会社が「大学名」について書いていること(引用)

採用FAQの「出身大学は重要視されますか?」への答えを、そのまま引きます。「採用選考に際して、大学名による有利・不利は一切ありません。毎年、さまざまな学歴の方にご入社いただいております」。[1]‌‌‌‌​‌​​‌​‌‌‌​‌‌​​​​‌‌​‌​‌​​‌‌​​‌​‌‌‌​​‌‌‌‌‌​​‌‌​‌​​‌‌​​‌‌‌‌‌‌‌​

この記事が扱ってきた他のメーカーは、たいてい「学部・学科不問」「全学部全学科」と書きます。それは学部や学科についての記述で、大学名について述べたものではありません。タカラトミーは大学名そのものについて書いています。会社が公開している文として、これ以上はっきりしたものはありません。[1]

対象学歴も見てください。セールス&マーケティング職・コーポレート職・技術職・企画開発職の4職種すべてで「短大、専門、高専、大学、大学院卒」です。四年制大学に限定していません。短大・専門学校・高専が、四年制大学と同じ欄に並んでいます。[1]

技術職についても質問があります。「技術職に応募したいのですが、学部・学科による制限はありますか?」への答えは「特にございません。全学部・全学科対象です」。資格についても「セールス&マーケティング職、コーポレート職、技術職、企画開発職のいずれの職種も、応募時に必須で必要な資格は特にございません」と書かれています。[1]

どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる

会社が採用大学の一覧を出していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を確認しています。タカラトミーについて、現時点で確認できたのは4大学です。玩具の会社らしく、法学部・英語英文学科といった文系から入っています。[2] [3] [4] [5] [6]

タカラトミーを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月10日確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
ノートルダム清心女子大学 文学部 英語英文学科英語英文学科の「主な就職先(過去3年分)」に「タカラトミー」2026年時点の過去3年分
立命館大学 法学部「進路・就職先一例」法学部の欄に「(株)タカラトミー」2023年度
明治学院大学 法学部 グローバル法学科グローバル法学科の「主な就職先」に「(株)タカラトミー」2023〜2025年度(2026年5月1日現在)
日本大学 全学部「令和6年度卒業生の主な就職先(全学部総合)」に「㈱タカラトミー」令和6年度卒業生
日本大学 全学部「令和6年度卒業生の主な就職先(全学部総合)」にも掲載。産業分類順の一覧では「玩具・アミューズメント機器」の区分令和5年度卒業生
[2] [3] [4] [5] [6]

応募できるか。卒業年でも職歴でも切っていない

採用FAQの「既卒ですが応募はできますか?」への答えはこうです。「国内外問わず大学/大学院/専門学校/短大/高等専門学校を既に卒業されている方で新規卒業予定者と同じ枠組みによる採用を希望される方は応募可能です。職歴の有無は問いません」。[1]

2つの点で珍しい書き方です。1つは卒業から何年、という区切りがないこと。もう1つは「職歴の有無は問いません」と明記していることです。他のメーカーの多くは「就労経験のない方に限る」という条件を付けます。タカラトミーはそこを外しています。ただし「新規卒業予定者と同じ枠組みによる採用を希望でない方はキャリア採用ページから」とも書かれているので、どちらの枠で受けるかは自分で選ぶことになります。[1]

国籍についても「応募可能です」と一言で答えています。面接は「オンラインと対面をハイブリットし、面接を実施予定です」とされているので、遠方に住んでいることが応募をあきらめる理由にはなりません。[1]

グループ5社・6職種の合同採用

タカラトミーの新卒採用は、タカラトミー、タカラトミーアーツ、トミーテック、タカラトミーマーケティング、キデイランドの5社合同で行われます。会社は「5社で、合計6職種の採用を行っております」と書いています。1回の応募で複数の会社を見られる形です。[1]

株式会社タカラトミーの募集職種と対象学歴
職種仕事の内容(会社の記載)対象学歴
セールス&マーケティング職マーケティング、海外ビジネス など短大、専門、高専、大学、大学院卒
コーポレート職経理/財務、法務、人事、システム、サステナビリティ など短大、専門、高専、大学、大学院卒
技術職技術開発、生産技術、品質保証 など短大、専門、高専、大学、大学院卒
企画開発職企画、開発 など短大、専門、高専、大学、大学院卒
[1]

タカラトミーアーツはセールス&マーケティング職・技術職・企画開発職、トミーテックはセールス&マーケティング職(海外営業)・技術職(設計・生産技術)・企画開発職を募集しています。会社ごとに職種の顔ぶれが違うので、応募の前にどの会社のどの職種かを確かめてください。[1]

職種の変更については「初期配属は、それぞれの職種に応じた部門への配属となりますが、その後のキャリアは適性を見てさまざまな部門に配属される可能性がございます」と書かれています。最初の職種で固定されるわけではない、という説明です。[1]

勤務地は会社によって違います。タカラトミーとタカラトミーアーツは基本的に東京(葛飾)。トミーテックは栃木県の本社工場か東京(葛飾)のオフィス。タカラトミーマーケティングは1年目が本社(東京・葛飾)で、2年目以降は大阪の事業所に転勤の可能性。キデイランドは一般職が東京・大阪近郊、総合職は全国の店舗に転勤の可能性があります。[1]

公開されている数字で、会社の輪郭をつかむ

初任給(2026卒実績・月給)
学歴タカラトミー他2社トミーテック
大学院卒(博士)330,000円
大学院卒(修士)315,000円310,877円
4年制大学卒・専門卒・高専専攻科卒305,000円300,857円(4年制大学卒・高専専攻科卒)
3年制専門卒300,000円
2年制短大卒・専門卒・高専本科卒295,000円290,837円(短大卒・専門卒・高専本科卒)
[1]

この表で目を引くのは、4年制大学卒・専門卒・高専専攻科卒が同じ305,000円だという点です。学歴のラベルではなく、課程の年数で並べています。3年制専門卒が300,000円、2年制短大卒が295,000円と、5,000円刻みで積み上がる設計です。四年制大学を出ていないと低いところから始まる、という前提が置かれていません。[1]

そのほか会社が公表している数字
項目公開されている内容
採用人数2025年度新卒採用ではグループ5社で62名が入社
勤務時間9:00〜17:30(休憩12:00〜13:00)。定時勤務/スーパーフレックスタイム勤務あり(新入社員研修期間中は定時勤務)
年間休日タカラトミー・タカラトミーアーツ・トミーテック・タカラトミーマーケティングの4社は125日。キデイランドは107日
有給休暇1年目に10日付与。半日有休、リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇
賞与・昇給業績賞与 年1回(6月)、昇給 年1回
諸手当通勤手当、時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日勤務手当、住宅手当(支給条件あり)ほか
試用期間あり。入社後3か月間(試用期間中は休職の適用不可)
在宅勤務全従業員が在宅で勤務できる「在宅勤務制度」を導入(キデイランドを除く)
福利厚生確定拠出企業年金、財形貯蓄制度(利子補給制度あり)、共済会、社員持株会、退職金制度、慶弔見舞金、失効有給休暇制度、社員購入割引制度ほか
[1]

キデイランドだけ年間休日が107日で、他の4社の125日と18日違います。会社が自分でその差を書いているので、そのまま読んでください。店舗を持つ会社と、そうでない会社の違いです。応募する会社を選ぶときの材料になります。[1]

数字を見るときは、その数字が誰の何を指しているかを毎回確かめてください。ここに挙げたのは会社が募集要項とFAQに書いている数字で、実際の取得日数や平均年収ではありません。残業時間と男女比については、会社は「サステナビリティページに詳細が記載されております」と案内しています。[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。タカラトミーの公開情報から特定できるのは次の4つです。

土俵1:会社が大学名について明言している

「大学名による有利・不利は一切ありません」。この一文があるかないかで、準備の仕方が変わります。大学名で悩む時間を、志望職種の中身を読む時間に回してください。[1]

土俵2:短大・専門・高専が、四年制大学と同じ欄にある

4職種すべての対象学歴が「短大、専門、高専、大学、大学院卒」です。初任給も課程の年数で刻まれていて、4年制大学卒と専門卒が同額です。四年制大学に通っていないことが、この会社では応募の壁になりません。[1]

土俵3:卒業年でも職歴でも切っていない

既卒の応募について、卒業から何年という区切りがなく、「職歴の有無は問いません」と明記されています。就職活動をやり直している人、一度働いてから玩具の仕事に移りたい人が、新卒と同じ枠で受けられます。[1]

土俵4:資格も、OB・OG訪問も要らない

応募に必須の資格はどの職種にもありません。OB・OG訪問も人事は紹介しません。準備できるのは、エントリーシートと適性検査と面接の中身だけです。選考フローは「エントリーシート提出」「適性検査」「一次面接」「二次面接」「最終面接」と公開されています。[1]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:グループ5社の募集職種と勤務地を読み比べる。東京(葛飾)で働くのか、栃木か、大阪に転勤の可能性があるのかで、会社ごとに条件が違う
  • 4〜7日目:4職種(セールス&マーケティング/コーポレート/技術/企画開発)のどれで出すかを決める。技術職も全学部・全学科対象と明記されている
  • 同じ週:4社合同マイページに登録する。職種の業務内容の詳細はマイページから確認する、と会社が書いている
  • 8〜14日目:適性検査の練習を始める。選考フローではエントリーシート提出の次に来る
  • 15〜21日目:エントリーシートを書く。大学名で見られない会社なので、自分が何を作りたいのか、どのアソビを届けたいのかを、自分の経験に紐づけて書く
  • 22〜30日目:面接はオンラインと対面の両方があると書かれているので、画面越しと対面の両方で話す練習をする。既卒の人は「新規卒業予定者と同じ枠組み」で応募するのか、キャリア採用で応募するのかを決める
[1]

この会社について調べていて分からなかったことは、分からないままにしてください。応募者数は公開されていません。ネットに出ている「難易度」の数字は、会社が出したものではありません。[1]

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. タカラトミーグループ 採用情報(募集要項・選考フロー・よくある質問)確認日:2026-09-10 / グループ5社の募集職種・対象学歴・勤務地・勤務時間・基本給・諸手当・賞与・昇給・休日休暇・教育研修・福利厚生・試用期間、選考フロー、よくある質問(出身大学の扱い・既卒・外国籍・技術職の学部学科・必要な資格・OB/OG訪問・面接形式・採用人数・初任給・勤務地・職種変更・休日休暇・育児との両立)
  2. ノートルダム清心女子大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 文学部英語英文学科の「主な就職先(過去3年分)」にタカラトミー
  3. 立命館大学 2023年度 学部別進路・就職状況確認日:2026-09-10 / 法学部の「進路・就職先一例」に(株)タカラトミー
  4. 明治学院大学 就職データ確認日:2026-09-10 / 2023〜2025年度。法学部グローバル法学科の「主な就職先」に(株)タカラトミー
  5. 日本大学 令和6年度卒業生の主な就職先確認日:2026-09-10 / 全学部総合の一覧に㈱タカラトミー
  6. 日本大学 令和5年度 卒業生の主な就職先(産業分類順)確認日:2026-09-10 / 「玩具・アミューズメント機器」の区分に㈱タカラトミー

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