:2026-09-09 / 学部・学科ごとの「主な就職先」と「2026年5月1日現在」の付記。法学部 法律学科の欄に社名の掲載
  35. 金沢工業大学 進路データ 都道府県別 主な就職先確認日:2026-09-09 / 五十音順の一覧に「高砂熱学工業」。同じ表に清水建設137、三菱電機228など1大学の1年分とは考えにくい数字が並び、数字の意味を資料本文から確認できないため人数としては扱わない
  36. 明星大学 就職データ2026確認日:2026-09-09 / 「卒業後の進路(主な内定先)」に社名の掲載があるが、そのブロックがどの学部・学科のものかを資料の構成から確定できなかったため、本文の表には入れていない
  37. 金沢工業大学 進路データ 過去3年間の主な就職実績確認日:2026-09-09 / 企業名/在籍者数/2026年3月卒(学部・大学院)/2025年3月卒(学部・大学院)/2024年3月卒(学部・大学院)の列で構成された表。ここでいう「在籍者数」の値は、同じ大学の「都道府県別 主な就職先」に社名の右に並ぶ数字と一致する(清水建設137、三菱電機228、日本コムシス72、NECソリューションイノベータ141、住友林業47の5社で照合)

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