どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる
会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。応用地質について、現時点で確認できたのは次の5大学です。岩手大学は人数つきで4年分あります。[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 人数と対象年度 |
|---|---|---|
| 岩手大学 大学院 総合科学研究科 | 進路先一覧の「埼玉県」と「東京都」の欄に「応用地質株式会社」 | 3名(埼玉県2名・東京都1名)/令和7(2025)年度 |
| 岩手大学 大学院 総合科学研究科 | 進路先一覧の「東京都」の欄に「応用地質株式会社」 | 1名/令和6(2024)年度 |
| 岩手大学 大学院 総合科学研究科 | 進路先一覧の「埼玉県」の欄に「応用地質株式会社」 | 2名/令和5(2023)年度 |
| 岩手大学 理工学部 | 進路先一覧の「埼玉県」の欄に「応用地質株式会社」 | 1名/令和4(2022)年度 |
| 新潟大学 理学部 | 令和7年度学部卒業生の主な就職先(学部別)に「応用地質(株)」 | 人数の記載なし/令和7年度卒 |
| 日本大学 危機管理学部 | 令和5年度卒業生の主な就職先に「応用地質(株)」 | 人数の記載なし/令和5年度 |
| 日本大学 文理学部 地球科学科 | 令和7年度卒業生進路状況の「■主な就職先」に「応用地質(株)」 | 人数の記載なし/令和7年度(暫定版) |
| 駒澤大学 文学部 地理学科 地域環境研究専攻 | 2023年度卒業生の学部・学科別の主な就職先に「応用地質」 | 人数の記載なし/2023年度 |
岩手大学は4年続けて入っています。令和4年度1名、令和5年度2名、令和6年度1名、令和7年度3名。1つの大学院から毎年入っているという事実は、そこに前例があるという意味で大きいものです。[1] [2] [3] [4]
学部・学科の並びを見てください。総合科学研究科、理工学部、理学部、危機管理学部、地球科学科、地理学科 地域環境研究専攻。地面と災害に関わる分野が中心ですが、日本大学の危機管理学部は文系寄りの学部です。次の節で見るとおり、会社は文系の採用実績も公開しています。[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]
会社が「学生時代の専攻にはこだわりません」と書いている
この会社の採用情報ページには、専攻についての記述が2か所あります。まず採用職種の欄です。[10]
「総合職 ●技術職 ●営業職 ●事務職 ●企画職」。そして注記に「※ いずれの職種も学生時代の専攻にはこだわりません。専門分野については、「事業部紹介」を参照し、活かしたい事業分野・職種にエントリーしてください」とあります。[10]
もう1か所が「採用実績」の欄です。理系と文系に分けて、実際に採った人の専攻が並んでいます。[10]
| 区分 | 専攻 |
|---|---|
| 理系 | 地質学、土木工学、建設工学、建設環境工学、地球物理学、社会基盤工学、森林学、耐震工学、都市環境工学、資源工学、環境科学、地球環境科学、化学、地域生態システム学、環境システム工学、園芸学、農学、農業土木学、地球情報数理科学、電気電子工学、機械工学、情報工学、精密機械工学、システム情報工学、その他の理学工学全般 |
| 文系 | 経済学、経営学、政治学、商学、会計学、法学、人間科学、教育学、地学、心理学、文学、人文学、国際文化学、観光学、外国語学、その他の社会科学全般 |
文系の一覧に、文学・観光学・外国語学まで入っています。地質の会社に文学部から入った人がいる、ということが会社の側の資料に書かれています。専攻で自分を外さなくてよい、という具体的な証拠です。[10]
応募資格も幅があります。「2025年に高専・大学・大学院を卒業(修了)見込みの方、または既卒で2022年3月~2024年3月に学部を卒業の方および2024年3月に修士または博士課程を修了した方」。高専卒が最初に書かれていて、既卒も3年分さかのぼって応募できます。[10]
給与は学歴区分で分かれています。「高専卒 初任給月給 222,000円」「学部卒 初任給月給 237,000円」「修士了 初任給月給 252,000円」「博士了 初任給月給 267,000円」。ただし会社は「※ 上記は基本給基礎額+地域手当 (勤務地が埼玉かつ扶養家族がいない場合) です」「※ 金額は2023年4月時点のものです」と注記しています。時点が古いので、最新の金額はエントリー先で確認してください。[10]
採用数も公開されています。「2025年度新卒一括採用予定 40名程度」、そして「※ 過去実績 2017年 (34名)、2018年 (45名)、2019年 (39名)、2020年 (31名)、2021年 (55名)、2022年 (37名)、2023年 (51名)、2024年 (46名予定)」。8年分が並んでいます。単体で1,265名の会社が毎年40名前後を採っているので、新卒の比重が大きい会社です。[10] [12]
勤務地は「東京、さいたま、つくば、他全国42箇所」。会社は「※ 就業場所の変更の範囲:全国いずれの事業所にも異動・転勤の可能性あり」とも書いています。[10]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。応用地質の公開情報から特定できるのは次の4つです。
土俵1:専攻にこだわらないと会社が明記している
「※ いずれの職種も学生時代の専攻にはこだわりません」。しかも文系の採用実績の専攻が16分野も並んでいます。地質や土木を学んでいないことが、この会社では応募しない理由になりません。[10]
土俵2:高専卒の入口が応募資格の先頭にある
「2025年に高専・大学・大学院を卒業(修了)見込みの方」。高専が最初に書かれていて、初任給の表にも高専卒222,000円という区分があります。四年制大学を出ていなくても、正社員の入口が要項の中にあります。[10]
土俵3:既卒が3年分さかのぼって応募できる
「または既卒で2022年3月~2024年3月に学部を卒業の方および2024年3月に修士または博士課程を修了した方」。卒業してから時間が経っていても、新卒の枠で受けられます。就活がうまくいかなかった年があっても、やり直せる会社です。[10]
土俵4:4つの職種から選べて、あとから異動もある
技術職・営業職・事務職・企画職の4つがあり、会社は「※ 業務内容の変更の範囲:当社業務全般 (上記職種間の異動・変更の可能性もあり)」と書いています。最初に入った職種で固定されるわけではありません。[10]
会社の規模と、入った後の仕組み
会社概要によると、社名は応用地質株式会社(OYO Corporation)、住所は東京都千代田区神田美土代町、設立は1957年(昭和32年)5月2日、資本金161億7,460万円、東京証券取引所プライム市場、社員数は2,703名(連結)・1,265名(単体)(2025年12月31日現在)です。[12]
事業内容は5つに分かれます。建設にともなう地盤の調査から設計・施工監理まで、地すべり・崖崩れ・地震災害・風水害等の調査と自然災害リスクの評価、環境保全・環境リスクの調査、地盤・環境・災害情報の収集と販売、測定用機器やソフトウェアの開発・製造・販売。調べるだけでなく、機械やソフトも作っている会社です。[12]
人事部からのメッセージには、仕事のたとえが書かれています。「当社の仕事は、たとえるならば“地球のお医者さん”。多様な保有技術や蓄積したノウハウを活かし、地球に発生するさまざまな課題に対し、診察や検査 (調査) を行い、診断書 (レポート) を書き、さらに予防のための処方箋 (提案・アドバイス) を発行」。[10]
教育についても書かれています。「そんな当社では“人”がすべての礎と考え、教育・研修に力を注いでいます。キャリアパスを明確にし、各段階での人材像、コンピテンシーを分かりやすく明示」「また新入社員には専任指導員がつき、1年間親身になって指導します」。研修制度には「階層別研修 (新入社員研修など)、新入社員フォロー、職能別研修 (技術研修、営業研修、事務研修、技術士取得指導など)、事業分野ごとの研究発表会、社内技術発表会、OJT (専任指導員制度など)」が並びます。[10]
働き方の条件も具体的です。「勤務時間:9:00~17:00 (休憩12:00~13:00)」「年間休日:123日 (2022年度)」「完全週休2日制 (土、日)、国民の祝日、創立記念日 (5月2日)、年末年始休暇 (12月30日から1月4日)」「有給休暇:初年度10日、勤続年数に応じて加算し上限20日」。福利厚生には「借り上げ社宅」「自己啓発支援制度」などがあります。[10]
中途採用のページを見ると、この会社で求められる資格が分かります。技術職(地質)の【保有資格】欄には「技術士 (補) (総合技術監理、応用理学、建設、環境、森林衛生工学部門など)」「RCCM」「一級土木施工管理技士」「地質調査技士」が挙がっていて、しかも「(必須ではありません)」と添えられています。新卒で入ってから取っていく資格です。[11]
応募する前に知っておいたほうがいいこと
都合のいい情報だけを並べても役に立たないので、公開情報から読み取れる注意点も書きます。
- 採用ページの初任給は「金額は2023年4月時点のものです」と注記されている。応募時には最新の金額を確認する
- 初任給は「基本給基礎額+地域手当 (勤務地が埼玉かつ扶養家族がいない場合)」の金額。勤務地によって変わる
- 勤務地は「東京、さいたま、つくば、他全国42箇所」で、「全国いずれの事業所にも異動・転勤の可能性あり」と明記されている
- 「入社日から1年間は試用期間となります」(試用期間中も正社員と同様の扱い)
- 職種は4つあるが「上記職種間の異動・変更の可能性もあり」。希望した職種で固定されるとは書かれていない
- 採用ページの記載は2025年卒向けの内容。年度が変われば条件も変わるので、必ず最新のものを見る
- 地質・地盤の調査は現場に出る仕事。中途採用の募集要項にはボーリング調査、地表地質踏査といった業務が並ぶ
こうした点は、面接で聞きにくいことでもあります。ただ、会社が自分のサイトに書いている内容なので、読んでおけば「知っていて選んだ」と言えます。読まずに入って驚くのが、いちばん避けたい形です。[10]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜2日目:採用情報ページを開き、応募資格・採用職種・採用実績の専攻をノートに書き写す。自分の専攻が文系の一覧にあるかを確かめる。なくても「その他の社会科学全般」が入っている
- 3〜6日目:4つの職種(技術職・営業職・事務職・企画職)のどれで受けるかを考える。会社は「事業部紹介」を見て活かしたい事業分野・職種にエントリーするよう書いている
- 7〜12日目:事業部紹介を読む。防災・インフラ、防災・減災、地球環境、エネルギー、情報システム、計測システムなど、事業部ごとに仕事が違う。どれに興味があるかを言えるようにする
- 13〜18日目:自分が住んでいる地域のハザードマップを見る。地すべり、液状化、洪水。この会社が調べているのはまさにそこ。利用者として見た感想は、志望動機の材料になる
- 19〜23日目:最新の募集要項を確認する。採用ページの金額は2023年4月時点なので、エントリー先で今年の条件を見る
- 24〜27日目:「地球のお医者さん」という会社の言い方に対して、自分がどう関わりたいかを言葉にする。調べる・診断する・提案するのどれに惹かれるかで、志望職種の説明が変わる
- 28〜30日目:既卒で受ける人は、応募資格の年の範囲を確認する。卒業年によって新卒枠で受けられるかが決まる
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば、全国いずれの事業所にも異動・転勤の可能性あり、入社日から1年間は試用期間といった点を読んだうえで、それでもこの会社を選ぶ理由を書けるなら、それは自分の言葉になります。「防災に関わりたいから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[10]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容はすべて2026年9月10日に会社の公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。どの会社で受けるかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 岩手大学 令和7(2025)年度 進路先一覧(PDF)確認日:2026-09-09 / 「令和7(2025)年度 総合科学研究科修了生」の見出しの下、「埼玉県 応用地質株式会社 2」と「東京都 応用地質株式会社 1」の2行。合わせて3名。この資料は1ファイルに学部・研究科のページが順に並ぶため、社名の直前の見出しで所属を決めた
- 岩手大学 令和6(2024)年度 進路先一覧(PDF)確認日:2026-09-09 / 「令和6(2024)年度 総合科学研究科修了生」の見出しの下、「東京都」の欄に「応用地質株式会社 1」
- 岩手大学 令和5(2023)年度 進路先一覧(PDF)確認日:2026-09-09 / 「令和5(2023)年度 総合科学研究科修了生」の見出しの下、「埼玉県」の欄に「応用地質株式会社 2」
- 岩手大学 令和4(2022)年度 進路先一覧(PDF)確認日:2026-09-09 / 「令和4(2022)年度 理工学部卒業生」の見出しの下、「埼玉県」の欄に「応用地質株式会社 1」
- 新潟大学 職業・産業別就職状況および進学状況確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部卒業生の主な就職先(学部別)。理学部の欄に応用地質(株)
- 日本大学 令和5年度卒業生の主な就職先確認日:2026-09-10 / 危機管理学部の欄に応用地質(株)
- 日本大学文理学部 令和7年度卒業生進路状況(PDF・暫定版)確認日:2026-09-10 / 地球科学科の「■主な就職先」に応用地質(株)。資料に「暫定版」と表記があり、採用職種や個別の人数は書かれていない
- 金沢工業大学 進路データ 都道府県別 主な就職先(PDF)確認日:2026-09-09 / 主な就職先に応用地質。社名の右の数字は期間の区切りのない在籍者数の累計であり、その年度の就職者数ではない。年度が特定できないため、この記事の表の行にはしていない
- 駒澤大学 2023年度卒業生 学部・学科別主な就職先(PDF)確認日:2026-09-10 / 文学部 地理学科 地域環境研究専攻の欄に応用地質
- 応用地質 新卒採用サイト 採用情報確認日:2026-09-10 / 応募資格(高専・大学・大学院の卒業修了見込みと既卒の範囲)、採用職種(総合職の技術職・営業職・事務職・企画職と「いずれの職種も学生時代の専攻にはこだわりません」)、採用数(2025年度40名程度と2017〜2024年の過去実績)、勤務地(全国42箇所と転勤の範囲)、給与(高専卒・学部卒・修士了・博士了の初任給と、基本給基礎額+地域手当である旨、2023年4月時点である旨)、賞与・昇給、勤務条件(9:00〜17:00、年間休日123日、有給休暇)、福利厚生、教育・研修制度、採用実績(理系と文系の専攻一覧)、人事部からのメッセージ
- 応用地質 採用情報確認日:2026-09-10 / 新卒採用・中途採用・障がい者採用への入口と、中途採用の募集職種(技術職(地質)、技術職(土木・設計)ほか)の応募資格・保有資格(必須ではない旨)・勤務地・勤務時間・休日休暇・応募方法
- 応用地質株式会社 会社概要確認日:2026-09-10 / 社名、住所(東京都千代田区神田美土代町)、設立1957年(昭和32年)5月2日、資本金161億7,460万円、東京証券取引所プライム市場、社員数2,703名(連結)・1,265名(単体)(2025年12月31日現在)、事業内容5分野、建設コンサルタント業などの事業登録、マネジメントシステムの認証