どの大学から入っているのか。公表資料で確かめる

会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転内定コラムでは、大学の公式ページとPDFを直接開いて社名の前後を読み、その見出しが就職先の一覧であることを確かめています。岡山県貨物運送について、現時点で確認できたのは次の1件です。[5]‌‌​‌​‌​‌​​​​​​​​​‌‌‌​‌​​​‌​‌‌‌​‌​‌​​​​‌‌​​​‌​‌​​‌​​​​​‌​​​‌​‌​‌​

岡山県貨物運送を就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月に各ページで確認)
大学・所属掲載根拠対象年度・期間
岡山商科大学 経営学部 経営学科経営学科卒業生の就職状況の一覧に「岡山県貨物運送㈱」。出典52021〜2025年度卒業
[5]

この会社は本社が岡山市で、拠点は全国65か所にあります。大学の資料で確認できたのが岡山の大学だったことと、拠点の広がりは別の話です。全国の拠点で働く可能性があることは、募集要項の勤務地の欄に書かれています。[1] [2]

会社が学歴・専攻について書いていること(引用)

まず正確に書きます。募集要項に学部・学科の条件は書かれていません。学歴で分かれているのは初任給の金額で、物流管理職もドライバー職も、大卒・短大専門高専卒・高卒の3段階で金額が示されています。応募できるかどうかの条件として学歴が使われているわけではありません。[1]

よくある質問では、応募と選考についてこう答えています。「まずは、当ホームページよりエントリーをお願いいたします。エントリー後は、書類選考、適性検査、複数回の面接で選考をおこないます。」。面接が複数回あることが分かります。[1]

転勤についても明確です。「ドライバーは基本的に転勤はありません。物流管理職については、最初の数年間は転居を伴う転勤はなく、その後転居を伴う転勤をする・しないを個人でご選択いただきます。」と書かれています。職種の変更については、会社側からお願いすることはない、とも答えています。[1]

ただし、採用人数と既卒の扱いは書かれていません。採用実績校の一覧もありません。この2つは公式サイトからは「分からない」が正確な答えです。[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では3つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。岡山県貨物運送の公開情報から特定できるのは次の3つです。

土俵1:職種が2つに分かれていて、条件が別々に公開されている

物流管理職は岡山本社ほか各支店・営業所、ドライバー職は全国各支店が勤務地です。初任給も諸手当も別々に書かれていて(ドライバー職には一律定額歩合があります)、どちらで受けるかを自分で決められます。[1]

土俵2:選考が書類・適性検査・複数回の面接と決まっている

エントリーのあと、書類選考、適性検査、複数回の面接と進みます。準備する順番が先に分かっているので、面接で何を話すかに時間を使えます。[1]

土俵3:資格の取得を会社が支援している

運行管理者、第一種衛生管理者、フォークリフト免許の取得支援があり、ドライバー職には準中型・中型・大型免許の取得費用補助があります。業務で必要な資格の取得費用は会社負担と書かれています。入社時点の資格の有無より、入ってから取る前提の会社です。[3]

仕事の中身と、会社の位置づけ

岡山県貨物運送株式会社は、昭和18年3月31日に岡山県下のトラック業者79社を統合して設立されました。設立時は資本金700万円、車輌1,000両、従業員3,200人と沿革に書かれています。現在の資本金は24億2,060万円、本社は岡山市北区清心町です。[4]

営業種目は11項目あります。貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、倉庫業、航空運送代理店業、通関業、産業廃棄物収集運搬業、付加価値通信サービスおよびデータベースサービスの提供、コンピュータによる情報処理ならびにソフトウェアの開発および販売、荷造梱包業、損害保険代理業、労働者派遣事業です。トラックを走らせるだけの会社ではありません。[4]

規模は、年間約9,000万個の荷物を取り扱い(2024年度)、本社・支店・営業所を合わせて全国65拠点(2025年度)です。昭和40年に東京支店を開設して首都圏へ、昭和41年に広島〜久留米間の路線免許を取得して九州へ進出してきました。[2] [4]

仕事は物流管理職とドライバー職に分かれますが、会社は「ドライバーと物流管理職が一緒になって作業することもあり、役割の垣根を越えたチームワークが日常です」と説明しています。どちらの職種で入っても、現場はひとつのチームとして動くということです。トラックに乗る人と、荷物の流れを組み立てる人が、同じ場所で顔を合わせて働きます。[3]

応募できる条件と待遇

物流管理職

  • 勤務地:岡山本社ほか各支店・営業所
  • 初任給:大卒232,715円〜/短大・専門・高専卒227,110円〜/高卒224,008円〜(勤務地によって異なる)
  • 諸手当:地域手当、通勤手当、住宅手当ほか
  • 昇給:年1回/賞与:年2回(実績による)
  • 休日・休暇:日曜祝祭日を含め1か月ごとに約9〜10日。長期休暇は年末年始、夏季、GWなど。年間休日115日
  • 勤務時間:8:00〜17:00(実働8時間/1日。業務内容によって時間帯が変動)
[1]

ドライバー職

  • 勤務地:全国各支店
  • 初任給:大卒201,600円〜/短大・専門・高専卒199,600円〜/高卒192,740円〜(勤務地によって異なる)
  • 諸手当:一律定額歩合、地域手当、通勤手当、住宅手当ほか
  • 昇給・賞与・休日・勤務時間:物流管理職と同じ内容が記載
[1]

教育制度は、新入社員研修、フォロー研修、渉外担当者研修、所課長研修、管理者研修、女性リーダー研修、乗務員研修と段階ごとに用意されています。福利厚生は、産前産後休業・育児休業(産後パパ育休を含む)、結婚休暇、子の看護等休暇、介護休業、短時間勤務制度、社内預金制度、自社株持株会、財形貯蓄、確定拠出年金、制服貸与、家賃補助、提携保育所、退職金制度、慶弔見舞金、永年勤続表彰、無事故表彰(ドライバー職のみ)などです。[3]

採用人数と既卒の扱いは書かれていません。応募の前に会社へ確かめてください。[1]

資格の支援は、この会社では待遇の一部というより仕事の前提に近いものです。運行管理者と第一種衛生管理者は、物流の現場を回すために法令で必要になる資格です。ドライバー職では準中型・中型・大型免許の取得費用補助があり、免許を持っていない状態から入っても仕事の幅を広げられる形になっています。フォークリフト免許の取得費用補助は職種を問わず用意されています。[3]

公開されている数字で、輪郭をつかむ

会社が公開している数字を並べます。

会社の規模(岡山県貨物運送 会社案内・数字でみるオカケン)
項目数字
設立昭和18年3月31日
資本金24億2,060万円
本社岡山市北区清心町4番31号
取扱荷物数年間約9,000万個(2024年度)
拠点数全国65拠点(本社・支店・営業所。2025年度)
営業種目貨物自動車運送、貨物利用運送、倉庫、航空運送代理店、通関、産業廃棄物収集運搬、情報処理・ソフトウェア開発、荷造梱包、損害保険代理、労働者派遣の11種目
[2] [4]

年間9,000万個を65拠点で扱うということは、1拠点あたり年間およそ138万個、1日あたりにすると数千個の荷物が動く計算になります(単純に割った目安です)。物流管理職は、この量をどう回すかを考える側の仕事です。数字の大きさに驚くより、1拠点・1日あたりに引き直して考えるほうが、仕事の実感に近づきます。[2]

設立時の従業員3,200人という数字と、いまの65拠点という数字を並べると、この会社が80年以上かけて岡山から全国へ広がってきたことが分かります。東京支店の開設が昭和40年、九州への進出が昭和41年、高速道路を使った運行の開始が昭和44年と、拠点を増やしてきた順番も沿革に残っています。[4]

採用人数と応募者数は公開されていないので、倍率は計算できません。「何人に1人」といった数字を、この記事では出しません。[1]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜3日目:物流管理職とドライバー職のどちらで受けるかを、初任給と勤務地の違いから考える
  2. 4〜7日目:会社の営業種目11項目を読み、トラック以外の仕事(倉庫・通関・情報処理)があることを押さえる
  3. 8〜14日目:身近な宅配・トラックの動きを観察し、荷物が届くまでに何が起きているかを書き出す
  4. 15〜21日目:適性検査の準備を始める。エントリー後、書類選考のあとにある
  5. 22〜30日目:面接は複数回ある。転勤の考え方(物流管理職は最初の数年は転居なし、その後は自分で選択)についての自分の考えを整理する
[1] [4]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。この会社は戦時中に79社が統合してできた会社で、いまは全国65拠点で年間9,000万個を扱っています。自分がその仕組みのどこで働きたいかを具体的に言えたなら、それは出発点になります。「物流に興味があるから」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。[2] [4]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、岡山県貨物運送の採用サイト・会社案内と、岡山商科大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 岡山県貨物運送 新卒採用 募集要項・よくある質問確認日:2026-09-19 / 物流管理職とドライバー職の勤務地・初任給・諸手当・昇給賞与・休日休暇・年間休日・勤務時間・保険・研修制度、選考の流れ、転勤と職種変更についての回答
  2. 岡山県貨物運送 数字でみるオカケン確認日:2026-09-19 / 取扱荷物数(年間約9,000万個)、拠点数(全国65拠点)、従業員や平均年齢などの説明
  3. 岡山県貨物運送 働きやすさのひみつ確認日:2026-09-19 / 教育制度、資格取得支援、福利厚生の一覧と、現場のチームワークについての説明
  4. 岡山県貨物運送 会社案内確認日:2026-09-19 / 商号、本社、設立、資本金、営業種目、企業沿革
  5. 岡山商科大学 経営学部 就職状況確認日:2026-09-19 / 経営学科卒業生の就職状況(2021〜2025年度卒業)の一覧に岡山県貨物運送㈱

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