どの大学から入っているのか。5大学の公表資料で確かめる

会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学の公式ページとPDFを直接開いて社名の前後を読み、見出しが「主な就職先」であることを確かめています。四国電力について、現時点で5大学の公式資料で確認できました。[4] [5] [6] [7] [8] [9]​‌​‌​​‌​​​​‌​​​‌​‌​‌‌‌​​​‌​​‌‌​​​‌‌​​​‌​​​​​‌​​​​‌​​‌‌‌​‌​‌‌‌‌​‌

四国電力を就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月10日に各ページで確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
摂南大学 理工学部 機械工学科「2025年度進路状況(2026年5月1日現在)」の機械工学科の【主な就職先】に「四国電力(株)」2025年度(2026年5月1日現在)
松山大学 経営学部「2024年度 経営学部 主な就職先」に「四国電力株式会社」2024年度
近畿大学 工学部 電子情報工学科電子情報工学科の「主な内定先・就職先一覧」に「四国電力」2025年度卒業生実績
関東学院大学 社会学部 現代社会学科現代社会学科の「<主な就職先>」に「四国電力(株)」一覧に年度の記載なし(2026年9月取得)
高知工科大学 環境理工学群・経済・マネジメント学群「就職先企業名一覧(学士・修士)」の両学群の欄に「四国電力(株)」2024年度〜2026年度 卒業・修了
[4] [5] [6] [7] [8] [9]

学部の顔ぶれを見てください。理工学部 機械工学科、経営学部、工学部 電子情報工学科、社会学部 現代社会学科、環境理工学群、経済・マネジメント学群。理系と文系がほぼ半々です。これは募集要項の「不問」という記載と矛盾しません。[1] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

地域も見てください。四国(松山大学、高知工科大学)が2大学。一方で、大阪(摂南・近畿)、神奈川(関東学院)、石川(金沢工業)も入っています。四国の大学でなければ不利、という前提は会社の記載にはありません。[4] [5] [6] [7] [8] [9]

会社が学歴・専攻について書いていること(引用)

四国電力の新卒募集要項は、まず採用の形から書かれています。「四国電力株式会社・四国電力送配電株式会社の2社は、「よんでん2社合同採用チーム」として合同採用を行います。」。応募の窓口は1つです。[1]

募集コースは9つあります。事務系が総合コース・事業開発コース・エリアコースの3つ、技術系が発電コース・電力ネットワークコース・情報通信コース・土木建築コース・事業開発コース・エネルギーソリューションコースの6つ。そして募集学科の欄は、事務系も技術系も同じ2文字です。「不問」。[1]

技術系6コースには、発電(火力・原子力・再生可能エネルギー)や電力ネットワーク(系統運用・変電・送電・配電)といった、いかにも専攻が要りそうな部門が並んでいます。それでも募集学科は「不問」です。[1]

高専卒についても注記があります。「高専卒については、発電、電力ネットワーク、情報通信、土木建築コースが対象となり、学科不問です。」。対象コースを4つに絞ったうえで、そこでも学科は問わないと書いています。[1]

応募資格は既卒に開かれています。事務系の総合コース・事業開発コースと技術系6コースは「2027年3月に大学・大学院を卒業見込みの方(2027年3月時点で卒業後3年以内の方を含む)」。エリアコースは「2027年3月に大学を卒業見込みの方(2027年3月時点で卒業後3年以内の方を含む)」です。[1]

コースの併願についても書かれています。「各コースの併願応募は可能ですが、最終的には選考を進めるコースを決めていただく必要があります。」。多くの電力会社が併願不可としている中で、応募の段階では併願できる設計です。[1]

障がい者採用についても1行あります。「障がい者採用も積極的に行っておりますので、詳細は、よんでん2社合同採用チームまでご連絡ください。」。[1]

ただし正確に書きます。会社が書いているのは学科についてであって、大学名については何も書いていません。大学名が選考でどう扱われているかは公開されていないので、「分からない」が正確な答えです。この記事が示せるのは、上の記載と、5大学の公式資料に社名が載っているという事実だけです。[1] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。四国電力の公開情報から特定できるのは次の5つです。

土俵1:9コースすべて募集学科が「不問」

事務系3コースも、技術系6コースも、募集学科の欄は「不問」です。発電コースや電力ネットワークコースまで含めて同じ扱いになっています。専攻で入口が閉じることがない、ということです。[1]

土俵2:高専卒にも学科不問の入口がある

「高専卒については、発電、電力ネットワーク、情報通信、土木建築コースが対象となり、学科不問です。」。高専からの入口が4コースに用意されていて、そこでも学科を問いません。初任給も231,000円と、大学卒(255,000円)・大学卒エリアコース(250,000円)と同じ表に並べて書かれています。[1]

土俵3:コースの併願応募ができる

「各コースの併願応募は可能ですが、最終的には選考を進めるコースを決めていただく必要があります。」。最初から1つに絞らずに応募できるので、判断を後ろにずらせます。[1]

土俵4:既卒3年分が同じ枠

全コースの応募資格に「(2027年3月時点で卒業後3年以内の方を含む)」が付いています。卒業年がずれても、3年以内なら同じ資格で応募できます。[1]

土俵5:エリアコースという地域の選択肢がある

事務系にはエリアコースがあり、「各県事業所の事業運営を担う人材として育成するコース」と説明されています。募集人数も20名程度と、総合コース+事業開発コースの20名程度と同じ規模です。転居できるかどうかは家庭の事情で決まることで、大学名とは関係がありません。[1]

9つのコースと、募集人数

事務系3コース(募集要項より)
コース概要応募資格募集学科募集人数
総合コース主に本店スタッフとして事業運営全般の役割を担う人材として育成するコース2027年3月に大学・大学院を卒業見込み(2027年3月時点で卒業後3年以内を含む)不問総合コースと事業開発コースで合計20名程度
事業開発コース国際事業など事業開発分野の事業運営を担う人材として育成するコース同上不問(事業開発コースは若干名)
エリアコース各県事業所の事業運営を担う人材として育成するコース2027年3月に大学を卒業見込み(2027年3月時点で卒業後3年以内を含む)不問20名程度
[1]
技術系6コース(募集要項より。応募資格・募集学科は6コース共通)
コース概要
発電コース発電部門(火力・原子力・再生可能エネルギー)の事業運営を担う人材として育成するコース
電力ネットワークコース電力ネットワーク部門(系統運用・変電・送電・配電)の事業運営を担う人材として育成するコース
情報通信コース情報通信部門の事業運営を担う人材として育成するコース
土木建築コース土木建築部門の事業運営を担う人材として育成するコース
事業開発コース国際事業など事業開発分野の事業運営を担う人材として育成するコース
エネルギーソリューションコースエネルギーソリューション分野の事業運営を担う人材として育成するコース
[1]

技術系6コースの応募資格は「2027年3月に大学・大学院を卒業または修了見込みの方(2027年3月時点で卒業後3年以内の方を含む)」、募集学科は「不問」、募集人数は「6コースで合計50名程度」です。[1]

事務系と技術系の枠を合わせると、大学・大学院からの採用は合計90名程度になります。事務系40名程度・技術系50名程度で、事務系の比率がかなり高いのが特徴です。電力会社は技術職の枠が大きいことが多いので、ここは他社と比べるときの材料になります。[1]

部門の中身は「よんでん仕事図鑑(部門紹介)」のページで公開されています。どのコースがどんな仕事につながるのかを、応募前に読める材料が置かれているということです。会社の採用サイトには、このほかに社員紹介や「Uターン&Iターンの声」といったページも置かれています。[2] [3]

応募できる条件と待遇

  • 募集者:四国電力・四国電力送配電採用共同事業体(「よんでん2社合同採用チーム」として合同採用)
  • 募集コース:事務系3コース(総合・事業開発・エリア)/技術系6コース(発電・電力ネットワーク・情報通信・土木建築・事業開発・エネルギーソリューション)。募集学科はすべて不問
  • 応募資格:2027年3月に大学・大学院を卒業(修了)見込み(2027年3月時点で卒業後3年以内の方を含む)。エリアコースは大学を卒業見込みの方
  • 初任給(2026年度):大学院卒277,000円/大学卒255,000円/大学卒(エリアコース)250,000円/高専卒231,000円/高校卒209,000円
  • 諸手当:時間外手当、こども未来手当(家族手当)、深夜手当、当直手当、通勤費など
  • 賞与:年2回(6、12月)。昇給:年1回(4月)
  • 就業時間:8:40〜17:20(休憩60分)。フレックスタイム制あり。発電所など一部業務では交替勤務あり
  • 休日:完全週休2日制、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)、創立記念休日(4月1日〜5月31日までの間に1日)
  • 休暇:年次有給休暇(入社初年度より20日付与)、その他有給休暇(夏季、結婚、産前産後、出産、忌服、永年勤続リフレッシュなど)
  • 福利厚生(施設):独身寮、社宅、保養所、体育館、グラウンド、テニスコートなど
  • 福利厚生(制度):家賃補助、カフェテリアプラン、持株会、財形貯蓄、住宅建設資金融資、共済制度、確定拠出年金(マッチング拠出制度あり)など
  • 教育研修:共通教育(新入社員教育、階層別教育、技術系部門教育など)、個別スキルアップ教育(課題対応教育、自己啓発支援教育など)
[1]

年次有給休暇が「入社初年度より20日付与」と書かれています。多くの会社は初年度が10〜15日で、2年目以降に20日になります。初年度から20日という会社は多くありません。[1]

諸手当の中に「こども未来手当(家族手当)」という名前があります。家族手当を独自の名前で呼んでいるということですが、名前を付けているのは、会社がその手当をどう位置づけているかの表れでもあります。[1]

公開されている数字で、輪郭をつかむ

この会社を数字で見るとき、まず押さえたいのは募集人数の内訳です。事務系は総合+事業開発で20名程度、エリアコースで20名程度、技術系6コースで合計50名程度。大学・大学院からの合計は90名程度です。[1]

事務系40名程度・技術系50名程度という比率は、電力会社としては事務系が多いほうです。技術系の枠が大きい会社と比べると、文系からの入口が相対的に広い設計になっています。[1]

初任給は大学院卒277,000円、大学卒255,000円、大学卒(エリアコース)250,000円、高専卒231,000円、高校卒209,000円。大学卒と大学卒(エリアコース)の差は5,000円です。地域を限定するかどうかで、この程度の差に収まっています。[1]

休日・休暇では「創立記念休日(4月1日~5月31日までの間に1日)」という書き方が目を引きます。日付を固定せず、期間の中で1日取る形です。年次有給休暇は入社初年度から20日付与されます。[1]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜3日目:9つのコースのうち、関心のあるものを絞る。募集学科はすべて「不問」なので、専攻ではなく仕事の中身で選ぶ。併願応募は可能なので、最初から1つに決めなくてよい
  2. 4〜7日目:事務系ならエリアコースを候補に入れるかを決める。募集人数は総合+事業開発と同じ20名程度で、初任給の差は5,000円
  3. 同じ週:既卒の場合は、2027年3月時点で卒業後3年以内かを数える。全コースに同じ注記が付いている
  4. 8〜14日目:「よんでん仕事図鑑(部門紹介)」で部門ごとの仕事を読み、自分がどの話に反応するかを見る。技術系6コースは部門がそのままコース名になっている
  5. 15〜21日目:エントリーの準備をする。応募の窓口は「よんでん2社合同採用チーム」で、技術系はコースによって四国電力または四国電力送配電への入社になる
  6. 22〜30日目:就業時間が8:40〜17:20でフレックスタイム制があること、発電所など一部業務では交替勤務があることを確認しておく。独身寮・社宅・家賃補助があることも生活費の計算に入れる
[1] [2]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば技術系の発電コースまで募集学科が「不問」であることを知って、専攻の外から技術部門に入ることをどう考えるかを言葉にしたなら、それは自分の話になります。「四国の暮らしを支えたい」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。交替勤務のある職場があることも、受け止めたうえで応募していると伝わるように書いてください。[1]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、四国電力・四国電力送配電の公式新卒採用サイトと各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。どのコースが自分に合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 四国電力・四国電力送配電 新卒募集要項確認日:2026-09-10 / 2社合同採用である旨、事務系3コース(総合・事業開発・エリア)と技術系6コース(発電・電力ネットワーク・情報通信・土木建築・事業開発・エネルギーソリューション)の概要・応募資格・募集学科(すべて不問)・募集人数、コースの併願応募が可能である旨、障がい者採用、高専卒の対象コースと学科不問である旨、高校卒の扱い、募集者の名称、2026年度初任給(大学院卒277,000円・大学卒255,000円・大学卒エリアコース250,000円・高専卒231,000円・高校卒209,000円)、諸手当、社会保険、賞与、昇給、就業時間、休日・休暇(年次有給休暇は入社初年度より20日付与)、福利厚生の施設と制度、教育研修、問い合わせ先
  2. 四国電力・四国電力送配電 よんでん仕事図鑑(部門紹介)確認日:2026-09-10 / 部門ごとの仕事の紹介
  3. 四国電力・四国電力送配電 新卒採用サイト確認日:2026-09-10 / はじめに・よんでんについて(事業紹介、目指す姿、仕事図鑑、よんでんの1日)・プロジェクト・社員を知る(社員紹介、Uターン&Iターンの声)・働く環境(人材育成、教育研修制度、福利厚生制度、私のキャリア、女性活躍座談会)・採用情報(採用担当メッセージ、新卒募集要項、グループ企業採用情報、インターンシップ)への導線
  4. 摂南大学 進路状況確認日:2026-09-09 / 2025年度進路状況(2026年5月1日現在)。理工学部 機械工学科の【主な就職先】に四国電力(株)
  5. 松山大学 2024年度 経営学部 主な就職先確認日:2026-09-09 / 2024年度 経営学部 主な就職先に四国電力株式会社
  6. 近畿大学 工学部 卒業生の進路・就職先確認日:2026-09-09 / 工学部の学科別の主な内定先・就職先一覧。電子情報工学科(※2025年度卒業生実績)に四国電力
  7. 関東学院大学 就職・進路確認日:2026-09-09 / 学科別の<主な就職先>。社会学部 現代社会学科の欄に四国電力(株)。資料に対象年度の記載はない
  8. 高知工科大学 就職先企業名一覧確認日:2026-09-09 / 就職先企業名一覧(学士・修士、2024年度〜2026年度 卒業・修了 五十音順)。環境理工学群と経済・マネジメント学群の欄に四国電力(株)
  9. 金沢工業大学 進路データ確認日:2026-09-09 / 進路データ 都道府県別 主な就職先に四国電力。隣の数字は在籍者数で、その年度の就職者数ではない。資料に対象年度の記載はない
  10. ノートルダム清心女子大学 就職実績確認日:2026-09-09 / 人間生活学部/人間生活学科の主な就職先(過去3年分)に四国電力。掲載は2022年5月1日現在と2021年5月1日現在の一覧で、いずれも2022年度より前のため本コラムの表からは外した

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