どの大学の卒業生が日本薬科大学の職員になっているのか
他大学が公表している進路資料では、就職先として日本薬科大学(学校法人都築学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。
大学が公表していること[1] [2]
日本薬科大学の公式サイトには、事務職員の出身大学や職員インタビューのページはありません。採用情報ページにあるのは事務職員の募集要項だけで、どの大学・学部の出身者が働いているかは公式からは確かめられません。[1] [2]
学校法人都築学園は日本薬科大学のほかに第一薬科大学、神戸医療未来大学、高校、幼稚園、専門学校を設置しています。ただし採用情報ページの募集は「事務職員(日本薬科大学)」と大学名を付けたもので、勤務地も日本薬科大学のさいたまキャンパスを予定しているとされています。法人の一括採用ではなく、日本薬科大学の事務職員としての募集です。[1] [3]
採用ページが求める人材と、大学が掲げていること
採用情報ページは、職種ごとに【求める人材】を書いています。3職種に共通しているのは「コミュニケーション能力、協調性、積極性のある方」です。[1]
| 職種 | 求める人材 |
|---|---|
| 大学事務(一般職) | コミュニケーション能力、協調性、積極性のある方/パソコン操作スキル(エクセル・ワード等) |
| 大学事務(経理課事務職) | 上記に加えて、経理事務経験者歓迎・学校事務経験者歓迎 |
| 大学事務(情報システム担当) | 端末、システムの問い合わせ対応、ネットワーク運用、システムのセキュリティー、保守などのIT経験をお持ちの方 |
経理課事務職は経験者を「歓迎」、情報システム担当はIT経験を「お持ちの方」としています。一般職は経験を条件にしていませんが、提出書類は3職種とも本学指定履歴書と職務経歴書です。学歴についての記述はありません。[1]
建学の精神[4] [3]
日本薬科大学の建学の精神は「個性の伸展による人生練磨」です。建学の精神・教育目標のページは、この精神を、学校教育のみに終わることなく、生涯を通して自己実現を達成していく建学の精神だと説明しています。学校法人都築学園の事業報告書も、法人全体の建学の精神として同じ言葉を掲げています。[4] [3]
教育目標のうち、医療ビジネス薬科学科の医療データサイエンス専攻(お茶の水キャンパス)は、病院・福祉施設・ヘルスケア関連分野などで経営や事務職として活躍できる人材を目指すとしています。事務の仕事を教える側の大学でもあります。[4]
採用の仕組み。書類選考と面接2回、選考は随時
日本薬科大学は私立大学なので、国立大学のような統一の採用試験はありません。学校法人都築学園が、募集ごとに選考を行います。採用情報ページに書かれている流れは次のとおりです。[1]
| 順番 | 段階 |
|---|---|
| 1 | 人事宛に電話またはメールで連絡(詳しい説明がある) |
| 2 | 書類選考(本学指定履歴書、職務経歴書) |
| 3 | 一次面接 |
| 4 | 二次面接 |
要項は「(1)書類選考 (2)一次面接 (3)二次面接 の3段階で採否を決定」とし、「※選考は随時実施しております。」と書いています。問い合わせ先は学校法人都築学園の法人埼玉事務局 総務課 人事係です。[1]
雇用期間最長3年での採用[1]
待遇の欄には3職種とも【正職員】と書かれていますが、同じ欄に「雇用期間最長3年での採用」とあり、試用期間は6か月です。勤務実績などによって、契約更新の可否あるいは無期雇用への変更などを判断するとしています。入ってすぐに期間の定めのない雇用になるわけではありません。[1]
職員の仕事。ジョブローテーションで総務から入試・広報まで
採用情報ページは、大学事務(一般職)の業務を、教育事業をより円滑に進めていくためのさまざまな事務業務としたうえで、大学のいずれかの部門への配属だと書いています。定期的にジョブローテーションを行っていて、キャンパス間の異動もあるとしています。[1]
- 大学事務(一般職):総務、人事、設備管理業務全般、教務、学生支援、入試・広報業務など
- 大学事務(経理課事務職):研究費の管理・伝票処理・会計入力・書類作成など経理に係る業務
- 大学事務(情報システム担当):システムおよびネットワークの運用保守と更改
事務室のある場所[6]
キャンパス紹介のページによると、さいたまキャンパスの管理棟・本部棟には入試課、教務課、総務課などの事務室があり、学生サポートや大学運営を行っています。さいたまキャンパスは約5万坪で、東京ドームの約3倍の広さだとされています。[6]
事業報告書に書かれた大学の仕事[3]
学校法人都築学園の令和7年度事業報告書は、日本薬科大学の1年間の取り組みを並べています。2025年度から薬学4年制の新学部(薬科学部)が開設され、教職課程の認定申請に向けて体制を整えたこと。オープンキャンパスや入試説明会を行い、入試区分を見直したこと。韓国などから185名の学生を研修で受け入れたこと。さいたまキャンパスの本部棟の耐震設計を行ったこと。1区16市11町2教育委員会との連携を維持したこと。事務職員は、こうした入試・広報、国際交流、施設整備、地域連携の実務を支えます。[3]
お茶の水キャンパスでは、文京区と協働して地域の納涼祭や湯島天満宮例大祭に学生・教職員がボランティアで参加しています。キャンパスごとに地域との付き合い方も違います。[3]
研修(SD)[3]
日本薬科大学では2025年度、教職協働の活性化を目指してFD・SD勉強会を4月と12月の2回開いています。内容は、メンタル不調による学習意欲や登校率の低下に対する学生対応と、IRを活かした組織文化の醸成でした。SDは職員の能力開発のための研修を指します。[3]
応募できる条件と待遇(2026年9月27日確認の要項)
採用情報ページに書かれている条件を並べます。これは随時選考の事務職員の条件で、新卒向けの初任給として示されたものではありません。[1]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 勤務地 | 日本薬科大学 さいたまキャンパス(北足立郡伊奈町)への配属を予定。配属部署によりキャンパスが異なる |
| 就業時間 | 月〜金 9:00〜17:00、土(毎週)9:00〜15:00 |
| 休日 | 日・祝日・学園の定める日(学校行事により休日出勤あり、振替休日あり) |
| 給与 | 一般職・経理課事務職:191,200円〜、情報システム担当:220,300円〜(規定に基づき職務経験を考慮して決定) |
| 昇給・賞与 | あり |
| 手当 | 職務により管理職手当・役職手当等、条件に該当する場合は通勤・超過勤務・扶養手当など |
| 加入保険 | 雇用、労災、健康、厚生年金(私学共済) |
| 退職金制度 | あり |
| 雇用期間 | 最長3年(試用期間6か月、給与等の条件の変更なし)。勤務実績等により契約更新の可否あるいは無期雇用への変更などを判断 |
| 提出書類 | 本学指定履歴書、職務経歴書 |
土曜日も毎週9時から15時まで勤務があるのは、大学職員の募集としては確かめておきたい点です。休日は日曜・祝日と学園の定める日です。[1]
法人の行動計画[7]
学校法人都築学園は、女性活躍と仕事・子育ての両立のための行動計画(令和7年4月1日〜令和12年3月31日)を公表しています。課題として、女性管理職は16%と向上しているが比率は依然として低いこと、管理職を目指す女性が少ないこと、休暇取得に関する意識が低調であることを挙げています。[7]
- 目標1:管理職に占める女性割合を20%とする
- 目標2:女性教職員の勤続年数を10%以上向上させる
- 目標3:育児休業・介護休暇に関する相談体制の窓口の維持・活性化
- 目標4:学校の夏休み等を活用し、教職員の連続休暇の取得の推進
募集の時期。随時選考で、締切日は書かれていない
採用情報ページの募集には、締切日や採用予定日が書かれていません。選考は随時で、応募はまず人事宛に電話かメールで連絡する形です。[1]
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 事務職員の募集 | 一般職・経理課事務職・情報システム担当の3職種 |
| 雇用期間 | 最長3年。更新や無期雇用への変更は勤務実績等で判断 |
| 選考 | 書類選考・一次面接・二次面接。随時実施 |
| 締切日・採用予定人数 | 書かれていない |
| 新卒の定期採用の募集 | 掲載なし |
新卒の定期採用がいつ出るのか、そもそも行っているのかは、公式サイトからは確かめられません。この記事では推測で書きません。採用情報ページを定期的に確かめ、分からないことは人事係に問い合わせてください。[1]
公開されている数字。事務職員56名、学生は約1,100名
数字は、学校法人都築学園の令和7年度事業報告書に載っているものを並べます。[3]
| 学校 | 教員数 | 事務職員数 |
|---|---|---|
| 第一薬科大学 | 66 | 27 |
| 日本薬科大学 | 75 | 56 |
| 神戸医療未来大学 | 33 | 19 |
| 法人本部 | - | 18 |
| 法人合計 | 354 | 184 |
日本薬科大学の事務職員56名は、法人の中でいちばん多い人数です。法人全体の事務職員の平均年齢は51.9才と書かれています。[3]
2026年5月1日現在の日本薬科大学の在学者は、薬学部973名(うち薬学科803名)、薬科学部医療ビジネス薬科学科175名、大学院薬学研究科15名です。2026年度の入学者は、薬学部薬学科81名(入学定員240名)、薬科学部70名(入学定員120名)でした。[3]
事業報告書は、薬学科と医療ビジネス薬科学科で入学定員に達しなかったこと、韓国を中心とした外国人留学生の入学者が増えていること、志願者確保に課題が残ることを書いています。事務職員にとっても、学生募集は大きなテーマです。[3]
大学の歩み[5]
- 2003年11月:学校法人東京インターナショナル学園に日本薬科大学設置認可
- 2004年4月:日本薬科大学開学
- 2006年3月:学校法人都築インターナショナル学園に法人名変更
- 2009年1月:学校法人都築学園に合併
- 2011年4月:健康・漢方・医療薬学科を薬学科と医療ビジネス薬科学科に改組
30日でやること。条件を確かめてから応募を決める
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。[1]
- 1〜3日目:採用情報ページを読み、雇用期間最長3年での採用と、更新・無期雇用への変更の判断のしかたを書き出す
- 4〜7日目:人事係に連絡する前に、聞きたいこと(新卒の応募を受け付けるか、配属キャンパス、土曜勤務、更新の実績)を箇条書きにする
- 8〜14日目:建学の精神「個性の伸展による人生練磨」と教育目標を読み、自分の経験と重なる部分を1つ選ぶ
- 15〜21日目:事業報告書の日本薬科大学の節を読み、入試・広報、国際交流、地域連携のうち関わりたい仕事を決める
- 22〜30日目:職務経歴書の代わりに何を書けるか(アルバイト・課外活動でのパソコン作業や接客など)を整理し、履歴書の志望動機を下書きする
志望動機も、公式に書かれている事実から組み立てます。ジョブローテーションで総務から入試・広報まで経験できること、薬学4年制の新学部を立ち上げたばかりであること、留学生の受け入れや地域連携が広がっていること。これらに自分の経験を重ねれば、根拠のある志望動機になります。[1] [3]
採用の条件・日程・待遇は募集ごとに変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 日本薬科大学 採用情報確認日:2026-09-27 / 事務職員(日本薬科大学)の採用職種3種、業務内容、求める人材、勤務地、就業時間、休日、待遇(雇用期間最長3年での採用)、提出書類、選考、問い合わせ先(2026年9月27日確認)
- 日本薬科大学 概要・情報公開確認日:2026-09-27 / 所在地、学部の構成、学校法人都築学園の事業報告書・行動計画などの掲載
- 学校法人都築学園 令和7年度事業報告書確認日:2026-09-27 / 建学の精神、設置する学校と学生数(2025年・2026年5月1日現在)、教職員数(2026年5月1日現在)、日本薬科大学の教育・学生支援・FD・SD・募集広報・連携・国際交流・施設整備
- 日本薬科大学 建学の精神・教育目標確認日:2026-09-27 / 建学の精神「個性の伸展による人生練磨」、学科・専攻ごとの教育目標
- 日本薬科大学 沿革確認日:2026-09-27 / 設置認可(2003年)、開学(2004年)、法人名変更、学校法人都築学園への合併(2009年)、改組
- 日本薬科大学 キャンパス紹介確認日:2026-09-27 / さいたまキャンパスの広さ、管理棟・本部棟の事務室(入試課・教務課・総務課など)
- 学校法人都築学園 行動計画確認日:2026-09-27 / 計画期間(令和7年4月1日〜令和12年3月31日)、学園の課題、女性管理職比率などの目標と取組内容