どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる

会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。NJSについて、現時点で確認できたのは次の2大学です。数は少ないですが、片方は人数の下限まで分かります。[6] [7]​‌‌‌‌​​​​‌​​​‌‌‌‌​​​‌‌​​‌‌​‌​​​​‌‌‌‌‌‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌‌​​​​‌​​​‌‌‌​‌​

NJSを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月10日確認)
大学・学部掲載されている資料人数と対象年度
信州大学(全学)「3.参考資料:就職者数が3名以上の企業等(2025年度)」の学術研究・専門技術サービス業の欄に「NJS」3名以上/2025年度
北海道科学大学 工学部 機械工学科機械工学科の主な就職・進学先の「建設・設備」の欄に「株式会社NJS」人数の記載なし/2023〜2025年度実績
[6] [7]

2大学とも理系です。ただし、これは「文系は入れない」という意味ではありません。次の節で見るとおり、会社は総合職(事務系)の募集学部・学科を「全学部全学科」と書いています。大学側の資料に理系しか出てこないのは、技術系の採用人数が30名程度なのに対して事務系が「若干名」だからだと読むほうが自然です。[1] [6] [7]

会社が「学歴による仕事内容に違いはありません」と書いている

この会社のよくある質問に、この記事の読者にとってそのままの答えがあります。質問は「高専卒(本科・専攻科)・学部卒・大学院修了で仕事内容に違いはありますか?」。答えはこうです。[2]

「当社では学歴による仕事内容に違いはありません。ただし、大学院を修了された方は、技術士の受験資格である実務経験の必要年数が2年短縮されます」。違いがあるのは資格を取るまでの年数だけで、任される仕事は同じだ、と会社が書いています。[2]

基本給の表も、その考え方と一致しています。募集要項の数字をそのまま並べます。[1]

学歴別の基本給とモデル月収(※2026年4月実績)
学歴基本給モデル月収(定額時間外勤務手当30時間を含む)
大学院了226,000円325,000円
大学卒215,600円312,000円
高専卒(専攻科)215,600円312,000円
高専卒(本科)205,200円299,000円
[1]

見てほしいのは、高専卒(専攻科)と大学卒が同じ215,600円だということです。そして高専卒(本科)との差も10,400円しかありません。会社は「既卒者は上記に準じます」とも書いています。[1]

ただしモデル月収の中身は必ず分解してください。会社自身がこう書いています。「定額時間外勤務手当(30時間)を含みます。定額時間外勤務手当は時間外勤務時間が30時間未満でも支給され、超過分は別途支給します」。312,000円のうち、基本給は215,600円です。[1]

募集学部・学科も職種で分かれています。総合職(技術系)は「土木工学系、衛生工学系、環境工学系、生物工学系、建築工学系、機械工学系、電気電子工学系、情報工学系、商学系、経済系、経営学系、会計学系など」。総合職(事務系)は「全学部全学科」です。技術系のほうにも商学系・経済系・経営学系・会計学系が入っているのは、この会社の仕事に経営・財務分析が含まれているからです。[1]

募集人数は「総合職(技術系):30名程度~」「総合職(事務系):若干名」。よくある質問では技術系を「20~30名」、事務系を「若干名(採用選考を実施しない場合あり)」と書いています。事務系を狙うなら、その年に募集があるかを最初に確かめる必要があります。[1] [2]

資格についても答えています。「入社時に必要とする資格はございません。保有しておくと良い資格としては、入社後は「技術士」の取得を目指していただきますので、「技術士補」の資格を持っていただくと有利です」。入る前に必須の資格はありません。[2]

エントリーシートの設問5つが、募集要項に全部書いてある

この会社の募集要項には、エントリーシートの記述設問がそのまま載っています。ここまで公開している会社は多くありません。[1]

エントリーシートの記述質問(募集要項の記載)
設問字数
現在取り組んでいる、または取り組もうとしている研究の内容を具体的に記入してください。研究が決まっていない方は、大学生活の中で一番努力した授業・課題等について記入してください。400字以内
学生時代に一番力を入れた取り組みを記入してください。400字以内
今までの人生の中で困難を乗り越えた経験を記入してください。400字以内
志望している業界と志望している企業を記入してください。200字以内
当社の志望理由と当社で取り組みたい仕事を記入してください。800字以内
[1]

合計2,200字です。5問目の800字がいちばん重く、しかも「当社の志望理由と当社で取り組みたい仕事」という具体的な内容を求めています。会社の事業をどこまで調べたかが、そのまま字数に出ます。会社は「質問内容は変更となる場合がございます」とも書き添えています。[1]

1問目の書き方にも注目してください。「研究が決まっていない方は、大学生活の中で一番努力した授業・課題等について記入してください」。研究室に入っていない人、卒業研究がまだ始まっていない人のための逃げ道が最初から用意されています。[1]

選考フローも公開されています。「会社説明会」→「筆記選考(エントリーシート・適性検査)」→「一次面接(人事)※個人面接」→「二次面接(技術職 所長・部長クラス)※個人面接」→「最終面接(役員)※個人面接」→「内々定」。会社は「会社説明会~一次面接はオンラインにて実施。二次面接は本社(東京)/大阪にて、最終面接は本社(東京)にて実施予定」と書いています。面接はすべて個人面接で、グループディスカッションがありません。[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。NJSの公開情報から特定できるのは次の4つです。

土俵1:エントリーシートの設問が先に分かっている

5問すべてが募集要項に書かれています。締め切り直前に慌てて書く必要がなく、何か月も前から準備できます。準備した時間の差がそのまま出る土俵です。[1]

土俵2:面接がすべて個人面接

一次(人事)、二次(技術職の所長・部長クラス)、最終(役員)。3回とも個人面接で、グループディスカッションはありません。周りの学生との比較ではなく、自分の話す内容だけで見られます。しかも一次面接まではオンラインなので、遠方に住んでいても交通費がかかりません。[1]

土俵3:学歴で仕事内容が変わらないと会社が明言している

「当社では学歴による仕事内容に違いはありません」。高専の本科から入っても、大学院から入っても、任される仕事は同じだと書かれています。差があるのは技術士の受験資格に必要な実務経験年数だけです。[2]

土俵4:入社時に必要な資格がない

「入社時に必要とする資格はございません」。専門的なコンサルティング会社なので資格が要りそうに見えますが、入る前に持っている必要はありません。入社後に技術士(建築系は一級建築士)を目指す形です。[2]

会社の数字。条件をそのまま書き写して読む

この会社は数字も細かく公開しています。まず給与まわりから。募集要項に「平均年収 954万円(2025年期実績)」とあります。従業員659人の会社としては高い水準です。ただし平均なので、新卒の初任給とは別のものとして読んでください。[1] [5]

働き方の数字も、よくある質問に出ています。「毎月の残業時間はどれくらいですか?」に「業界の特性上、繁忙期とそれ以外の時期によって残業時間は変動しますが、一年間で平均すると31.2時間です(2024年期総合職実績)」。勤務時間は「フレックスタイム制を導入しており、平日10:00~15:30をコアタイムとして設けております」。[2]

男性の育休についても数字を出しています。「当社の男性の育休取得率は100.0%(2024年度実績)であり、非常に高い取得率となっております(全国平均は約17.1%)」。全国平均と並べて書いているので、比較の条件が読み手にも分かります。[2]

転勤については正直に書かれています。「総合職は勤務地を定めない条件での採用となりますので、全員に転勤や異動の可能性がございます」。そのうえで「勤務地が変更となる社員は1年に数名から10名程度ですので、転勤の頻度としては少ないのではないでしょうか」と続けています。勤務地は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7か所です。[1] [2]

配属についても具体的です。「入社前に、希望する専門分野と勤務地をそれぞれ第三希望までお伺いし、本人の希望と適性、社内状況を踏まえ入社までに配属先を決定いたします。当社では、ご入社される皆様の希望になるべく沿えるよう配慮を行っており、近年では専門分野・勤務地ともに第三希望内での配属となっております」。[2]

福利厚生には、この記事の読者に直接効くものがあります。諸手当の欄に「奨学金返済支援手当」があり、福利厚生のページにも「奨学金返済支援制度」として「奨学金返済の負担を軽減し、社会人としてのスタートを後押しします」と書かれています。ほかに「住宅入居手当(敷金、礼金、家賃、引越費用)」もあります。奨学金を借りて進学した人には、金額以上に意味のある制度です。[1] [4]

会社の規模も見ておきます。会社概要によると、創立は1951年9月3日、代表取締役社長は村上雅亮、本社は東京都港区芝、東京証券取引所プライム市場(コード番号2325)、資本金5億2,000万円、従業員数659人(グループ1,471人・2025年12月末現在)、年間売上高248億5,400万円(2025年12月期連結)。技術士が414人いると公表されています(2026年4月1日現在)。[5]

求める人物像は4つの価値観として示されています。「お客様第一主義」「プロフェッショナリズム」「チャレンジ精神」「誠実さと倫理観」。そのうえで「私たちはNJSの価値観を共有し、自分自身の専門分野を深く掘り下げたエキスパートとなりたい方をお迎えいたします」と書かれています。[3]

応募する前に知っておいたほうがいいこと

都合のいい情報だけを並べても役に立たないので、公開情報から読み取れる注意点も書きます。

  • 筆記選考の段階で成績証明書を提出する。会社は「筆記選考の段階で成績証明書を提出いただきます」と書いている。大学の成績が見られる選考であることは、先に知っておいたほうがいい
  • 総合職(事務系)は「若干名(採用選考を実施しない場合あり)」。その年に募集がない可能性がある
  • 総合職(技術系)の募集学部・学科は指定がある。土木・衛生・環境・生物・建築・機械・電気電子・情報の各工学系と、商学系・経済系・経営学系・会計学系など
  • モデル月収312,000円(大学卒)には定額時間外勤務手当30時間分が含まれる。基本給は215,600円
  • 総合職は勤務地を定めない条件での採用。会社は「全員に転勤や異動の可能性がございます」と書いている
  • 出張がある。会社は「日帰り出張が大半ですが、場合によっては宿泊を伴います」と書いている
  • 専門分野の間の異動は基本的にない。会社は「基本的には土木(水道・下水道)、建築、機械、電気のそれぞれの専門分野間の異動はなく、自らの専門分野を活かして仕事をすることになります」と書いている
[1] [2]

こうした点は、面接で聞きにくいことでもあります。ただ、会社が自分のサイトに書いている内容なので、読んでおけば「知っていて選んだ」と言えます。読まずに入って驚くのが、いちばん避けたい形です。[1] [2]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜2日目:募集要項を開き、エントリーシートの設問5つをノートに書き写す。合計2,200字。設問が先に分かっている会社なので、ここから逆算する
  2. 3〜8日目:1〜3問目(研究または努力した授業/学生時代に力を入れたこと/困難を乗り越えた経験)を各400字で下書きする。3問とも過去の話なので、いまから作れる
  3. 9〜14日目:自分の家の水道がどこから来ているかを調べる。住んでいる市町村の上下水道局のサイトには、浄水場の場所や水道管の老朽化の話が必ず出ている。この会社の仕事はそこにある
  4. 15〜20日目:会社のプロジェクト事例(日本最大級の浄水場、下水処理場、被災地の復旧対応)を読み、5問目の800字(志望理由と取り組みたい仕事)を書く。ここがいちばん重い設問
  5. 21〜24日目:4問目(志望している業界と志望している企業)を200字で書く。この会社だけを受けているわけではない前提で聞かれているので、正直に、筋の通った並びで書く
  6. 25〜27日目:適性検査の対策をする。筆記選考はエントリーシートと適性検査のセットなので、書類だけでは通らない
  7. 28〜30日目:個人面接の練習をする。3回とも個人面接なので、話す量が多い。研究や努力したことを、専門外の人に3分で説明できるようにしておく

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば、総合職は勤務地を定めない条件での採用、専門分野の間の異動は基本的にないといった点を読んだうえで、それでもこの会社を選ぶ理由を書けるなら、それは自分の言葉になります。「社会インフラを支えたいから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[1] [2]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容はすべて2026年9月10日に会社の公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。どの会社で受けるかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. NJS 採用サイト 新卒採用募集要項確認日:2026-09-10 / 募集職種(総合職・技術系/事務系)、仕事内容、募集学部・学科(技術系の指定学科と事務系の「全学部全学科」)、募集人数、学歴別の基本給とモデル月収(※2026年4月実績)と定額時間外勤務手当30時間の説明、諸手当(奨学金返済支援手当、住宅入居手当など)、勤務地7か所、昇給・賞与、休日休暇、平均年収954万円(2025年期実績)、エントリーシート記述質問5問と字数、選考フロー6段階と実施方法、筆記選考時の成績証明書提出
  2. NJS 採用サイト よくある質問確認日:2026-09-10 / 採用予定人数、配属先の決め方(第三希望まで/近年は第三希望内での配属)、入社後の流れ、OBOG訪問と採用担当の連絡先、グローバル・留学生採用、必要な保有資格(入社時に必要な資格はない/技術士補があると有利)、既卒・第二新卒の応募、勤務時間(フレックスタイム制・コアタイム10:00〜15:30)、出張、海外事業、転勤や異動、ジョブローテーション、「当社では学歴による仕事内容に違いはありません」、女性管理職、残業時間31.2時間(2024年期総合職実績)、男性育休取得率100.0%(2024年度実績)
  3. NJS 採用サイト 求める人物像確認日:2026-09-10 / 4つの価値観(お客様第一主義/プロフェッショナリズム/チャレンジ精神/誠実さと倫理観)と、「水と環境」の仕事についてのメッセージ
  4. NJS 採用サイト 福利厚生確認日:2026-09-10 / 住宅補助金制度、奨学金返済支援制度、資格取得支援制度と資格取得報奨金、社内保健師による面談、健康診断オプション検査費の無料化、オンライン健康改善プログラム、専門家によるカウンセリング、従業員持株会制度、同好会活動
  5. 株式会社NJS 会社概要確認日:2026-09-10 / 社名、本社所在地、代表取締役社長 村上雅亮、創立1951年9月3日、東京証券取引所プライム市場(コード番号2325)、資本金5億2,000万円、従業員数659人(グループ1,471人・2025年12月末現在)、年間売上高248億5,400万円(2025年12月期連結)、事業内容、有資格者数(技術士414人ほか・2026年4月1日現在)
  6. 信州大学 卒業・修了者の進路状況(PDF)確認日:2026-09-10 / 2025年度。「3.参考資料:就職者数が3名以上の企業等(2025年度)※業種別・就職者数の多い順」の「学術研究,専門・技術サービス業」の欄にNJS。学部別ではなく大学全体の一覧
  7. 北海道科学大学 工学部 機械工学科 就職情報・資格情報確認日:2026-09-10 / 「機械工学科の主な就職・進学先[2023~2025年度実績]」の「建設・設備」の欄に株式会社NJS
  8. 龍谷大学 2019年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 理工学研究科の「2017~2019年度」の「土木・建設業」の欄に株式会社NJS。対象年度がいちばん新しくても2019年度のため、この記事の表には入れていない

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