会社が採用実績校の欄に書いていること(引用)
新卒募集要項の下のほうに、2つの欄があります。この記事で最初に見てほしいのはここです。[1]
| 項目 | 書かれている内容 |
|---|---|
| 採用実績校 | 全国の国公私立大学・高専・短大・専門学校 |
| 採用学部学科 | 全学部全学科 |
| 応募方法 | 推薦応募・自由応募 |
| 提出書類 | 成績証明書(院卒の方は学部時代の成績証明書、推薦の方は推薦状もご準備下さい)・健康診断書 |
| 選考基準 | 「達成志向」・「学ぶ力」・「課題発見/解決力」を有する方を求めています |
採用実績校の欄に、大学名が1つも挙がっていません。学校の種類だけが書かれ、そこには高専・短大・専門学校が含まれています。初任給の表も「高専・短大・専門卒」に金額が付いています。[1]
選考の方法についても、採用FAQに明確な記述があります。[2]
この「能力の差は5倍、意識の差は100倍」という言い方は、創業者が繰り返し語ってきた考え方です。それが採用のページに、選考方法の説明として置かれています。[2]
採用人数が4年分、技術系・事務系に分けて公開されている
| 区分 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年(予定) |
|---|---|---|---|---|
| 技術系 | 49名 | 37名 | 37名 | 35名 |
| 事務系 | 20名 | 21名 | 15名 | 15名 |
| 計 | 69名 | 58名 | 52名 | 50名 |
事務系が毎年15〜21名あります。モーターの会社ですが、文系の枠が2割から4割を占めています。全体では69名から50名へ減っており、その推移も隠さずに出ています。[1]
公開されている条件。初任地は京都・神奈川・東京ほか
| 項目 | 公開されている数値 |
|---|---|
| 初任給(2026年度新卒採用時点) | 博士了 月給33万6,900円/修士了 月給30万3,900円/学部卒 月給28万1,200円/高専・短大・専門卒 月給24万9,300円 |
| 諸手当 | 時間外手当、通勤手当、勤務地手当、単身赴任手当、認可外保育料補助手当 |
| 昇給・賞与 | 昇給 年1回(4月)、賞与 年2回(7月・12月) |
| 初任地 | 京都、神奈川、東京 ほか |
| 休日休暇 | 会社暦週休2日制(年間休日127日※年休一斉取得3日含む)、ゴールデンウイーク・夏休み・年末年始連続休暇、年次有給休暇、慶弔休暇、特別休暇、育児休暇ほか |
| 福利厚生 | 各種社会保険、企業年金基金、社員持株制度、借り上げ社宅制度、財形貯蓄制度、独身寮ほか |
| 教育制度 | モータカレッジ(技術研修)、階層別研修、各種語学研修、通信教育、若手育成プログラム(2024年度実績) |
| 選考フロー | エントリー → 会員サイトでのコミュニケーション/情報展開 → 会社説明会(任意) → 選考(2〜3回。WEB適性検査あり) → 内々定 |
初任地が「京都、神奈川、東京 ほか」と書かれています。採用FAQでも「勤務地については、京都・神奈川が主な拠点となります(職種によって勤務地が異なりますので、詳細はマイページにて説明させていただきます)」とあります。関西か関東か、応募の段階でおおよその見当が付きます。[1] [2]
選考が「2〜3回」と回数まで書かれているのも珍しい点です。年間休日127日には「年休一斉取得3日含む」という注記が付いています。数字を他社と並べるときは、この注記まで見てください。[1]
総合職・一般職の区別がない
採用FAQの「総合職・一般職の区別はありますか?」への答えは「総合職・一般職の区別は設けておりません。また、男女雇用機会均等法が施行される以前から男女の区別は設けておりません。」です。コース分けがないぶん、どのコースなら入れるかを考える必要がありません。[2]
留学生については「留学生の雇用の特別枠は設けていませんので一般の方と同じ選考となります。また、年齢や職歴の有無により、中途採用扱いでのご入社となるケースもあります。」と書かれています。枠を分けない、という書き方です。[2]
事務系の職種は9つ。海外生産比率は90%を超える
| 系統 | 職務内容 |
|---|---|
| 技術系 | 研究/設計/生産技術・生産管理/品質保証/ITシステム/知財/情報システム/営業/購買 |
| 事務系 | 経理・財務・税務/法務/人事・総務/広報・IR・CSR/企画/知財/情報システム/営業/購買 |
知財・情報システム・営業・購買の4つは、技術系にも事務系にも並んでいます。同じ仕事に理系からも文系からも入れる、という構造です。[1]
この会社を志望するなら、海外の話は避けて通れません。採用FAQは「現在のニデックの海外生産比率は90%を越えており、多くの社員が海外に赴任しています。海外とのやり取りは日常茶飯事、海外出張も珍しくありません。入社して1年目で海外へ赴任する人もいるほどです。」と書いています。語学については「ぜひ学生時代から、語学力に磨きをかけておいてください。」と案内されています。[2]
ローテーションについては「3年~5年程度で職務ローテーションとなる方が多いです。」「入社2年以上経過すると「社内公募」へのチャレンジも可能となります。」とあります。最初の配属が最後まで続く会社ではありません。[2]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
「学歴に頼らず勝負する」は気持ちの問題ではなく、選考のどこが大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。この会社の公開情報から特定できるのは次の4つです。
土俵1:採用実績校の欄が学校の種類だけで書かれている
「全国の国公私立大学・高専・短大・専門学校」。大学名を並べていないので、そこに自分の大学があるかどうかを気にする必要がありません。高専・短大・専門学校が明記され、初任給にも「高専・短大・専門卒」の区分があります。[1]
土俵2:採用学部学科が「全学部全学科」
モーターのメーカーですが、学部・学科の条件がありません。事務系の採用は毎年15〜21名あり、職種は経理・財務・税務、法務、人事・総務、広報・IR・CSR、企画、知財、情報システム、営業、購買の9つです。[1]
土俵3:コース分けも男女の区別もない
「総合職・一般職の区別は設けておりません」。どのコースに応募するかで待遇が分かれる仕組みがありません。[2]
土俵4:選考が面接中心だと会社が書いている
「当社の選考は面接試験が中心となり、「熱意」「やる気」を重視しています」。書類の段階で細かく絞る形ではなく、会って話す場が中心だと会社が言っています。準備の時間を、書類の見栄えより、面接で話す中身に振り分けるべきだということです。[2]
どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる
会社が採用実績校を大学名で公開していないので、大学の側の資料を集めました。逆転就活コラムでは、大学が自分で出している進路資料に載っている企業名を確認しています。ニデックについて、2022年度以降の資料で確認できたのは7大学です。[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14]
| 大学・学部/研究科 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 京都産業大学 経営学部 | 「経営学部 2025(令和7)年度就職状況」の主な就職先一覧に「ニデック株式会社」 | 2025年度 |
| 京都産業大学 | 「主な就職先(抜粋)」の「電気機械・照明」に「ニデック株式会社」 | 2025年度(2025年9月・2026年3月卒業者) |
| 龍谷大学 経済学部 | 就職実績一覧に「ニデック株式会社」 | 2024年度 |
| 龍谷大学 情報学部 | 就職実績一覧に「ニデック株式会社」 | 2025年度 |
| 龍谷大学 先端理工学部 | 就職実績一覧に「ニデック株式会社」(3年続けて掲載) | 2022・2023・2024年度 |
| 立命館大学 情報理工学部・情報理工学研究科 | 「進路・就職先一例」に「ニデック(株)」 | 2023年度 |
| 千葉工業大学 先進工学部 未来ロボティクス学科 | 「主な進路先」に「ニデック㈱」 | 就職実績(過去3年) |
| 大阪工業大学 | 学部と大学院の「主な就職先」に「ニデック」 | 2023〜2025年度 |
| 大阪産業大学 システム工学科 | 「その他製造業」に「ニデック㈱」 | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
| 高知工科大学 | 「就職先企業名一覧(学士・修士)」に「ニデック(株)」 | 2026年 |
京都の会社なので、京都・大阪の大学が多く並びます。龍谷大学は2022年度から2025年度まで4年続けて掲載があり、そのうち2024年度は経済学部、2025年度は情報学部です。京都産業大学も経営学部の一覧に社名があります。文系の学部からこの会社に入った人がいる、という事実が大学の公式資料に残っています。[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14]
「ニデック」という社名の会社は2つある。就職先一覧を読むときの注意
この会社を調べるときに、必ず知っておいてほしいことがあります。「ニデック」という社名の会社は日本に2つあります。
- ニデック株式会社(証券コード6594)。京都市の総合モーターメーカー。2023年に日本電産から社名を変更した。この記事の会社
- 株式会社ニデック。愛知県蒲郡市の眼科医療機器メーカー。上場していない別の会社
社名の「株式会社」が前に付くか後ろに付くかで見分けられます。この記事の会社は「ニデック株式会社」で、後ろに付きます。愛知県の会社は「株式会社ニデック」で、前に付きます。
大学の就職先一覧を読むときは、ここに気をつけてください。実際に、日本福祉大学(愛知県)の2025年度の就職実績には「株式会社ニデック」と書かれていて、これは愛知県の眼科医療機器メーカーのほうです。この記事の表には入れていません。中部大学(愛知県)の就職状況には「ニデック」とだけ書かれていて、どちらの会社か資料からは決められないため、やはり入れていません。[15] [16]
この見分け方は、他の会社を調べるときにも使えます。就職先一覧に載っている社名が、自分の志望する会社と本当に同じかどうかを、法人格の位置と本社の場所で確かめてください。
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:採用人数の表を見て、自分が受ける区分の枠を確かめる。事務系は毎年15〜21名
- 4〜7日目:京都・神奈川・東京で働けるかを決める。海外赴任の可能性も会社が明記している。ここを保留にしたまま先へ進まない
- 同じ週:職種を決める。知財・情報システム・営業・購買は技術系にも事務系にもある
- 8〜14日目:エントリーする。会社は「会員サイトのみの情報もありますので、関心をお持ちの方は必ずエントリーしてください」と書いている。情報が会員サイトに集まる仕組み
- 15〜21日目:選考は2〜3回でWEB適性検査もある。会社が「面接試験が中心」と書いているので、面接で話す中身に時間を使う
- 22〜30日目:選考基準として挙げられている「達成志向」「学ぶ力」「課題発見/解決力」の3つに、自分の経験を1つずつ当てはめて書き出す
この会社について分からないことは、分からないままにしてください。応募者数は公開されていません。会社が出していない数字を根拠に、応募するかどうかを決めないでください。[1] [2]
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- ニデック 新卒採用募集要項確認日:2026-09-10 / 職務内容(技術系・事務系)・初任給4区分・諸手当・昇給・賞与・初任地・休日休暇(年間休日127日)・福利厚生・教育制度・選考フロー・採用人数4年分(技術系/事務系)・採用実績校「全国の国公私立大学・高専・短大・専門学校」・採用学部学科「全学部全学科」・提出書類・応募方法・選考基準
- ニデック 新卒採用FAQ確認日:2026-09-10 / 事業と沿革・海外での活躍(海外生産比率90%超)・総合職と一般職の区別・配属と勤務地(京都・神奈川が主な拠点)・ジョブローテーションと社内公募・求める人材・語学力・選考方法(面接試験が中心)・留学生の扱い・グループ採用
- 京都産業大学 経営学部 進路・就職確認日:2026-09-10 / 「経営学部 2025(令和7)年度就職状況」の主な就職先一覧にニデック株式会社
- 京都産業大学 進路・就職データ確認日:2026-09-10 / 「2025年度(2025年9月・2026年3月卒業者)主な就職先(抜粋)」の「電気機械・照明」にニデック株式会社
- 龍谷大学 2025年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 情報学部の欄にニデック株式会社
- 龍谷大学 2024年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 経済学部と先端理工学部の欄にニデック株式会社
- 龍谷大学 2023年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 先端理工学部の欄にニデック株式会社
- 龍谷大学 2022年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 先端理工学部の欄にニデック株式会社
- 立命館大学 学部別 進路・就職状況確認日:2026-09-10 / 2023年度の資料。情報理工学部と情報理工学研究科の「進路・就職先一例」にニデック(株)
- 千葉工業大学 主な進路先確認日:2026-09-10 / 就職実績(過去3年)の「主な進路先」。先進工学部 未来ロボティクス学科の欄にニデック㈱
- 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]確認日:2026-09-10 / 「主な就職先 (2023年度-2025年度)」の電気・電子、情報通信機器メーカーの欄にニデック
- 大阪工業大学 就職状況一覧[大学院]確認日:2026-09-10 / 「主な就職先(2023-2025年度)」にニデック
- 大阪産業大学 就職実績確認日:2026-09-10 / システム工学科の「その他製造業」にニデック㈱(一覧に年度の記載なし)
- 高知工科大学 就職先企業名一覧確認日:2026-09-10 / 「就職先企業名一覧(学士・修士)」にニデック(株)。ニデックアドバンステクノロジは別の行
- 日本福祉大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 2025年度の就職実績に「株式会社ニデック」(法人格が前に付く愛知県の別会社)
- 中部大学 学部・学科別就職状況確認日:2026-09-10 / 2026年の資料に「ニデック」(法人格の記載がなく、どちらの会社か特定できない)