どの大学の卒業生が名寄市立大学の職員になっているか

他大学が公表している2022年度以降の進路資料では、就職先として名寄市立大学の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、大学名や法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。‌​​‌​​​‌‌​​‌‌‌‌​​‌‌‌​‌‌​​​​​​​​​‌‌​‌‌​​‌‌‌‌‌​​‌‌​‌​​​​‌​‌‌‌​​‌‌‌

名寄市立大学の場合は、そもそも大学が職員を直接採っているわけではない点も押さえておく必要があります。大学の報告書は、職員として名寄市の職員が配置されていると書いています。他大学の卒業生が名寄市の職員として採用され、そのあと大学に配属されたとしても、進路資料には「名寄市」と載るはずで、大学名は出てきません。[4]

名寄市立大学が公表していること

大学の公式サイトには、職員の出身大学や学部の一覧、職員紹介のページはありません。公表されているのは、職員の人数と、どの課・係に何人いるかです。[4]

  • 令和7年5月1日現在の職員数は47名で、そのうち24名は会計年度任用職員(1年ごとに任用される職員)です
  • 職員数の表の計の欄は、事務局長1のほか、総務課10(3)、教務課14(0)、学生課11(2)、図書館9(2)、コミュニティケア教育研究センター2です(括弧内は兼務)
  • 職員は3年を目途に異動があるため、業務マニュアルの整備や複数担当制で仕事の専門性と継続性を保っていると書かれています
[4]

名寄市立大学が公式に書いていること

名寄市立大学の理念は「名寄市立大学は、ケアの未来をひらき、小さくてもきらりと光る大学を目指す。」です。目的には、保健・医療・福祉の連携と協働を支えうる専門職を育成することと、地域が抱える課題を研究して解決することが挙げられています。[8]

教育の組織・内容・方法の項目には、少人数教育や質の高い臨地実習と並んで「教職員のFDおよびSDによる教育の質の向上と研究の推進。」が書かれています。SDは職員の研修のことで、教員だけでなく職員も大学の教育の質を支える側に数えられています。[8]

学長挨拶では、名寄市立大学を「日本最北の公立大学」と紹介したうえで、昨年からさらなる教育・研究力の強化とより柔軟な経営形態を目指し、「2027年4月に公立大学法人へ移行するための準備を進めています」と書いています。各学科の一学年の定員が50人前後の少人数体制で、学生と教職員の関係が身近であることも特徴に挙げています。[3]

採用の仕組み。大学の職員は名寄市の職員

名寄市立大学は、名寄市が設置する大学です。令和7年度の自己点検・評価報告書は、設置形態を公立大学、設置者を名寄市としています。公立大学の多くは公立大学法人(自治体がつくる独立した法人)が運営していますが、名寄市立大学はまだ法人化しておらず、市が直接運営しています。[4]

報告書は職員について、本学は「名寄市が直営する公立大学であり,職員として市職員が配置されている」と書いています。つまり、いまの仕組みでは大学が自分で職員を募集して採るのではなく、名寄市の職員が大学に配置される形です。3年を目途とした異動があるとも書かれているので、大学にいる職員も市の人事の中で動いていると読めます。[4]

2027年4月の法人化で何が変わるか

報告書によると、大学は令和9(2027)年4月に公立大学法人への移行を予定していて、「事務局組織体制および職員体制について検討を進めている。」と書かれています。学長挨拶も、2027年4月に公立大学法人へ移行する準備を進めていると書いています。[4] [3]

法人化したあと、職員を法人が独自に採用するのか、名寄市からの派遣を続けるのか、両方を組み合わせるのかは、2026年9月27日時点で大学の公式サイトに書かれていません。この記事では、法人化後の採用の方法や時期を推測しません。[4] [1]

職員の仕事。事務局・学生課・教務課・図書館

報告書によると、名寄市立大学には事務局、学生部、教務部、図書館と、附置研究所としてコミュニティケア教育研究センターがあり、それぞれに課と係が置かれています。[4]

名寄市立大学の事務の組織(令和7(2025)年度 自己点検・評価報告書)
部局課・係
事務局総務課(総務係、図書係)、教務課(教務係、広報入試係)、学生課(学生係、就職係)
学生部学生課(学生係、就職係)
教務部教務課(教務係)
図書館司書係
コミュニティケア教育研究センターセンター事務局(参事を配置)
[4]

学生課と教務課は、組織図の上で学生部・教務部の下と事務局の下の両方に書かれていて、係には「兼務」と付いています。報告書は、学生の相談、修学・就職の指導、キャリア形成の支援を、学生部・教務部と事務局の関係部署が連携して行っていると説明しています。[4]

職員数の表の計の欄を見ると、教務課の14がいちばん多く、学生課11、総務課10、図書館9と続きます。教務課には教務係のほかに広報入試係と情報担当があり、授業や入試、広報の仕事が集まっていることが分かります。[4]

応募できる条件と待遇

名寄市立大学の公式サイトには、事務職員の応募資格、初任給、勤務時間、休日の記載はありません。いまの職員は名寄市の職員なので、条件や待遇は名寄市の職員としてのものになります。[1] [4]

大学の公式サイトに残っている募集は、教員公募と、令和5年度のトピックスに載った看護学科の実習インストラクターの募集です。実習インストラクターは、看護師・保健師・助産師のいずれかの資格と、概ね5年以上の臨床経験が応募資格で、報酬は1日8時間勤務で10,000円と書かれています。「教員と連携して看護教育に携わってくださる看護職の方を募集しています」とあるとおり、看護職の経験者向けの募集で、新卒の事務職員の募集ではありません。[10]

募集の時期

2026年9月27日時点で、名寄市立大学の公式サイトに事務職員の募集は出ていません。採用に関するページは教員公募だけです。[1] [2]

大学の公式サイトに、過去に事務職員を大学独自に募集したという記録も見当たりません。大学の報告書が書いているとおり職員は市の職員が配置される仕組みなので、大学として募集の時期を公表する形にはなっていません。[4]

公開されている数字

学生に関する情報のページによると、令和8年5月1日現在の保健福祉学部の総在籍者数は780人で、令和8年度の入学者数は198人、令和7年度の卒業者数は183人です。入学定員は190人、収容定員は760人です。[5]

名寄市立大学 学科ごとの学生数(令和8年5月1日現在)
学科令和8年度入学者数総在籍者数入学定員
栄養学科4217240
看護学科5222550
社会福祉学科5019850
社会保育学科5418550
保健福祉学部 合計198780190
[5]

令和7年5月1日現在では、学生数777名、専任教員数80名、職員数47名(うち会計年度任用職員24名)です。学生およそ16人に職員1人という規模です。[4]

将来構想(ビジョン2026)の後期実施計画は、令和5年5月1日現在の「事務職員数等」を合計43としています。内訳には事務局長のほか、総務課・図書館、コミュニティケア、教務課、学生課、事務補助、図書補助、就職支援の欄があります。同じ資料の沿革には、平成16年4月の項に「大学設置準備室を設置し開学準備(3人の専任職員配置)」と書かれています。[6]

大学の歴史は、1960年4月に開学した名寄女子短期大学から始まります。2006年4月に栄養学科・看護学科・社会福祉学科の保健福祉学部として4年制大学を開学し、2016年度に社会保育学科を設置して、1学部4学科の体制になりました。報告書によると、卒業生は前身の短期大学から数えて約9,600人です。[7] [4]

30日でやること

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば採用されるという意味ではありません。

  • 1〜3日目:名寄市立大学の公式サイトの大学情報のメニューを開き、採用に関するページが教員公募だけかどうかを自分の目で確かめる
  • 4〜7日目:自己点検・評価報告書の職員数と組織の欄を読み、どの課・係にどんな仕事があるかを書き出す
  • 8〜12日目:名寄市の職員採用の情報を名寄市の公式サイトで確かめ、市の職員として働く場合に大学へ配属されるとは限らないことを前提に考える
  • 13〜17日目:学長挨拶と報告書から、2027年4月の法人化について大学が書いていることを整理し、法人化の後の募集を見逃さない方法を決める
  • 18〜22日目:栄養・看護・社会福祉・社会保育の学生を支える事務に、自分のどの経験が役立つかを言葉にする
  • 23〜26日目:名寄市で暮らして働くことを具体的に考える(大学の所在地、冬の生活、通勤)
  • 27〜30日目:名寄市立大学だけに絞らず、北海道内のほかの公立大学や国立大学の職員採用も並行して調べる
[2] [4] [3]

採用の仕組みや職員の体制は、2027年4月の法人化で変わる可能性があります。ここに書いた内容は、名寄市立大学の教員公募のページ、学長挨拶、令和7年度の自己点検・評価報告書、将来構想(ビジョン2026)の後期実施計画、学生に関する情報のページで確認したものです。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に、必ず最新の公式情報を確認してください。自分の経験をどう話に組み立てるかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 名寄市立大学 教員公募確認日:2026-09-27 / 大学情報の「教員公募」のページ。名寄市立大学保健福祉学部教員公募(栄養学科・看護学科・社会福祉学科・社会保育学科・教養教育部)。事務職員の募集の掲載なし
  2. 名寄市立大学 トップページ確認日:2026-09-27 / 大学情報のメニュー(学長挨拶、沿革、大学の将来構想、教育情報の公開、教員公募など)。採用に関するメニューは教員公募だけ
  3. 名寄市立大学 学長挨拶確認日:2026-09-27 / 開学67年目、日本最北の公立大学、2027年4月に公立大学法人へ移行するための準備、各学科の一学年の定員が50人前後という少人数体制
  4. 名寄市立大学 令和7(2025)年度 自己点検・評価報告書(令和8年4月1日)確認日:2026-09-27 / 自己点検評価報告書のページからリンク。設置形態(公立大学・設置者 名寄市)、学生数777名・専任教員数80名・職員数47名(うち会計年度任用職員24名、令和7年5月1日現在)と課・係ごとの人数、組織図、「職員として市職員が配置されている」、3年を目途とした異動、SD研修、令和9年4月の公立大学法人への移行予定と事務局組織体制・職員体制の検討
  5. 名寄市立大学 学生に関する情報確認日:2026-09-27 / 令和8年度の入学者数・総在籍者数(令和8年5月1日現在)、令和7年度卒業者数、入学定員・収容定員(保健福祉学部4学科)
  6. 名寄市立大学の将来構想(ビジョン2026)後期実施計画(令和5年6月)確認日:2026-09-27 / 大学の将来構想のページからリンク。沿革(平成16年4月 大学設置準備室を設置し開学準備、3人の専任職員配置)、FD・SD研修の充実、資料「事務職員数等」(令和5年5月1日現在、合計43)
  7. 名寄市立大学 沿革確認日:2026-09-27 / 1960年4月 名寄女子短期大学開学、2006年4月 4年制大学として開学、2016年度 社会保育学科を設置し1学部4学科体制
  8. 名寄市立大学 大学の理念・目的・教育目標確認日:2026-09-27 / 理念(ケアの未来をひらき、小さくてもきらりと光る大学)、目的、教育の目標、教育の組織・内容・方法(教職員のFDおよびSDによる教育の質の向上と研究の推進)
  9. 名寄市立大学 ファクトブック2025確認日:2026-09-27 / 入れなかった理由。ファクトブックのページからリンク。2021年4月入学〜2025年3月卒業の就職先・進学先。栄養学科の「公務員」、社会福祉学科の「公務員(福祉以外)」の欄に名寄市。配属先(大学かどうか)は書かれていない。本文に名寄市立大学の職員という記載は無い
  10. 名寄市立大学 実習インストラクター募集しています!(看護学科)確認日:2026-09-27 / トピックス令和5年度。看護学科の実習インストラクター(看護師・保健師・助産師の資格と臨床経験概ね5年以上、臨地実習指導・技術演習指導、報酬 日額)。事務職員の募集ではない