どの大学から、どの学部から入っているのか

会社は採用実績校を公開していません。そのかわり、大学の側が「この会社に就職した」と自分で公表しています。逆転就活コラムでは、大学が公式サイトや進路資料に載せている企業名を集めて確認しています。オムロンについては、次の11大学の資料で名前を確認できました。

オムロンを就職先として掲載している大学(各大学の公式資料・2026年9月9日確認)
大学・学部掲載されている資料と欄対象年度
岩手大学 大学院 総合科学研究科岩手大学が公開している令和4(2022)年度の進路先一覧(学部・研究科ごとにページが分かれた1つのPDF)の総合科学研究科修了生のページに「京都府 オムロン株式会社 1」と、人数まで記載2022年度・1名
龍谷大学 国際学部「就職実績一覧」2023年度の「メーカー」の欄に「オムロン株式会社」2023年度
龍谷大学 先端理工学部「就職実績一覧」2024年度の「メーカー」の欄に「オムロン株式会社」2024年度
桃山学院大学 経済学部「主な就職先企業」に「オムロン株式会社」記載なし
名古屋学院大学 経済学部「近年の卒業生の主な就職先(直近5年)」に「オムロン㈱」直近5年
神戸女学院大学「主な就職先一覧」の「全体の主な就職先」製造業の欄と、「環境・バイオサイエンス学科」の製造業の欄に「オムロン」記載なし
近畿大学(全学部)「全学部就職データ」の「主な就職先」に「オムロン」(※医学部、短期大学部を除く)記載なし
近畿大学 大学院「大学院修了者 進学・就職者数」の「主な就職先」に「オムロン」2025年度修了生
中部大学 大学院「中部大学大学院修了後の進路」の企業欄に「オムロン」記載なし
千葉工業大学 先端材料工学科・電気電子工学科「主な進路先」に「オムロン㈱」記載なし
大阪工業大学 大学院「就職状況一覧[大学院]」の「主な就職先(2023-2025年度)」に「オムロン」2023〜2025年度
兵庫県立大学 工学部「過去3年間の進路先」の「主な進路(進学先・企業名)」に「オムロン」過去3年
福岡大学 工学部 電子情報工学科「学部別の主な就職先」(大学院を含む)に「オムロン(株)」記載なし
[4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]

学部の内訳を見てください。国際学部(龍谷大学)、経済学部(桃山学院大学・名古屋学院大学)は文系です。神戸女学院大学は「全体の主な就職先」の欄にも載っていて、環境・バイオサイエンス学科の欄にも別に載っています。制御機器のメーカーだからといって、理工系だけを採っているわけではないことが、複数の大学の資料で裏付けられます。[4] [5] [7] [8] [9]

一方で、この表には限界があります。人数を書いているのは岩手大学だけで、ほかは「主な就職先」に社名が載っているだけです。何人入ったのか、その大学から毎年入っているのかは分かりません。載っていない大学から入っていないという意味でもありません。「この大学から入った実績が、大学自身の資料で確認できる」——分かるのはそこまでです。

会社が応募資格として書いていること(そのまま引用)

オムロンの新卒採用ページのエントリー対象は、次の一文です。「2027年3月末までに大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校を卒業見込みの方 ※既卒の方も応募可(就労経験が3年以上ある方は、キャリア採用をご検討ください)」。[1]

この一文から読み取れることが3つあります。1つ目、学部・学科の条件が書かれていません。2つ目、四年制大学だけでなく短期大学・高等専門学校・専門学校も対象に含まれています。3つ目、既卒でも応募できます。「卒業後◯年以内」という上限は書かれておらず、代わりに「就労経験が3年以上ある方は、キャリア採用をご検討ください」という案内になっています。[1]

大学名をどう扱っているかは、会社は公開していません。そこは「書かれていない」が正確です。ただし、書かれていないこととは別に、会社が「これは選考に関係しない」と自分から言い切っているものがあります。それが次の節です。[1]

会社が「選考に影響しない」と自分で書いている3つのこと

「学歴に頼らずに戦う」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名や環境で動かないのかを見つけて、そこに時間を使うということです。オムロンの場合、会社が公式のよくある質問で「影響しない」と明言しているものが3つあります。推測ではなく、会社の文章です。[1]

1つ目:説明会に出たかどうかは選考に関係しない

「説明会への参加・不参加は選考に影響しますか?」への回答は「説明会は当社への理解を深めていただくことを目的に開催しておりますので、出欠が選考に影響することはございません」です。地方に住んでいて何度も足を運べない人、アルバイトやゼミで日程が合わない人にとって、これは実利のある一文です。説明会に何回出たかを競う必要がありません。[1]

2つ目:インターンシップに落ちても本選考は不利にならない

「インターンシップに合格しなかった場合、本選考でも不利になりますか?」への回答は「インターンシップ選考の合否が本選考に影響することはございません」です。夏のインターン選考で落ちたことを理由に本選考をあきらめる必要はない、と会社が書いています。[1]

3つ目:資格は要らない

「選考に有利な資格はありますか?」への回答は「ご応募いただくにあたり資格は必要ございません。営業職など一部の職種で、入社までに運転免許証を取得いただく場合がございます」です。資格を取る時間をエントリーシートと面接の準備に回してよい、ということです。あわせて、この回答に「営業職」という言葉が出てくることも見てください。会社が営業職の募集があることを、自分の文章の中で示しています。[1]

応募の入口は6つある。そして併願できる

オムロンの新卒採用は、1つの窓口に全員が並ぶ形ではありません。採用サイトには「事業・部門別採用サイト」として、制御機器事業、ヘルスケア事業、社会システム事業、データソリューション事業、ストラテジックR&D本部(旧 技術・知財本部)、オムロン デジタル株式会社の6つが並んでいます。事業ごとに別の採用ページを持っています。[1]

この構造は、応募する側にとって重要です。よくある質問の「複数の事業・職種に応募(併願)できますか?」への回答はこうです。「会社が異なる場合は併願いただけます。オムロン株式会社のみ、事業部が異なれば同一会社内の併願可能です。その場合、選考は応募いただいた会社/事業部ごとに実施します」。つまり、グループの別会社どうしの併願ができ、オムロン株式会社の中でも事業部が違えば併願できます。選考は別々に行われます。[1]

選考の流れも、会社が図で公開しています。「エントリー(職種ごと)」に「併願OK」、「選考(職種ごと)」に「並行受験OK」と明記され、エントリーの中身は「ES(職種ごと)」と「適性検査(共通)」、選考の中身は「書類選考」→「面接(複数回)」です。エントリーシートは職種ごとに書き、適性検査は共通で1回、という設計です。[1]

職種の変更についても書かれています。「選考中に希望職種を変更することはできますか?」への回答は「原則、職種の変更はできませんが、別職種でのマッチ度が高いと判断させていただいた場合は、当社から別職種での受験をご提案することがございます。その場合、ご自身の希望を鑑みてオファーを受けるかどうかをご検討ください」。自分からの変更は原則できませんが、会社側から別職種を提案されることはある、ということです。[1]

公開されている待遇と働き方

オムロンは募集要項と福利厚生のページで、初任給を学歴別に公開しています。2026年4月実績の基本給です。[2]

給与(新卒)2026年4月実績の基本給
学歴基本給
博士了355,300円
修士了314,000円
大学卒287,000円
高専卒262,000円
短大卒224,500円
[2]

大学卒と短大卒の差は62,500円です。短大卒でも応募できるということと、入ったあとの初任給に差があるということは、別の話として両方知っておいてください。昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月、12月)です。[2]

  • 本社は京都。勤務時間は9:00〜17:30(一部拠点8:30〜17:00)で、フレックスタイム制勤務あり(フレキシブルタイムは朝5:00〜夜22:00)
  • 休日は週休2日制(土日)、祝日、年始年末、5月の大型連続休暇などで年間129日(年休一斉取得日4日を含む)
  • 有給休暇は初年度18日、最高25日
  • 在宅勤務・ホームオフィス制度がある
  • 副業制度がある(審査あり)
  • 社内公募制度(手挙げ制度)がある
  • 短日勤務制度(週3日または4日)がある
  • 20時までの退社を推奨(残業は1日2時間まで)
  • 育児短時間勤務は子が中学校を卒業するまで利用できる
[2]

有給休暇の初年度18日は、法律の下限(入社半年後に10日)より多い設定です。年間休日129日には、会社が一斉に有給を取る日が4日含まれているという注釈が付いています。数字だけを他社と並べるときは、この注釈まで含めて比べてください。[2]

応募する前に、この順番で読む

ここまでは会社が公開しているページの記載だけで書きました。最後に、応募までに自分で確かめる順番を置きます。

  • まず新卒採用ページのエントリー対象を自分で開いて読む。学部・学科の条件が書かれていないこと、短大・専門学校・既卒が対象に入っていることを、自分の目で確認する
  • 次に事業・部門別採用サイトを6つとも開いて、どの事業のどの職種に出すかを決める。併願できるので、1つに絞る必要はない
  • 適性検査はグループ共通で1回しか受けられない。日程を決める前に、対策の時間を先に確保する
  • エントリーシートは職種ごとに書く。併願する数だけ書く量が増えるので、締切から逆算する
  • 説明会の出欠は選考に影響しない。行けるなら会社を知るために行き、行けなくても不利にはならないと会社が書いている
  • OB・OG訪問は誰もできない。先輩社員インタビューと職種紹介を、訪問の代わりとして読み込む
[1]

この記事に書いたことは、すべて2026年9月9日時点で公開されていた記載です。募集要項は年度ごとに変わります。応募する前に、必ず会社の最新のページで確かめてください。[1] [2]

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. オムロン 新卒採用(エントリー対象・選考フロー・よくある質問)確認日:2026-09-09 / 応募資格、選考フロー、よくある質問14件
  2. オムロン 募集要項と福利厚生確認日:2026-09-09 / 初任給、休日、勤務時間、諸制度
  3. オムロン 就活ハラスメント防止に向けた取り組みについて確認日:2026-09-09 / 採用活動の方針と相談窓口
  4. 岩手大学 令和4(2022)年度 卒業・修了者 進路先一覧確認日:2026-09-09 / 学部・研究科ごとの進路先と人数(総合科学研究科のページを参照)
  5. 龍谷大学 就職実績一覧(2023年度)確認日:2026-09-09 / 国際学部の就職先
  6. 龍谷大学 就職実績一覧(2024年度)確認日:2026-09-09 / 先端理工学部の就職先
  7. 桃山学院大学 経済学部 就職実績データ確認日:2026-09-09 / 経済学部の主な就職先企業
  8. 名古屋学院大学 就職・進学実績確認日:2026-09-09 / 経済学部の主な就職先(直近5年)
  9. 神戸女学院大学 進路データ確認日:2026-09-09 / 全体および学科別の主な就職先
  10. 近畿大学 全学部就職データ確認日:2026-09-09 / 全学部の主な就職先
  11. 近畿大学 大学院 就職データ確認日:2026-09-09 / 大学院修了者の主な就職先
  12. 中部大学 学部・学科別就職状況確認日:2026-09-09 / 大学院修了後の進路
  13. 千葉工業大学 主な進路先確認日:2026-09-09 / 学科別の主な進路先
  14. 大阪工業大学 就職状況一覧[大学院]確認日:2026-09-09 / 大学院の主な就職先(2023-2025年度)
  15. 兵庫県立大学工学部 過去3年間の進路先確認日:2026-09-09 / 工学部の主な進路
  16. 福岡大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 学部別の主な就職先

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