どの大学の卒業生が、奈良女子大学・奈良教育大学の職員になっているか

他大学が公表している進路資料のうち、龍谷大学の就職実績一覧(2022年度・文学部)の「教育」の欄に「国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学」の名前があります。職種は書かれていないので、事務職員なのか、教員やそれ以外の職なのかは資料からは分かりません。[9]​‌‌‌​‌‌​‌​​​​​​‌‌‌‌‌​​​​​​​​​​​​​‌​​‌‌‌‌‌‌‌‌‌​​‌‌​‌​‌​‌​‌​‌‌‌‌​‌

奈良女子大学を就職先として掲載している他大学の資料(大学公式資料・2026年9月確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
龍谷大学 文学部「就職実績一覧」の文学部・業種「教育」の欄に「国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学」。職種の記載なし。出典92022年度
[9]

機構が公表している新卒と既卒の数

機構の採用案内(令和8年5月)には、法人統合(令和4年4月)以降の事務職員の採用の内訳が載っています。新卒者が9名(男性2名、女性7名)、既卒者が32名(男性14名、女性18名)です。採用した事務職員の約8割は既卒者、つまり社会人経験のある人です。[1]

採用案内の職員紹介に載っている4人も、前職がエンジニア(IT業界)、デザイナー(IT業界)、事務(公務)、事務(私立大学職員)と、全員が転職者です。出身大学や学部はどの紹介にも書かれていません。[1]

機構が職員に求めていること(引用)

機構の採用案内(令和8年5月)の求める人物像は3つです。[1]

  • 奈良国立大学機構・奈良教育大学・奈良女子大学の理念・社会的役割を理解し、使命感を持って働ける方
  • 教員と協働しながら、前例にとらわれない新たな視点・考え方により、企画・立案等に参画するなど経営的視点から大学運営に積極的に関わっていく方
  • 柔軟な発想とチャレンジ精神にあふれる方
[1]

採用案内は続けて「採用後は異動があり、どちらの大学でも勤務する可能性があります。」「どちらも小規模大学だからこそ、個々人に任される役割は大きいです。」と書いています。[1]

新卒と既卒に有利・不利はない

採用案内のよくある質問は、新卒・既卒による有利・不利について「A. 採用については、人物本位で決定します。」「新卒・既卒による有利・不利はありません。」と答えています。採用の実績は既卒が多いものの、新卒だから不利になるわけではない、というのが機構の説明です。[1]

採用の仕組み。機構の独自採用と、近畿地区の統一試験

奈良女子大学の「教職員・研究員募集」のページは、事務・技術系の職員採用(独自採用試験・近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験)について「奈良国立大学機構職員公募情報」を確認するよう案内しています。採用は大学ごとではなく、機構が行います。[2] [3]

機構の採用案内は「奈良教育大学と奈良女子大学は、令和4年4月に法人統合し、」と書き、2つの大学はそれぞれ存続したまま、1つの法人が運営していると説明しています。[1]

新卒が応募できた直近の募集(機構の募集要項からの整理)
項目令和6年度 統一試験ルート令和6年4月採用 独自採用試験
募集人数2名4名
応募資格令和6年度近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験の第一次試験合格者平成3年(1991年)4月2日以降に生まれた者(令和6年3月卒業予定者含む)
採用予定日令和6年10月1日又は令和7年4月1日令和6年4月1日
応募締切日令和6年8月5日(月)午前10時令和6年1月10日(水)午後5時
選考書類選考→個人面接(オンライン)→個人面接(対面)書類選考→個人面接(オンライン)→個人面接(第二次選考合格者に適性検査)
[4] [5]

令和6年度の統一試験ルートの募集要項には「今年度の採用にかかる機関訪問は行いません。」とあり、機関訪問(大学が第一次試験合格者向けに開く説明会)の代わりに採用案内を読むよう案内していました。[4]

職員の仕事。2つの大学と機構本部

機構の事務職員は177名(事務系、図書系、技術系・令和7年5月1日現在)で、機構事務部、奈良教育大学事務部、奈良女子大学事務部、監査室のいずれかに配属されます。採用案内によると、機構事務部の各課と監査室は奈良女子大学の敷地内にあります。[1]

業務の範囲は、令和6年度の募集要項で大学事務(総務、広報、経営企画、人事、教務・学生支援、研究支援、国際交流、財務、入試、情報システム等の業務)とされています。人事異動は概ね約3年ごとで、採用案内は、特に係員については幅広く業務経験を積むことを企図していると書いています。[4] [1]

人事交流と研修

採用案内は、主な人事交流実績機関として、文部科学省、京都大学、大阪大学、大阪教育大学、奈良先端科学技術大学院大学、奈良工業高等専門学校などを挙げています。新規採用職員には、1人に対してメンターを2名配置する制度があります。[1]

応募できる条件と待遇

事務職員の労働条件(機構の採用案内・令和8年5月からの整理)
項目採用案内の書き方
初任給学歴、職歴等により決定。大学新卒の場合 基本給 232,000円 ~ +地域手当8%
勤務時間月曜日~金曜日 8時30分~17時15分(休憩時間 12時~13時)。1日7時間45分(週38時間45分)
休日日・土曜日、祝日、年末年始(12月28日~1月3日)
年次有給休暇各年1月1日に20日付与
通勤手当・住居手当通勤手当は公共交通機関1ヶ月あたり55,000円まで、住居手当は月額28,000円まで
賞与期末・勤勉手当 6月と12月の年2回
社会保険文部科学省共済組合に加入
[1]

統一試験ルートでも独自採用でも、応募資格は年齢(平成3年4月2日以降に生まれた者)か、統一試験の第一次試験に合格していることで、出身大学や学部の条件はありません。[5] [4]

採用案内のよくある質問によると、職員宿舎は廃止予定のため、新規の入居申請は受け付けていません。遠方から応募する人は、住まいを自分で用意する必要があります。[1]

募集の時期。令和7年度以降、新卒向けの募集は出ていない

機構の職員公募情報のページ(2026年9月確認)では、「職員採用(統一採用試験)情報」の欄が「※現在、募集はありません」です。試験事務室の令和8年度の採用予定数の一覧(令和8年7月13日現在)でも、奈良国立大学機構(奈良教育大学・奈良女子大学)の行には数字が入っていません。[3] [8]

いま機構が出している独自採用の募集は、事務職員(機構情報課担当・係長級または一般職員)1名です。一般職員の区分でも「概ね 2 年以上の社会人経験を有し」ていることが条件で、新卒は応募できません。応募締切は令和8年9月28日17時です。[3] [11]

次に新卒が応募できる募集がいつ出るかは、この記事を書いた時点では公表されていないので書きません。これまでの新卒向けの募集は、統一試験ルートが7月(第一次試験の合格発表のあと)、独自採用が12月に掲載されていました。[6]

公開されている数字で、奈良女子大学と機構の輪郭をつかむ

法人統合以降の事務職員の採用(機構の採用案内・令和8年5月からの引用)
区分人数
新卒者9名(男性 2名、女性 7名)
既卒者32名(男性 14名、女性 18名)
事務職員の構成(令和7年5月現在)男性 97名 女性 80名 計 177名
[1]

令和4年4月の法人統合以降に採用された事務職員は41名で、そのうち新卒は9名です。令和6年7月の採用案内では新卒者6名(男性2名、女性4名)・既卒者16名だったので、その後の約2年で新卒3名・既卒16名が増えたことになります。[1] [7]

奈良女子大学の規模(機構の採用案内からの引用・令和7年5月1日現在)
項目数字
学生総数2,671名(学部2,177名、大学院494名)
教員総数(役員除く)198名
学部文学部、理学部、生活環境学部、工学部
[1]

奈良女子大学の事務部の職員は58名(令和6年5月1日現在)で、機構事務部が64名です。学生2,671名の小さな大学で、採用案内のとおり、1人に任される役割は大きくなります。[12] [1]

30日でやること。募集が出たときに間に合うように

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  • 1〜3日目:機構の職員公募情報のページを確認する。令和8年度は統一試験の採用予定がなく、独自採用は社会人経験2年以上の募集だけだった
  • 4〜10日目:近畿地区の統一試験の教養試験の対策を始める。機構が統一試験ルートで募集する年に応募できるようにする
  • 11〜15日目:求める人物像の「前例にとらわれない新たな視点・考え方」に当てはまる自分の経験を書き出す
  • 16〜20日目:奈良女子大学と奈良教育大学のどちらでも働く可能性があることを、自分にとってどうかで考える
  • 21〜25日目:奈良女子大学・奈良教育大学だけでなく、近畿地区のほかの国立大学法人も応募先の候補に入れる
  • 26〜30日目:新卒で入れなかった場合も、既卒で応募できる募集が多いことを知っておく(統合以降の採用の約8割が既卒)
[3] [1] [8]

奈良女子大学・奈良教育大学の事務職員は、令和7年度以降、新卒向けの募集が出ていません。一方で機構は、新卒・既卒による有利・不利はないと答え、既卒者を多く採用しています。いま新卒で応募できなくても、社会人経験を積んでから目指す道があります。[1] [3]

大学職員の仕事と、ほかの大学の採用の仕組みについては、逆転内定コラムの大学職員の業界ページにまとめています。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 国立大学法人奈良国立大学機構 採用案内 令和8年度 事務職員採用試験(令和8年5月・PDF)確認日:2026-09-27 / 奈良女子大学の概要(令和7年5月1日現在)、求める人物像、事務組織と事務職員数(177名)、労働条件(大学新卒の基本給232,000円〜+地域手当8%ほか)、人事異動・人事交流・研修・メンター制度、よくある質問(新卒・既卒の有利不利、法人統合以降の採用割合、宿舎)、職員紹介4人(前職のみ)
  2. 奈良女子大学 教職員・研究員募集確認日:2026-09-27 / 事務・技術系の職員採用(独自採用試験・統一採用試験)は奈良国立大学機構職員公募情報で案内していること
  3. 国立大学法人奈良国立大学機構 職員公募情報確認日:2026-09-27 / 職員採用(独自採用試験)の事務職員(機構情報課担当)の募集、職員採用(統一採用試験)情報「※現在、募集はありません」、非常勤職員の募集
  4. 国立大学法人奈良国立大学機構 事務職員募集要項(令和6年度 統一採用試験 第一次試験合格者対象・PDF)確認日:2026-09-27 / 機関訪問を行わないこと、募集人数(2名)、勤務場所、採用予定日、業務内容、資格等(令和6年度の第一次試験合格者)、応募締切日(令和6年8月5日)、選考
  5. 国立大学法人奈良国立大学機構 事務職員募集要項(令和6年4月採用 独自採用・PDF)確認日:2026-09-27 / 募集人数(4名)、採用予定日(令和6年4月1日)、資格等(平成3年4月2日以降に生まれた者・令和6年3月卒業予定者含む)、応募締切日(令和6年1月10日)、選考
  6. 国立大学法人奈良国立大学機構 職員公募情報(過去情報)確認日:2026-09-27 / 過去の独自採用・統一採用試験ルートの募集の掲載日と締切
  7. 国立大学法人奈良国立大学機構 採用案内(令和6年7月・PDF)確認日:2026-09-27 / 令和6年4月現在の大学新卒の基本給(196,200円〜+地域手当10%)、法人統合以降の新卒者・既卒者の採用数(令和6年5月現在)
  8. 試験事務室 近畿地区国立大学法人等職員統一採用試験 採用予定数(画面で表の列を確認)確認日:2026-09-27 / 令和8年度 採用予定数(令和8年7月13日現在)。奈良国立大学機構(奈良教育大学・奈良女子大学)の行は事務・図書・技術とも空欄であることを画面で確認
  9. 龍谷大学 就職実績一覧(2022年度)確認日:2026-09-10 / 2022年度の文学部の業種「教育」の欄に国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学。職種の記載なし
  10. 奈良女子大学 中途採用比率の公表(PDF)確認日:2026-09-27 / 正規雇用労働者の中途採用比率(令和元年度88%・令和2年度83%・令和3年度94%)。令和5年2月27日公表
  11. 国立大学法人奈良国立大学機構 事務職員募集要項(機構情報課担当・令和8年・PDF)確認日:2026-09-27 / 募集区分A(係長級)・B(一般職員)いずれか1名、一般職員も概ね2年以上の社会人経験が条件、応募締切日(令和8年9月28日17時)
  12. 奈良女子大学 役員および職員数確認日:2026-09-27 / 令和6年5月1日現在の奈良女子大学事務部(58)・機構事務部(64)ほかの職員数