どの大学から入っているのか。確認できたのは2大学

会社は採用実績校の一覧を公開していません。大学が自分で公表している進路資料をたどって社名を確認できたのは、2大学です。件数としては少ない。そのことを先に書いておきます。[10] [11]​​‌​​‌‌‌‌​‌​‌​​‌​‌‌‌‌​‌​​​‌​​‌‌​‌​‌​‌‌‌‌‌​​‌​‌‌‌‌​​‌‌​​‌​‌​‌​​‌​

日本オラクルを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月10日確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
昭和女子大学(学部の別なし)「過去3か年の主な就職先(2024年3月~2026年3月卒)」情報通信業の欄に「日本オラクル」2024年3月〜2026年3月卒
創価大学(学部の別なし)「グローバルフォーチュン500等への内定実績」の<主な外資系企業への採用(グローバル企業)>に「日本オラクル(株)」2022年度卒業生
[10] [11]

使わなかった掲載が1件あります

大妻女子大学のサイトにも「日本オラクル」の名前が出てきますが、この表には入れていません。出てくるのは2か所で、1つは就職・キャリア支援プログラムのページの「学内企業説明会」の<主な参加企業>、もう1つはインターンシップの実習先の一覧です。どちらも「その大学から入社した人がいる」ことを示すものではなく、説明会に来た企業とインターンを受け入れた企業の一覧です。就職先の一覧とは意味が違うので、外しました。[12] [13]

会社が学歴・専攻について書いていること(引用)

学生・新卒向けページには、募集している職種が3つ挙げられています。ITコンサルタント、ソリューションエンジニア、セールスです。そのうち2つの説明に、同じ趣旨の一文が入っています。[1]

  • 「オラクル コンサルティング・チームには、技術的スキルとビジネス・スキルの両方が必要なため、あらゆる専攻分野の方を募集しています。」(ITコンサルタントのキャリア)
  • 「セールスでは、あらゆる専攻分野の方を募集しています。」(セールスのキャリア)
[1]

残る1職種のソリューションエンジニアには「あらゆる専攻分野」の記載がありません。説明は「ソリューション・エンジニアは、技術スキルとビジネススキルの両方が 必要とされる職種です。」で始まり、営業チームと連携して顧客のニーズと自社のソリューションを結びつける仕事だと書かれています。専攻を限定するとは書かれていませんが、限定しないとも書かれていません。3職種を同じものとして扱わないでください。[1]

採用の判断基準を、会社が名指しで書いている

文化とインクルージョンのページには、採用の決め方についての一文があります。「当社では、人種、肌の色、出身国、性別、婚姻状況、性的指向、性同一性、年齢、宗教、障がい、保護された退役軍人の地位、または連邦、州、または地方の法律を考慮せず、真価、経験、可能性に基づいて採用を決定します。」[5]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

選考のどこが大学名で動かないのかを、公開情報から特定します。

土俵1:製品の資格が無料で取れて、学生のうちから使える

会社は学生向けに「Oracle Academyで、キャリアの準備をしましょう。学生の方は、豊富なコンピュータ・サイエンス学習リソースに無料でアクセスできます。」と案内しています。社員向けの学習環境についても「AIやマルチクラウド、データサービスに至るまで、オラクルのソリューションに関する製品認定を無料で提供しています。」と書かれています。[1] [3]

土俵2:会社が「技術的な背景なしで」の入り方を自分で説明している

採用の案内ページには、応募者向けの読み物がいくつも置かれています。そのうちの1つが「テクノロジー業界で働く」で、案内文は「技術的な背景なしでテクノロジー業界で働くには、どうすればよいでしょうか。ほかの人がどのように成功したかご覧ください。」です。同じページには「自分の持つ可能性を伝える」という項目もあり、「自分が「完璧」な候補者だとは思えませんか?すべての条件に該当していなくても、理想の仕事に就ける可能性があります。」と書かれています。[2]

土俵3:職種の中身が細かく分かれていて、名前で覚えられる

セールスとソリューションエンジニアのページでは、セールスが4つ(Strategic Clientセールス、Techセールス、Applicationセールス、Hardwareセールス)と業界・製品別のGlobal Business Unitsに分かれていることが説明されています。コンサルタントのページでは、データベースコンサルタント、テクニカルアーキテクト、Strategic Clientアカウントマネジャー、ERPソリューションアーキテクト、SCMコンサルタントが挙げられています。[6] [7]

土俵4:この会社が何で稼いでいるかを説明できるかどうか

会社の歴史のページには、創業から現在までの節目が並んでいます。1977年にSoftware Development Laboratoriesとして創業、1982年にOracle Corporationへ社名変更、1986年にNASDAQ上場、2010年にサン・マイクロシステムズを買収してJavaの管理者になり、2016年にNetSuiteを、2022年に電子カルテのCernerを買収しています。日本法人は1985年設立です。[8] [9]

新卒で入る3つの入口と、会社全体の職種

学生・新卒向けページで挙げられている新卒の入口は3つです。[1]

学生・新卒向けページに挙がっている3職種
職種会社の説明(要旨)専攻についての記載
ITコンサルタント技術的スキルとビジネス・スキルの両方が必要。顧客がオラクルのテクノロジーを活用して成功するための支援方法を学ぶ「あらゆる専攻分野の方を募集しています」と明記
ソリューションエンジニア営業チームと連携し、顧客のニーズとオラクルのソリューションをマッチング・支援する専攻についての記載なし
セールス製品知識を深めながら、顧客との信頼関係を構築し、顧客の立場に立った情報提供や提案活動を行う「あらゆる専攻分野の方を募集しています」と明記
[1]

会社全体で見ると、キャリア採用のページは4つの領域に分かれています。セールスとソリューションエンジニア、コンサルタント、企業内機能(管理部門)、サポートです。サポートの中には、テクニカル・サポート・アナリスト、システム管理者のほか、Oracle Universityのトレーニング教材を作るインストラクショナル・デザイナーやカリキュラム開発者、グラフィック・デザイナーとビデオ/オーディオエディターまで含まれています。[6] [7] [14]

会社の規模と、いま何をしている会社か

日本法人の数字は、会社概要のページに出ています。[9]

日本オラクル株式会社の会社概要(公式サイト)
項目公開されている内容
社名日本オラクル株式会社(英文表記:ORACLE CORPORATION JAPAN)
設立「1985(昭和60)年10月15日」(米国オラクル・コーポレーションの日本法人として設立)
資本金「25,033百万円」
従業員数「2,097名(2026年5月31日時点)」
上場市場「東京証券取引所スタンダード市場(証券コード4716)」。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場
事業内容「企業の事業活動の基盤となるソフトウェア・ハードウェア、クラウドサービスならびにそれらの利⽤を⽀援する各種サービスの提供」
[9]

いま会社が力を入れている領域は、採用サイトの「オラクルのプロジェクトについて」に4つ挙がっています。クラウド・アプリケーション、クラウド・インフラストラクチャ、データベース、業種別ソリューションです。加えて医療(ヘルスケア)が別枠で説明されています。2022年に電子カルテのCernerを買収したことがその背景にあります。[8] [15]

福利厚生と学び直しの制度

待遇の金額は公開されていませんが、制度の枠組みは採用サイトに書かれています。[3] [16]

公開されている制度(ベネフィット/キャリア開発のページ)
項目書かれている内容
健康とウェルネス全従業員を雇用主が提供する保険でカバーし、死亡・病気・怪我の場合に社員と家族が経済的な安心を得られるようにしている
将来のための計画確定拠出プラン。雇用主の寄付に加えて自分の余剰金から寄付できる従業員のマッチングも提供
ライフスタイルOracle Cafeteria Program(育児/介護サポート、継続教育、旅行、スポーツ活動など)
学費の払い戻し「成功するために必要なスキルを習得すれば、当社が承認された学習コースの授業料を払い戻します。」
学習環境LinkedIn Learning、O’Reilly、Coursera、Harvard ManageMentor、IEEE Xplore Digital Library、講師主導のトレーニング、対象コースの受講費補助
製品認定AI・マルチクラウド・データサービスなどオラクルのソリューションに関する製品認定を無料で提供
ボランティア「年間最大40時間の有給ボランティア」を利用して会社のプログラムに参加できる
[3] [16] [1]

今週やること

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1日目:学生・新卒向けページを開いて、「あらゆる専攻分野の方を募集しています」が2か所にあることを自分の目で確かめる。ITコンサルタントとセールスの2つです
  • 2日目:3職種(ITコンサルタント/ソリューションエンジニア/セールス)のうち、どれを軸に話すかを決める。専攻を限定しないと明記されているのは前者2つのうちITコンサルタントとセールスです
  • 3〜4日目:採用の案内ページにある読み物のうち、「技術的な背景なしでテクノロジー業界で働く」「自分の持つ可能性を伝える」「大学生向けの履歴書に関するアドバイス」の3つを読む
  • 5〜7日目:Oracle Academyの学生向けリソースを見て、無料で触れるものを1つ選んで実際に触る。触った感想を3行で書く。文系でここまでやってくる人は多くありません
  • 8〜10日目:セールス4種類(Strategic Client/Tech/Application/Hardware)とコンサルタント5種類の名前と役割を書き写す。自分が関心を持てるものを1つ選び、なぜかを1行で書く
  • 11〜13日目:会社の歴史(1977年創業→1986年上場→2010年サン買収→2016年NetSuite買収→2022年Cerner買収)をたどって、データベースの会社がどこへ向かおうとしているのかを自分の言葉で3行にまとめる
  • 14〜15日目:求人検索(日本の勤務地で絞る)を開いて、いま何が募集されているかを確認する。新卒の募集要項は固定ページではなく、時期によって掲載が変わります
[1] [2]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、日本オラクルとオラクルの公式サイト、および各大学の公式サイトで確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。新卒の募集要項は求人検索から出てくる形なので、応募の前に必ず最新の掲載を見てください。自分の学部からどう話を組み立てるかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. オラクル 学生・新卒向け(キャリア)確認日:2026-09-10 / 新卒の3職種(ITコンサルタント/ソリューションエンジニア/セールス)の説明。ITコンサルタントとセールスに「あらゆる専攻分野の方を募集しています」の記載。Oracle Academyの学生向け無料リソース、年間最大40時間の有給ボランティア
  2. オラクル オラクルで働く(採用)確認日:2026-09-10 / 応募者向けの読み物一覧。「技術的な背景なしでテクノロジー業界で働くには、どうすればよいでしょうか。」、「自分が「完璧」な候補者だとは思えませんか?すべての条件に該当していなくても、理想の仕事に就ける可能性があります。」、大学生向けの履歴書アドバイス、技術面接・行動面接の準備
  3. オラクル キャリア開発のメリット確認日:2026-09-10 / LinkedIn Learning・O’Reilly・Coursera等の学習環境、対象コースの受講費補助、オラクルのソリューションに関する製品認定の無料提供、キャリアプランの3部構成
  4. オラクル 求人検索(日本の勤務地・新卒)確認日:2026-09-10 / 新卒の募集は固定の募集要項ページではなく、この求人検索(勤務地=日本、区分=Campus)から出てくる形。掲載は時期によって変わる
  5. オラクル 企業文化、インクルージョン確認日:2026-09-10 / 「当社では、人種、肌の色、出身国、性別、婚姻状況、性的指向、性同一性、年齢、宗教、障がい、保護された退役軍人の地位、または連邦、州、または地方の法律を考慮せず、真価、経験、可能性に基づいて採用を決定します。」
  6. オラクル セールスとソリューションエンジニア確認日:2026-09-10 / セールス4種類(Strategic Client/Tech/Application/Hardware)とGlobal Business Units、ソリューションエンジニアの役割
  7. オラクル コンサルタント確認日:2026-09-10 / データベースコンサルタント、テクニカルアーキテクト、Strategic Clientアカウントマネジャー、ERPソリューションアーキテクト、SCMコンサルタントの役割
  8. オラクル 会社情報(オラクルについて)確認日:2026-09-10 / 1977年の創業から2024年までの沿革(1982年の社名変更、1986年のNASDAQ上場、2010年のサン・マイクロシステムズ買収、2016年のNetSuite買収、2022年のCerner買収)
  9. 日本オラクル 会社概要確認日:2026-09-10 / 社名・英文表記、設立1985年10月15日、資本金25,033百万円、従業員数2,097名(2026年5月31日時点)、事業内容、東京証券取引所スタンダード市場(証券コード4716)
  10. 昭和女子大学 就職データ(過去3か年の主な就職先)確認日:2026-09-10 / 「過去3か年の主な就職先(2024年3月~2026年3月卒)」情報通信業の欄に「日本オラクル」
  11. 創価大学 進路・就職実績確認日:2026-09-09 / 2022年度卒業生の「グローバルフォーチュン500等への内定実績」<主な外資系企業への採用(グローバル企業)>に「日本オラクル(株)」
  12. 大妻女子大学 就職・キャリア支援プログラム確認日:2026-09-09 / 「学内企業説明会」の<主な参加企業>に「日本オラクル」。就職先の一覧ではないため、この記事の表には入れていない
  13. 大妻女子大学 インターンシップ確認日:2026-09-09 / インターンシップの実習先の一覧に「日本オラクル」。就職先の一覧ではないため、この記事の表には入れていない
  14. オラクル サポート業務確認日:2026-09-10 / テクニカル・サポート・アナリスト、サポート/サービス・デリバリー・マネージャー、システム管理者、Oracle Universityのインストラクショナル・デザイナー、カリキュラム開発者、グラフィック・デザイナーとビデオ/オーディオエディター
  15. オラクル オラクルのプロジェクトについて確認日:2026-09-10 / 注力する4領域(クラウド・アプリケーション/クラウド・インフラストラクチャ/データベース/業種別ソリューション)と、ヘルスケアの取り組み
  16. オラクル キャリアと業務での利点(ベネフィット)確認日:2026-09-10 / 健康とウェルネス、確定拠出プランと従業員マッチング、Oracle Cafeteria Program、休暇、承認された学習コースの授業料払い戻し、表彰プログラム、従業員支援プログラム

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