どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる

会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。スプリックスについて、現時点で確認できたのは次の11大学です。[4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18]

スプリックスを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月9日確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
創価大学(法学部法律学科/教育学部児童教育学科/国際教養学部国際教養学科)学部別進路状況の「教育,学習支援業」に「(株)スプリックス」2021年度卒業生
千葉商科大学 政策情報学部「2025年度 政策情報学部 就職実績」の「教育、学習支援業」2025年度
岩手大学 人文社会科学部進路先一覧の「他の教育」に「東京都 株式会社スプリックス 1」令和4(2022)年度
文教大学 教育学部主な進路先の「教育サービス」に「(株)スプリックス」2025年度卒業者(2026年3月31日時点の内定者)
文教大学 人間科学部 人間科学科同上同上
文教大学 文学部 日本語日本文学科同上同上
文教大学 国際学部 国際理解学科同上同上
日本大学卒業生の主な就職先(主業種順・五十音順)の「その他の教育・学習支援業」に「㈱スプリックス」令和6年度
明星大学就職データブックの教育学部・経営学部のページ「卒業後の進路(主な内定先)」2026年4月1日時点
東京経済大学 経済学部主要就職先リスト2025年度(2026年3月31日現在)
東京経済大学 経済学部/経営学部2024年度 主要就職先リスト2024年度
獨協大学 国際環境経済学科2024年度学科別就職先一覧の「O.教育、学習支援業」2024年9月卒業・2025年3月卒業者
玉川大学 文学部就職状況・主な就職先に「(株)スプリックス」令和7年度
高崎経済大学 経済学部業種別就職状況の「教育,学習支援業」に「(株)スプリックス 1」資料に年度の記載なし
龍谷大学 文学部2022年度 就職実績一覧に「株式会社スプリックス」2022年度
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学部の並びを見てください。教育学部だけではありません。法学部、経済学部、経営学部、文学部、人間科学部、国際学部、国際教養学部、政策情報学部、人文社会科学部、国際環境経済学科。教育系の学部より、それ以外の学部のほうが多く並んでいます。[4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18]

人数まで分かる大学もあります。岩手大学は人文社会科学部の進路先一覧に「東京都 株式会社スプリックス 1」、高崎経済大学は経済学部の業種別就職状況に「(株)スプリックス 1」と、それぞれ1名として載っています。どちらも人数を明記する形式の資料です。[6] [17]

会社が選考について書いていること(引用)

この会社の採用FAQには、教育の会社を志望する人がいちばん気にすることが、そのまま質問として並んでいます。まずこれです。[1]

「筆記試験はあるんでしょうか?」に対する答えは、こうです。「ありません! 教育の会社なのに珍しいと思うかもしれませんが、スプリックスは学力以上に人物を重視していますので試験は面接のみとしています」。[1]

もう1つ。「教員免許や塾講師経験がある方が選考で有利になりますか?」に対して、こう答えています。「教育の会社なので志望者や社員の中にも教員免許を持っていたり、塾講師経験がある方もいらっしゃいます。しかし、選考過程で筆記テストや模擬授業、教務の知識を問うことはありませんので、選考の評価には含まれません」。[1]

この2つを並べると、この会社の選考で見られないものがはっきりします。筆記の学力、教員免許、塾講師の経験、模擬授業の腕、教務の知識。いずれも「評価に含まれない」と会社が書いています。[1]

選考フローも公開されています。「【説明会参加 → 履歴書提出 → 社員面談 → 集団/個人面接(複数回を予定) → 内々定】の流れとなります」。提出物は履歴書で、エントリーシートの名前は出てきません。※として「選考にご参加いただく時期によって、選考の内容や流れが変わる可能性があります」とも書かれています。[1]

これらは試験・資格・経験についての記述で、大学名について述べたものではありません。会社が大学名をどう扱っているかは公開されていないので、そこは「分からない」が正確です。ただ、筆記試験がないこと、教員免許が評価に含まれないことは、会社が自分の言葉で書いています。[1]

会社が「社員の出身学部」を公開している。これは珍しい

採用サイトの「数字とキーワードで知る」というページに、社員の出身学部が順位つきで載っています。会社がここまで出すのは珍しいことです。[2]

会社が公開している社員の出身学部(採用サイト)
区分公開されている順位
出身学部(文系)1位 経済学部/2位 文学部/3位 法学部
出身学部(理系)1位 理工学部/2位 理学部/3位 工学部
[2]

教育学部が上位3つに入っていません。文系は経済・文・法、理系は理工・理・工。つまり、この会社の社員の多くは教育系の学部の出身ではない、と会社自身が示しています。上の11大学の表と同じ形をしています。[2] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17]

会社が公開しているその他の数字(採用サイト)
項目公開されている値
従業員数1,550人
創業1997年設立/29年連続成長
研究開発費12億円(2025年度)
教室数全国に700以上
指導実績20万人以上(直近5年の実績)
平均年齢32.7歳
[2]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。スプリックスの公開情報から特定できるのは次の4つです。

土俵1:筆記試験がない

会社が採用FAQで「ありません!」と明記しています。適性検査や学力テストで足切りされる段階がないので、テストの成績で比べられません。その代わり、選考は面接だけになります。話す準備に全部の時間を使える、ということでもあります。[1]

土俵2:教員免許も塾講師経験も評価に含まれない

「選考過程で筆記テストや模擬授業、教務の知識を問うことはありませんので、選考の評価には含まれません」。教育学部で免許を取った人、塾でアルバイトをしていた人が有利になる仕組みにはなっていません。逆に言えば、そうした経験がない人が不利になる項目も、公開されている範囲では見当たりません。[1]

土俵3:提出物が履歴書で、面接が複数回ある

選考フローは「説明会参加 → 履歴書提出 → 社員面談 → 集団/個人面接(複数回を予定) → 内々定」。エントリーシートではなく履歴書、そして社員面談を挟んで面接が複数回あります。書いて選ばれる比重が小さく、会って話す時間が長い形です。[1]

土俵4:入社後の研修が未経験を前提にしている

会社は制度の説明でこう書いています。「内定者研修:内定取得後~入社までのあいだに数回実施し、授業のやり方などを身につけます。充実の研修内容で、塾講師が未経験の方でも安心して授業に臨んでいただけます」。未経験を前提に組まれた研修があるので、経験のある人と同じ土俵に立つのは入社後です。[3]

塾だけの会社ではない。5つの事業のどこに行くのか

この会社を「塾の会社」だと思って受けると、面接で話が浅くなります。会社は事業紹介のページで、5つの事業を挙げています。[19]

会社が挙げている5つの事業(採用サイトの事業紹介)
事業会社の説明
学習塾・教室事業「業界トップクラスの個別指導塾をはじめ、AIタブレットを活用した自立学習塾やオンライン個別指導塾、楽しく通えるダンス教室など、多様な学びの場を提供しています」
ITコンテンツ事業「業界トップシェアの個別指導塾専用テキストや、プログラミングの力を育む教材サービス、AI技術を搭載したタブレット型教材などを開発・提供しています」
検定事業「すべての学力の土台となる基礎学力を評価する国際検定や、プログラミングの能力を測定する検定、世界基準の語学検定対策教材を提供しています」
教育基盤事業「学校の先生の授業準備を効率化するサイトや、学校のCBT導入を支援するパッケージ、学習塾の効率的な運営を支援するツールなど、教育の基盤となるサービスを提供しています」
調査・研究事業「学習塾運営と教育コンテンツ制作で培ったデータを基にした基礎学力の調査・研究や、IT人材を育成するための開発拠点運営を行なっています」
[19]

この並びを見ると、なぜ理系の学部からも人が入っているのかが分かります。AIタブレット、プログラミング教材、CBT(コンピューターを使った試験)、開発拠点の運営。会社が公開している出身学部(理系)の1位が理工学部、2位が理学部、3位が工学部というのは、この事業の並びと対応しています。[2] [19]

ただし、最初の配属は教室になることが多い、と会社は書いています。採用FAQの「配属先はどうやって決まりますか?」への答えです。「最初はスプリックスの原点でもある教室事業に配属されるケースが多いです。そこで、生徒さん・保護者の方、学生の先生方のことや塾の仕事を知っていただき、そこからみなさんの強みや経験を活かしてその先のキャリアを描いていただけたらと思っています」。[1]

その先については、会社が4つの道を挙げています。「①最初の配属先でキャリアアップ ②他部署へ異動 ③社内で独立 ④事業部長として新規事業を立ち上げ」。あわせて「ESサーベイ」という半年に1度の全社アンケートで、行きたい部署を会社に直接伝えられるとしています。「“キャリアは会社が描くものではなく、自分自身で描くもの”という考えを大切にしているため、こういった制度を採用しています」。[1]

応募する前に知っておいたほうがいいこと

都合のいい情報だけを並べても役に立たないので、公開情報から読み取れる注意点も書きます。

  • 募集要項(給与・勤務地・休日などの条件)は、会社の採用サイトではなくマイナビのページに置かれている。会社のサイトからそこへリンクしているので、条件は必ずそちらで確認する
  • 最初の配属は教室が多い。採用FAQは「最初はスプリックスの原点でもある教室事業に配属されるケースが多いです」と書いている
  • 勤務地の希望は聞かれるが確約ではない。「例年ですと、だいたい7~8割程はそれぞれの希望に合わせて勤務地が決定しています」という書き方
  • 塾の仕事なので、シフト制で働く。会社は「個別指導の教室であっても校舎には複数人の正社員がいるため、シフトを組んでそれぞれ週二日のお休みをとっています」と説明している
  • 選考の内容は時期で変わりうる。会社が「選考にご参加いただく時期によって、選考の内容や流れが変わる可能性があります」と注記している

こうした点は、面接で聞きにくいことでもあります。ただ、会社が自分のサイトに書いている内容なので、読んでおけば「知っていて選んだ」と言えます。読まずに入って驚くのが、いちばん避けたい形です。[1] [3]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜2日目:会社の採用サイトからマイナビの募集要項へ進み、給与・勤務地・休日・募集人数を自分のノートに書き写す。条件はそちらにしか載っていない
  2. 3〜5日目:説明会に申し込む。選考フローの1段目が「説明会参加」なので、ここに出ないと先へ進めない
  3. 6〜10日目:履歴書を書く。エントリーシートではなく履歴書なので、書ける欄が少ない。志望動機の欄に何を書くかを、先に決めておく
  4. 11〜16日目:森塾か自立学習の教室を、実際に外から見る。可能なら保護者向けの説明資料を取り寄せる。教室で何が起きているかを自分の言葉で話せると、面接での中身が変わる
  5. 17〜22日目:「学力以上に人物を重視」と会社が書いていることを踏まえ、自分が人に何かを教えた経験・人が変わるのを手伝った経験を2つ書き出す。塾のアルバイトである必要はない
  6. 23〜27日目:面接が複数回あることを前提に、同じ経験を角度を変えて話せるようにする。1回で全部出し切る構成にしない
  7. 28〜30日目:会社が公開している出身学部の順位(文系は経済・文・法、理系は理工・理・工)を見て、自分の学部からこの会社へ行く理由を1本にまとめる。教育学部でなくてよい、というのは会社が示している事実

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば「最初は教室事業に配属されるケースが多い」という記述を読んだうえで、それでもこの会社を選ぶ理由を書けるなら、それは自分の言葉になります。「教育に興味があるから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[1]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容はすべて2026年9月9日に会社の公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。どの会社で受けるかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. スプリックス 採用情報 よくある質問確認日:2026-09-09 / 応募方法、選考フロー(説明会参加→履歴書提出→社員面談→集団/個人面接(複数回を予定)→内々定)、筆記試験の有無(「ありません!」「学力以上に人物を重視していますので試験は面接のみ」)、教員免許・塾講師経験の扱い(「選考の評価には含まれません」)、配属先の決め方、勤務地の希望、入社後のキャリアプラン、ESサーベイ
  2. スプリックス 採用情報 数字とキーワードで知る確認日:2026-09-09 / 従業員数1,550人、1997年設立・29年連続成長、研究開発費12億円(2025年度)、全国700以上の教室、指導実績20万人以上、平均年齢32.7歳、出身学部(文系)1位経済学部・2位文学部・3位法学部、出身学部(理系)1位理工学部・2位理学部・3位工学部
  3. スプリックス 採用情報 社風・制度・福利厚生確認日:2026-09-09 / シフト制度(校舎に複数人の正社員がいて週二日の休み)、パートナーズホリデー、リフレッシュジャーニー、保護者サポート、内定者研修(「塾講師が未経験の方でも安心して授業に臨んでいただけます」)
  4. 創価大学 進路・就職実績確認日:2026-09-09 / 2021年度卒業生の学部別進路状況。法学部法律学科・教育学部児童教育学科・国際教養学部国際教養学科の「教育,学習支援業」に(株)スプリックス
  5. 千葉商科大学 就職実績確認日:2026-09-09 / 2025年度 政策情報学部 就職実績の「教育、学習支援業」に株式会社スプリックス
  6. 岩手大学 令和4(2022)年度 人文社会科学部卒業生 進路先一覧確認日:2026-09-09 / 「他の教育」の欄に「東京都 株式会社スプリックス 1」
  7. 文教大学 教育学部 進路・取得できる免許・資格確認日:2026-09-09 / 主な進路先の「教育サービス」に(株)スプリックス。円グラフは2025年度卒業者のうち2026年3月31日時点の内定者のデータ
  8. 文教大学 人間科学部 進路・取得できる免許・資格一覧確認日:2026-09-09 / 人間科学科の主な進路先の「教育サービス」に(株)スプリックス
  9. 文教大学 文学部 進路・取得できる免許・資格確認日:2026-09-09 / 日本語日本文学科の主な進路先の「教育サービス」に(株)スプリックス
  10. 文教大学 国際学部 進路・取得できる免許・資格確認日:2026-09-09 / 国際理解学科の主な進路先に(株)スプリックス
  11. 日本大学 令和6年度 卒業生の主な就職先(主業種順・五十音順)確認日:2026-09-09 / 「その他の教育・学習支援業」に㈱スプリックス
  12. 明星大学 就職データブック 2026確認日:2026-09-09 / 教育学部・経営学部のページの「卒業後の進路(主な内定先)」に株式会社スプリックス。在籍学生数と就職率は2026年4月1日時点
  13. 東京経済大学 主要就職先リスト確認日:2026-09-09 / 2025年度(2026年3月31日現在)の経済学部の欄にスプリックス
  14. 東京経済大学 2024年度 主要就職先リスト確認日:2026-09-09 / 経済学部と経営学部の欄にスプリックス
  15. 獨協大学 2024年度学科別就職先一覧(PDF)確認日:2026-09-09 / 2024年9月卒業・2025年3月卒業者。国際環境経済学科の列の「O.教育、学習支援業」にスプリックス。学科は表の列位置で特定
  16. 玉川大学 就職状況・主な就職先確認日:2026-09-09 / 令和7年度。文学部の主な就職先に(株)スプリックス
  17. 高崎経済大学 業種別就職状況(PDF)確認日:2026-09-09 / 経済学部の業種別就職状況、「教育,学習支援業」に「(株)スプリックス 1」。資料に対象年度の記載はない
  18. 龍谷大学 2022年度 就職実績一覧確認日:2026-09-09 / 文学部の欄に株式会社スプリックス
  19. スプリックス 採用情報 事業紹介確認日:2026-09-09 / 5つの事業(学習塾・教室事業/ITコンテンツ事業/検定事業/教育基盤事業/調査・研究事業)とそれぞれの説明

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